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Tag [続刊レビュー] [4コマ] 2010.05.10
作品紹介→*新作レビュー*野広実由「ダブルパティシエール!」
関連作品レビュー→*新作レビュー*野広実由「なないろレシピ」



1102905652.jpg野広実由「ダブルパティシエール!」(2)


私もやっぱり
お菓子作りしたい!



■2巻発売、完結しました。
 ニートを脱却してパティシエールになるため、奮闘するかほだったが、ちょっとしたことが原因でパティスリー・ノワをやめてしまう。もう二度と戻ることはないと思っていたけれど、まさこさんを始め、ノワの皆が待っていてくれた!もう一度ノワで働きたい!ちゃんとパティシエを目指す!気持ちも新たに、製菓専門学校に通いはじめたかほと、一人パティシエールとしての道を歩み始めたまさこさん。それぞれに、自分の決めた道を進む二人は…!?


~完結しました~
 2巻で完結です。正直「もっと続いて欲しかった」というのが本音です。どうして終わってしまったんや…。だって、やっとかほがノワに戻って、パティシエとしての道を志しはじめたというのに、一人前になることもなく終わってしまったのですよ。確かに気持ちはニートの時とは段違いに変わりました。けれども、これから…これからが楽しみだった。影の薄い新キャラの登場に心躍り、お仕事ステップアップコメディとして展開して行く状況が整ったところでの終了。あれ、これだとかほはパティシエールになりきれていないから、「ダブルパティシエール」じゃなくないですか?だからもっと続くべきだったんだってば!(←納得がいっていない)


~打ち切りの匂いが…~
 途中まではまったくそういった気配は見せず、残り数話になって唐突にまさこさんの結婚話が登場。そこから一気に終幕へと向かっていきました。それまでは、かほのノワ復帰をはじめ、比較的ゆっくり物語が進んでいたことを考えると、やっぱり打ち切りなんですかね?いい話だと思うんだけどなぁ(←まだ納得がいかない)


~しのぶさんという好材料がいたのに…!~
 2巻の見所というか、個人的にハマったのは、新キャラのしのぶさん。とにかく存在感のない彼女は、接客をしても気づいてもらえないので、ホールに出してもらえないという変わり種。けれど意外と見ためはよろしい。かほ曰く「美人」なんです。しかししのぶさん、その存在感のなさが裏目に出てしまったのか、今まで男性とお付き合いしたことがないという…


パティシエール

 この初い感じが愛いですね。これでもまさこさんよりベテランで、お菓子作りの腕も確か。しかし男性の好みは少々変わっていて、どちらかというとブサイク専だったりします。この人の絡みがもっと見たかった…!かほとまさこさんの先輩後輩の関係はもとより、すぐりちゃんの存在感や、しのぶさんのポテンシャル…楽しみだったんだけどなぁ(←まだまだ納得がいってない)
 
 何はともあれ野広先生、お疲れさまでした!


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Tag [続刊レビュー] [4コマ] 2010.04.12
作品紹介→*新作レビュー*田川ちょこ「ひかるファンファーレ」



1102894200.jpg田川ちょこ「ひかるファンファ-レ」(2)


「チューバに選ばれた子はまた嘆くんだろうね
 何でチューバ!?って」
「でもすぐ好きになるよ!
 だって…私がそうだったから!」



■2巻発売完結しました。
 表裏ありまくりの美少女に、空回り系の真面目ちゃん、どこか抜けたところのある天才少年に、やる気が微妙な幼なじみ…個性的な友達たちに囲まれて、チューバ担当のひかるは今日も行く!ちっちゃい体に特大の楽器。アンバランスな彼女が仲間と奏でる青春のメロディに、あなたも耳を傾けてみませんか?吹奏楽があたしを変える、楽しい吹奏楽四コマ、完結編です!
 

~完結しました~
 2巻で完結いたしました。1巻では主にチューバとどうつき合っていくかが描かれていましたが、2巻ではすっかりチューバとも仲良くなり、立派な吹奏楽部員の一人としてのひかるの姿が描かれます。そんな中、最も2巻にて最も存在感を放ったのは、元子役の小悪魔美少女・池森結衣と、その幼なじみで彼女を勝手にライバル視しているメガネっ子・工藤亮子のコンビでしょう。結衣を出し抜いてやろうと奔走するも、いちいちそれが空回りしてしまうというパターンが、2巻では定番化。それに伴い結衣のブラックな面がどんどん浮き彫りになってきて、キャラクターとしての魅力が存分に発揮されていました。もう後半は「結衣がヒロインなんじゃね?」とか思ってしまうほど。そしてひかるの幼なじみの影がどんどん薄くなっていくという。


~亮子よりも部長さんですよね~
 勉強をはじめ、どんなことでも何をやっても結衣に勝てない亮子。しかしながら、一つだけ結衣を凌駕する要素がありました。それは、胸の大きさ!ひかるから借りて着たジャージの胸前のチャックを壊してしまう程度の大きさで、さすがの結衣も、それに関しては敗北感たっぷり。気がつけばこの作品に置ける巨乳キャラのポジションを獲得していた彼女ですが、そんな亮子にも負けず劣らずな女性キャラが一人おるのですよ。それが、1巻のときからどことなく存在感を放っていた、部長さんです!


