
もし歴史が信じられねーなら
お前の眼で世界を見ればいい
■アニメも絶賛放映中。8巻発売しました。
ラファエルの瞳という神の加護のもと栄えたバルスブルグ。ミカエルの瞳という神の加護のもと栄えたラグス王国。2つの大国はお互い不可侵条約を結んでいたが、ラグス王国はその協定を破りラファエルの瞳を奪おうとし、逆に国を滅ぼすことになった。王族は消失し、ミカエルの瞳も行方知らずに。ラグス王国の末裔・テイトと、バルスブルグ帝国軍、そして遥か昔にこの世界を侵略しようとし滅ぼされたフェアローレンの残滓と07-GHOSTと呼ばれる死神達…2つのバランスが崩れたとき、運命の歯車はゆっくりと動き出す…
アニメ化してますね(→公式サイト)。えーと、一応あらすじ紹介したのですが、よくわかりませんね。まず一つ、遥か昔に世界を滅ぼそうとしたフェアローレンという魔王がいたのですが、神によって遣わされた7体の死神・07-GHOSTによって滅ぼされてしまいます。しかし魔王の影響は今も残っており、各所で使い魔・コールが人々を苦しめているという状況。そして現代。かつて2つあった大国が、今では1つに。国を護る「瞳」を奪おうとしたラグス王国が、結果として滅ぼされ、「瞳」も消失する形に。そして話は、バルスブルグの士官学校で学ぶ少年・テイトに向かいます。バルスブルグの士官学校で学ぶテイトは、ある日欠けていた自分の記憶を一部取り戻し、自分がラグス王国の末裔である事を知ります。そうなっては安穏とバルスブルグの士官学校にはいられません。やがて自分が背負った運命を知るために、様々な困難に立ち向かっていきます。

テイトはラグス王国の王族の末裔で、消失したとされる「ミカエルの瞳」も体内に所持している。
要は主人公・テイトが、自分の生い立ちと、背負わされた運命を探っていくというお話だと思うんですよ。や、2国間の争い関連で話を済ませるのであればそこでOKなのですが、その前段階にある、フェアローレンと07-GHOSTについての全貌(というか役割)はまだ明らかになっておらず、まだ続くのかな、という印象。ここまで世界観というか背景を広げる必要はあったんだろうか。正直上記のあらすじも、Wikipedia見てやっと理解って程度。かなり読むのが難しい作品だと思います。
雰囲気にのまれてしまえば良いんでしょうが、そうでないと辛いかな、と。感想としては「素晴らしい!」と「わからない」で二分しそうです。果たして世界観を理解しつつ読んでいる読者がどれくらいいるのか。そう多くないんじゃないかなぁ、と。でもキャラにイレ込んでしまえばその辺も気にならず読む事が出来るんでしょう。こういう方がアニメ化も向いてるのかもしれません。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→どうなんでしょ。男性が好む要素はそう多くないと思います。でも嫌がる要素もそんなにないか。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→難しいなぁ。深いとか、隠れてる部分を読み解くのがってことではなく、単純に物語として読みづらい。でもそれを補って余ある魅力があるからこそのアニメ化なんでしょう。これから流れ込んでくる人も大半がアニメ経由でしょうし評価を低くする必要もないかな、と。
作品DATA
■著者:雨宮由樹/市原ゆきえ
■出版社:一迅社
■レーベル:ZERO-SUM
■掲載誌:ZERO-SUM(平成17年6月号~連載中)
■既刊8巻
■購入する→Amazon