
「あ奴ら また何かしでかしましたか?」
「……いや いつも通りさ」
■人と妖怪、化学と妖術が共存を果たす無秩序な世界「桃源郷」。長きに渡り、人と妖怪は均衡を保ち共存を果たしてきた。しかしその均衡は、負の波動を受けた妖怪達の暴走という謎の異変によって、突如として崩れ去ることになる。異変の元凶は、どうやら牛魔王復活を試みる蘇生実験。斯くして、四人の若者が西域・天竺国への旅を余儀なくされた。再び世界に平和を取り戻すため
さてこちら、「最遊記RELOAD」ということで、「最遊記」の続編に当たります。三蔵を中心とした、悟空、沙悟浄、猪八戒の4人組が、天竺国で行われているという牛魔王蘇生実験を食い止めるために、様々な妨害を切り抜けながら旅をするというアクションファンタジー。アニメ化もされているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?すでに続編の続編「最遊記RELOAD BLAST」の連載も決定しており、ゼロサムの看板マンガになっています。基本的には痛快アクション珍道中とでも言いましょうか、とりあえずキャラ達がカッコいい。それぞれ個性がたっており、なんでもない掛け合いも面白いですね。「化学と妖術の共存」とあるように、移動はジープだったり、拳銃が武器だったり、かと思えば妖術や如意棒も出てくるなど、その世界観は独特。ただ独自ルールが作られていない分、理解はしやすくなっています。

こんな感じ。オフ時はいがみ合ったりするものの、基本的には仲間意識が強く、戦う時は息ぴったり。
続編ですが、RELOADから読んでもさほど問題はありません。私もRELOADから入ったクチで、そこから最遊記へと遡る形になりました。続編の特徴は、過去回帰が多くなったことや、ヘイゼル=グロース,ガティ=ネネホークといった新キャラの登場など。メインの4人は基本的にそのままなので、過去を知ることでより味わい深くなり、新キャラの登場で世界観が広がる…という感じでしょうか。とりあえず読みやすさだけは保証します、ハイ。内容は全然別ものですが、その雰囲気はなんとなく「ルパン3世」に通じるものがあるような気も。違うって言われたら全然違うんだろうけど(なんだそれ)。
新連載の「最遊記RELOAD BLAST」が最終章になるようですね。はたしてこちらはどれくらい続くのでしょうか?
【男性へのガイド】
→いかにもヲタ女子向けという感じを受けるかもしれませんが、テンポの良さや、キャラだけにたよらない工夫されたストーリー展開など、取っつきやすい要素は案外多めかと。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→続編をオススメするのはいかがなものかと思いつつも、面白いものは面白いということで。あ、大判コミックですので。
作品DATA
■著者:峰倉かずや
■出版社:一迅社
■レーベル:ZERO-SUMコミックス
■掲載誌:ZERO-SUM
■全10巻(予定)
■価格:各724円+税
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