このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] [4コマ] 2010.04.12
作品紹介→*新作レビュー*田川ちょこ「ひかるファンファーレ」



1102894200.jpg田川ちょこ「ひかるファンファ-レ」(2)


「チューバに選ばれた子はまた嘆くんだろうね
 何でチューバ!?って」
「でもすぐ好きになるよ!
 だって…私がそうだったから!」



■2巻発売完結しました。
 表裏ありまくりの美少女に、空回り系の真面目ちゃん、どこか抜けたところのある天才少年に、やる気が微妙な幼なじみ…個性的な友達たちに囲まれて、チューバ担当のひかるは今日も行く!ちっちゃい体に特大の楽器。アンバランスな彼女が仲間と奏でる青春のメロディに、あなたも耳を傾けてみませんか?吹奏楽があたしを変える、楽しい吹奏楽四コマ、完結編です!
 

~完結しました~
 2巻で完結いたしました。1巻では主にチューバとどうつき合っていくかが描かれていましたが、2巻ではすっかりチューバとも仲良くなり、立派な吹奏楽部員の一人としてのひかるの姿が描かれます。そんな中、最も2巻にて最も存在感を放ったのは、元子役の小悪魔美少女・池森結衣と、その幼なじみで彼女を勝手にライバル視しているメガネっ子・工藤亮子のコンビでしょう。結衣を出し抜いてやろうと奔走するも、いちいちそれが空回りしてしまうというパターンが、2巻では定番化。それに伴い結衣のブラックな面がどんどん浮き彫りになってきて、キャラクターとしての魅力が存分に発揮されていました。もう後半は「結衣がヒロインなんじゃね?」とか思ってしまうほど。そしてひかるの幼なじみの影がどんどん薄くなっていくという。


~亮子よりも部長さんですよね~
 勉強をはじめ、どんなことでも何をやっても結衣に勝てない亮子。しかしながら、一つだけ結衣を凌駕する要素がありました。それは、胸の大きさ!ひかるから借りて着たジャージの胸前のチャックを壊してしまう程度の大きさで、さすがの結衣も、それに関しては敗北感たっぷり。気がつけばこの作品に置ける巨乳キャラのポジションを獲得していた彼女ですが、そんな亮子にも負けず劣らずな女性キャラが一人おるのですよ。それが、1巻のときからどことなく存在感を放っていた、部長さんです!


ひかるファンファーレ
ナイスバディ(死語)


 ときに厳しくときに優しい、頼れるお姉さん的存在の彼女ですが、海での演奏会のときにさりげなくナイスバディ(死語)を披露しております。ほら、見てください、これですよこれ。うしろにいるひかるとか、何にもないじゃないですか、何にも(失礼)。これ、全然亮子にも負けてないですよ!やっぱり亮子なんていらなかったんや!(失礼)。いや、個人的に黒髪成分が足りないと1巻の時点で主張していたのですが、まさか巨乳キャラまで包括しているとはつゆ知らず。そうすると亮子に残された売りは「メガネ」のみですよ。もうそうなったら部長にメガネかけさせちゃえば良いじゃんか!…と、なんだか暴走してしまった感じがありますが、個人的にもうちょっと部長さんを登場させて欲しかったな、という思いがあったので。なんて、そんな脇役な部長さんが素敵なんですけど…ってなんなんだこのテンション。あ、亮子いらないとかいいましたが、彼女は結衣の魅力を最大限発揮させるという重要な役目を果たしたので、もっと労われていいはずです、うん。苦労ばっかですけど。


~黒田くんに抱かれたい~
 さてさて、これだけだと部長ばっかりになってしまうので、他のお話も。この作品、部長さん以外では、クールな天才少年の黒田圭吾が好きです。少女漫画とかだと、天才キャラって例外なく鼻につくキャラだったりするんですよ。妙にクールで、やけに他の人をバカにしてるっていうか。それはそれでまた物語が盛り上がるからいいのですが、個人的には素直クールが好きでして、それが黒髪でサラ毛だったりしたらもう文句ないわけです。ええつまり、黒田くんですよ。同じような設定のキャラクターとして、「青空エール」(→レビュー)の天才トランペット少年・水島亜希なんかがいたりしますが、やっぱり彼は下手な子・頑張りきれていない子に対して厳しく接するんですよね。しかし黒田くんには、そういったところが全くありません。困っている人がいれば手助けするし、相手をありのまま受け入れる懐の深さがあります。


光るファンファーレ2-2
“それ”も含めて池森だろ?


