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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2012.03.04
1106123821.jpg赤美潤一郎「あかりや」(1)


それでもいつか私にも
魂が宿ったら…いいな



■何かの欲望を抱く者の前に突如現れるという「あかりや」。この店では、どんな願いも叶えるという普通とは違う、特殊な“あかり”を売る…。その“あかり”を手にした者の運命は…。あなたの願い、この”あかり”が叶えます。照らすのは、希望?それとも絶望…?

 久々にネムキの作品のご紹介です。赤美潤一郎先生が描く、とある「あかりや」のお話。どこかにあるが、どこにもないそのお店“あかりや”は、欲望を持つ人間の前に突如現れます。普通の照明とは異なる、お客の願いを叶える特殊で様々な“あかり”を提供。死者の世界への道を開く“死人のランプ”、その人の本音を全て聞くことができる“真実のランプ”、見えないものが見れるようになる“不可視可視のあかり”…古今東西、その効用は様々です。そのあかりを手に入れた者は、その道具を使って希望を見るのか、絶望を見るのか。。。切り盛りするのは無愛想な男と、ひょんなことから店員になった女の子の二人。まるで正反対の性格の二人が、“あかり”を手に入れたお客のその行く先を見届けます。
 
 作者の赤美潤一郎先生は、商業誌で言うとスクウェア・エニックスで活動をされている作家さんで、そちらでも主にオカルト色の強い作品を描かれているそうです。こちらの掲載誌「ネムキ」はまさにそういった作品ばかりが展開される雑誌ですから、まさにうってつけという活動場所なのかもしれません。


あかりや
あかりやには、ここを訪れた客の欲望を叶えるあかりが必ずある。但しその結果訪れる未来までは補償しない。あくまで必要とされるものを売るだけです。店主はそのことを分かっているけれど、店子はあまりわかってないご様子。


 物語は1話完結形式で進行。あらまし紹介でわかる方もいるとは思いますが、所謂「願いを叶える道具と、その使いよう」を描いたお話で、使い方を間違えると途端に地獄へ…というような、割と救いのない話もちらほら。半ば異常とも思えるような欲望であったり、ちょっと聞くと気持ちの悪くなるような悪趣味な趣向を持つ者が登場したりと、オカルトホラー色強めです。ただ結末として、ちゃんと希望のあるお話か、そうでないものかはハッキリとさせてくれるので、読み終わっての言いようのないやるせなさみたいなものは感じることはありません。純粋に物語を楽しめたという感覚。
 
 また救いのある話は個人的にはどれもかなりお気に入りでした。“あかり”というのが暗闇の中で使われるものであるように、例え希望のある話でも、それは多くの絶望や不条理の中に浮かぶもの。その対比があるからこそ感動できるのかな、とも思います。特に「渡りの光」のお話はちょっと泣きそうになりましたもの。その物語の内容に似つかわしくなく、意外とデフォルメキャラの描き出しがやたらとかわいかったりと、変な所にギャップがあって面白かったです。これもまた、魅せる手法の一つなのかもしれません。人物画は冬目景先生っぽい雰囲気です。
 
 なおあとがきに書いてあったのですが、この1巻が出るまでの間に20回以上も入退院を繰り返されていたそうです。なんとも厳しい状況の中産み落とされた本作、時間はかかりましたが、その時間に見合うだけの内容になっていると思います。面白かった!2巻が出るのがいつになるかはわかりませんが、オススメですよ!



【男性へのガイド】
→作者さん自身男性ですよね?(追記:女性とのこと。びっくり。)ならばやっぱり。またこのレーベルはそもそも男女共に読みやすい作品は多いと思いますよー。
【感想まとめ】
→これは面白かったです。良い作品を読ませて頂きました。あれやこれや心が晴れないものも落とし込まれていますが、そういうのもまた一興。闇に光る一筋の光、という意味合いでもこの作りは秀逸だと思います。


作品DATA
■著者:赤美潤一郎
■出版社:朝日新聞社
■レーベル:ネムキ
■掲載誌:眠れる夜の奇妙な話
■既刊1巻
■価格:600円+税


■購入する→Amazon

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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.12.07
32349401.jpg岩岡ヒサエ「星が原あおまんじゅうの森」(1)


ここを守ってくれ
ここは私の居場所だ
ここにはお前がいるから
私の居場所になるんだ



■星が原には、風のよく通る大きな森があった。住宅街の真ん中で、そこだけこんもりと緑をたたえており、子ども達の間では神様の森だとか、おばけの森だとかいう噂が絶えない。そんな森の奥に、ひっそりと佇む一軒家。そこにはひとりの男が、かわいらしい精霊たちと共に暮らしていた。彼の仕事は、誰かの手助けをして、スタンプカードにスタンプを押して貰うこと。そんな星が原の雑木林に、一羽のニワトリが迷い込んできたけれど…?

