作品紹介→*新作レビュー*南波あつこ「隣のあたし」
2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
5巻レビュー→よし、三宅君をヒーローにしよう!:南波あつこ「隣のあたし」5巻
6巻レビュー→お風呂上がりの女の子のいい匂いっぷりは異常:南波あつこ「隣のあたし」6巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」
南波あつこ「隣のあたし」(7)
絶対
大丈夫だから
■7巻発売です。
三宅を愛しく思うのに、「兄妹と思われていたのは俺のほう」という京介の言葉が、頭から離れない。そんな中迎えるは、冬の祭典・クリスマス!三宅から、2人きりでイブを過ごす約束をするけれど、あれやこれやと考えてしまい、いっぱいいっぱいに!?そしていざ当日。ところが思わぬハプニングが起きてしまい…
~よし、ここで完結にしよう~
7巻発売です。まだまだ三宅君が頑張る7巻、そろそろ京ちゃんが動き出すころ…なんて思っていたら、ここがMAXでした。もう一度言います、ここが最高でした。もうここに来てこんなことになるなんて、もう京ちゃんは登場しなくていいんじゃないかな(暴言)
何がすごかったって、仁菜と三宅くんの絆がどんどん深まっていき、しっかりと恋人の関係にあるというところですよ。京ちゃんをひきずりながらの付き合いはじめ、「好きあって」という関係には当然なかった二人、きっとすぎにダメになるのだろうなぁ。。。なんて思っていたのですが、その予想はすごく、すごく良い意味で裏切られることになりました。もうこの二人が主人公で良いよね!ってなぐらいに。特に第24回と第25回のラストシーン。もう見てて「ああああああああああ(赤面)」てな感じでした(笑)24回のラストは単行本でお楽しみ頂くとして、25回のラストは取り上げなければなるまい。これです…
隣のあたし〈完〉
よし、これを最終回にしよう!
…と言いたくなるほどに、良いラストでした(笑)もう8巻買わなくていいな、これでもう満足だなと言えるほどに、かませ犬好きとしては大満足の1冊ですよ。もうこのシーン、他に誰が邪魔できるって言うんですか。ここまで行って崩れるとか、そんなことあっていいわけないんです!だから27回の最初のシーンは、夢から現実に引き戻されたような感覚で、すごく残念な気分になりました(笑)
~仁菜が良い子すぎて今までのヒロインと違いすぎます~
さて、このような状況を作り出したのは、もちろん三宅くんの努力もありますが、大きいのは仁菜の純粋さというか、人の良さが大きく寄与しているのかな、という気がしてなりません。なんて良い子なんだ…!と思わざるを得ないシーンが多数。特に今回一番破壊力があったのは、先にご紹介した場面を作り出すことになったこれですよ…

…でも今日はごめん
三宅くん待ってるから
傘に入れてくれるぐらいの勢いで現れた京ちゃんに対して、この言葉。ああ、もうほんと良い子ですよ。三宅くんが勢いで抱きしめちゃうのわかりますもん。これは誠実すぎて逆にズルいです、本当に。だからもう京ちゃんルートとかどうでもいいから三宅くんと最後までですね…。このシーンだって、「でも今日はごめん」じゃなくて「でも京はごめん」ぐらい言っちゃって良かったんじゃないかっていう(2度目の暴言)
今までの南波あつこ作品のヒロインって、どちらかというと嫉妬が先走ってぐちゃぐちゃしちゃうって感じの子が多かったので、ここまで擦れてない子はすごく新鮮で。「先輩と彼女」とか、ヒロインが嫉妬のあまりライバルをビンタしていたような気がするのですが(それはそれで結構好き)。仁菜にはこのまま擦れずに行って欲しいですねぇ。
~だから京ちゃんは…~
さて、そんな二人を横目に京ちゃんの株は一向に上がらず。またしても先程のシーンに関連してですが、傘を持ってきた京ちゃんに対し、仁菜は「ごめん」と言っているんです。それは、最近二人の会話がなく非常に気まずい雰囲気を醸し出し、圭介にまで心配させているということに対して。このことを、先に仁菜に言われちゃうって、年上としてすごくカッコ悪いです。しかもそれに対しては何のフォローもできず、結局傘を差し出すだけって、お前は「となりのトトロ」のカンタか!と。6巻ラストのあの発言だって、なんかすごく女々しいし、一体彼がどこに行きたいのかよくわからない。…と、いつにも増して京ちゃんに辛口であったわけですが、ホントにそろそろカッコいいとこ見せてくれないと、読者誰も納得しないぞ、と。もしこれで、「スプラウト」とかであったみたいな、三宅くんが仁菜の心情を理解して自ら別れを告げるなんて展開になったとしたら、もう壁殴ものです。「絶対に離したくない」と言った三宅くんですから、きっと大丈夫と信じたい!
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2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
5巻レビュー→よし、三宅君をヒーローにしよう!:南波あつこ「隣のあたし」5巻
6巻レビュー→お風呂上がりの女の子のいい匂いっぷりは異常:南波あつこ「隣のあたし」6巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」