ひかるファンファーレ
ナイスバディ(死語)


 ときに厳しくときに優しい、頼れるお姉さん的存在の彼女ですが、海での演奏会のときにさりげなくナイスバディ(死語)を披露しております。ほら、見てください、これですよこれ。うしろにいるひかるとか、何にもないじゃないですか、何にも(失礼)。これ、全然亮子にも負けてないですよ!やっぱり亮子なんていらなかったんや!(失礼)。いや、個人的に黒髪成分が足りないと1巻の時点で主張していたのですが、まさか巨乳キャラまで包括しているとはつゆ知らず。そうすると亮子に残された売りは「メガネ」のみですよ。もうそうなったら部長にメガネかけさせちゃえば良いじゃんか!…と、なんだか暴走してしまった感じがありますが、個人的にもうちょっと部長さんを登場させて欲しかったな、という思いがあったので。なんて、そんな脇役な部長さんが素敵なんですけど…ってなんなんだこのテンション。あ、亮子いらないとかいいましたが、彼女は結衣の魅力を最大限発揮させるという重要な役目を果たしたので、もっと労われていいはずです、うん。苦労ばっかですけど。


~黒田くんに抱かれたい~
 さてさて、これだけだと部長ばっかりになってしまうので、他のお話も。この作品、部長さん以外では、クールな天才少年の黒田圭吾が好きです。少女漫画とかだと、天才キャラって例外なく鼻につくキャラだったりするんですよ。妙にクールで、やけに他の人をバカにしてるっていうか。それはそれでまた物語が盛り上がるからいいのですが、個人的には素直クールが好きでして、それが黒髪でサラ毛だったりしたらもう文句ないわけです。ええつまり、黒田くんですよ。同じような設定のキャラクターとして、「青空エール」(→レビュー)の天才トランペット少年・水島亜希なんかがいたりしますが、やっぱり彼は下手な子・頑張りきれていない子に対して厳しく接するんですよね。しかし黒田くんには、そういったところが全くありません。困っている人がいれば手助けするし、相手をありのまま受け入れる懐の深さがあります。


光るファンファーレ2-2
“それ”も含めて池森だろ?


そりゃあモテるわさ。男の私でも軽くドキッとしそうです。驕ることなく素直に成長する天才に、溺れまくりましょうよ!
 

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Tag [新作レビュー] [4コマ] 2010.02.21
1102874264.jpgみずなともみ「ちょー!えど幕末伝」


「なんか浦賀に異国の黒い船が来てるってー
 ちょっと見に行ってくるわー」
「ちょ 上さま!!!ノリ軽っ!!」



■20xx年、ここは四百年近く鎖国を続ける国ニッポン。しかしそんな国にも、ついに時代の波が押し寄せていた。浦賀にペリーが黒船を引き連れてやってきた!かわいらしい異国のお嬢さん・ペリーに、のんびり上さまは早くも開国の意思!?しかし側近の琴乃がそれを意地でも阻止。脱藩浪人…ではなく家出少女の坂本龍馬、鬼のように怖い新撰組副長の土方さん、ペリーの妹ハリスに巨乳で訛りがキュートな西郷さん…。ありそでなかった?幕末4コマ、はじまりはじまりー。

 1巻完結の4コマなんですが、表紙からこのインパクト。「あれ、これきららじゃないの?」と思わず背表紙を確認。確かにきららじゃなくまんがタイムコミックスでした。私はそこまで芳文社4コマに詳しいわけではないので、そのきららとそれ以外を分ける明確な基準はわからないのですが、なるほど、本編を読むと確かにきららっぽくない。というのもメインポジションにいるひとりは男性で、必ずしも萌えを訴えかけるような作りにはなっていないという。そのメインキャラというのが、上さま。お菓子やゲームが大好きで、基本的には能天気。そんな彼が、側近の琴乃や、幕末を彩った偉人たち(多くが女子化)と掛け合いを見せていくという展開が多く、その絡み方はある意味オールドスタイル。わかりやすいネタが多いですね。


ちょーえど幕末伝
ペリーとハリスが姉妹という設定。基本的になんでもありの自由な世界です。ここから考えられるのは、「ハリス」も「ペリー」もファーストネームだということ。でもあまり違和感ないから不思議。これがもし「デイヴィッドソン」とかだったらこうはいかなかったんだろうなぁ。