 『土星マンション』で話題を集める岩岡ヒサエ先生の、ネムキでの連載作になります。喪失と再生、かなしみとやさしさが行き交うファンタジック巨篇ということで、物語の始まりは謎が多いままに進んでいきます。話のスタートとなるのは、飼い主に捨てられてしまったニワトリ・キイロのお話。星が原の公園に捨てられたキイロは、追いかけてくる子供から逃げるうちに雑木林にあるお屋敷にたどり着きます。そこで出会うのが、そこに住む人間の青年・蒼一と、一緒に暮らす精霊たち。この雑木林一帯は不思議な空間で、動物や植物、道具や自然現象などが具現化、精霊として姿が見えるようになります(見える人には)。そんな場所で、たどり着いた精霊たちの手助けをし、その見返りとしてスタンプカードにスタンプを押して貰うという謎の行動をとっている家主の青年・蒼一。そんな不思議な人と精霊、不思議な森を描いたこのお話は、おとぎ話のような優しさと残酷さを含み、なんとも独特の風合を持ったストーリーが展開されています。


星が原あおまんじゅうの森
一見人間のような姿の精霊もいるし、動物感たっぷりの精霊もいる。基本は2足歩行で、みんな性格は明るくおちゃめ。


 スタンプカードを中心に、青年・蒼一と精霊たちとの触れ合いを優しく描いていくのかと思いきや、途中から物語の核心を明らかにするような回想が挟入れられ、おおよその枠が明らかに。蒼一に想いを寄せる女性(のような)の神がおり、その神に想いを寄せる、少年のようなもう一人の風の神が登場。蒼一に嫉妬した少年の神は、以来蒼一に徹底した悪意を持って攻撃を仕掛けるように。その圧倒的な悪意と力とよって、多くのものを失った彼は、再生のためにこの雑木林にとどまり、今の生活を始めるようになります。帯にて“喪失と再生”“かなしみとやさしさ”というワードが踊るように、優しさ一辺倒の暖かいお話ではなく、時にどうしようもない悲しみや悪意、不条理を投入しつつ進行。主人公・蒼一の物語はほぼ決定的なだけに、あとは蒼一に肩入れする神と、蒼一を攻撃している風の神の間にどう物語を作っていくのか。もしかしたら、意外と早めにまとまっちゃうこともあるかも。
 
 何はともあれこの独特の空気感はそうそう簡単に作れるものではないでしょう。説明は少ないものの、するべきところはしっかりしてくるので、わかりにくいということもありません。クセというか独特の作風がどう受け取られるかがポイントだと思うのですが、果たして。個人的には、優しさから描く幾つかの物語が抜群にハマったので、期待したいなとは思うのですが、2巻ではどうなるんでしょうね。


【男性へのガイド】
→おとぎ話(非ロマンチック)のような優しさと切なさを持った作品。男女差はさほど影響ないと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→すずらんの話とかベタなのに涙目になっちゃったよ…。やや独特の作風であることと、2巻以降の展開がどうなるかわからないのでこのくらいに。いや、5つでも良かったかなぁ。


作品DATA
■著者:岩岡ヒサエ
■出版社:朝日新聞社
■レーベル:眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
■掲載誌:ネムキ(2008年9月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:600円+税

■購入する→Amazonbk1

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Tag [オススメ] 2009.08.10
32290265.jpg川原由美子「観用少女」 I


そうだった
ぼくは少女に
“天使”を見たんだ



■“名人”の称号を持つ職人達が、丹誠込めて作り上げた“生きる人形”それが観用少女。日に3度温めた上質のミルクを飲み、肥料として週に1度砂糖菓子を食べる。トイレ・着替え・入浴も自力で可能だが、言葉を発することはほとんどなく、意思の疎通は表情とジェスチャーで取る。そして品質維持の際に、一番重要な要素となるのが、持ち主の愛情、愛情を感じることが出来ないと、途端に元気がなくなり、やがて枯れてしまう。しかしたっぷりの愛情を注いであげると、極上の微笑みを返してくれる。その微笑みのために人々は、ありえないほどのお金を使い、彼女に愛情を注ぎ続けるのだ   

