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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2015.03.15
1106500336.jpg志村貴子「こいいじ」(1)



あたしね
聡ちゃんのことが好きです
大好きです




■下町の銭湯「すずめ湯」の娘・まめは、子供の頃からずっと幼馴染の聡ちゃんに片想い中。聡ちゃんの妻・春さんが亡くなってから一年、聡ちゃんの愛娘・優に慕われながら、恋心を募らせるまめ―――。あきらめないヒロイン・まめちゃんの一途な恋の行方は……!?

 「放浪息子」や「青い花」の志村貴子先生のKISS連載作です。KISSは最近色々な漫画家さんを呼んでおり、ついに志村貴子先生の作品まで紹介できることになるとは、ありがたやありがたや。

 物語の主人公はKISSらしくアラサーヒロインです。27歳独身、彼氏なしのまめ。家族で経営している下町の銭湯の手伝いをしながら過ごしています。そんな彼女が物心ついたぐらいの頃から想いを寄せ続けているのが、幼馴染の聡ちゃん。幾度となくフラれ続けているものの、未だにその想いを断ち切ることができずにいます。彼には奥さんと、そして子供がいましたが、つい最近になって奥さんが他界し親一人子一人という状態に。つかず離れず、決して付き合えるなんて思いもしないけれど、好きという気持ちは持ち続けて…という一途すぎる想いを描いたお話。


こいいじ0001
まめは背が高くて一途で、想いが溢れて時に涙を流したりするのですが、それを見て思い出したのは「ハチミツとクローバー」の山田さん。彼女に通ずる、純粋さや痛々しさ、切なさややるせなさが詰まっているキャラクターだと思います。もう、ほ
んと好き。


 あらすじからだと、ヒロインのまめちゃんばかりが一途な想いを抱いているような感じに映りますが、物語が進むにつれて、決してそれだけではなさそうだということが明らかになってきます。登場人物からそれぞれ恋の矢印が伸びているのですが、その流れが複雑で根が深い。みんな30前後のいい歳なんですけれども、びっくりするぐらいに純粋で、なんだかちょっと羨ましくなってきます。もちろんその年齢なりの濁りはあるんですけれども、にしてもそこにあるのは紛れもなく「恋」でして、この媒体・年齢層としてはかなり純度の高い恋愛作品に仕上がっているかと思います。


 まめの想い人・聡は、何度となくまめを振り続けているという。もちろん彼女の想いはわかっているのですが、彼にも好みがありますし、想う人がいるという。妻を亡くしたばかりという状況に加え、育ち盛りの一人娘を養い育てていかなければならず、なかなか恋愛というモードには入っていけないのが正直なところです。反応も芳しくなく、この物語の結末として、まめの想いが成就するのか、はたまた叶わず終わっていくのか、全く見えてきません。だからこそ続きが気になってしまうのですけれど。


こいいじ0002
 物語を彩るのは、近所の幼馴染たち。聡の弟だったり、近所のお寺の息子だったり。彼らもヒトクセあるのですが、みないい子たちなんですよ。下町という舞台背景があることから、その人間関係は狭い範囲に留まっております。そのため、過去にちょっとした出来事や関わりがあったりと、そういったエピソードも現在に少なからず影響を与えるスパイスとして落とし込まれてきます。狭い範囲での人間関係ってのは温かさはあるものの、その狭さゆえにどこか不健全でもあり、だからこその味わいがしっかりと描かれているようにも感じます。とにかく、一度読んでみてほしい、オススメの一冊です。


 
【男性へのガイド】
→志村貴子先生ですから。もう、それだけで説明としては十分でしょう。
【感想まとめ】
→いや、期待していた以上に面白くて早くも続きが待ち遠しい。主人公はアラサーなんですけれども、志村貴子的エッセンスはしっかりと受け継いでおり、読んでいて時に切なく時にウキウキと心動かされました。オススメです。