そりゃあモテるわさ。男の私でも軽くドキッとしそうです。驕ることなく素直に成長する天才に、溺れまくりましょうよ!
 

■購入する→Amazon

カテゴリ「まんがタイムジャンボ」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [新作レビュー] [4コマ] 2010.02.21
1102874264.jpgみずなともみ「ちょー!えど幕末伝」


「なんか浦賀に異国の黒い船が来てるってー
 ちょっと見に行ってくるわー」
「ちょ 上さま!!!ノリ軽っ!!」



■20xx年、ここは四百年近く鎖国を続ける国ニッポン。しかしそんな国にも、ついに時代の波が押し寄せていた。浦賀にペリーが黒船を引き連れてやってきた!かわいらしい異国のお嬢さん・ペリーに、のんびり上さまは早くも開国の意思!?しかし側近の琴乃がそれを意地でも阻止。脱藩浪人…ではなく家出少女の坂本龍馬、鬼のように怖い新撰組副長の土方さん、ペリーの妹ハリスに巨乳で訛りがキュートな西郷さん…。ありそでなかった?幕末4コマ、はじまりはじまりー。

 1巻完結の4コマなんですが、表紙からこのインパクト。「あれ、これきららじゃないの?」と思わず背表紙を確認。確かにきららじゃなくまんがタイムコミックスでした。私はそこまで芳文社4コマに詳しいわけではないので、そのきららとそれ以外を分ける明確な基準はわからないのですが、なるほど、本編を読むと確かにきららっぽくない。というのもメインポジションにいるひとりは男性で、必ずしも萌えを訴えかけるような作りにはなっていないという。そのメインキャラというのが、上さま。お菓子やゲームが大好きで、基本的には能天気。そんな彼が、側近の琴乃や、幕末を彩った偉人たち(多くが女子化)と掛け合いを見せていくという展開が多く、その絡み方はある意味オールドスタイル。わかりやすいネタが多いですね。


ちょーえど幕末伝
ペリーとハリスが姉妹という設定。基本的になんでもありの自由な世界です。ここから考えられるのは、「ハリス」も「ペリー」もファーストネームだということ。でもあまり違和感ないから不思議。これがもし「デイヴィッドソン」とかだったらこうはいかなかったんだろうなぁ。


 舞台は江戸ではあるのですが、時代設定が20XX年となっているように、江戸の町に現代技術を落とし込んだような世界となっています。銀魂とか、そういったものを想像していただければ。ストーリーは、ペリーの開国要求と、それに絡む「開国だ!鎖国だ!」という争いをかわいらしいネタで描いていくというものなのですが、まぁあくまでそれはおまけみたいなもの。要は女子化したキャラたちを好き放題に動かしたいというもので、それに合わせるように、描かれる内容は史実とはだいぶ異なったものとなっています。例えばハリスがペリーの妹だったとか。ちなみに女子化されているキャラは、側近の琴乃(正体は最後にわかります)、坂本龍馬、ペリー、ハリス、西郷隆盛、土方歳三、勝海舟…。個人的にはペリーが好き。というか一番生き生きしていたのが彼女のように思います。と思ったらあとがきに、この作品はペリーの女子化ありきだったようですね。ならば納得。
 
