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Tag [続刊レビュー] 2014.02.17
作品紹介→少女漫画でまさかのサバゲ漫画が登場です!:松本ひで吉「さばげぶっ!」1巻
3巻レビュー→やっぱり面白いです:松本ひで吉「さばげぶっ!」3巻



1106318415.jpg松本ひで吉「さばげぶっ!」(5)


さばげぶッ


■5巻発売しました。
 サバイバルゲームはチームの団結力が命。単独行動は厳禁!しかし、残念ながらその団結を乱す不届き者がいる。その名も園川ももか、この物語の主人公である…(泣)。ガトリングガン編、シルバー人材派遣センター編収録。大人気おくつろぎ4コマ『さばよんっ!』も楽しめる第5巻!
 

〜なんとアニメ化決定〜
 5巻出てます。なんとアニメ化とのことで、おめでとうございます。松本ひで吉先生の作品では「ほんとにあった!霊媒先生」がアニメ化されていますし、これで連続でのアニメ化。すごいです。なかよしはコンスタントにアニメ化作品を送り込んで来て、達者ですな。キャスト等は3月に発表とのこと。監督は「ゆるゆり」「恋愛ラボ」などを手がけている方ということで、どっちもアニメ自体は見たことないんですが、想像付く人には付くのでしょうか。


〜生徒会長とかいう一発屋〜
 さて、5巻も4コマを織り交ぜつつ、基本1話完結型で物語は進行。そんな中、丸々2話使って躍動したキャラが登場しました。それが、黒髪麗しい生徒会長・石動やよい。まぁとにかく部長の鳳美皇の事を嫌っており、あの手この手で攻撃を仕掛けるのですが、どうもズレているんですよね。例えば今回、ターゲットにももかを選ぶわけですが、この人選がそもそも的外れという(笑)あとアプローチの仕方が、変装して…っていう、しかも三つ編みだし。
 
 ももかは相変わらずのフラットさ。変装して親友となった会長は意を決して「部活辞めてよ」と言うわけですが、ももかは…
 

さばげぶ!5−1
軽っ


 どこかズレているとは言いつつも、やっぱり根は真面目なので、こういう態度には戸惑いが。ももかにやられているようでは、鳳美皇の相手には到底なれません。決して埋まる事のない圧倒的な差を見せつけられるだけなのでした。
 
 いかにも一発屋という感じのする会長。ズレた真面目系の枠でこれからもちょいちょい登場して欲しいものですが、どうなんでしょ。ネタ的に一発屋感もすごく、これが最初で最後かもしれませんね。


~完全に排泄キャラ~
 相変わらずネタにためらいがないというか、こんなのまで使ってくるのかという松本先生。今回もひとつ、強烈なネタがありました。事が起こったのは、学校の温水プール。サバゲ部のメンバーがプールに入っているという、もうサバゲ全然関係ないシチュエーションででした。やらかしたのはうらら…


さばげぶ5-2
おしっこ


 割とえぐいネタは少女漫画でポツポツ見られるのですが、ここまでストレートにおしっこしちゃうキャラっていたかしらっていう。ちなみにプールでおしっこする人って多いんですってね。競泳選手とか。あとお風呂でする人とか。そんなどうでもいい話を思い出しました(どうでもよくない)。

 ちなみにうららは前回もトイレでひと悶着あり、今回もこのネタと、完全に排泄キャラとしての地位を確立しましたね。少女マンガ的にそれがありなのかはわかりませんけれども、今後もバンバンやらかしてもらいたいものです。

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Tag [新作レビュー] 2013.12.20
1106349302.jpg星野リリィ「きぐるみ防衛隊」(1)


この世界を守ることが真の目的
きみたちはガーディアン
選ばれし戦士なんだよ



■笹倉はっか14歳。ある日、家に帰ったら怪しい着ぐるみ「ジンジャー」が立っていた!どうもはっかは、ほかの世界からやってくるワルい侵略者から、この世界を守るための「ガーディアンズ」に選ばれたらしいけど…。着ぐるみがイケメンに大変身!?ドキドキハラハラの着ぐるみアドベンチャー。

