■2010年以降も新刊が出ると思しき作品から、「おとなもこどももおねーさんも」を念頭に、「2009年盛り上がった」+「2010年もかなり期待できる」という二つの観点からチョイス。これが一応ウチの2009決定版ということで。リンクをクリックすると直近のレビューに飛びます。
2009年完結した作品ピックアップはこちら→オトコでも(ry 的、2009年これだは読んでおいて欲しかった完結作10
1.いくえみ綾「潔く柔く」

…二桁巻を据えるのは若干勇気が要るのですが、まぁこれはね。ラストへ向かって階段を駆け上がっている所。二人の主人公が出会って以降、話の深さ・上手さに加え、勢いが格段に増したように思います。今年も充実していましたが、来年はもっとくるはず。
2.末次由紀「ちはやふる」

…クイーン・若宮詩暢の登場が何よりの強調材料。少年マンガ寄りのアツいスポ魂ものは、高い壁があってこそ盛り上がります。昨年に引けを取らない…いや上回った感すらある、充実一途の一年でした。
3.鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」

…恋愛に全てを傾けたヒロインが、作品の持ちたるポテンシャルを大爆発させました。今年一番変わり身を見せたのはこの作品なのではないかな、と。今一番の食べごろを迎えている一作だと思います。
4.ろびこ「となりの怪物くん」

…今年の新作の中ではイチオシ。タイトルでぎょっとなるかもしれませんが、中身はきわめて読みやすいです。こんなにも生き生きとしたキャラたちを、複数同時に描けるろびこ先生はやっぱりスゴい。2010年もプッシュしていきますよー。
5.水城せとな「黒薔薇アリス」

…吸血樹と虫というモチーフでダークに贈られる本作が描いているのは、生殖と愛という本源的で動物的なテーマ。去年出た1巻は導入にすぎません。物語が本格的に動き出す2巻以降、読み手を惹き付ける力はより一層増してきます。
6.芦原妃名子「Piece」

…恋愛+ミステリーという組み合わせを少女マンガで可能にする、圧倒的な構成力。一話一話に質量を感じるその濃密なストーリーは、他の少女漫画作品ではあまり目にしません。
7.西炯子「娚の一生」

…ここまで他の場所でも評価されるとは思っていなかったので、嬉しい限り。巷では枯れセンなんて言われてますが、どこが枯れてんですか?これは歴としたラブロマンス。年上の男性から放たれる、鈍くギラギラと輝く魅力と欲望に、完全にやられてしまいました。
8.よしながふみ「大奥」

…綱吉編終了から、吉宗編へ。元からある面白さはもちろんのこと、綱吉編クライマックスから、次章へと移っていくタイミングが絶妙すぎます。盛り上がりそのままに、期待の吉宗編へ。綱吉で面白かったのだから、吉宗編が面白くならないわけがない。
9.紺野キタ「つづきはまた明日」

…日常系の良作は数あれど、ここまで優しさに溢れた作品はそうそうあるまい。優しさばかりが先行すると、どこか味が濃くて作り物っぽい気持ち悪さが生まれることがあるのですが、こちらは仄かに清涼感もあり。魅せ方が上手いのかな。
10.久米田夏緒「ボクラノキセキ」

…今年のWARDは良作揃いでしたが、その中でもイチオシなのがこちら。1巻のみながら、日常にハイファンタジーの要素を落とした中二っぽいテイストが、妙にクセになる。これはハマる人結構多いと思うのですよ。
11.鴨居まさね「君の天井は僕の床」

…アラフォー男女のご近所付き合いを描いた日常コメディ。老いを感じ始める年齢ではあるけれども、若さはそれなりに残っている。じっくり腰を落ち着けた人もいれば、まだまだ恋愛し足りない者、仕事に生きるもの…さまざまな生き方が混ざりあい、いい味を出してます。
12.羽柴麻央「私日和」

…「イロドリミドリ」に続き、またしても心揺さぶられる読切りシリーズを送り込んできました。恋だけにとらわれない、さまざまな想いを乗せた珠玉のストーリーたちは、多くの人をとらえて離さないはず。
13.弓きいろ/有川浩「図書館戦争 LOVE&WAR」

…コミカライズにも面白い作品はたくさんあります。そんな中でもひと際盛り上がったのがこちら。原作の魅力そのままに、動きとトキメキを絶妙なコマ使いで演出。特に3巻から4巻での盛り上がりは最高潮でした。
14.モリエサトシ「白磁」