作品DATA
■著者:志村貴子
■出版社:講談社
■レーベル:KC KISS
■掲載誌:KISS
■既刊1巻


■試し読み:第1話

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Tag [続刊レビュー] 2015.03.04
1106491074.jpg大谷紀子「すくってごらん」(3)<完> (BE LOVE KC)



“幸せ”だ
金魚をすくっているそのとき
私は一人ではないから 




■きっとみんながあなたのことを好きになるの。
 大手メガバンクのエリート銀行員・香芝誠が、転勤先の奈良県大和郡山市で出会った常識を覆す「金魚すくい」―――。最初はなじめずにいた香芝だったが、いつしかその魅力に取りつかれていく。そんな中、人助けのため着ぐるみで参加することになった金魚すくいの全国大会。前年度のチャンピオン・斑鳩との熱戦を終え、あまりの暑さで倒れこむ香芝の前に現れたのは……?小さな命の大きな温もりを描く物語、完結巻!


~完結しました~
 3巻発売し、完結しました。このマンガがすごい!でラインクインしたばかりで、これから猛プッシュされるのだろうなと思っていただけに、年明け初巻であっさり完結というのは意外中の意外。ムック本でランクインした背景を考えても打ち切りはなさそうなだけに、予定通りの完結ということなのでしょうか。変に引き延ばそうとしない分潔いのですが、ランクイン読者からの期待感の表れでもあると思われますので、少し寂しい気もします。いやでも…うーん…。ちなみに本作については連載継続嘆願書として多くの方から署名が集まったそうです。




 また作者の大谷紀子先生のインタビューがこのマンガがすごい!Webに掲載されています。本作が生まれるきっかけは、金魚すくいへの興味でなく、大和郡山という土地への興味であったという話など、色々と裏話が載っていて面白いですよ。お時間ある方は是非読んでみてはいかがでしょうか。


大谷紀子『すくってごらん』インタビュー【前編】 世界一静かで優雅なスポーツ「金魚すくい」――まさかのマンガ化!
大谷紀子『すくってごらん』インタビュー【後編】 特殊な環境が私を漫画家の道に進ませてくれた


~ラスボスとなったのは店主さんでした~
 主人公・香芝誠の金魚すくいの腕はメキメキ成長中。仲間とも打ち解けつつあり、団体戦での出場なんかも楽しみ。また意中の相手である吉乃さんとの仲も気になったり…。やっぱり振り返ればかなりやり残したことがあるかと思うのですが、もうあまり考えないようにしましょう(笑)


すくってごらん3
ともあれ最終回を迎えるには、何かしらの問題に対して解決策が提示される必要があるのですが、本作の場合は店主さんの抱えた傷を癒すという所に着地しました。確かに謎多き人だったのですが、そこまでの実力の持ち主だったとは。驚きです。振り返ってみれば、本作、吉乃さんというよりもむしろ店主さんとのラブ感の方が強いんじゃないかっていう。デキてても違和感ないなとか少し思ったのでした。


~ある意味でリアルな幕切れなのかもしれません~
 物語は転勤によって切れることになるのですが、これってある意味で非常にリアルな幕切れなのかもしれません。こと銀行員は転勤も多いですし、競技での金魚すくいとは言いつつも、最優先となるのは本職の方ですから。もちろんこれに人生すべてをささげるような人もいるかもしれませんが、大衆にとっての趣味としての金魚すくいという位置づけでの描き出しという意味では、この着地は非常に腑に落ちますよね。

 しかしこのマンガ読んでると自分でも金魚をすくえそうな気になってくるのですが、実際やったらめちゃくちゃ難しいんでしょうねー。そもそもお祭りに行くこともなく、金魚すくいの屋台と出会うことも非常に少なくなってしまったのですが、どこかで見かけたらぜひやってみたいとおもいます。


■作品紹介
優雅で熱い世界!競技としての『金魚すくい』:大谷紀子「すくってごらん」1巻

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Tag [続刊レビュー] 2015.03.02
1106491024.jpg磯谷友紀「海とドリトル」(2)