 「おとめ妖怪ざくろ」などを描かれている星野リリィ先生の、なかよしでの連載作になります。それでは早速ストーリーをご紹介。主人公は、とある中学に通っている14歳の2年生、笹倉はっか。ある日家に帰ったら、家の中に怪しい着ぐるみが。剥がそうとしても剥がれず、どうやら本当にそういう生き物らしい。「ジンジャー」と名乗るソレの正体は、翌日学校で明らかになります。どうもはっかは、ほかの世界からやってくるワルい侵略者「パペットギルド」から、この世界を守る「ガーディアンズ」というものに選ばれたみたい。で、着ぐるみは、その手助けをしてくれるパートナーとのこと。同じ学校ののばら、五月と共に、ガーディアンとして戦う日々が始まるのですが…というお話。
 

きぐるみ防衛隊1−1
パートナーは1人に対し1体。着ぐるみは実は仮の姿で、パペットと戦う時には力を解放してイケメンに変身します。変身するためのキーは、相方とのキス。そのため、作中ではキスは頻発。仕方がないとはいえ、思春期であるために結構気恥ずかしいようです。


 敵組織が狙うのは、ピュアなハート。それを精錬して、宝石を生み出すのだそう。また一般人は、ハートを抜き取られるだけでなく、相手組織のザコキャラ・パペットへと変貌させることも。そんなやつらと戦うのが、ヒロインたち。普通の子供たちですから戦闘力は高くなく、着ぐるみのサポートは必須。ただし着ぐるみも万能ではなく、パペットになりきった者は攻撃できても、パペットになりかけの人間には手出しができません。お互いに攻撃対象に制約がある中で戦うため、ピンチになったり相手を助けたりというシーンは自ずと増えることになります。こういう設定は読んでいて瞬時に理解しづらい部分はあったのですが、覚えてしまえば後は問題なし。この設定そのままにテレビゲームとか作れそう。

 着ぐるみはイケメンなのですが、1巻時点ではバトルシーンはさほど多くもなく、着ぐるみモードの方が露出が多いです。会話はフリップでの筆談となるのですが、ジンジャーがとにかく口が悪く、某ヤクルトのつば九郎を想起させるという。この容姿と良い、口の悪さといい、日常部分はコメディとしての雰囲気が強く出ています。


きぐるみ防衛隊1−2
ガーディアンズの面々にも、着ぐるみの面々にもそれぞれ個性があります。今のところはっかと一番絡みが多いのばらが良く印象に残りますが、これからその他のキャラもどんどんと話に絡んでくるのでしょう。唯一の男同士のBL枠、フェンネルと五月は設定的にいかにもあざとい。淡々とした冷静キャラ枠ですが、現時点で一番掴みどころがなく、これからどういうキャラクターを出してくるのか、楽しみは大きいです。
 

 侵略のために一般人を狙う悪の組織と、少女たちが変身などを経て戦うバトルファンタジー作品。最近はあまり少女マンガでも見ることが少なくなった感のある美少女ヒーローものですが、この路線は「セーラームーン」に代表されるように、なかよしではおなじみの枠とも言えます。本作は、そんな過去の同枠のヒット作のエッセンスをかいつまみ、手堅く路線に乗せてきたな、という印象がありました。一般人のピュアなハートを狙ってくる敵というのは、「セーラームーン」の“デス・バスターズ”と印象が被りますし、悪と戦うチームの名前は、「しゅごキャラ!」とまんま同じの“ガーディアンズ”ですからね。普通、ここまであからさまな設定・名前付けはしないと思われ。穿った見方をするならば、意識的にそういうものが想起されるように作っているのではないのかな、と。


【男性へのガイド】
→設定諸々からわかるように、基本的には女性向けの話作り。でもこういうお話が好きな男性って一定数いたりするもので。
【感想まとめ】
→星野リリィ先生の作品を読んだのは本作がはじめてなのですが、線が細くてキレイな絵なのですね。話の設計図は過去のヒット作に乗るもので、絵柄はひと際美麗と、ヒットする条件は整っているように映りますが、果たしてなかよし読者はどう判断するのか。物語の動向と共に気になる所です。


作品DATA
■著者:星野リリィ
■出版社:講談社
■レーベル:KCなかよし
■掲載誌:なかよし
■既刊1巻
■価格:590円+税


■試し読み:第1話

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Tag [続刊レビュー] 2012.12.17
1巻レビュー→“少女”だった全ての人へ贈る物語:タカハシマコ/桜庭一樹「荒野の恋」1巻
2巻レビュー→多感な少女の戸惑いと成長:タカハシマコ/桜庭一樹「荒野の恋」2巻
関連作品紹介→なぜこの作品をオススメしてなかったのか…:タカハシマコ/桜庭一樹「青年のための読書クラブ」2巻