 各所で評判が良く気になっていたのですが、今回完全版が出たということで購入してみました。なるほど、これは面白いですね。極上の環境と、持ち主の愛情を糧に生きる観用少女。そんな観用少女たちをめぐる、持ち主たちの人間模様を描いたオムニバス作品となっております。最初はロリコンチックな方面で、少女の美しさに溺れていく男達の悲哀を描いていく作品なのかな、なんてイメージしていたのですが、後半に進むに連れてそういった要素は薄くなってきて、むしろ人間同士の感情の触れ合いに重きを置いて描かれるようになっていきます。この使い方がまた絶妙。独特の世界観でありながら、描かれる核となるのは非常に身近な感情で、そういった舞台設定を用意するからこそ際立つのかな、という気も。ってまだ1巻しか読んでいないので何も言えないのですが。


観用少女
美しさだけじゃない。与えた分だけ、笑顔を、愛情を返してくれる。だからこそ人々は彼女達に夢中になる…と思うんです。


 この観用少女、人間のようで人間でないという設定がある時点で、すでに夢物語のような存在なのですが、その性質がまた、人間達の欲求を具現化したような存在だなぁ、と。観用少女は持ち主の愛情を糧にして生きるのですが、それに足るほどの愛情を持ち主に還元してくれます。この関係が、実に理想的な夢物語。自分の注いだ愛情が全て受け取られ、それが形となって100%返ってくる。人間相手の実生活では、まずありえないシチュエーションです。愛情を注いでも、それを受け取ってくれるとは限らないし、それを返してくれるとは限らない。そんな世知辛い世の中で、自分の注いだ愛情を、そのまま全額返してくれる観用少女の存在というのは、まさに天使のような理想の存在。彼らが観用少女に大枚をはたくのは、なにもその見ための美しさだけではないのだな、という風に感じました。だからこそ、観用少女と人間、1対1の物語だと、優しくも残酷なお話になってしまうわけで、そうならないために人間を複数用意して、様々な感情を描くのだな、と勝手に納得してしまったのです、はい。なんかよくわからない説明ですね、すみません。とりあえず一読の価値はありますよ、ということです。


【男性へのガイド】
→マンガ好きに贈る作品って感じかな。好き嫌いは別として、男性でも読めると思いますよ。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→評判の良さに納得。なかなかボリューミーな内容になっていますし、800円でもお買い得感があります。


作品DATA
■著者:川原由美子
■出版社:朝日新聞社
■レーベル:ソノラマコミックス
■掲載誌:眠れぬ夜の奇妙な話(1992年Vol.10,1994年Vol.18),ネムキ(1995年Vol.23~)
■既刊1巻(全3巻の予定)
■価格:800円+税

■購入する→Amazonbk1

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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2009.04.12
jikannnoarukikata.jpg榎本ナリコ「時間の歩き方」vol.1


時間を変えてしまったんです
そして   
あたしは
時間の流れから
はみだしてしまったのです



■扉を開けると勝手にタイムスリップしてしまう特異体質を持つ果子。けれどそれ以外は、先輩に恋する普通の中学生。そんな彼女の目の前に、突然西暦2446年からやってきた時間旅行者の遇太が現れる。彼は彼女が時間旅行者ではないと知ると、すぐに帰ってしまう。しかし、彼が忘れていった未来の本がきっかけとなり、想いを寄せる先輩が事故で死んでしまう。先輩の死を止めに行く!果子は本を取りに戻ってきた遇太を捕まえ、無理矢理過去に戻ったが   !?

 榎本ナリコが贈る、本格タイムスリップ・ファンタジーです。過去に戻って先輩の死を止めようとする二人でしたが、何度やっても死を止めることはできません。それは、先輩の死が決められたものだからで、どうあがこうと"時間"によって邪魔されてしまいます。それでもなお先輩を救おうと試みる果子は、最終的に、未来の自分が死ぬことで先輩を救うことに成功。しかしそれによって果子と遇太は、時間の流れからはじき出されてしまいます(死なないのは、その日の果子ではなく、未来の果子が死んだため、矛盾が起きるから)。どうすることもできなくなった二人は、とりあえずタイムトラベルをしてみることに。


時間の歩き方
時間に深く干渉したとして、時間から締め出されてしまう。


 "時間"には様々なルールがあって、それを犯すと時間の流れからはじき出されてしまいます。具体的には、「その人自身が存在及び干渉した時間軸にアクセスできなくなる(=ホールド)」という現象が起きます。それ以外は自由に行き来できるので、トラベル自体は続行可能。物語の目標は当然「元時軸に戻る」という所になるワケですが、それを可能にするのが果子の能力(道具に頼らない、生まれ持ったタイムスリップの能力)と、二人が個別にホールドがかけられている(=果子は遇太の時軸に行ける)という設定。ファンタジーではありますが、「都合の良い不思議な力で元通り!」なんてことはなく、あくまで時間のロジックで話を展開させます。だからこそ、面白い。
 
