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Tag [オススメ] 2009.01.30
 今月のオススメ作品のまとめです。一応順位付けしてありますが、あくまで目安ですので。リンクをクリックするとレビューに飛びます。
 
宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」
…祖父の隠し子りんと、30歳の独身男ダイキチのちぐはぐライフ。

緑川ゆき「夏目友人帳」
…妖怪が見える少年・夏目と妖怪たちの、契約書「友人帳」をめぐる奇談集。

草凪みずほ「NGライフ」
…前世の記憶を持つ少年の、ドタバタラブコメディ。

藤原よしこ「恋したがりのブルー」
…ウソからはじまる恋物語。優しさと、切なさに溢れた4角関係もの。

ろびこ「となりの怪物くん」
…冷血女子×超問題児の、新感覚ラブコメディ。今月の新作ではダントツ。

田村由美「猫mix元気譚とらじ」
…人型猫・とらじと、勇者パイヤンの息子を捜す旅を描くファンタジー。

岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」
…天狗の娘・秋姫の、ヘンテコ青春ファンタジー。

水城せとな「失恋ショコラティエ」
…売れっ子ショコラティエの、執念にも似た片想いを描くスイーツコメディ(?)

田中メカ「7月の魔法使い」
…体育科と進学科が敵対する学校を舞台に描く、トキメキ全開連作短編集。

宮原るり「恋愛ラボ」
…お嬢様中学校の生徒会が繰り広げる、爆笑恋愛研究4コマ。

+α
和泉かねよし「メンズ校」…超ド僻地全寮制男子校生たちの性春MAXボーイズライフ。
槙ようこ「山本善次郎と申します」…幽霊が見える女の子・ほたてと、父・善次郎との出会いからはじまる、やさしさ溢れる愛の物語。

 
 以上12作品を挙げさせてもらいましたが、特に上位5作品はぜひ読んでいただきたい。きっと損はさせない…はず。また、これに漏れたお薦め度☆4つ以上の作品もオススメですので、良ければチェックしてみてください。今月はとにかく良作ラッシュで、特に新作以外で多かったように思います。恐らく向こう3~4ヶ月はこんな状態が続きそう。結果新作が押し出される形になりましたが、それに関してはまた続刊が出たときにフォローできれば良いかな、と思ってます。
 
 
 よく見ると集英社系が1作品だけですね…。「コイバナ!」や「手紙」も入れようか迷ったのですが、今回は泣いてもらう形に。それから「ナナコロビン」は来月3巻発売ということで今月はスルー。また「パティスリーMON」の紹介を忘れるという大失態。済んだと思っていたのですが「プライド」と勘違いしていたようです。こちらは後日ご紹介します。

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2009.01.29
電撃デイジー最富キョウスケ「電撃デイジー」


DAISY
私を守ってくれる優しい優しい人
本名も姿もわからない謎の人
あなたを思っています
痛いほど



■4巻発売しました。
 唯一の肉親であった兄からもらった携帯電話。そこには、DAISYと名乗る人からメールが届く。兄を亡くして、たったひとりの照には、DAISYとのメールだけが心の支えだった。そんなある日、学校の窓ガラスを割ったことがきっかけで、不良校務員・黒崎の下僕として働くことになる。態度は悪くても、ふとしたときに優しい黒崎と、照はだんだん親しくなっていくが…!?

 ヒロイン・照の心の支えであるDAISY。学校でのとある事件から、彼(?)が有名なハッカーであることが判明します。自分を守るためだとはいえ、DAISYに犯罪を犯して欲しくはない照。そして、思い悩む照のことなど、気にも留めない様子の黒崎。まぁDAISYの正体が黒崎なわけですが、どうしてそこまで照の面倒をみてあげるのかというと、黒崎が照の兄を死なせてしまったと責任を感じているため。話を進めるごとに、最初は謎だったその辺の身辺関係が、徐々に明らかになっていきます。
 