1106205909.jpgタカハシマコ×桜庭一樹「荒野の恋」(3)


だって女だもん


■3巻発売、完結しました。
 遠くアメリカへ留学してしまった悠也。一方、日本で悠也を待つ荒野は、13歳の秋を迎えようとしていた。いつまでも少女のままでいたいと願う荒野の思いとはうらはらに、大人へと変わっていくクラスメート達。そして留学した悠也の環境にも変化が…。少しずつ終わりに向かって行く“少女の世界”大人と子供のはざまで揺れる少女の淡く煌めく物語…
 

〜完結しました〜
 3巻で完結となりました。今回の表紙も淡い色合いでステキですね。物語は、悠也がアメリカへ行く所から。恋をしっかりと自覚する前段階。初めての恋、戸惑うのも仕方がありません。そんな彼女に、しっかりと「恋」として自覚させたのは、他でもない奈々子さんでした。

 しっかりと自覚してから、恋は荒野を走らせます。苦手だった男性に触れるという行為も、この時だけは問題ありませんでした。そして…
 

荒野の恋3−1
たどたどしいキスを…


 うーん、タカハシマコ先生の絵はこれだけでおいしいお酒が呑める感じですよ、もう。これだけで絵になる感じ。やっぱりこのシーンは本作の中でも特徴的なシーンだったようで、表紙にも描かれていますね。


〜会えない時間が少女を育てる〜
 会えない時間が愛を育てると言ったのは誰だったか、3巻ではその大半を、悠也と会えない時間を過ごすことになります。通信手段は手紙だけ。留学先から来る手紙を、日々の楽しみにしていました。
 
 そんな彼女に訪れるのは、少女から大人へと変わっていくイベントの数々。にきびが出来ることからはじまったそれは、段々と周りでは恋の匂いがしてきて、ついに自分にも想いを寄せてくれる男子が登場。女の子は段々とオシャレをしたり、恋をしたりと、大人の階段を上りはじめます。そんな周囲の変化に、どうしても後ろ向きな想いを抱えていましたが、義母の出産をきっかけにその想いは前向きに。そして、家への電話に悠也が出たことで一気にその想いは確たるものへと変わっていきます。会えない時間に育っていたのは、愛ではなく、少女だったよ。なんて…。


荒野の恋3−2
 そんな変化を遂げた荒野ですが、一方で悠也もまた成長を遂げていました。変わったことは表情を見れば一目瞭然。こんな素直な笑顔を見せることは、それまではありませんでした。悠也は荒野の成長に驚いたことでしょうが、一方で荒野もまた、悠也の成長に驚いたことでしょう。


〜低年齢向けとしてはやっぱり異色なんじゃないか〜
 マンガは3巻にて完結しましたが、どうやら原作の最後までは行っていないようです。当初からこのタイミングでの完結が予定されていたのかわかりませんが、最後ちょっとかけ足になっちゃっていたような。掲載誌がなかよしということもあり、色々と事情があったのかもしれません。
 
 そもそもここまでの内容からしても、なかよしに掲載していることが驚きと言いますか、やっぱり低年齢向けのそれとはちょっと趣が異なりますよね。明確に“性”を意識させる内容であったり、両親のセックスに勘づいたり。あと、義母が妊娠している時に「女にもどりたい」なんて連呼するシーンは、結構印象に残るというか、メインの読者層が読んだらどんな感想を抱くのだろうか、とちょっと気になりました。ネットに出てくる感想は、ターゲット層から完全に外れた私のような読者のものや、ちょっと年齢が上の方たちのものだったりするので、ヒロインと同程度の年齢の読者達の声って、なかなか目にする機会がないんですよね。ともあれ私は本作に非常に満足。原作分を最後まで終えていないということで、小説の方もちょっと読んでみたい気持ちになりました。