絶対
大丈夫だから
■7巻発売です。
三宅を愛しく思うのに、「兄妹と思われていたのは俺のほう」という京介の言葉が、頭から離れない。そんな中迎えるは、冬の祭典・クリスマス!三宅から、2人きりでイブを過ごす約束をするけれど、あれやこれやと考えてしまい、いっぱいいっぱいに!?そしていざ当日。ところが思わぬハプニングが起きてしまい…
~よし、ここで完結にしよう~
7巻発売です。まだまだ三宅君が頑張る7巻、そろそろ京ちゃんが動き出すころ…なんて思っていたら、ここがMAXでした。もう一度言います、ここが最高でした。もうここに来てこんなことになるなんて、もう京ちゃんは登場しなくていいんじゃないかな(暴言)
何がすごかったって、仁菜と三宅くんの絆がどんどん深まっていき、しっかりと恋人の関係にあるというところですよ。京ちゃんをひきずりながらの付き合いはじめ、「好きあって」という関係には当然なかった二人、きっとすぎにダメになるのだろうなぁ。。。なんて思っていたのですが、その予想はすごく、すごく良い意味で裏切られることになりました。もうこの二人が主人公で良いよね!ってなぐらいに。特に第24回と第25回のラストシーン。もう見てて「ああああああああああ(赤面)」てな感じでした(笑)24回のラストは単行本でお楽しみ頂くとして、25回のラストは取り上げなければなるまい。これです…

よし、これを最終回にしよう!
…と言いたくなるほどに、良いラストでした(笑)もう8巻買わなくていいな、これでもう満足だなと言えるほどに、かませ犬好きとしては大満足の1冊ですよ。もうこのシーン、他に誰が邪魔できるって言うんですか。ここまで行って崩れるとか、そんなことあっていいわけないんです!だから27回の最初のシーンは、夢から現実に引き戻されたような感覚で、すごく残念な気分になりました(笑)
~仁菜が良い子すぎて今までのヒロインと違いすぎます~
さて、このような状況を作り出したのは、もちろん三宅くんの努力もありますが、大きいのは仁菜の純粋さというか、人の良さが大きく寄与しているのかな、という気がしてなりません。なんて良い子なんだ…!と思わざるを得ないシーンが多数。特に今回一番破壊力があったのは、先にご紹介した場面を作り出すことになったこれですよ…

…でも今日はごめん
三宅くん待ってるから
傘に入れてくれるぐらいの勢いで現れた京ちゃんに対して、この言葉。ああ、もうほんと良い子ですよ。三宅くんが勢いで抱きしめちゃうのわかりますもん。これは誠実すぎて逆にズルいです、本当に。だからもう京ちゃんルートとかどうでもいいから三宅くんと最後までですね…。このシーンだって、「でも今日はごめん」じゃなくて「でも京はごめん」ぐらい言っちゃって良かったんじゃないかっていう(2度目の暴言)
今までの南波あつこ作品のヒロインって、どちらかというと嫉妬が先走ってぐちゃぐちゃしちゃうって感じの子が多かったので、ここまで擦れてない子はすごく新鮮で。「先輩と彼女」とか、ヒロインが嫉妬のあまりライバルをビンタしていたような気がするのですが(それはそれで結構好き)。仁菜にはこのまま擦れずに行って欲しいですねぇ。
~だから京ちゃんは…~
さて、そんな二人を横目に京ちゃんの株は一向に上がらず。またしても先程のシーンに関連してですが、傘を持ってきた京ちゃんに対し、仁菜は「ごめん」と言っているんです。それは、最近二人の会話がなく非常に気まずい雰囲気を醸し出し、圭介にまで心配させているということに対して。このことを、先に仁菜に言われちゃうって、年上としてすごくカッコ悪いです。しかもそれに対しては何のフォローもできず、結局傘を差し出すだけって、お前は「となりのトトロ」のカンタか!と。6巻ラストのあの発言だって、なんかすごく女々しいし、一体彼がどこに行きたいのかよくわからない。…と、いつにも増して京ちゃんに辛口であったわけですが、ホントにそろそろカッコいいとこ見せてくれないと、読者誰も納得しないぞ、と。もしこれで、「スプラウト」とかであったみたいな、三宅くんが仁菜の心情を理解して自ら別れを告げるなんて展開になったとしたら、もう壁殴ものです。「絶対に離したくない」と言った三宅くんですから、きっと大丈夫と信じたい!
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