 貧乏にも孤独にも負けず、明るく元気に振る舞い過ごす照ですが、DAISYにだけは弱い所も見せられる。とにかく照にとって、DAISYのウェイトはかなり大きかったのですが、メールとハッキングだけではさすがに限界が。その分、直接守ってくれる黒崎の存在が少しずつ大きくなっていく。その変化に、照も、そして黒崎も揺れる…。そんな話になっております。


【オトコ向け度:☆    】
→基本的には、王子様が守ってくれるみたいな話です。乙女の妄想と言うのは失礼か。女子中高生が好んで読む話。男が読むには少々ハードル高めかもしれません。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→話としては面白いと思いますし、結構人気してるみたいですね。ただどうしても作られた感というか、素直に読み込んでいけない所があるのも確か。


作品DATA
■著者:最富キョウスケ
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ('07年6月号~連載中)
■既刊4巻

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Tag [オススメ] 2009.01.29
恋したがりのブルー藤原よしこ「恋したがりのブルー」


くすぐったい うれしい 苦しい 痛い
名前のつけられない 気持ちで
胸が ぎゅっとなる



■4巻発売です。
 「オレの彼女になってくれないか」高校の入学式に向かう通学路で、見知らぬ男の子に頼まれた蒼。彼の名前は陸。話を詳しく聞くと、フリだけのウソの彼女で良いと言う。突然の出来事にあっけにとられる蒼だったが、陸と何度か会ううちに、そうする理由が見えてきた。陸が、親友の彼女を想っているとその親友が勘違いして、二人は別れてしまった。その責任を感じた陸は、二人を復縁させるため、ウソの彼女を作って親友を安心させようとしているのだった。そのことを知った蒼は、ウソの彼女を引き受けることにしたが、だんだん陸に本当に惹かれるようになって…。
 
 極上の切なさと優しさに溢れる4角関係もの。ウソの彼女役を引き受けた蒼。その相手で、明るく元気で子供っぽい陸。陸の親友で、優秀で女子に人気のある海。そして、蒼が学校に入って初めてできた友達・空。話の流れ的に、当然親友・海の元彼女というのが空なわけですが、始め蒼はそのことを知らず、海とは陸つながりで、空とは同じクラスということで仲良くなります。ウソの彼女を続けるうちに、本当に陸に惹かれるようになっていく蒼。そして、同じ中学で、気まずいまま止まっていた3人の気持ちも、これに呼応するようにまた動き出す。4角関係ものですが、決してドロドロには見せません。蒼の明るさによる所が大きいのかな。しかし良い子だ、蒼は、ホントに。

 藤原よしこ先生の描くキャラたちはとても説得力があり、本当に魅力的。そのため、些細な話でも、すごく入り込んで読んでしまいます。また、悪者を作らない所も素敵な所。悪意を持ったキャラを作れば、話は展開させやすい。けれど、本当に人を苦しめるのは、明確な悪意よりもむしろ、優しさや思いやりだったりするもの。だからこそ、もどかしくて、せつない。


【オトコ向け度:☆☆   】
→少女マンガですね。でも、少女マンガだからこそこの切なさを描けるんだと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→去年一番ハマった作品がこれでした。切ない話が好きな方、ぜひ一度読んでみてください。


作品DATA
■著者:藤原よしこ
■出版社:小学館
■レーベル:Cheese!フラワーコミックス
■掲載誌:Cheese!(2007年10月号~連載中)
■既刊4巻

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Tag [新作レビュー] 2009.01.29
毎日君に恋してる山田こもも「毎日君に恋してる」


好きだけど
手は届くけど
伝えられない
暁先輩も私と同じ…?



■絶対に無理だと思われていた高校に見事合格したヒロイン・芽依。近くに住む社会人の兄のマンションから高校に通う予定だったが、なぜかの兄の部屋には見知らぬ青年が。事情を聞くと、兄は同じマンションの別の部屋で交際中の相手と同棲中。しかも同棲相手は兄の10歳年上で、現在兄の子を妊娠中。さらに芽依と1歳違いの息子がいて、その息子が部屋にいた青年・暁だという。同棲相手は身重で離れられない、そして新しい部屋を借りる余裕もない。そう兄に言いくるめられ、結局暁と同居生活をすることになった芽依だったが…!?