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Tag [続刊レビュー] 2012.12.05
作品紹介→*新作レビュー* 遠山えま「わたしに××しなさい!」
2巻レビュー→三角関係突入!《続刊レビュー》遠山えま「わたしに××しなさい!」2巻
3巻レビュー→これはただの恋愛ではない、覇権を懸けた熱き闘いなのだ:遠山えま「わたしに××しなさい!」3巻
4巻レビュー→「なかよし」で指フ○ラは、セーフなのですか…?:遠山えま「わたしに××しなさい!」4巻
5巻レビュー→指フ○ラの次は耳舐めとか「なかよし」始まりすぎている:遠山えま「わたしに××しなさい!」5巻
6巻レビュー→繋がりたい、離れたくない:遠山えま「わたしに××しなさい!」6巻
7巻レビュー→またしてもアウトな予感:遠山えま「わたしに××しなさい!」7巻
8巻レビュー→マミのライバルキャラは何処へ…:遠山えま「わたしに××しなさい!」8巻
9巻レビュー→『卒園生に手を出す』というフレーズ:遠山えま「わたしに××しなさい!」9巻
関連作品レビュー→神さまは髪の中から現れる…:遠山えま「かみかみかえし」1巻
遠山えま「ココにいるよ!」
究極にうざいイケメントリオの夢は漫画家!:遠山えま「GDGD-DOGS」1巻





1106205890.jpg遠山えま「わたしに××しなさい!」(10)


本気で好きだって
好きだ
雪菜



■10巻発売しました。
 初恋スランプで小説ランキングがダウンの上、「がんばってくださいね(笑)
」とライバル・ドルチェに応援(笑)され、雪菜の作家魂が大炎上。激しいラブが知りたいと、恋人選抜デートバトルを時雨と晶に突きつけた!…ら、男子二人の想定外の行動が!?


〜W耳舐め程度ならもはや通常運行〜
 10巻の大台に乗りました本作、賞も受賞し益々絶好調というところでしょうか。今のところ本作でレビューしてきた8割はエロネタのような気がするのですが、もしかしたら9割かもしれませんね。前作は「卒園生に手を出す」というフレーズだけで犯罪な情報がつきまとう保育士の男性が登場したりしましたが、今作は割と大人しめ。あ、といってもこんなのですよ?
 

私に××しなさい!10−1
W耳舐め


 いや、普通普通。もはやこんなのだと平常運行ですよね。そりゃあもちろん、中学生という年齢を考えれば目に余る行動の数々なわけですが、当社比で行くと別にそうでもないという。以前には耳舐めどころか、指フェラとか、押し倒してからの耳舐めとかまで出てきちゃってましたし…。


〜恋してからの捨て置かれっぷりが…〜
 さて、先の耳舐めですが、雪菜の耳を舐めている男のうち片方がよく知らない人です(ぞんざいな言い方)。こちら、イメチェンした晶でした。イメチェンのきっかけは、マミによるサポート。マミの告白の後押しをしてくれた晶への、せめてものお礼として美容院へ連れて行ってあげたのでした。(絶対支払いは晶だと思うんだけど)
 
 この辺りからマミの晶への気持ちが徐々に加速。なんとなく、無意識的に晶のことを意識するようになります。しかしなかなか自覚的にはなれません。こういう無自覚なパターンって、少女マンガだと恋愛未経験の子に多いのですが、彼女の場合はまた別。時雨への恋心は確かにあったのですから、それは未経験によるものではなく、むしろ時雨を想いすぎていたからと考えるのが妥当でしょう。長い間時雨に対してのみ恋心を持っていたので、他の人にシフトするという考えがそもそもないという。ヒロインの雪菜は、恋愛経験の乏しさと、ミッションという隠れ蓑によって自分の恋心を自覚出来ずにおり、一方マミは、一人を強く想いすぎたがために次にシフトできていない。お互いに全くベクトルは違えど、恋愛にシフトしきれていないというのは共通する要素。10巻にして、未だ恋愛を歩みはじめたばかりという状況だけを見れば、確かに低年齢向けに相応しいペースなのかもしれません。まぁその間が余りに過激というだけで。
 
 さて、話は逸れましたが、マミですよ。なんとなく晶に好意を寄せ、あれこれ挑発的にちょっかいを出すというへたくそなアプローチをした結果、まさかの拒絶。ちょっと空気が読めず、シチュエーションに合った対応ができずおどけてしまうというのは、マミの悪いクセではあるのですが、ちょっとこれはかわいそうな気も。結果マミは
 