…隠微さを含んだ独特の風合いは、この先生だからこそ描けるもの。決して万人受けするとは思わないものの、受けた衝撃の大きさ的に、入れざるを得なかったです。最終的にはベタな悲恋を辿るのかもしれませんが、それもまた良し。
15.勝田文「ちくたくぼんぼん」

…まだ2話分くらいしか掲載されていないのですが、次へ向けての期待感は下半期でも随一でした。人気・実力ともに定評のある先生ですから、確実に面白くなってくるはず。ぜひチェックしておいて欲しいタイトルのひとつです。
次点.宮原るり「恋愛ラボ」

…4コマなので次点で。今年は充実一途の一年だったと思います。2010年もこの勢いのまま突っ走れるかはわかりませんが、とりあえず今年はこれが一番好きな4コマ作品でした、はい。
■休載などで間隔が空き、1冊のみの刊行だった椎名軽穂「君に届け」,ジョージ朝倉「溺れるナイフ」,小畑友紀「僕等がいた」はやはり評価しづらく除外しました。来年は普通に盛り上がるんでしょうけど。
また巻数が嵩んだ田村由美「7SEEDS」,高梨みつば「紅色HERO」も、かなりの盛り上がりをみせているものの、軽くお薦めするにはそぐわないと考え泣く泣く除外。
咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」,東村アキコ「ママはテンパリスト」,緑川ゆき「夏目友人帳」,青桐ナツ「flat」などは、相変わらずのクオリティで楽しませてくれましたが、2009年が抜きん出て面白かったという感じではなかったので、ここまでで。一応勢い重視なので、高いレベルで安定されると逆に選びづらいという弊害が…。
その他迷ったのは、夏乃あゆみ/かわい有美子「暁の闇」,遊知やよみ「これは恋です」,相原実貴「Honey Hunt」,葉月かなえ「好きっていいなよ。」など。どれも今年の面白さ、来年へ向けての期待感、高めです。
~ごあいさつ~
というわけで、2009年の更新は以上になります。復帰は1月5日あたりかと思います。その前に新年のあいさつするかもしれませんが。ということで、1年間ありがとうございました!どうぞ2010年も宜しくお願いします。
2009年完結した作品ピックアップはこちら→オトコでも(ry 的、2009年これだは読んでおいて欲しかった完結作10
1.いくえみ綾「潔く柔く」

…二桁巻を据えるのは若干勇気が要るのですが、まぁこれはね。ラストへ向かって階段を駆け上がっている所。二人の主人公が出会って以降、話の深さ・上手さに加え、勢いが格段に増したように思います。今年も充実していましたが、来年はもっとくるはず。
2.末次由紀「ちはやふる」

…クイーン・若宮詩暢の登場が何よりの強調材料。少年マンガ寄りのアツいスポ魂ものは、高い壁があってこそ盛り上がります。昨年に引けを取らない…いや上回った感すらある、充実一途の一年でした。
3.鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」

…恋愛に全てを傾けたヒロインが、作品の持ちたるポテンシャルを大爆発させました。今年一番変わり身を見せたのはこの作品なのではないかな、と。今一番の食べごろを迎えている一作だと思います。
4.ろびこ「となりの怪物くん」

…今年の新作の中ではイチオシ。タイトルでぎょっとなるかもしれませんが、中身はきわめて読みやすいです。こんなにも生き生きとしたキャラたちを、複数同時に描けるろびこ先生はやっぱりスゴい。2010年もプッシュしていきますよー。
5.水城せとな「黒薔薇アリス」

…吸血樹と虫というモチーフでダークに贈られる本作が描いているのは、生殖と愛という本源的で動物的なテーマ。去年出た1巻は導入にすぎません。物語が本格的に動き出す2巻以降、読み手を惹き付ける力はより一層増してきます。
6.芦原妃名子「Piece」

…恋愛+ミステリーという組み合わせを少女マンガで可能にする、圧倒的な構成力。一話一話に質量を感じるその濃密なストーリーは、他の少女漫画作品ではあまり目にしません。
7.西炯子「娚の一生」

