このエントリーをはてなブックマークに追加
2009.03.01
ぜんぶちょーだい車谷晴子「ぜんぶちょーだい」


私に近づきたいのなら
身のほどをわきまえて
忠誠を誓いなさい



■2巻発売で完結しました。
 学業、スポーツ、美しさ…すべてにおいてパーフェクト、そして性格は女王様な姫恋。私の恋人にふさわしいのは、私よりも優れたパーフェクトな男以外ありえない!そんな彼女が転校先で出会ったのが、姫恋に全く興味を抱かない蓮。いままでそんな男はいなかった。プライドにかけてひざまづかせてやる!そう宣言した姫恋だったが、スポーツでも勉強でも、全て姫恋の上をいく蓮に…!?
 
 姫様系ツンデレの姫恋と、イケメンドSメガネの蓮。この二人の掛け合いを描くラブコメディです。基本的にはキャラありき、それを生かすために話を展開するという感じ。とにかく蓮に負けたくない姫恋が、何かにつけて蓮に勝負を挑んでいくことで話を進めます。ただ大筋は少女マンガの王道といえるもの。有り余るプライドと共に、ツンデレ全開の姫恋を、手のひらの上で転がす蓮。蓮相手に慌てふためく姫恋に、ニヤニヤしちゃってください。
 
 ヘタレ相手につけあがらせるのも素敵ですが、やっぱりツンデレキャラはSっ気ある相手にいじられてナンボ。姫恋ちゃんカワイイです。個人的に、属性を前面に押し出した作品というのは大好きなのですが、小学館ではあまり長続きしないというのが現状。うーむ、残念。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→キャラ萌えする方。特にツンデレ好きの方は要チェックです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→ストーリーは付け合わせに過ぎません。まぁ良いからキャラを楽しもうじゃないか、と。


作品DATA
■著者:車谷晴子 作者ブログ→「車谷晴子の主に仕事なブログ
■出版社:小学館
■レーベル:Sho-Comiフラワーコミックス
■掲載誌:Sho-Comi('08第15号~'09年第1号)
■全2巻
■各400円+税

Amazonで購入する
カテゴリ「Sho-Comi」コメント (2)トラックバック(0)TOP▲
コメント

「ぜんぶちょーだい」も面白かったです♥
でもやっぱり私ゎアレが一番すきです(・v・)
これからも応援してます(>x<)
頑張ってください~~
From: さつき 仁 * 2010/01/05 12:53 * URL * [Edit] *  top↑
私の絵文字:v-206お気に入りv-237は全部ちょーだいです。         最初は嫌いあってた蓮と姫恋があんなことになるなんて。・・・・・・v-238  これからも応援します。
From: 土君ラブ * 2010/03/21 14:20 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。