作品紹介→フェチが過ぎて可愛い子がよだれダラダラ流しちゃったり:亜樹新「フェティッシュベリー」1巻
2巻レビュー→変態大集合が一変、切ない青春物語に:亜樹新「フェティッシュベリー」2巻
亜樹新「フェティッシュベリー」(4)
恐くて
強いふりしてるくせに
■4巻発売しています。
手・髪・声…数多あるフェチに反応しすぎて、理性が保てない水原ひより。理想とするフェチパーツを兼ね備える、俺様なクラスメイト・成田に、フェチ心だけじゃないキモチを抱えていることに気づいてしまったひよりですが、ひよりを一途に想っている幼なじみの貴臣から、思わぬ言葉を告げられて…。一方通行な恋が錯綜中!
〜3巻レビュー忘れてた〜
4巻発売しておりますが、散々推しておきながら3巻発売をスルーという大失態。なんという…。というわけで、4巻レビューを銘打っておりますが、3巻と4巻がごっちゃになったレビューをお送り致しますので、どうぞ宜しくお願いします。
さて、3巻は主に文化祭でのあれこれが、そして4巻では3巻でこじれた関係がさらにこじれるという展開に。とりあえず最初に言っておきたいことがあるとすればこれ…フェチ成分がどんどん少なくなってきてるよー!!!!2巻の時点でなんとなく想像ついていたのですが、だんだんとちゃんとした青春恋愛ものへとシフトしてきており、シリアスなシーンが多めに。すると当然フェチな部分が削られてくるわけで。

少なくても良い。やっぱりこういうのが見たいんだ!
4巻も序盤は結構ライトな描写が多かったのですが、元来持っているフェティシズムの暴走ではなく、失恋めいた感覚からの、食欲とアニメへの逃避が主と、ちょっと変化球気味。いや、そうじゃなくてフェチな三次元の男の子相手にハァハァするひよりがですね…。
〜不憫な黒髪二人が相も変わらず可愛らしい〜
いきなりフェチ成分が少ないとか宣ってしまいましたが、本編はというと、それぞれに自分の想いに気づきはじめたり、かといって素直に行動できずにやきもきしたりと、奥手な恋愛風景が繰り広げられております。その中でもひと際私の目を引くのが、黒髪二人。一途にひよりを想い続ける貴臣と、そんな彼に心の奥で想いを寄せている浅雛さん。特に浅雛さんのブーメランっぷりがすごいです。めくるめく自業自得というか。
まず現在の彼女の心持ちが割と病的というか。自分の恋心を自覚しないようにと、貴臣くんには成田くんしかありえないと決めつけるという、BL隠れ蓑術。とはいえ自分の気持ちを抑えることはできないものだから、貴臣が告白しようとすると…

思わず邪魔をしてしまう
やってしまいましたなぁ。しかもBL隠れ蓑ですから、自分が悪いとは思わない(思いたくない)。結局は弟に釘を刺されて自分の非を、そして自分の想いを強制的に自覚させられることになるのですが、やってしまった事実は変わらない。そしてその後、怒濤の自業自得が…

一緒に居て居辛いところから…

貴臣に捨て置かれる
辛い…これは辛いです!別にここでも邪魔することはできたかもしれませんが、既に弟によって釘を刺されており、また自分の欲求を素直に前に出すことができないことから、これ以上何も言えず。なかなか不憫でございます。あれ、なんか浅雛さんの話ばっかりだな。とりあえず貴臣は、4巻ラストで一番の見せ場を迎えていますから、5巻でその労いのレビューをしますよ。正直行ける気がしない。
〜何気に不憫な展開が多いですよね〜
今回の浅雛さんとイイ、結構この作品、落とされるときって割と容赦ないですよね。ひよりの成田からの突き放しとか、過去のイジメとか。そうそう、最も不憫だったのは、他でもない十野さんでしょう。典型的な悪役ポジションでありながら、がっつり成敗されるわけではなく、待っていたのはある意味一番悲惨な「スルー」。返り討ちすらしてもらえないなんて、なんて可哀想な…。その結果かわかりませんが、4巻になっても未だに消えることなく登場してきて、脇役としてそのポジションをキープし続けております。ただあのポジションが報われるとも思えないんですよね。なんだか最後まで可哀想な形で終わるんじゃないかって気がする、そんな哀愁漂う十野さんなのでした。
〜成田の過去が明らかになりましたが〜
そうそう、もう一つ大きなことがありましたね。それが成田の過去。浅雛さんにこれまでやたらと反応していた彼ですが、似た子を好きになって、そして亡くしていた。しかしこの背景、物語的にどのような意味合いを持ってくるのでしょう。キレイな四角関係になれば収まりはいいですが、どうもそんな感じがしてこない。単純に成田という男の子の人格形成の過程を描きたかったのか。はたまた、成田と浅雛さんの関係がこれからどんどん動いて行くのか。その辺も注目しつつ、5巻も待ってみたいですね。
■購入する→Amazon
2巻レビュー→変態大集合が一変、切ない青春物語に:亜樹新「フェティッシュベリー」2巻