 舞台は江戸ではあるのですが、時代設定が20XX年となっているように、江戸の町に現代技術を落とし込んだような世界となっています。銀魂とか、そういったものを想像していただければ。ストーリーは、ペリーの開国要求と、それに絡む「開国だ!鎖国だ!」という争いをかわいらしいネタで描いていくというものなのですが、まぁあくまでそれはおまけみたいなもの。要は女子化したキャラたちを好き放題に動かしたいというもので、それに合わせるように、描かれる内容は史実とはだいぶ異なったものとなっています。例えばハリスがペリーの妹だったとか。ちなみに女子化されているキャラは、側近の琴乃(正体は最後にわかります)、坂本龍馬、ペリー、ハリス、西郷隆盛、土方歳三、勝海舟…。個人的にはペリーが好き。というか一番生き生きしていたのが彼女のように思います。と思ったらあとがきに、この作品はペリーの女子化ありきだったようですね。ならば納得。
 
 全部が全部女子化なら、ターゲットが明確でわかりやすいのですが、上さまをはじめ、沖田総司や木戸孝允、近藤勇などは普通に男として登場。物語自体は上さまを軸として回っている印象が強く、彼に関してはいいとしても(というかいなかったら話し回らない)、他のキャラに関して女子化を徹底しない意図がちょっとよくわからなかったな、と。いや、別にだからなんだというわけではないですが、ターゲットはどこなのだろうという。表紙や帯から受ける印象と、実際に中身を読んでのギャップに驚く読者も少なからずいそうで。そこはレーベルで判断しろということなのでしょうが、果たしてそれで判断できる人がどれだけいるのか。そこだけがちょいと釈然としないのでした。


【男性へのガイド】
→萌えではないのよ、萌えでは。そこだけはご注意。
【私的お薦め度:☆☆   】
→女の子はみんなカワイイですけど、上さまメインである以上登場シーンは少し抑えられてしまうわけで。ちょっとバランス悪かった気が。


作品DATA
■著者:みずなともみ
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムジャンボ(平成20年6月号~平成21年2月号)
■全1巻
■価格:619円+税

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Tag [オススメ] [新作レビュー] [4コマ] 2009.11.12
07231559.jpg後藤羽矢子「コミカプ」(1)


チーちゃん…
これも気のせいかもしれないけど
でもマンガの神様って…
やっぱりいると思うんだ



■小さな頃から漫画家を目指しているういちゃん(女)。しかし漫画家デビューが決まったのは、お隣に住む幼なじみのチーちゃん(男)で、ういちゃんはそのアシスタントをつとめる毎日。みるみる売れっ子になっていくチーちゃんを見て、いつかは自分も漫画家になって追い抜かしてやる…!そしたらなんとデビュー決定!尊敬できるマンガの先輩であり、ライバルでもある彼との、微妙な関係の行く末は…!?

 隣に住む幼なじみの2人は漫画家さんで…という4コマ。ヒロインは少女漫画系の作品を描きたい女の子。幼い頃から隣に住む男の子・チーちゃんを巻き込み、マンガを描き続けていたところ、あろうことか彼のほうが先にデビューを飾ってしまいます。彼のフィールドは萌え系作品で、気がつけば連載3本の売れっ子に。そんな彼の元で、ういはアシスタントの仕事を続けています。いつか漫画家デビューして、彼を追い抜いてやる…!と決意はしてみる、やはり技術も見る目も彼のほうが上。またライバルというよりも、幼なじみとして、そして尊敬できるマンガの先輩として、接していくことになります。


コミカプ
今はまだ、ヒロインが支えられ見守られていることが多い。ここから彼の支えになり、絆を深めていく、その過程を温かく見守りたい。ういちゃん、いいキャラです、はい。


 その後彼女も目先を変え、4コマ漫画家としてデビュー。晴れて漫画家同士として向き合っていくことになります。ヒロイン視点から、新人ならではの悩みや壁を描き、一方の幼なじみでは、人気作家ならではの悩みや壁を描きます。また作者としてのタイプもまったく別で、ヒロインはとにかく不器用。それに対し幼なじみは計算しつつ描くというタイプで、そこでの差異を見るのがまた面白いです。
 
 「バクマン」や「初恋指南」(→レビュー)のような、漫画家の技術や処世術を描くような作品ではなく、あくまで「漫画家あるある」であるとか「漫画家心構え」みたいなところに落として、話を展開。大抵どちらか一方が壁にぶつかっているので、話が澱むということはありません。現時点では恋愛関係にはなく、また意識するにも至っていないのですが、果たして…。いや、このシチュエーションでなかったら困るんですけどね、でもまだそういう気配は殆どないので。とにかくしっかりとお話は進行しますよ。
 