 榎本先生は前作の「世界制服」で針が何本かぶっ飛んだような変貌を見せたのですが、今回は心の準備ができていた分入り込みやすかったです。「世界制服」でも、ギャグとはいえSF的な話を描いており、さらにここにきて本格挑戦ですか。いや、これがなかなか良い出来で驚きでした。
 
 このテの作品といえば「時をかける少女」が有名ですが、こちらの方がよりSF的。設定もしっかりしています。ただかなり時間が入り組むので、消化するのに時間がかかるかもしれません。解説とかあると分かりやすいかもしれませんね。誰かやってくれんだろうか。
 

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→タイムトラベルとか、ロジックとかそういう話が好きな方は。ノリ自体は女性向け、けれども男性でも十分楽しめると思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→一歩間違えればイタい感じになりそうですが、しっかり面白いラインをキープ。さすがです。テクニックだけでなく、物語としてどれだけ味付けできるかが、今後の面白さを左右する鍵になりそう。


作品DATA
■著者:榎本ナリコ
■出版社:朝日新聞社
■レーベル:朝日ソノラマ 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
■掲載誌:ネムキ(2007年7月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:700円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.04.07
32229786.jpgTONO「コーラル -手のひらの海-」(1)


誰にも語ったことのない
私だけの海の話
今からあなたに話します



■ここはオシャレな人魚たちを中心に、それを守る兵隊、そして魚たちが暮らす海。厳しい環境ではあるものの、みんな賑やかに、とても楽しく暮らしていた。そんなある日、一人だけしかいない兵隊が死んでしまう。そのため、新しい兵隊が必要に。その兵隊を選ぶように命ぜられたのは、若い人魚・コーラル。彼女が新たな兵隊として選んだのは、まだ幼い少年だった   

 という人魚のお話を語る、入院中の女の子・珊瑚がヒロイン。珊瑚とコーラルという名前から分かるように、語られる物語のヒロインは、珊瑚自身がモデル。そして、彼女が選んだ兵隊は、先日亡くなった、同じ病院に入院していた男の子がモデルになっています。入院中で、かつ家庭環境に問題あり(母親が出ていった)ということで、語られるお話は決して夢や希望のみに満ちた内容ではありません。根源にあるのは、彼女の存在意義みたいなもので、その現状や欲求が、ダイレクトに物語に影響してきます。少女の心を、直接表現するのではなく、空想された物語から読み解いていくというのはなかなか新鮮。比率的には、物語8:現実2ぐらいで進められ、このバランスの取り方も絶妙です。


コーラル
珊瑚の語る物語は、彼女自身の心を写し出す鏡になる。


 幼くして、様々な悩みを抱えるヒロイン・珊瑚。それ故に、時折子供には思えないような発言や物語の展開が。たとえば彼女はサメが好きなのですが、その理由が、「沖の海の事故で漂流したときに、どうせ助からないなら、苦しみに止めを刺しに来てくれるサメはヒーロー」だ、と。この考えも彼女の本源的な想いから来ているわけですが、その要因というのが完全には明らかになっておらず、まだまだ引っぱれそう。
 
 すくすくと快活に育った子の考える物語は、きっと希望に溢れた明るいストーリーになっているのでしょうが、それだとテーマとして成り立たちません。心に傷のある珊瑚紡ぐ物語だからこそ、意味と深みをが与えられる。珊瑚は少しかわいそうな気がしますが、作品を考えると仕方ないのか。表紙だけみて単純なファンタジー作品だと思った方は、読んだ時に、この意外な内容に驚くでしょう。決して子供向けの明るいお話ではないので、むしろ大人が読んでこそって気もします。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→それなりに読みやすいんじゃないでしょうか。モチーフが、病弱な少女+人魚と、女性が好みそうではありますが、それだけではないので。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→好きな人は好き。表紙だけ見て判断してしまった人は、もう一度内容を吟味してから検討してみてください。


作品DATA
■著者:TONO
■出版社:朝日新聞社
■レーベル:眠れぬ夜の奇妙な話コミックス、朝日ソノラマ
■掲載誌:ネムキ(2007年11月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:600円+税

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東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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レビュー
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