 少女マンガの王道「同居モノ」作品です。念願の共学校に合格し、新生活に胸躍らせる芽依でしたが、なぜかひとつ歳上の男の子・暁と同居するハメに。最初は戸惑っていたものの、優しく接してくれる暁に、徐々に心を許し、やがて想いをよせるように。しかし、暁には別に想いをよせる相手が。しかもその相手には婚約者がいるという、決して叶わぬ恋。それぞれ伝えられない想いを抱えるふたりの関係を、丁寧な心情描写で描いていきます。
 
 同居までの展開に多少の無理が感じられますが、まぁこの手の話では気にしちゃいけませんよね、うん。ヒロインの心の揺れ動きや、ふたりの関係を丁寧に描いているため、話の進行はゆっくり目。1巻終了時点では、まだこれと言った動きが起こっておらず、現段階での評価が非常に難しいです。今後話を展開させる準備は着々、下ごしらえに余念はないと言った感じで、大化けする可能性も十分ある気もするのですが、はたしてどうだろう。とりあえず、クラスメイトにバリバリ伏線張られていて、次巻以降何かしてきそう。これが起爆剤となるのかどうか。要注目です。


【オトコ向け度:☆    】
→ヒロインの想いに、読んだ女の子が共感する。そんな系統の作品なんじゃないでしょうか。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→丁寧さは評価できますが、動きのない現時点ではお薦めするにはワンパンチ足りない。ただ今後の展開に次第では大化けもありそう。チェックしといて損はないと思います。


作品DATA
■著者:山田こもも
■出版社:小学館
■レーベル:Cheese!フラワーコミックス
■掲載誌:Cheese!( 2008年10月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.01.28
センセイと私。水瀬藍「センセイと私。」


ああ
この止まらないドキドキは
あなたに恋をしたってことなんだ



■姉に合コンの代役を頼まれた高1の遥香は、女子大生のフリをして集合場所へ。しかしそこで声をかけてきたのは、何やらアブなげな男たち。危うく言いくるめられそうになったところを、ひとりの男の人に助けられる。国広篤哉と名乗るその人と、遥香は良い雰囲気に。再会を約束してその日は別れるが、思わぬ形で再会することになる。なんと国広が、臨時担任として学校にやってきたのだ!

 少女マンガの王道「先生と生徒」モノです。学校生活を通して、というとっかかりではなく、すでに会っていて、お互い好印象という始め方。一度覚えた気持ちに正直に行動するヒロイン・遥香に対して、国広は教師という立場から、「忘れなさい」と諭します。とはいえお互い、そう簡単に気持ちを変えることはできず、結局付き合うことに。さらに、ふたりの関係を知ってしまったクラスメイト・栄人が意を決して遥香に告白。断られるも、想いは断ち切れず暴走。とりあえず1巻はそんな感じになっています。
 
 教師と生徒モノで前面に出されがちな、背徳感やスリルといった要素はあまり感じられず、なんとなくお行儀の良い印象を受けました。教師がグイグイ引っ張る小悪魔的なタイプではなく、このテの作品にしては大人しい。その分ヒロインは気持ちにまかせて行動。そうじゃないと関係が発展しないのか。ペースを作るのがヒロインで、最後は先生が、みたいな関係になってます。また、今のところエロなしで話を展開。エロストッパーの役割を果たしているのかもね、先生の性格は。


【オトコ向け度:☆☆   】
→エロもないし、このぐらいなら男子にも読めんこともない気がします。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→教師の性格、エロなし展開は個人的に好印象。今後どうなるかはしらんけど。