なんかこれ……
昔見てた
夢みたいな……




■2巻発売しました。
 小笠原の調査で海に出た七海はクジラへのロガーの装着に成功するものの海に落下。その恐怖心から海に出られなくなってしまう。この状況を克服するために七海は、ひそかに想いを寄せるポスドク・戌飼にある心理療法の協力を願い出る。果たして……。


~盛りだくさんの小笠原調査~
 2巻出ました。2巻の舞台も引き続き小笠原です。まぁとにかく七海にとっては盛りだくさんの内容でして、ざっと説明すると……まず船から海に落下してその恐怖心から海に出れなくなり、トラウマ克服のためにあれこれ試行錯誤したり。お勉強方面ではウミガメの産卵を見たり、ウミガメから採血したり、海に落ちながら取り付けたロガーの記録を見て嬉しくなったり。人間関係の方では、体中に落書きされたり、先生に慰められたり、そして果ては……


海とドリトル2
返り血を浴びながら告白


 いやいやいやいやこのタイミングですかいという驚き。結局この場は熱中症でブラックアウトし、再度することになるのですが、血を浴びながら熱中症でブラックアウトするってものすごい出来事ですよね。勉強に恋に仲間意識に…興味のあるものに囲まれて、普段とは異なる環境で集中して向き合うっていうのは、先々振り返っても良い財産になりそうですよね。私も農学系の学部を出ており、2週間ほど愛媛のミカン農家で農業に従事したことがあるのですが、その時は学生は自分だけで、やっぱりこういうトキメキがあったらよかったなぁとか思ったり。


~相手本線はどちらなのかしら~
 今回、先にある通り七海は戌飼先輩に告白するわけですが、相手候補として先生もまだあるんじゃないかなぁというのが2巻を読んでの感想。別に何があるわけでもないのですが、一番七海のことを理解できているのは先生のように見えるんですよね。それを七海は「鋭さ」という言葉で片付けているのですが、それってかなり貴重なものでして、いつかそれに気づくときもあるんじゃないかなとか思ったり。

 あと戌飼さんで気になるのは、海外に行ってしまった元カノとやらの存在でしょうか。ヨリを戻すなんて流れは今のところ想像つかないですが、彼自身海外に行くなんて選択肢もあるかもしれませんし。やさしさという意味で彼の右に出るものはいませんが、それ以上何かあるかというと、今のところ特にないという。

 ともあれ今のところは五分五分ないし、戌飼先輩優位ということで、3巻以降どう転がっていくのか非常に楽しみです。あとこの作品の素敵なところは、人間関係だけでなく海洋生物についてもきちんと触れて描いていくところ。七海の研究対象はクジラで揺るがなそうですが、2巻でもウミガメについて触れていたりと、そういった話を読むのも楽しく、3巻でどういった話題が出てくるのかそちらも楽しみです。


■関連記事
魅惑の海洋動物と恋の世界へようこそ:磯谷友紀「海とドリトル」1巻

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Tag [新作レビュー] 2015.02.18
1106463531.jpg小嶋ララ子「星くずドロップ」(1)



転校初日
桜の中で出会ったのは
ちょっと不思議な女の子




■星のかみさま、お願い。運命の人に出会えますように……!
鳩ヶ谷しの(♂)、高校1年生。転校初日、桜の花びらが舞い散る中、美しい少女・苺と出会います。不登校気味だという彼女には、何か秘密が……。そんな彼女を追いかけ、しのがたどり着いたのは、個性的な面々が集まる天文部で!?天文部を舞台に恋と友情がキラめく青春ストーリー!