…ここまで他の場所でも評価されるとは思っていなかったので、嬉しい限り。巷では枯れセンなんて言われてますが、どこが枯れてんですか?これは歴としたラブロマンス。年上の男性から放たれる、鈍くギラギラと輝く魅力と欲望に、完全にやられてしまいました。
8.よしながふみ「大奥」

…綱吉編終了から、吉宗編へ。元からある面白さはもちろんのこと、綱吉編クライマックスから、次章へと移っていくタイミングが絶妙すぎます。盛り上がりそのままに、期待の吉宗編へ。綱吉で面白かったのだから、吉宗編が面白くならないわけがない。
9.紺野キタ「つづきはまた明日」

…日常系の良作は数あれど、ここまで優しさに溢れた作品はそうそうあるまい。優しさばかりが先行すると、どこか味が濃くて作り物っぽい気持ち悪さが生まれることがあるのですが、こちらは仄かに清涼感もあり。魅せ方が上手いのかな。
10.久米田夏緒「ボクラノキセキ」

…今年のWARDは良作揃いでしたが、その中でもイチオシなのがこちら。1巻のみながら、日常にハイファンタジーの要素を落とした中二っぽいテイストが、妙にクセになる。これはハマる人結構多いと思うのですよ。
11.鴨居まさね「君の天井は僕の床」

…アラフォー男女のご近所付き合いを描いた日常コメディ。老いを感じ始める年齢ではあるけれども、若さはそれなりに残っている。じっくり腰を落ち着けた人もいれば、まだまだ恋愛し足りない者、仕事に生きるもの…さまざまな生き方が混ざりあい、いい味を出してます。
12.羽柴麻央「私日和」

…「イロドリミドリ」に続き、またしても心揺さぶられる読切りシリーズを送り込んできました。恋だけにとらわれない、さまざまな想いを乗せた珠玉のストーリーたちは、多くの人をとらえて離さないはず。
13.弓きいろ/有川浩「図書館戦争 LOVE&WAR」

…コミカライズにも面白い作品はたくさんあります。そんな中でもひと際盛り上がったのがこちら。原作の魅力そのままに、動きとトキメキを絶妙なコマ使いで演出。特に3巻から4巻での盛り上がりは最高潮でした。
14.モリエサトシ「白磁」

…隠微さを含んだ独特の風合いは、この先生だからこそ描けるもの。決して万人受けするとは思わないものの、受けた衝撃の大きさ的に、入れざるを得なかったです。最終的にはベタな悲恋を辿るのかもしれませんが、それもまた良し。
15.勝田文「ちくたくぼんぼん」

…まだ2話分くらいしか掲載されていないのですが、次へ向けての期待感は下半期でも随一でした。人気・実力ともに定評のある先生ですから、確実に面白くなってくるはず。ぜひチェックしておいて欲しいタイトルのひとつです。
次点.宮原るり「恋愛ラボ」

…4コマなので次点で。今年は充実一途の一年だったと思います。2010年もこの勢いのまま突っ走れるかはわかりませんが、とりあえず今年はこれが一番好きな4コマ作品でした、はい。
■休載などで間隔が空き、1冊のみの刊行だった椎名軽穂「君に届け」,ジョージ朝倉「溺れるナイフ」,小畑友紀「僕等がいた」はやはり評価しづらく除外しました。来年は普通に盛り上がるんでしょうけど。
また巻数が嵩んだ田村由美「7SEEDS」,高梨みつば「紅色HERO」も、かなりの盛り上がりをみせているものの、軽くお薦めするにはそぐわないと考え泣く泣く除外。
咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」,東村アキコ「ママはテンパリスト」,緑川ゆき「夏目友人帳」,青桐ナツ「flat」などは、相変わらずのクオリティで楽しませてくれましたが、2009年が抜きん出て面白かったという感じではなかったので、ここまでで。一応勢い重視なので、高いレベルで安定されると逆に選びづらいという弊害が…。
その他迷ったのは、夏乃あゆみ/かわい有美子「暁の闇」,遊知やよみ「これは恋です」,相原実貴「Honey Hunt」,葉月かなえ「好きっていいなよ。」など。どれも今年の面白さ、来年へ向けての期待感、高めです。
~ごあいさつ~
というわけで、2009年の更新は以上になります。復帰は1月5日あたりかと思います。その前に新年のあいさつするかもしれませんが。ということで、1年間ありがとうございました!どうぞ2010年も宜しくお願いします。
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