作品紹介→軽妙なストーリーに思わずにんまりの、新感覚ブリリアントファンタジー:木々「天然王子の宝石箱」1巻
木々「天然王子の宝石箱」(2)
精霊がいるのなら
美しい夢を
見させてくれますように
■2巻発売です。
少し前までの俺は、これといってフツーな毎日を送っていて、単調で退屈だと思っていた。でも、16歳の誕生日にそれは崩れはじめた。見知らぬ老人に手渡されたピアスが、勝手に耳に挟まって取れなくなり、そのピアスの精霊だとか言うヘンな物体が、俺を貴石の王子だとか良い出し、実際それからあちらこちらで宝石の精霊とやらが見えるように…。ほら今日も、関わりたくもないのに精霊が目に…
~なんともユルおもしろい~
久々の2巻発売ですよー。大判で、しかも秋田書店の作品ということで、かなりマイナーな印象のある本作ですが、非常にゆる面白いのですよ。刊行ペースが遅いのも相まって、なかなか話題になりにくいのですが、私は地道にPR致しますよ。というわけで、2巻です。今回も相変わらずゆるい…というか主人公に危機感なく進行していきます。そのマイーペースっぷりが王子っぽくてイイ!なんていうか、王子っぽいのですが、どちらかというと残念な王子ですよね、つばめくん。シスコンだし(そこか)。それにどう考えてもヘタレだし、やたらと親しみやすくて。でも容姿は良くて、そして鈍感…くそうやっぱり王子だい!
~恋する女の子が呼び込む災難~
さて、そんな鈍感な王子のことを好きになってしまった子が、今回登場します。すごく地味。これまでの登場人物の描写から、皆々登場するキャラクターは派手目なのかと思ったら、ちゃんとクラスでも目立たないような感じが伝わる容姿の子なんですよこれが。そしてその想いを、自分の持っている石に伝えるなんて、女の子らしくて素敵ではないですか!そして数少ない、話すチャンス。そこでのつばめくんの言葉に…

もう、なんてことない言葉も嬉しくて、赤面。これ絶対そのままナースさんになっちゃいますよ、もう。
これだけ見ていれば、すごく可愛らしい、恋の一幕で終わるわけですが、もちろんそうは問屋が下ろすわけがなく。願いを聞いた石の精霊が、暗躍してしまいます。「想いが届く」 なんていうとステキな話ではありますが、そこに「石の意思」(ダジャレではないです)が挟まれることによって、変な方向に行ってしまうという。そうそう、今回面白かったのが、宝石を再加工したことによって、精霊がちょっと変化したというところ。精霊というのは、元々その宝石に宿っているというだけではなく、加工の仕方や相性によって、如何様にも変化するのだな、と。宝石に魅力を見出すのは、地球上で人間だけだと思うのですが、ゆえに宝石側からしても、人というのは対峙すべき特別な存在であるわけで、二つの要素が絡まり合って、結果精霊が形作られるというのは、すごく納得がいきました。
~脇役がどう絡んでくるのか~
さて、2巻ではかなり花園さんが活躍します。後半には、何やらちょっとすごいことをしていたりと、益々楽しみなわけですが、これつばめくんとの恋愛展開はあるのですかねぇ。見た感じロン毛のクラスメイトの方がまだ脈有りな気がしないでもないですが。というかこのロン毛の友人・晃平くんも、なんだかつばめに似て女性っぽさがあるというか。いや、性格はすごく男っぽいのですが、髪切らないですし、何よりお見舞いで貴石を持ってきちゃうとか、なかなか高校生の男の子がすることじゃないような。宝石がテーマのお話なので、さらっと受け入れていましたけれど、これってなかなか…(ごくり)なんて、これが今後の物語のキーになりそうな予感。さてさて、どんなお話が待っているのか、きっと3巻は来年でしょうが、楽しみに待ちたいと思います。
■購入する→Amazon
/

精霊がいるのなら
美しい夢を
見させてくれますように
■2巻発売です。
少し前までの俺は、これといってフツーな毎日を送っていて、単調で退屈だと思っていた。でも、16歳の誕生日にそれは崩れはじめた。見知らぬ老人に手渡されたピアスが、勝手に耳に挟まって取れなくなり、そのピアスの精霊だとか言うヘンな物体が、俺を貴石の王子だとか良い出し、実際それからあちらこちらで宝石の精霊とやらが見えるように…。ほら今日も、関わりたくもないのに精霊が目に…
~なんともユルおもしろい~
久々の2巻発売ですよー。大判で、しかも秋田書店の作品ということで、かなりマイナーな印象のある本作ですが、非常にゆる面白いのですよ。刊行ペースが遅いのも相まって、なかなか話題になりにくいのですが、私は地道にPR致しますよ。というわけで、2巻です。今回も相変わらずゆるい…というか主人公に危機感なく進行していきます。そのマイーペースっぷりが王子っぽくてイイ!なんていうか、王子っぽいのですが、どちらかというと残念な王子ですよね、つばめくん。シスコンだし(そこか)。それにどう考えてもヘタレだし、やたらと親しみやすくて。でも容姿は良くて、そして鈍感…くそうやっぱり王子だい!
~恋する女の子が呼び込む災難~
さて、そんな鈍感な王子のことを好きになってしまった子が、今回登場します。すごく地味。これまでの登場人物の描写から、皆々登場するキャラクターは派手目なのかと思ったら、ちゃんとクラスでも目立たないような感じが伝わる容姿の子なんですよこれが。そしてその想いを、自分の持っている石に伝えるなんて、女の子らしくて素敵ではないですか!そして数少ない、話すチャンス。そこでのつばめくんの言葉に…

もう、なんてことない言葉も嬉しくて、赤面。これ絶対そのままナースさんになっちゃいますよ、もう。
これだけ見ていれば、すごく可愛らしい、恋の一幕で終わるわけですが、もちろんそうは問屋が下ろすわけがなく。願いを聞いた石の精霊が、暗躍してしまいます。「想いが届く」 なんていうとステキな話ではありますが、そこに「石の意思」(ダジャレではないです)が挟まれることによって、変な方向に行ってしまうという。そうそう、今回面白かったのが、宝石を再加工したことによって、精霊がちょっと変化したというところ。精霊というのは、元々その宝石に宿っているというだけではなく、加工の仕方や相性によって、如何様にも変化するのだな、と。宝石に魅力を見出すのは、地球上で人間だけだと思うのですが、ゆえに宝石側からしても、人というのは対峙すべき特別な存在であるわけで、二つの要素が絡まり合って、結果精霊が形作られるというのは、すごく納得がいきました。
~脇役がどう絡んでくるのか~
さて、2巻ではかなり花園さんが活躍します。後半には、何やらちょっとすごいことをしていたりと、益々楽しみなわけですが、これつばめくんとの恋愛展開はあるのですかねぇ。見た感じロン毛のクラスメイトの方がまだ脈有りな気がしないでもないですが。というかこのロン毛の友人・晃平くんも、なんだかつばめに似て女性っぽさがあるというか。いや、性格はすごく男っぽいのですが、髪切らないですし、何よりお見舞いで貴石を持ってきちゃうとか、なかなか高校生の男の子がすることじゃないような。宝石がテーマのお話なので、さらっと受け入れていましたけれど、これってなかなか…(ごくり)なんて、これが今後の物語のキーになりそうな予感。さてさて、どんなお話が待っているのか、きっと3巻は来年でしょうが、楽しみに待ちたいと思います。
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