恐くて
強いふりしてるくせに
■4巻発売しています。
手・髪・声…数多あるフェチに反応しすぎて、理性が保てない水原ひより。理想とするフェチパーツを兼ね備える、俺様なクラスメイト・成田に、フェチ心だけじゃないキモチを抱えていることに気づいてしまったひよりですが、ひよりを一途に想っている幼なじみの貴臣から、思わぬ言葉を告げられて…。一方通行な恋が錯綜中!
〜3巻レビュー忘れてた〜
4巻発売しておりますが、散々推しておきながら3巻発売をスルーという大失態。なんという…。というわけで、4巻レビューを銘打っておりますが、3巻と4巻がごっちゃになったレビューをお送り致しますので、どうぞ宜しくお願いします。
さて、3巻は主に文化祭でのあれこれが、そして4巻では3巻でこじれた関係がさらにこじれるという展開に。とりあえず最初に言っておきたいことがあるとすればこれ…フェチ成分がどんどん少なくなってきてるよー!!!!2巻の時点でなんとなく想像ついていたのですが、だんだんとちゃんとした青春恋愛ものへとシフトしてきており、シリアスなシーンが多めに。すると当然フェチな部分が削られてくるわけで。

少なくても良い。やっぱりこういうのが見たいんだ!
4巻も序盤は結構ライトな描写が多かったのですが、元来持っているフェティシズムの暴走ではなく、失恋めいた感覚からの、食欲とアニメへの逃避が主と、ちょっと変化球気味。いや、そうじゃなくてフェチな三次元の男の子相手にハァハァするひよりがですね…。
〜不憫な黒髪二人が相も変わらず可愛らしい〜
いきなりフェチ成分が少ないとか宣ってしまいましたが、本編はというと、それぞれに自分の想いに気づきはじめたり、かといって素直に行動できずにやきもきしたりと、奥手な恋愛風景が繰り広げられております。その中でもひと際私の目を引くのが、黒髪二人。一途にひよりを想い続ける貴臣と、そんな彼に心の奥で想いを寄せている浅雛さん。特に浅雛さんのブーメランっぷりがすごいです。めくるめく自業自得というか。
まず現在の彼女の心持ちが割と病的というか。自分の恋心を自覚しないようにと、貴臣くんには成田くんしかありえないと決めつけるという、BL隠れ蓑術。とはいえ自分の気持ちを抑えることはできないものだから、貴臣が告白しようとすると…

思わず邪魔をしてしまう
やってしまいましたなぁ。しかもBL隠れ蓑ですから、自分が悪いとは思わない(思いたくない)。結局は弟に釘を刺されて自分の非を、そして自分の想いを強制的に自覚させられることになるのですが、やってしまった事実は変わらない。そしてその後、怒濤の自業自得が…

一緒に居て居辛いところから…

貴臣に捨て置かれる
辛い…これは辛いです!別にここでも邪魔することはできたかもしれませんが、既に弟によって釘を刺されており、また自分の欲求を素直に前に出すことができないことから、これ以上何も言えず。なかなか不憫でございます。あれ、なんか浅雛さんの話ばっかりだな。とりあえず貴臣は、4巻ラストで一番の見せ場を迎えていますから、5巻でその労いのレビューをしますよ。正直行ける気がしない。
〜何気に不憫な展開が多いですよね〜
今回の浅雛さんとイイ、結構この作品、落とされるときって割と容赦ないですよね。ひよりの成田からの突き放しとか、過去のイジメとか。そうそう、最も不憫だったのは、他でもない十野さんでしょう。典型的な悪役ポジションでありながら、がっつり成敗されるわけではなく、待っていたのはある意味一番悲惨な「スルー」。返り討ちすらしてもらえないなんて、なんて可哀想な…。その結果かわかりませんが、4巻になっても未だに消えることなく登場してきて、脇役としてそのポジションをキープし続けております。ただあのポジションが報われるとも思えないんですよね。なんだか最後まで可哀想な形で終わるんじゃないかって気がする、そんな哀愁漂う十野さんなのでした。
〜成田の過去が明らかになりましたが〜
そうそう、もう一つ大きなことがありましたね。それが成田の過去。浅雛さんにこれまでやたらと反応していた彼ですが、似た子を好きになって、そして亡くしていた。しかしこの背景、物語的にどのような意味合いを持ってくるのでしょう。キレイな四角関係になれば収まりはいいですが、どうもそんな感じがしてこない。単純に成田という男の子の人格形成の過程を描きたかったのか。はたまた、成田と浅雛さんの関係がこれからどんどん動いて行くのか。その辺も注目しつつ、5巻も待ってみたいですね。
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