
好きなやつがいるんだ
■3巻発売しました。
京都府行楽課に配属された七木。上司の新沼とともに、京都のオカルトスポットをまとめた『紫道標帖』を編纂することに……。行方不明の前任者・冬見恋一郎を探し続ける新沼。ついに七木は2人の過去を知らされて……?京都をめぐる妖しの観光名所ミステリー!
~久我野さんメイン~
どうもこの記事で2000記事になるみたいです。非公開にした記事もあったりしたので、本当はもうちょっと先に到達していたのですが、現時点で公開している2000記事ということで、ちょうど良い区切りです。もっと早くに達成できるかと思っていたのですが、かなり時間がかかってしまいましたね。
さて、そんな前置きはさておき「京都ゆうても端のほう」の話をしましょう。快調に巻数を重ね、気づけばもう3巻です。核心に迫るようで全く迫っておらず、まだまだ物語は続きそうです。とはいえ全貌は徐々に明らかになっており、新沼さんと久我山さん、そして行方不明となっている冬見さんの姿が徐々に明らかになって来ます。3巻は端的に言うならば、久我野さんの回でした。想い想われ、この人と恋愛って全く結びつくイメージがなかったのですが、あろうことか人の感情の機微を敏感に感じ取り色恋ネタを投入してきてくれました。
発端となったのは久我野に恋する安達さん。この子が身の程弁えないアグレッシブさで久我野さんに迫るのですが、恋によって仕事がおろそかになってしまいがちな姿を見てちょっとイラついたりしました。執念めいたものに若干引いたと言いますか。なんて話は進み、久我野さんの過去話を聞いてみたら、この人もめちゃくちゃ恋愛に走ってる人だったというオチ。安達さんに対して誠実に返答をしたのも、自身が色々と恋愛で抱えているからより強く理解できたという背景もあったのかもしれませんね。

一歩引いて……という姿勢ではあるのですが、つかず離れずの微妙な距離を保ち続けている巧妙さと臆病さは、冷静に考えるとちょっと気持ち悪いかもしれません(笑)
そうそう、ここで冬見さんの姿が明らかになるのですが、想像と違ってめっちゃユル軽そうな人でびっくりしました。新沼さんの想い人ってことで、きっと優しくて誠実で、尻にめちゃくちゃ敷かれるタイプか、“剛”という漢字が似合いそうなフィジカル系の人物を勝手に想像していたのですが、どちらでもないっていう。

想像と真逆の冬見さん
オカルト的な背景はあるのでしょうが、こういうタイプに新沼さんが惹かれているというのが意外で。意外と女性っぽいというか、出会いを描いたところなんか完全に恋する女の子って感じでしたもんね。それが今はあn(自粛
~にいぬマーチとかいう素敵な響き~
さて、メインキャラの新沼さんは今回前半はお休みで、後半になってようやく登場してきました。このエピソードをきっかけにで物語は大きな転換点を迎えることになりそうなのですが、それは本編を読んでいただくとして、個人的にはもっとどうでもいい話をしたいな、と。この回からやたら押されたワードがあるのですが、それがなかなか素敵な響き…

にいぬマーチ
下に解説がある通り、新沼さんの愛車はマーチです。にいぬマーチ…音がいいというよりも、字面ですかね。“にいぬ”を“マ”でつなぐ感じがツボです(誰にも伝わらないツボ)。どこかで使ってみたいものですが、で全く使いどころがないという。いつか使える時が来たら使おう。マーチに乗っている、苗字ないし名前が“ま”で終わる人がいないと応用もできないという難点ありですが。本編では2回ほどこのフレーズが登場しましたが、4巻以降も登場することがあるかというと…望み薄ですかね。。。
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