 全部が全部女子化なら、ターゲットが明確でわかりやすいのですが、上さまをはじめ、沖田総司や木戸孝允、近藤勇などは普通に男として登場。物語自体は上さまを軸として回っている印象が強く、彼に関してはいいとしても(というかいなかったら話し回らない)、他のキャラに関して女子化を徹底しない意図がちょっとよくわからなかったな、と。いや、別にだからなんだというわけではないですが、ターゲットはどこなのだろうという。表紙や帯から受ける印象と、実際に中身を読んでのギャップに驚く読者も少なからずいそうで。そこはレーベルで判断しろということなのでしょうが、果たしてそれで判断できる人がどれだけいるのか。そこだけがちょいと釈然としないのでした。


【男性へのガイド】
→萌えではないのよ、萌えでは。そこだけはご注意。
【私的お薦め度:☆☆   】
→女の子はみんなカワイイですけど、上さまメインである以上登場シーンは少し抑えられてしまうわけで。ちょっとバランス悪かった気が。


作品DATA
■著者:みずなともみ
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムジャンボ(平成20年6月号~平成21年2月号)
■全1巻
■価格:619円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「まんがタイムジャンボ」コメント (2)トラックバック(0)TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [オススメ] [4コマ] 2010.01.18
07197864.jpgテンヤ「先生はお兄ちゃん。」(1)


「うわーん ごめんねー まゆからもらったもの失くすなんて
お兄ちゃん失格だよね!」
「安心しろ普段から失格だ」



■3巻発売しました。
 桜木眞一、27歳。ごく普通の高校教師で、1-A担任。ごく普通に父と母に育てられ、ごく普通に妹に恋をし、ごく普通にシスコンになりました。何よりも妹のまゆのことを考え、常にアプローチは欠かさない。ただひたすらにまゆが好き。そんな兄に辟易しているのが、妹のまゆ。あろうことか兄が担任を受け持つ1ーAの生徒。こんな兄を持ってしまったがためか、かわいらしい見ために似合わず、口はちょっと悪い。そんな凸凹兄妹が繰り広げる、兄弟愛物語…もとい、シスコン兄と冷酷妹のドタバタコメディでございます。
 
 シスコンの兄と、それに迷惑している妹を描いた4コマです。ヒロインは、女子高生の桜木まゆ。高校生には見えない幼くかわいらしいルックスと、それに似合わない口の悪さを持ち合わせた彼女は、常々迷惑に思っている存在が。それが彼女の兄・桜木眞一。まゆの通う高校の教師で、しかもまゆのクラスの担任である彼は、なんと極度のシスコン兄貴なのです。机の上が妹の写真でいっぱいなのは当然、着ボイスも妹のものだし、授業で妹のことを語り出すこともしばしば。そして暴走する度に妹から鉄拳制裁を食らうのは、もはやお約束。それでも兄は、まゆが大好きなので、自重することはしません。そんなはた迷惑な兄と、幼い見ためながらもやけにローテンションな妹の、ドタバタな毎日を描いていきます。


先生はお兄ちゃん
何度拒まれてもめげない。それがお兄ちゃんクオリティ。


 ここまでの説明のみだと、兄と妹だけのワンパターンな4コマのように思われるかもしれませんが、実はそれを打破する非常にナイスなキャラクターが一人登場します。それが保健医の神奈月子。非常に大ざっぱな性格のも持ち主である彼女は、兄・眞一の元同級生で、しかも彼をパシリに使っていたという関係。「まゆ」というひとつの物差ししか持ち得ない兄・眞一を、普通の状態に持ってくることの出来る希有な存在で、単純に兄の切り替えを促し単調さを予防するだけでなく、何やら職場の男女みたいな関係も匂わせたりして、物語に別の味わいを付加してくれるのです。彼女がいることで、物語の面白さが断然増しているように、個人的には思います。
 
 妹のローテンションでやや口の悪いところは、「みなみけ」の千秋を思い出させます。あっちは小学生で、こっちは高校生ですけど。こういう性格になるには、何かしらの要因があると思うのですが、彼女の場合は明白すぎますね。どう考えても兄のせい。とはいえかわいいじゃないですか。10歳も歳が離れてると、やっぱり妹でもかわいく思えるものなんでしょうかね。表紙だけ見るときららレーベルでもよさそうですが、兄という強烈な存在が登場し、また家族というテーマを少なからず含んでいるために、まんがタイムってことなのでしょうか。その線引きは良くわかりませんが、とりあえずこの作品に関してはなんとなく納得できるのでした。


