作品紹介→御徒町鳩「腐女子っス!」
3巻レビュー→1話まるまる「とらドラ!」コスネタでテンション上がりました:御徒町鳩「腐女子っス!」3巻
関連作品紹介→*新作レビュー*御徒町鳩「みどりのまきば」/おとなもこどもも、おねーさんも:御徒町鳩「みどりのまきば」2巻
御徒町鳩「腐女子っス!」(4) 
受け入れられる?
2次元キャラに入れあげる自分を
■4巻発売です。
出会ってから時が経ち、いつしか高校3年生に。順調なオタクリア充ライフ…と思いきや、マンガ部新入部員とぎくしゃく…。それに加えて、テスト・大学受験・進路という更なる問題が…。このピンチ…腐女子パワーで、どう切り抜ける!?新入生男子同士の“萌え”談義も収めた、益々濃密なオタクライフ青春グラフィティ、第4巻!!
~漫画を描くということ~
4巻です。彼女達も高校3年生。恋に趣味に…とだけ言っていられる時期も終わり、いよいよ自分の進路について、考えなくてはいけない時期に差し掛かってきます。もちろんオタク趣味はずっと続けたい。同人活動は、学校や仕事をしていても続けられる“趣味”ですから、進路決定においてその存在が影響を与えることは、まずないと思われました。けれどもとある後輩の出現によって、主人公の一人であるめぐみは「マンガを描くこと」について真剣に向き合って行くことになったのでした。
趣味だと割り切っていたはずが、同じ漫画部に入部してきた後輩の言葉によって動揺、そして葛藤します。割り切っていたわけではなく、ちゃんと“描くこと”に向き合っていなかった。そして同人仲間であり、プロの漫画家として活動している方にお話を聞くことに。そして言われたアドバイスが、なんだか達観しているというか、ちゃんと“描くこと”に向き合っているんだなぁ、と思わされる良い言葉でして…

自分と戦わねば漫画は描げね
それを続けてく覚悟だけで
プロになってもいんでねえかと思ったのさ
マンガに登場する漫画家さんの言葉って、どこか作者さんの考えとかが投影されているような気がして、妙に説得力を感じるというか、ありがたく聞いてしまう傾向があるのですが、これもまたまさに。漫画を描くことは自分と戦うことであり、その“覚悟”が必要というのは、漫画だけに限らず、様々なことに置き換えて言えるような気もします。シンプルではあるのですが、なんだかちょっと心に残った言葉なのでした。めぐみもまた、彼女の言葉に感化され、自分なりの答えを導き出しました。うーん、青春だなぁ。その答えがどういったものであれ、こういう大事な時期に軸となる考えとかがあると、全然違いますよね。同じくらいのときに、将来のことや、好きなことすらもわからなかった自分は、その後結構苦労したというか、なんだかフラフラと時間を浪費してしまった気がしているので、ちょっと羨ましかったりします。
~この子高校1年にして達観しすぎてないか~
さて、今回登場した新キャラ。先のめぐみへ強い言葉を言い放った彼も非常に強烈な存在なのですが、一層強く印象に残ったのは、彼の友達で非常にマイルドな男の子・米川くん。ほんわか当たりの柔らかいその物腰から既に、高校1年生には思えないのですが、その発言がまたですね。事の発端は、先のアツい眼鏡・中村君の「萌えがわからない」発言。そんな彼に対して、萌えの講義を始めるわけですが、その説明の仕方というか、萌えへの理解が達観しすぎているというか…とりあえず友達の好きな女の子のキャラを引き合いに、ブラジャーつけたのいつだどうだと、ありえないほど手さばきよく友人を誘導し、萌えの引っ掛かりを作ったところで…

受け入れられる?
2次元キャラに入れあげる自分を
この顔こわいー!しかしながらこれは「萌え」の世界に足を踏み入れるにあたって、向き合わなければいけない命題でもあります。ここまでどっしりと、順序を踏んで萌えをレクチャーできる人っているのかしら。萌えって、こう感じるものというか、内側から知らぬうちに湧き上がるものであって、誰かの導きによって強制開花ってパターンはあまりない気がするのですが、だからこそ怖く感じるこの手際の良さ。彼優しい顔して、この物語で一番の曲者なんじゃないかと思うのです。なんかその細い目で全てを見通しているような気さえするというか。5巻では、彼の動きに要注目ですよ。そしてそんな彼に手ほどきをうけた、中村君の変貌ぶりにも…(もう変貌するという前提かよ)
■購入する→御徒町鳩「腐女子っス!」(4)
3巻レビュー→1話まるまる「とらドラ!」コスネタでテンション上がりました:御徒町鳩「腐女子っス!」3巻
関連作品紹介→*新作レビュー*御徒町鳩「みどりのまきば」/おとなもこどもも、おねーさんも:御徒町鳩「みどりのまきば」2巻