作品DATA
■著者:水瀬藍 作者ブログ→「うさぎと小鳥
■出版社:小学館
■レーベル:Sho-Comiフラワーコミックス
■掲載誌:Sho-Comi('08年19号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] [読み切り/短編] 2009.01.27
月のワルツみつきかこ「月のワルツ」


「人は死んだら星になるって言うけど、オレは月になるから。
 あ、『なる』じゃなくて『行く』ってのが正しいかな」
「なんで月なの?」
「星はすげー遠いけど、月は近くて寂しくないだろ?」



■みつきかこ先生10冊目のコミックス。短編3つと、「ぜんぶ、はじめて。」の番外編を収録。とりあえず表題作「月のワルツ」をご紹介。
 時は昭和の初め。幼い頃から一緒だった、使用人・京伊知朗に密かに想いを寄せるなり子。しかし、身分が違う。どんなに願っても、決して結ばれることはない。端から見ると、仲の良い兄妹のようなふたりだったが、日中戦争の勃発により一族は没落の危機に。一族を救うため、なり子は嫁に出されることになってしまう…。

 連載2作挟んでの短編ということで、安定感は抜群です。3編のうち「いつかの月であいましょう」と「月のワルツ」は、病院・月・月下美人(花の名前です)という共通のモチーフを使用。連作っぽくなっています。感動系の前2話に対して、最後の「星雪夜」は、スカッと爽やかな恋愛モノ。どのお話も、キレイ。なんというか、みつき先生の作品を喩えるにはこの形容詞が一番しっくりくるような気がします。ちなみに上記の台詞抜粋は「いつかの月であいましょう」より。
 
 前に書いたように、安定感はあります。ただ、突き抜けるところまでいかない。ポジション的に非常に微妙というか。コミックスも10冊超えましたし、そろそろ確固たるポジションを確保したいところ。次の連載が正念場になるんじゃないでしょうか?


【オトコ向け度:☆    】
→男性向けの要素は少ない気がします。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→良作短編集。巧いですね。次回の連載に期待です。


作品DATA
■著者:みつきかこ
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(2006年1月号,2008年3月号),デラックスベツコミ(2008年秋の超!特大号),
■全1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] [読み切り/短編] 2009.01.26
恋してますから長山えい「恋してますから。」


今まで「運命」だと感じた物は
全て
彼が作っていたのだと
改めて知った



■長山えい先生4冊目のコミックスです。短編5編を収録。
 では表題作「恋してますから。」をご紹介。運命みたいな恋がしたい。そう思っているヒロイン・鈴は、電車でいつも見かける男の子・歩人くんが気になっていた。ある日、電車にケータイを忘れてしまったが、なんと歩人くんが拾ってくれていた。それがきっかけで、二人は急接近。付き合うことになる。すべてが理想通りだったが、歩人くんが隠している「ホントのこと」を知ってしまい…!?
 
 高校生の恋愛を描いた短編集になっています。ムダにロマンティックにしようとはせず、あくまで設定のなかで等身大に。そんな意図が見て取れる作品たちでした。特に表題作「恋してますから。」や、男の子が主人公でファンタジー要素のある「雪中開花」などはなかなかの出来なんじゃないでしょうか。一方で「ん?こんなもんなのか」というようなお話も。発表時期が違うというのもあるとは思いますが、作品の出来にバラツキがあるような。とはいえどれもある程度の水準にはありますし、安定感なんてものは描けば描くほど増してくるはず。今後の作品が楽しみです。これからも追いかけたい作家さんですね。


【オトコ向け度:☆☆   】
→「雪中開花」は男の人にも読みやすいはず。ただ全体的にはやっぱり少女マンガ。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→良作短編集。楽しく読めました。今後の作品に期待。


作品DATA
■著者:長山えい
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(2008年1月号),デラックスベツコミ(2006年初夏の超!特大号,2006年秋の超!特大号,2007年冬の超!特大号,2008年秋の超!特大号)
■全1巻
■定価:400円+税