 後半から新人まんが家のあるあるネタが頻発し、非常に面白いのですが、多分前半で描かれているアシスタントネタもけっこうあるある要素を含んでいるのではないかと思います。私はよく知らないので何とも言えないのですが、どうしたってネタの端々に作者さん自身の経験や、マンガ家仲間からの伝聞と思しきものを感じてしまうので。マニュアルにはしない、昇華させてギャグネタにもしない。さも漫画家の日常風景を4コマ用に味付けしました…というゆるいリアルさと、わざとらしいキャラ配置によるデフォルメ感が同居する、なんとも不思議な味わいのする作品になってます。


【男性へのガイド】
→萌え的な方向に走るのかと思いきや、TIMEレーベルなのでそういった感じは抑えられています。同時に女子視点で少女漫画的な匂いも。いやでも芳文社で、そもそも男性には向いているでしょうし、表現としては「女性にも読みやすいんじゃない?」が正しいのかな。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→面白いのですが、未だに掴みきれていない感も。2巻に向けての引きがスゴく良かったので、とりあえずおすすめしておこう。


作品DATA
■著者:後藤羽矢子
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムジャンボ(2008年4月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:619円+税

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Tag [オススメ] [新作レビュー] [4コマ] 2009.10.10
07230377.jpg野広実由「ダブルパティシエール!」(1)


「私もいつか感動するようなケーキを作るぞー!」
「それは何年計画?」



■あの「パティシエール」が帰ってきた!今ではすっかりパティシエとして板についてきた森山まさこ(28歳)さんが働くのは、街のかわいいケーキ屋さんパティスリー・ノワ。そこに先日、新人が加入!ニート歴1年5ヶ月を経て、彼氏にフラれたことをきっかけに、パティスリー・ノワにバイトとして入ることになった、吉本かほ(23歳)。笑って、泣いて、甘いけれどアマくないプロの世界。お菓子に懸ける青春は、まだまだ終わりません!

 野広実由先生の人気4コマ「パティシエール!」の続編登場です。舞台は前作から3年後。前回のヒロイン・まさこさんは、製菓学校を卒業し、街のケーキ屋さんで修行中です。そしてもう1人、ニューヒロイン・吉本かほが加入。就職する予定だった会社が潰れ、行き先をなくし、そのままずるずるとニートに。永久就職する予定だった彼氏にもフラれ、打ちひしがれていた所に出てきたのが、まさこさんの作ったムースでした。その味に感動し、さらにケーキ屋さんのバイト募集の張り紙を見つけた彼女は、すかさずバイト志願。斯くしてパティスリー・ノワの一員として働くことになったかほは、キビしい店長やスケベな同僚、そして面倒見の良いまさこさんに囲まれながら、社会人として再出発、成長していきます。


ダブルパティシエール
新ヒロイン.かほがとにかくよく動くので、飽きない。成長もするし、いいキャラです。よく動く元ニートってのもなんだか不思議だけど。


 ダブルヒロインではあるものの、実質的なメインヒロインはかほ。物語も、かほの成長を追うという面が強くなっています。ただしその成長に大きく関わってくるのが、先輩であるまさこさんですので、露出自体はほぼ同等と、前作ファンも存分に楽しめるという作りになっています。一樹さんをはじめ、前作の登場人物たちも度々登場しますし。
 
 年齢以上に大人びたまさこさんに比べ、かなりそそっかしいかほ。この対照的な二人が織り成す温かなやりとりは、先輩後輩というよりも、歳の離れた姉妹を見ているような感じ。まさこさん、ますます大人びたというか、なんというか…。また前作に比べてやや賑やかな印象を受けるのは、かほのそそっかしさに依るものでしょうか。社会人経験がないどころか、1年5ヶ月もの間ニートであったかほは、年齢以上に子供っぽく見えます。元々ドジッ子ってのもあるんでしょうけど。ただその分擦れていないので、非常に素直であるとも言えるのかな。努力した所を褒めてあげれば、それだけやる気になるし、逆もまた然り。そんな彼女を成長に導くには、まさこさんのような存在は必要不可欠。まさこさんを生かすキャラ配置になるのかと思いきや、状況だけを見れば、まさこさんが生かされるキャラ配置という感じ?とにかく良いコンビだと思います。また店長の娘で不思議少女のすぐりちゃんもいい味出してる。今作も、なかなかに楽しませてくれそうですね。


【男性へのガイド】
→問題無く読めるかと。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→続編はオススメしようか迷うのですが、面白いものをおすすめせんでどうする、と。続編ですが、ここから入っても全く問題なし。前作ファンならもっと楽しめるという感じ。


作品DATA
■著者:野広実由
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムジャンボ(2008年9月号~),まんがタイムファミリー(2008年10月号~)
■既刊1巻
■価格:619円+税

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
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シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。