わたしに××しなさい!10−2
またしても泣いちゃう


 マミさん、ここ数巻、必ず泣いているような気がしますが、大丈夫でしょうか。私はマミの涙顔が好きなので全然大丈夫です(何が)。さらにこれだけでは飽き足らず、最後に新キャラの登場があり、そこでも何やら不穏な空気が。なんていうか、既に何回も言ってますが、マミは不憫。もうちょっと事が上手くマミの良い形で転がる展開があってもいいのではないか。いつかそういう日が訪れることを願っています。


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Tag [続刊レビュー] 2012.09.15
作品紹介→少女漫画でまさかのサバゲ漫画が登場です!:松本ひで吉「さばげぶっ!」1巻



1106195578.jpg松本ひで吉「さばげぶっ!」(3)


こんなくだらない戦い
とっとと終わらせてやるわ!
わたし流のやりかたでね!



■3巻発売しております。
 モモカ15歳、サバイバルゲーム部在籍。放課後はフィールドだけでなく、ゲーセンやドッグカフェにまで進出し、人生サバイバル能力を微妙にパワーアップ!特殊な女子のみ集う特殊な部活・サバゲ部は、清く正しくガンファイト中!
 

〜3巻が面白かった!!〜
 1巻でオススメしたのですが、2巻はご紹介せずに3巻をご紹介。というのも、2巻は1巻ほどのインパクトがなかったというか、「ちょっと出オチ気味だったのかな…」なんて感覚があったからなのですが、3巻がなんととっても面白かったのです。改めて本作を認知して欲しいなぁと思いましたので、3巻のレビューをお届けする次第でございます。


〜日々是サバイバル〜
 今までと同様にサバイバルゲームはしたりしなかったりなのですが、変人相手にヒロイン・モモカが奮闘する様は、日常であろうとフィールドであろうと、まさに“サバイバル”。なんていうんですかね、青春モノ、部活モノ、学園モノで非常によく見られる「助け合いの精神」とか「支えあいの精神」みたいなものが殆どありません。
 
 
さばげぶっ3−1
モモカを支配しているのは「如何に相手を出し抜くか」「如何にこの状況を切り抜けるか」のみ。


 そのメンタリティはサバイバルゲームそのものなのですが、一応部活モノであり学園モノの低年齢向け作品という背景を考えた時のこの違和感がすごい。外道さとか残念さが先行するヒロインで、正直「こうなりたい!」って感じの魅力があまりないというか(笑)モモカが危機的な状況に陥ってアタフタするのを、第三者的視点で楽しむような、そんな作品なんでしょうか。
 

〜きのこたけのこ戦争〜
 今回もハイテンションでどの話も面白かったのですが、特に印象的だったのはちゃんとサバイバルゲームやってた回。サバゲ部なんだから普通にサバイバルゲームをやれば良いのですが、それだとイベントとして面白くない、ということで何かしらきっかけがあるわけです。そして今回チョイスされたのが…
 

さばげぶっ3−2
きのこたけのこ戦争


 なかよし読者がどの程度このネタをわかっているのかは知りませんが、とりあえず私はたけのこ派です。あ、でもきのこも好きです。どっちも好きです。これをきっかけとした一連の戦争の様子を、実に2話に渡ってお届けという、このくだらなさ。素晴らしい。あとこの回はしっかりサバイバルゲームをしているということもあって、エアガンのHOP調整の機能とかについても解説していたりと、そういった面でもこの作品の中で一番の出来だったんじゃないかと思いました。
 
 
 ホントに読んだ後に何も残らないのですが、そのジャンクっぷりが実に清々しい。他にもガンシューティングゲーム、お寺で座禅、蜂退治、ペットカフェ、ダイエットと、その場限りのお題が様々。そしてどれも上手くハイテンションに料理してしまうのだからすごいです。というか、多分やってることってそんなに変わらないというか、ヒロインを好き放題暴れさせてるだけっていう。それがちゃんと形になるんだから、良いヒロインです(さっきと言ってることが違う)。とにかく一コマで持って行ける力強さが、他のキャラを凌駕しているというか…
 

さばげぶっ3−3
ハイテンションからのチェンジオブペース


 繰り返しになりますが、やっぱり面白いな、と。てかモモカ、ダイエットに成功出来ずに巻またぎとなったのですが、5巻いきなりデブったまま登場とかあるんでしょうか。と思ったら予告編普通やん。しかもなんか明らかに一発キャラだったろって人物が再登場とかどういうこと…。さすが自由。4巻は来年3月発売とのことで、少し間は空きますが、楽しみですね。
 

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