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Tag [オススメ] 2009.01.26
メンズ校和泉かねよし「メンズ校」


ウチの高校は生徒にアルカトラズ刑務所日本支店って呼ばれてる
理由?
さっき言ったように超ド僻地にあるのと
ここは花も枯れる全寮制男子校



■5巻発売です。
 海まで5分。最寄り駅から車で50分。一日二回のフェリー有。徒歩での脱出ほぼ不可能。生徒たちから、「アルカトラズ刑務所日本支店」と呼ばれる全寮制男子高校・私立栖鳳を舞台に繰り広げられる、やりたい盛りの男どもの、青春…いや、性春ボーイズライフ!

 高校時代、大抵の男は性欲を持て余しており、恋にHにやりたい盛り。そんな時期に、あろうことかド僻地の全寮制男子校に入学してしまった!そんな哀しき(?)男たちの学生生活を、「そんなんじゃねえよ」の和泉かねよしが描き上げます。
 
 男子校が舞台ですが、BL的な展開をみせるわけではなく、ストーリーごとに女キャラを登場させます。それは残してきた彼女であったり、家族であったりと、様々。キャラたちは固定ですが、話ごとにスポットライトをあてる人物を変え、読切り形式で展開。
 
 男子校ですから、普段は下世話な下ネタが繰り広げられる。それでも普段接することのない女性を相手にすると、途端に純情無垢な少年になってしまう。10代男子の有り余る性欲と、持ち合わせる純真さが上手に面白く描かれているんじゃないでしょうか。下世話なネタで笑いをとり、純情な面でトキメキと感動を。この使い分けの上手さはさすが和泉かねよしといったところ。男子寮経験がある者(私)からすると、この雰囲気は当たらずとも遠からずといった感じでしょうか。
 

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→「男だらけ!?じゃあいいや」なんて考えてる人は損している。これがなかなか読みやすい。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→ときに大げさだなぁという描写もありますが、余裕で目を瞑れる範囲。面白いです。というか好きです。


作品DATA
■著者:和泉かねよし
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(2006年9月号~連載中)
■既刊5巻

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Tag [新作レビュー] [読み切り/短編] 2009.01.26
左手のラブレター千葉コズエ「左手のラブレター」


隣の席  … 
それしかないと思ってた接点が
左手でつながるなんて



■千葉コズエ先生の短編集です。
 とりあえず表題作だけご紹介。ヒロインの西野さんはおとなしくて目立たない女の子。ひそかに隣の席の南くんに想いを寄せていたが、話すこともできない。ところがある日、西野さんの左手のメモを見た南くんが話しかけてきた。思いもよらないきっかけで、話すようになった二人。以降二人の距離はだんだん近くなっていくが…。
 
 いかにも小学館らしい短編集。共通して男の子が積極的で、比較的ロマンチックな展開が多かった感じですね。とくに表題作「左手のラブレター」では思わず赤面。読んでるこっちが恥ずかしくなるほどクサい。ほかはまぁなんとなく見かけるモチーフだったのだけど、とにかく「左手のラブレター」の破壊力は強烈でした。開き直ってこの「クサさ」を売りにしていったら面白いと思うのだけどどうだろう。少コミですが、エロはほぼナシです。

 この作品に限らず、小学館の短編はいまひとつボリューム感に欠けるというか、あっという間に流れていってしまうような作品が多いです。若手の修行の跡みたいなものだから良いのかもしれませんが、上手い作家さんはそれでもしっかり面白い話を描いてくるもんなぁ。緩急のつけ方が上手いというか…この違いはなんなのだろうか。
 
 
【オトコ向け度:☆    】
→女の子の妄想チックなお話は、男の子の口には合わないと。でも小学館系はそれでこそですよ、ハイ。
【私的お薦め度:☆☆   】
→ひっかかるモノがなかったというか、ボリューム、個性に欠けた印象。読みやすさはあるんですが。


作品DATA
■著者:千葉コズエ
■出版社:小学館
■レーベル:Sho-Comiフラワーコミックス
■掲載誌:少女コミック増刊(2007年10月15日号,2005年12月15日号,2004年10月15日号,2004年6月15日号),Sho-Comi(2008年19号)
■全1巻
■定価:400円+税

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2009.01.26
BLACK BIRD桜小路かのこ「BLACK BIRD」


俺ならお前を守ってやれる
喰われて死ぬか
俺に抱かれて嫁になるか
どっちがいい?