【男性へのガイド】
→芳文社4コマですのでもちろん男性ウェルカムウェルカム。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→兄妹のみでもそれなりに楽しそうですが、こちらの場合は+αがあるから余計に面白いです。楽しい4コマでございますね。


作品DATA
■著者:テンヤ
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムラブリー(2007年1月号~),まんがタイムジャンボ(2006年10月~)
■既刊3巻
■価格:各571円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「まんがタイムラブリー」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] [4コマ] 2009.12.29
作品紹介はこちら→宮原るり「恋愛ラボ」
3巻レビュー→莉子のヘアスタイル集を作ってみたよ~ 《誰得続刊レビュー》 宮原るり「恋愛ラボ」3巻
関連作品→宮原るり「となりのネネコさん」宮原るり「みそララ」



1102820181.jpg宮原るり「恋愛ラボ」(4)


お前と…っ
ずっと親友でいたい…



■4巻発売です。
 リコ・マキ親友コンビ危機!?モテモテ女子という話がウソであることを、未だ打ち明けられずにいるリコ。加えて恋愛研究が、新聞同好会との協力によって本格始動する運びになり、ますます言いづらくなってしまう。いつか…いつか…そう躊躇している中、なんとマキがナギとヤンの通う塾に入ることにしたと聞く。あの塾に通われてしまったら、ウソがあっという間にバレる!!けれど言うタイミングが…。そしてついに…!?


~女の子同士の友情っていいよね~
 ドラマCDだれか私に買ってください。ということで、充実一途の4巻発売です。ついにウソがバレてしまう…!?という展開の4巻。進んでいなそうで、しっかり話が進んでいるあたり、さすがです。大きな動きは、ウソバレからの女同士の友情と男たちのカッコいいフォローに、恋愛ラボ本格始動フラグの二つでしょうか。恋愛研究に関しては、5巻以降展開するための布石にすぎないので、ハイライトはウソバレ展開か。しかし中学生とは思えないほどカッコよかったですよ、ナギ。そんでもってその後のヤンも。もう高校生設定で良いじゃないか!と言いたいところですが、それだとマキはもっとおりこうさんになって、あんなにも純粋にリコを信奉したりしないのかな、と思うとこの年齢設定は絶妙だなぁ、と。二人でワンワン泣くシーンには、思わず感動。いいよね、ああいう関係。男同士だと泣きあって抱き合うみたいな展開は、よほどのことがない限り良い画にならない気がするので(情けなさや悲しみ演出なら別だけど)。


~リコの髪型集~
 さて、前回のレビューが思いのほか好評だったので、4巻でもやってみました。リコのヘアスタイル集。今回はこんな感じでしたよー。ネーミングは私が勝手につけたので、合ってるかはわからないです。


riko髪型集完成



 ぱっと見8種類ですが、ちょんまげに関してはリボンかゴムかで分けたので、実質7種類。3巻と違いネタの髪型がなかったので、大体このパターンで確定かなぁという感じですかね。以前に比べると、ふたつ結びの位置が高くなった感じもあります。またあみこみが初登場。女の子って時折こういう髪型にしてきますが、よく一人でできるなぁといつも感心してしまいます。それとノーマルショート(セミロングか?)は、髪ゴムを先生にとられてしまった後での髪型。彼女はノーマルの状態で学校に来ることはないんですよね。オシャレ意識が見てとれます。そういえばリコはスカート丈も短いんですよね。今まであまり気にしたことなかったのですが、9ページの挿絵を見ると、その短さが際立っていることがわかります。そりゃ先生にもマークされるわな。

 5巻に向けてですが、ヤンとナギはどう絡んでくるのでしょうか。気になる所です。どっちがどっちなんだろうなぁ。それとヤンはもっと「らいか・デイズ」(→レビュー)の竹田くん化してほしい。今のままだとまだ毒気が多すぎるのよ!!


