作品紹介→無口なおっとり美少女×無口で硬派なメガネ男子:森下suu「日々蝶々」
3巻レビュー→叶わぬ恋と知った時の心の中でのせめぎ合い:森下suu「日々蝶々」3巻
4巻レビュー→想いが加速する文化祭:森下suu「日々蝶々」4巻
森下suu「日々蝶々」(5)
好きな人が
私を
好き
■5巻発売しました。
自分の好きな人が自分を好き 。
両想いだとわかったすいれんと川澄。とてもうれしいはずなのに、これからどうしていいか、どうしたいのかわからない。戸惑いながら、ふたりでつくる新しい関係。少しずつ、前に進む第5巻です。
〜両想いになってからの5巻〜
「表紙の左側、誰?」←割りと本気で思ったこと。失礼しました、あやちゃんでした。
4巻でついにお互いの想いを口にしたすいれんと川澄。思いの外早い段階で、両想いの関係へと相成りました。さてさて初心な二人は、どんな恋路を歩むのか、楽しみ…と思ってみたら、いやいやそもそも二人共に恋路を歩むのが、まず難しい。好き=付き合うとならないのが、この二人。はい、両想いになった二人ですが、直面するのはデートでも手をつなぐことでも、ましてやキスをすることでもなく、「付き合う」ことをはじめることでした。
〜付き合うってなんだろう〜
「付き合う」って何なんでしょうね。この歳にもなれば自ずと結婚のための前準備的な捉え方になってくるのですが、川澄やすいれんぐらいの年頃では、そんな生々しいことは考えないわけで。また猿のような性欲を持っているうら若き男子たちであれば、好き放題やりたいことやれる権利を得たぐらいな下世話な感覚を持たないこともなかったり(ひどい)。自分の気持ちの整理をつけことすら必死な二人にとって、二人好きあって付き合うことなんて想像の範疇外。ふと「付き合うってなんですかね?」と川澄が問いてみれば…

ぽかーん
いや確かに、難しい問題なのです。正直自分でも、付き合うってよくわからない感覚ですもの。この二人独特の時間はその後も流れ続けます。お互い急かさない、ゆっくりした性格。もちろん川澄にも焦りはあって、答えを出せない、ピンと来ない自分を「カッコ悪い」と言うわけですが、そんな彼もすいれんにとったら「カッコイイ」のです。捉え方によっては、“真剣に考えてくれている”でもあり、けれど一歩間違えたら“優柔不断”。

でもその後川澄が「付き合いたいとは思っている」と、付き合う意思表示はしっかりしてくれるので、ちゃーんと優柔不断な印象は回避しているという。彼らしさが存分に押し出された、良い演出、良い台詞だったと思います。
結局1巻丸々使ってこの問題に対しての結論を出すわけですが、シチュエーションはすいれんを取り巻く環境があるからこそ成り立つものだなぁ、と。二人だけの秘め事としてではなく、皆がいる前での告白は“度胸試し”であり“お墨付き”であり“虫除け”と様々な面を持つイベントとして機能してきます。小春先輩がいなくなることで、やや落ち着きを取り戻してきていた物語の水面に、一石を投じることにもなり、今後の展開も楽しみになりました。
〜絶滅種が再発見〜
そうそう、前の巻で完全にその存在を消された小春先輩ですが、なんと今回復活を果たしています…!「君に届け」のくるみちゃんとかもう登場しなくなって久しいのに、良かった良かった。

もう、何もしないけどね
これ、作中での流れの中で出てきた自然な台詞なんですが、なんだか「もう登場しません」と暗に示しているような感じがして…。いや、完全に拗らせた見方なんですけれども。ともあれ再登場は、これ以降は厳しいかなぁ…。またいつか、出てくるときがあれば、弊ブログでは取り上げますとも…!
3巻レビュー→叶わぬ恋と知った時の心の中でのせめぎ合い:森下suu「日々蝶々」3巻
4巻レビュー→想いが加速する文化祭:森下suu「日々蝶々」4巻

好きな人が
私を
好き
■5巻発売しました。
自分の好きな人が自分を好き
両想いだとわかったすいれんと川澄。とてもうれしいはずなのに、これからどうしていいか、どうしたいのかわからない。戸惑いながら、ふたりでつくる新しい関係。少しずつ、前に進む第5巻です。
〜両想いになってからの5巻〜
「表紙の左側、誰?」←割りと本気で思ったこと。失礼しました、あやちゃんでした。
4巻でついにお互いの想いを口にしたすいれんと川澄。思いの外早い段階で、両想いの関係へと相成りました。さてさて初心な二人は、どんな恋路を歩むのか、楽しみ…と思ってみたら、いやいやそもそも二人共に恋路を歩むのが、まず難しい。好き=付き合うとならないのが、この二人。はい、両想いになった二人ですが、直面するのはデートでも手をつなぐことでも、ましてやキスをすることでもなく、「付き合う」ことをはじめることでした。
〜付き合うってなんだろう〜
「付き合う」って何なんでしょうね。この歳にもなれば自ずと結婚のための前準備的な捉え方になってくるのですが、川澄やすいれんぐらいの年頃では、そんな生々しいことは考えないわけで。また猿のような性欲を持っているうら若き男子たちであれば、好き放題やりたいことやれる権利を得たぐらいな下世話な感覚を持たないこともなかったり(ひどい)。自分の気持ちの整理をつけことすら必死な二人にとって、二人好きあって付き合うことなんて想像の範疇外。ふと「付き合うってなんですかね?」と川澄が問いてみれば…

ぽかーん
いや確かに、難しい問題なのです。正直自分でも、付き合うってよくわからない感覚ですもの。この二人独特の時間はその後も流れ続けます。お互い急かさない、ゆっくりした性格。もちろん川澄にも焦りはあって、答えを出せない、ピンと来ない自分を「カッコ悪い」と言うわけですが、そんな彼もすいれんにとったら「カッコイイ」のです。捉え方によっては、“真剣に考えてくれている”でもあり、けれど一歩間違えたら“優柔不断”。

でもその後川澄が「付き合いたいとは思っている」と、付き合う意思表示はしっかりしてくれるので、ちゃーんと優柔不断な印象は回避しているという。彼らしさが存分に押し出された、良い演出、良い台詞だったと思います。
結局1巻丸々使ってこの問題に対しての結論を出すわけですが、シチュエーションはすいれんを取り巻く環境があるからこそ成り立つものだなぁ、と。二人だけの秘め事としてではなく、皆がいる前での告白は“度胸試し”であり“お墨付き”であり“虫除け”と様々な面を持つイベントとして機能してきます。小春先輩がいなくなることで、やや落ち着きを取り戻してきていた物語の水面に、一石を投じることにもなり、今後の展開も楽しみになりました。
〜絶滅種が再発見〜
そうそう、前の巻で完全にその存在を消された小春先輩ですが、なんと今回復活を果たしています…!「君に届け」のくるみちゃんとかもう登場しなくなって久しいのに、良かった良かった。

もう、何もしないけどね
これ、作中での流れの中で出てきた自然な台詞なんですが、なんだか「もう登場しません」と暗に示しているような感じがして…。いや、完全に拗らせた見方なんですけれども。ともあれ再登場は、これ以降は厳しいかなぁ…。またいつか、出てくるときがあれば、弊ブログでは取り上げますとも…!