 小嶋ララ子先生のARIA連載作です。天文部を舞台にしたボーイミーツガールな青春グラフィティ。主人公の鳩ヶ谷しの(こんな名前ですが男の子です)は、親が世界旅行が当たったことで不在となるため、おばあちゃん暮らす茨城で生活することになります。ドキドキしながら迎えた転校初日、自転車で息切れし倒れたところを美しい少女・苺に助けられ、ちょっとドキドキ。「どんな子なんだろう……」と名前も知らずに探した末にたどり着いたのは、天文部の部室。天文なんて詳しくないけれど、もう一人入ってくれないと廃部だからと懇願され入部することに。星のことはよくわからないけれど、天文部の面々は個性的で楽しそう。気になるあの子の名前も知れて、新たな学園生活に心躍らせるしのでしたが…というお話。


ほしくずドロップ0001
入学初日に一目惚れし、そんな彼女を追いかけて同じ部活に入部する……という部分だけ見るとなかなかなアグレッシブボーイですが、性格はどちらかというとおとなしく、典型的な巻き込まれ型の不運くんという感じがする男の子です物語も、彼が色々なイベントやトラブルに巻き込まれていくことで進んでいきます。そんな中で好きな子にあれこれとアプローチしていくのですが、そのどれもが真っ直ぐで、見ているこちらが気恥ずかしくなるぐらい。青春を振り絞っている感じがしていいですね。そしてそういった行動が全力で肯定される空気感がこの作品には流れており、読んでいて実に心が現れる感じがします。


 遅くなりましたが、憧れの子の名前は世良苺さんと言います。小動物のような見た目で、無口で、不登校気味というなんだかとっても守ってあげたくなるような女の子。表情もあまり変わらないので、何を考え何を感じているのかがわかりにくいミステリアスなキャラクターです。たいていこの手のタイプって付き合い悪くなかなか連れないのですが、その分誘いに乗ってくれたりしたら嬉しいもので、主人公もそういう少ない喜びを糧に恋に頑張っている感じです。

 天文部の面々はみな個性的。先輩2名に1年生4名という構成で、男女入りまじっての活動です。真面目メガネやチャラ男系、不器用男子にふわふわ女子など、なんでもござれのラインナップ。1巻時点では本編にがっつり食い込んでくる感じはないのですが、物語が進めば色々と背景が明らかになって物語の彩もいっそう鮮やかになるのではないでしょうか。


ほしくずドロップ0002
主人公もそうなのですが、どの子も全く嫌味がなく見ていて非常に気持ちいいですしまぁみんな魅力的なんですよ。なんて、やっぱりこの中で一番好きなのは世良さんなんですけれどもね。まあかわいいかわいい。


 なんとなく土台が固まったかという所で1巻完結…と思いきや、最後の最後にものすごい設定を放り込んできており、2巻以降どう転がっていくのか想像つかず。とはいえ作品が放つ雰囲気には変わりないと思いますし、こういった大きな転換を受け入れる下地は、比較的低年齢向けであるARIAならではだとも思いますので、優しく見守りたいと思います。


【男性へのガイド】
→女の子かわいいですし、男の子主人公ですし、男女入りまじっての青春グラフィティは結構好きな方多いのではないかと。
【感想まとめ】
→ストーリー的に何かあるかというとそういうわけでは全然ないのですが、キャラ達がみな生き生きと動いている所が素敵な作品でした。優しい気持ちになれますね。


作品DATA
■著者:小嶋ララ子
■出版社:講談社
■レーベル:KC ARIA
■掲載誌:ARIA
■既刊1巻


■試し読み:第1話

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Tag [新作レビュー] 2015.02.17
1106491055.jpg遠山えま「四月一日さんには僕がたりない」(1)


不純異性交遊しましょうか
四月一日さん



■バレたら人生がオワル……
才色兼備の優等生・四月一日レイラの誰にも言えない秘密。それは、ラブホテルに住んでいるということ。ある日同級生の三月終とホテルで鉢合わせてしまったレイラ。秘密を守ってもらうかわりにまさかのラブホテル同居がスタート!でも、恋愛経験ゼロのレイラにとって、挙動も発言もゆる~い終との生活はすべてが予想のナナメ上で……。大人気作家が描く思春期迷走系ラブコメ、発信!

