作品紹介→君にまた会えたこの奇跡を、新たな軌跡に変えて:咲坂伊緒「アオハライド」1巻
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
3巻レビュー→こんなの絶対好きになる:咲坂伊緒「アオハライド」3巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻
咲坂伊緒「アオハライド」(4)
今日は帰ったら
思いっきり泣こう
■4巻発売しました。
中間テストの結果が思わしくなかった洸のために、彼の家で押し掛け勉強会をすることになった仲間たち。けれども、グラスを取りに行った洸と悠里の間に何かあったようで…。悠里と洸の関係が気になる双葉。一方、他人を深入りさせずに距離を置く洸の過去に起こったことに踏み込んで行こうとする双葉だが…。
〜洸の過去が明らかに〜
久々のレビューです。気づけば2週間ぶりくらいでしょうか…。間空けた後の作品って結構迷うのですが、今回は「アオハライド」にしました。リハビリなしということで、いつも以上にとっちらかっているかもしれませんが、ご了承下さいませませ。。。というわけで4巻発売されております。
悠里と洸に何かあったと匂わせる3巻のラスト。悠里が顔を赤らめての登場ということで、告白なりなんなりがあったのかと思っていましたが、双葉も同じようなことを考えていたようです。この時点でもう洸と悠里しか目に入ってこないこの感じ。わかります、わかります。どうしてもきになる双葉は、その後意を決してこの件について洸に迫ることになります。そして明らかになったのは、青春の匂い立つ甘くて苦い話…などではなく、意外や意外、彼の過去に関することでした。
母を亡くしたこと
再び出会い、余りに印象が変わっていた彼が、そこまで変化するに至った経緯が、これをきっかけに徐々に明らかになっていきます。どうして誰かと距離を置きたがるのか、どうして勉強を真面目にしないのか、どうして兄とギクシャクした感じになっているのか…拒まれ、それでも洸の心に踏み込む度に溢れ出てくる彼の心情。感化されやすい双葉は、そのたびに涙を流し、過去も含めた“今”の彼を、より強い想いで見つめるようになります。

だったら ぶち破ってやる
心の扉を開かない洸について、双葉が放った一言。これがすごく印象的でした。昔の洸はとうに見ておらず、今の洸を見ようと動く彼女のこの言葉は、他でもない彼女自身の変化も表しているわけで。中学時代のしがらみから、自分のキャラをチェンジした双葉ですが、これもまた本人の性格を変える要因であり、結果なわけで。洸とは重さが異なるとはいえ、同じプロセスを経ているんですよね。過去の内気な彼女であればあり得なかった、他人の心に踏み込んでいこうとする姿勢はまさに、キャラを変えて以降の彼女の性格が大きく寄与しているのではないでしょうか。今の洸を見ようとする双葉自身も、まさに“今”だった。そんな彼女を前にして、洸は勇気づけられないわけがないですよね。抱きしめたっておかしく…いやいや、まさか抱きしめるとは。こういう不意の接触と優しさと弱さがずるいって。
〜新キャラ登場ですが…〜
さて、今回新キャラが登場しました。準レギュラーのモブ(酷い言い様)かと思っていたのですが、思わずレギュラー定着しそうです。未だ名前もちゃんと明らかになっていない彼は、真面目が売りの長谷部君(仮称)。いきなり双葉と悠里の恋バナを聞いちゃったかと思えば、双葉に図書館で股間を触られるというトンデモな2回目の登場、さらに3回目は逆に自らストーカーに出るという(割と悪意のある伝え方)。けれどもそんなエピソードに反して、見ためは

…ピアスしていたり
左耳だけにピアスってのは男性的なつけ方だと思うのですが、この華奢さと良い、私服が結構オシャレだったりするところに、女性的な匂いをとても感じる今日この頃。とりあえず行動の端々から、非常に真面目な性格というのは伝わってきます。確かに本作、正直者やひねくれ者は多いけれども、真面目なキャラっていないんですよね。果たして曲者達の仲間に入るのか、はたまたちょっと場をかき回す一時的なレギュラーに落ち着くのか。まずは5巻を待て!
〜これはさすが、そしてあざとい!〜
そうそう、今回は感動重視でトキメキが少ないなぁ、、、なんて思っていたら最後にあれですよ。ちゃんと押さえるとこ押さえるから咲坂先生さすがです。この切り方だけで数ヶ月ニヤニヤできるレベル。だって付き合えるんじゃないかって期待感抱きつつ、イベントを待つ気持ちってもう何物にも代え難いほどに嬉し楽しいじゃないですか。本当に世界の色とか温度が違って感じられるくらいに。その盛り上がりを最後にズバっと持ってくるなんて、嬉しいし、何より続きが読みたくて仕方ないです。あ、でもえーとそれ以上にですね…

この仕草かわいいですよね
ってことが言いたかったんです。咲坂作品のヒロインは総じてあざといですが、双葉もきっかりあざといんですよねぇ。今回もそういうの発揮しまくりな4巻でした。恋愛方面でトキメキや切なさが溢れそうな5巻に、今から期待です!
■購入する→Amazon
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
3巻レビュー→こんなの絶対好きになる:咲坂伊緒「アオハライド」3巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻

今日は帰ったら
思いっきり泣こう
■4巻発売しました。
中間テストの結果が思わしくなかった洸のために、彼の家で押し掛け勉強会をすることになった仲間たち。けれども、グラスを取りに行った洸と悠里の間に何かあったようで…。悠里と洸の関係が気になる双葉。一方、他人を深入りさせずに距離を置く洸の過去に起こったことに踏み込んで行こうとする双葉だが…。
〜洸の過去が明らかに〜
久々のレビューです。気づけば2週間ぶりくらいでしょうか…。間空けた後の作品って結構迷うのですが、今回は「アオハライド」にしました。リハビリなしということで、いつも以上にとっちらかっているかもしれませんが、ご了承下さいませませ。。。というわけで4巻発売されております。
悠里と洸に何かあったと匂わせる3巻のラスト。悠里が顔を赤らめての登場ということで、告白なりなんなりがあったのかと思っていましたが、双葉も同じようなことを考えていたようです。この時点でもう洸と悠里しか目に入ってこないこの感じ。わかります、わかります。どうしてもきになる双葉は、その後意を決してこの件について洸に迫ることになります。そして明らかになったのは、青春の匂い立つ甘くて苦い話…などではなく、意外や意外、彼の過去に関することでした。
母を亡くしたこと
再び出会い、余りに印象が変わっていた彼が、そこまで変化するに至った経緯が、これをきっかけに徐々に明らかになっていきます。どうして誰かと距離を置きたがるのか、どうして勉強を真面目にしないのか、どうして兄とギクシャクした感じになっているのか…拒まれ、それでも洸の心に踏み込む度に溢れ出てくる彼の心情。感化されやすい双葉は、そのたびに涙を流し、過去も含めた“今”の彼を、より強い想いで見つめるようになります。

だったら ぶち破ってやる
心の扉を開かない洸について、双葉が放った一言。これがすごく印象的でした。昔の洸はとうに見ておらず、今の洸を見ようと動く彼女のこの言葉は、他でもない彼女自身の変化も表しているわけで。中学時代のしがらみから、自分のキャラをチェンジした双葉ですが、これもまた本人の性格を変える要因であり、結果なわけで。洸とは重さが異なるとはいえ、同じプロセスを経ているんですよね。過去の内気な彼女であればあり得なかった、他人の心に踏み込んでいこうとする姿勢はまさに、キャラを変えて以降の彼女の性格が大きく寄与しているのではないでしょうか。今の洸を見ようとする双葉自身も、まさに“今”だった。そんな彼女を前にして、洸は勇気づけられないわけがないですよね。抱きしめたっておかしく…いやいや、まさか抱きしめるとは。こういう不意の接触と優しさと弱さがずるいって。
〜新キャラ登場ですが…〜
さて、今回新キャラが登場しました。準レギュラーのモブ(酷い言い様)かと思っていたのですが、思わずレギュラー定着しそうです。未だ名前もちゃんと明らかになっていない彼は、真面目が売りの長谷部君(仮称)。いきなり双葉と悠里の恋バナを聞いちゃったかと思えば、双葉に図書館で股間を触られるというトンデモな2回目の登場、さらに3回目は逆に自らストーカーに出るという(割と悪意のある伝え方)。けれどもそんなエピソードに反して、見ためは

…ピアスしていたり
左耳だけにピアスってのは男性的なつけ方だと思うのですが、この華奢さと良い、私服が結構オシャレだったりするところに、女性的な匂いをとても感じる今日この頃。とりあえず行動の端々から、非常に真面目な性格というのは伝わってきます。確かに本作、正直者やひねくれ者は多いけれども、真面目なキャラっていないんですよね。果たして曲者達の仲間に入るのか、はたまたちょっと場をかき回す一時的なレギュラーに落ち着くのか。まずは5巻を待て!
〜これはさすが、そしてあざとい!〜
そうそう、今回は感動重視でトキメキが少ないなぁ、、、なんて思っていたら最後にあれですよ。ちゃんと押さえるとこ押さえるから咲坂先生さすがです。この切り方だけで数ヶ月ニヤニヤできるレベル。だって付き合えるんじゃないかって期待感抱きつつ、イベントを待つ気持ちってもう何物にも代え難いほどに嬉し楽しいじゃないですか。本当に世界の色とか温度が違って感じられるくらいに。その盛り上がりを最後にズバっと持ってくるなんて、嬉しいし、何より続きが読みたくて仕方ないです。あ、でもえーとそれ以上にですね…

この仕草かわいいですよね
ってことが言いたかったんです。咲坂作品のヒロインは総じてあざといですが、双葉もきっかりあざといんですよねぇ。今回もそういうの発揮しまくりな4巻でした。恋愛方面でトキメキや切なさが溢れそうな5巻に、今から期待です!
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