■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「まんがホーム」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [BL] 2009.12.27
naichaisouyo.jpgタカハシマコ「泣いちゃいそうよ。」


でもときどき
泣きたくなるのは何故だろう



■『ボクを拾ってください』
 10年前、公園で拾った男の子・岳。不安そうで、とっても頼りなかった彼は、今ではドキドキするほどカッコよく成長した。ずっと兄弟として過ごしてきたオレたちだったけど、最近、岳を見てると何だかとっても泣きたくなってきてしまう。この気持ちは一体なに!?「だって兄弟だし」「兄弟じゃない」そう友達に言われた葵は…!?
 
 ショタショタですよ、ショタショタ。というわけで、タカハシマコ先生のBL作品でございます。これずっと持ってたんですけど、全然読んでなかったんですよね。この度BL作品のレビューも一部開始したということで、年末の本棚の整理も兼ねてご紹介致します。初版発行は2002年11月…ということは7年前の作品。収録されているのはさらに前に掲載された作品で、大体2000年前後と、ほぼ10年前の作品群になります。けれども全然古く感じない。タカハシ先生比較でいけば、多少なりとも変化はしているのですが、少女漫画家さんとかで10年とかスパン開くと、もう別人のような絵になってることなんてざらなんですよね。それがないってことは、やっぱりこの先生は独特の絵の魅力を持っていらっしゃるのだな、と。


泣いちゃいそうよ
この耳当てといい、なんじゃこれ。かわいらしさを前面に打ち出す。


 読切り7編が収録。どれもショタショタな男の子が登場する、かわいさたっぷりのお話たちです。エロに関しては、書き下ろしでひとつセックスを匂わせるシーンがあるくらいで、他はせいぜいキス止まりと、比較的プラトニック。いやこれであられもない方向に流れてたら、ちょっとビビっちゃうのですけど。どれも前提として、「男の子が好きでもさほど抵抗がない」みたいなものが感じられて、「男相手なんて、絶対にありえない!!!!」的な必死さは全然出てきません。それがBLのパラダイム転換のミソでもあるわけで、この辺は実に上手いなぁと。加えてショタっぽさが、恋愛対象としての「好き」と、セックスを意識しない段階での「好き」の両方を感じさせ、よりスムーズな流れを作り出しているようにも映りました。そのぶんカワイさ先行で、恋愛からくる感動や切なさは削がれているのですが、そこまでそちらには期待していないでしょうし、これで十分なのかな、と。

 男としては、どうなんでしょう。読めなくはないけれど、別にこの作品をこぞって読む必要性は感じないというか。可愛いので、先生のファンの方はそれなりに満足なのでしょうが、そうでなければスルーしても構わないかな、という印象でした。というかAmazonでももうマーケットプレイスにしか置いてないし、手に入れるのが結構大変なんですかね?このレビューの意味は…!?


【男性へのガイド】
→タカハシ先生のファンの方は、作品をカバーするという意味で買いかも。あからさまな表現はないぶん、温かみのある話が多く読みやすいですが。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→お話だけみるならば、温かいけどひっかかりがあまりなかったという感じ。かわいいってだけで個人的には勝ちでもあるのですが。


■作者他作品レビュー
*新作レビュー*桜庭一樹/タカハシマコ「青年のための読書クラブ」
*新作レビュー*タカハシマコ「デビルくんとエンジェルちゃん」
*新作レビュー*タカハシマコ「乙女座・スピカ・真珠星」


作品DATA
■著者:タカハシマコ
■出版社:芳文社
■レーベル:花音コミックス
■掲載誌:花音(2000年5月号,2002年4月号),花音SPICE(1998年vol1,1999年vol4),スパイス(2000年vol.1),Bis(1998年②),MAXシリーズ(2002年vol.16)
■全1巻
■価格:562円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「花音」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。