 低年齢向け少女漫画誌「なかよし」で指フェラだの耳舐めなど、ギリギリアウトなエロを描いて物議をかもした遠山エマ先生のARIAでの新連載です。最初に言っときます、本作ですが「わたしに××しなさい」よりもドイヒーな内容となっております。表紙からしてエロを匂わしていますが、中身も相当に下世話。では内容をご紹介しましょうか。

 主人公は高校で生徒会長を務める四月一日レイラ。その毅然とした態度に、学力も学年一位と、周囲からは尊敬の対象として見られています。そんな彼女が頑なに隠すのは、彼女の住み処。お城のような佇まいのそこは、なんとラブホテル。彼女の家はラブホテル経営で生計を立てており、居住スペースはラブホテルの中にあるのでした。こんなところを見られたら終わる……そんな危機感を抱え学園生活を送っていた彼女でしたが、ある日ホテルの一室で同級生の男子・三月終と鉢合わせしてしまいます。慌てふためいたレイラは、備え付けのコンドームとローションを浴びベッドに倒れこみます。そんな彼女の姿をすかさず写メに収めた三月終は、その写真と引き換えに、ラブホテルに住まわせてほしいと要求してきます。しぶしぶその条件をのんだレイラは、親の了承を取りラブホテルで一つ屋根の下生活を始めることになるのですが…というお話。


四月一日さんには僕が足りない0001
のっけからこれ。


上の画像を見てもらってもわかる通り、こんなのがちょいちょい登場します。こういったギミック的な表現は遠山エマ先生の得意とする所で、ARIAってなかよしほどではないけど、それなりに読者年齢層低めだったような気がしていたのですが、大丈夫なんでしょうか。車谷晴子先生の「兄が妹で妹が兄で」といい、そういった路線で攻めるっていう姿勢なんですかね。この他には、ヒロインが男の人に触れられると嫌悪感で汗だくになり、おもらしと見まがうほどの水溜りができるとか、ホテルの一室に終が住んでいるために、小道具的なものもちょいちょい使ってみたり(三角木馬とかコスプレ衣装とか)と、攻めまくり。

 かなり散らかった感のあるドタバタコメディなのですが、基本となるのはこの二人の恋愛模様という所になるのでしょう。生徒会でも一緒、家でも一緒ということで接近できる要素は多々あるのですが、ヒロインのレイラは男性嫌いというハンデがあり、また相手役の三月終も性格・生態などかなり謎に包まれたところがあり、お互いに一筋縄ではいかなそうです。三月終はことあるごとにレイラに対して意地悪な要求をしてくるのですが、その真意が見えずかなり不気味で、あんまり好きなタイプではないですねー。逆にレイラは遠山エマ作品のテンプレヒロインという感じで、安心感があります。

 この二人のほか、脇役達もクセが強そうな面々が揃っています。レイラを慕う女友達がアホ巨乳だったり、生徒会の男子たちは、いかにもいい人そうな子から、色々と頭が働きそうなメガネくんとか、1巻ではあまり目立ちませんでしたが、物語が進んで来ればもっと本編に絡んでくるかと思われます。


四月一日さんには僕が足りない0002
友達がアホ巨乳。素直でいい子なんですけれども、アホすぎてちょっと怖いっていう。

 
【男性へのガイド】
→いやーこれは評価に困る所ですねー。エロいとは言いつつも男が喜ぶそれかというとちょっと違うような気がするんですよね。
【感想まとめ】
→さて、この作品が人気出たら結構おじさんとしては心配というか怖いところがあるんですけれども果たして。×しなは割と大手を振っておおすめしていたところがあるのですが、さすがにこれは気が引けますね(笑)静かに様子を見守りたい作品です。


作品DATA
■著者:遠山エマ
■出版社:講談社
■レーベル:KC ARIA
■掲載誌:ARIA
■既刊1巻
■価格:円+税


■試し読み:第1話

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東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
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レビュー
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レビュー
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レビュー
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かみのすまうところ。
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レビュー
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