受け入れられる?
2次元キャラに入れあげる自分を
■4巻発売です。
出会ってから時が経ち、いつしか高校3年生に。順調なオタクリア充ライフ…と思いきや、マンガ部新入部員とぎくしゃく…。それに加えて、テスト・大学受験・進路という更なる問題が…。このピンチ…腐女子パワーで、どう切り抜ける!?新入生男子同士の“萌え”談義も収めた、益々濃密なオタクライフ青春グラフィティ、第4巻!!
~漫画を描くということ~
4巻です。彼女達も高校3年生。恋に趣味に…とだけ言っていられる時期も終わり、いよいよ自分の進路について、考えなくてはいけない時期に差し掛かってきます。もちろんオタク趣味はずっと続けたい。同人活動は、学校や仕事をしていても続けられる“趣味”ですから、進路決定においてその存在が影響を与えることは、まずないと思われました。けれどもとある後輩の出現によって、主人公の一人であるめぐみは「マンガを描くこと」について真剣に向き合って行くことになったのでした。
漫画家になろうと思えばなれるっていうものでもないですけど…
それでも思わない限りなれないと俺は思います
それでも思わない限りなれないと俺は思います
趣味だと割り切っていたはずが、同じ漫画部に入部してきた後輩の言葉によって動揺、そして葛藤します。割り切っていたわけではなく、ちゃんと“描くこと”に向き合っていなかった。そして同人仲間であり、プロの漫画家として活動している方にお話を聞くことに。そして言われたアドバイスが、なんだか達観しているというか、ちゃんと“描くこと”に向き合っているんだなぁ、と思わされる良い言葉でして…

自分と戦わねば漫画は描げね
それを続けてく覚悟だけで
プロになってもいんでねえかと思ったのさ
マンガに登場する漫画家さんの言葉って、どこか作者さんの考えとかが投影されているような気がして、妙に説得力を感じるというか、ありがたく聞いてしまう傾向があるのですが、これもまたまさに。漫画を描くことは自分と戦うことであり、その“覚悟”が必要というのは、漫画だけに限らず、様々なことに置き換えて言えるような気もします。シンプルではあるのですが、なんだかちょっと心に残った言葉なのでした。めぐみもまた、彼女の言葉に感化され、自分なりの答えを導き出しました。うーん、青春だなぁ。その答えがどういったものであれ、こういう大事な時期に軸となる考えとかがあると、全然違いますよね。同じくらいのときに、将来のことや、好きなことすらもわからなかった自分は、その後結構苦労したというか、なんだかフラフラと時間を浪費してしまった気がしているので、ちょっと羨ましかったりします。
~この子高校1年にして達観しすぎてないか~
さて、今回登場した新キャラ。先のめぐみへ強い言葉を言い放った彼も非常に強烈な存在なのですが、一層強く印象に残ったのは、彼の友達で非常にマイルドな男の子・米川くん。ほんわか当たりの柔らかいその物腰から既に、高校1年生には思えないのですが、その発言がまたですね。事の発端は、先のアツい眼鏡・中村君の「萌えがわからない」発言。そんな彼に対して、萌えの講義を始めるわけですが、その説明の仕方というか、萌えへの理解が達観しすぎているというか…とりあえず友達の好きな女の子のキャラを引き合いに、ブラジャーつけたのいつだどうだと、ありえないほど手さばきよく友人を誘導し、萌えの引っ掛かりを作ったところで…

受け入れられる?
2次元キャラに入れあげる自分を
この顔こわいー!しかしながらこれは「萌え」の世界に足を踏み入れるにあたって、向き合わなければいけない命題でもあります。ここまでどっしりと、順序を踏んで萌えをレクチャーできる人っているのかしら。萌えって、こう感じるものというか、内側から知らぬうちに湧き上がるものであって、誰かの導きによって強制開花ってパターンはあまりない気がするのですが、だからこそ怖く感じるこの手際の良さ。彼優しい顔して、この物語で一番の曲者なんじゃないかと思うのです。なんかその細い目で全てを見通しているような気さえするというか。5巻では、彼の動きに要注目ですよ。そしてそんな彼に手ほどきをうけた、中村君の変貌ぶりにも…(もう変貌するという前提かよ)
■購入する→御徒町鳩「腐女子っス!」(4)