
暇女三人衆糞お喋り隊とかその辺にしよう
■「未々」「ココ」「もも」のJK3人組が、ハッピーな放課後ライフを絶賛模索中!!妄想サクレツ系女子たちの、スクールライフ!
美川べるの先生のスピカ連載作です。美川べるの先生の作品は「ストレンジ・プラス」以来に読むのですが、相変わらずの雰囲気の作品でした。舞台となるのはふつうの共学校。主人公は、タイトルにもなっている「未々」「ココ」「もも」の3人です。非モテで暇を持て余している女子高生3人達が、少しでも充実した放課後を送るために、あれこれ妄想を膨らませながら繰り広げるギャグコメディです。
3人それぞれどんな役割を担っているかを説明すると、まず真ん中にいる未々(表紙とタイトルの順番合わせておけよとかいうツッコミはなしですか、そうですか)が話を転がす原動力となります。彼女が何やら提案をして、そこから妄想を展開させていくという流れが基本。未々は典型的な妄想たくましいアホという感じで大半のボケを彼女が担うことになります。そんな彼女にすかさずツッコミを入れていくのが、右にいるもも。彼女はあんまりボケません。そして残りの1人ココは、行動力のある未々とは対照的に割とネクラなオーラただようボケを繰り出す不思議系という感じ。彼女の方が負の力が強い印象でございます。

未々に対して、ココのボケの頻度は少な目。ただこういうダークな感じでスパイスを利かせてくるため、個人的には彼女の方がお気に入りだったり。
ネタは美川べるの先生っぽく、次から次へとボケが放り込まれるページに対して非常にボリューミーな内容。字数も多いです。どこかネタが理屈っぽい感じなのも、美川先生ならではというところでしょうか。一応女子高生の妄想というものではあるのですが、非モテとの相性の良さから、オタク的なネタも度々投入されてきます。
各話でつながりもないので、1話ごとにさっくりと読めるのは良いところかと。一応巻数付いていて続くようなのですが、正直2巻から読んでも特に問題ないくらい。これは失礼なたとえになるかもしれませんが、たとえばトイレに入っている時に読んだりしたいような、とにかく肩ひじ張らずに脱力しながら読める作品だと思います。個人的には美川先生のネタはかなり好みなので、2巻も是非とも買いたいところ。しかし発売日にも関わらず、行った書店で探すのに苦労するくらい出回っていない感もあり、是非とも売れてほしいなぁ……。
【男性へのガイド】
→こういう系統の作品は好きな方多いかと思っているのですが、ギャグは個人の好みによる部分が大きいので、難しいところですね。
【感想まとめ】
→安定のネタで、相応の読み応えがあり、かといって肩ひじ張らずに疲れず読める。ここ最近忙しい中で、ちょっとした癒しになってくれました。
作品DATA
■著者:美川べるの
■出版社:幻冬舎
■レーベル:BIRZ COMICSスペシャル
■掲載誌:COMIC スピカ
■既刊1巻
■価格:760円+税
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