■小学館漫画賞(少女向け部門)受賞しました。本日7巻発売です。
 ヒロイン・原田実沙緒は、いわゆる妖の類いが見える体質で、最近になって急に妖たちが周りに集まってくるようになっていた。だんだんとエスカレートしてくる妖たちの攻撃。ついには命の危機が。その時、彼女の目の前に現れたのは、10年前に引っ越していった、憧れの隣の男の子・匡。彼の助けによって無事難を逃れるが、そこで衝撃の事実を知らされる。匡は天狗の一族であること、実沙緒の血肉は妖怪達に永遠の命を与えること、そして実沙緒を嫁にすればその一族に繁栄をもたらすこと…。このまま死ぬまで妖怪達の攻撃にさらされ続けるか、匡の嫁になって守ってもらうか、究極の選択が迫られるっ!

 10年前にいなくなった憧れの彼が、天狗として戻ってきた。しかも嫁になれ、と。妖怪に狙われる以上、助けてもらわないわけにはいかない。彼を想う気持ちもある。けれど、「女」としてなのか、それとも一族繁栄のための「道具」としてなのか、その真意がわからない。さらにイケメン妖狐にまで求婚される始末。めまぐるしく変化する状況に、実沙緒は混乱する。小学館には珍しいラブファンタジー作品です。
 
 匡は数学教師、狐の葛葉は同級生として実沙緒をしっかりマーク。それでも隙をついて狙ってくる妖怪達の攻撃によって実沙緒の傷は絶えません。ホント仙豆が必要なくらい。それを匡が舐めることで治すのですが、描写がいちいちエロい。「ベツコミ」連載ですが、雰囲気的には「少コミ」路線かな。ベツコミにはエロはいらんと個人的には思っているのですが。


【オトコ向け度:☆    】
→度重なるピンチをイケメン天狗が救う。その姿をみてだんだん魅かれていくヒロイン。女の子向けです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→漫画賞受賞してるだけあって安定感はあります。ただ「少コミ」に代表されるエロ描写がどうも好きじゃなくて…。たとえそれがあからさまでなくとも、ダメなもんはダメなんです。


作品DATA
■著者:桜小路かのこ 作者サイトあります。名前で検索すれば出てくるかと。
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(’06年8月号~連載中)
■既刊7巻

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Tag [名作ライブラリ] 2009.01.25
春行きバス宇佐美真紀「春行きバス」


好きな子の幸せも願われへんなんて
でもそーゆー奴やねんオレは
オレが幸せになりたかったんや
君と



■大阪の路線バスを舞台に描く、高校生達のピュア・ラブ・オムニバスストーリー。西の読み切りの名手・宇佐美真紀先生の作品をご紹介。バスを共通のモチーフとして取り入れていますが、そこだけに縛られたバスヲタ(いるのか?)向けの作品ではありません。通学の手段としてバスを利用していると、当然そこで出会いのきっかけが生まれたり、交流の場になったりするわけです。そこを引っかかりとして、高校生達の恋愛模様を、かわいい絵と暖かみのある大阪弁を使って描き上げていきます。

 明るく快活な少女には、大阪弁がよく似合う。舞台が大阪だからなのかはわかりませんが、作品全体での悲しみの分量は少なめです。基本的には明るく、ハッピーエンドといった展開ですが、それこそが読み切りの基本。さすが宇佐美真紀といったところでしょうか、毎回見事にまとめてきます。読み終えるたび、恋っていいなぁ、という気持ちに。感動モノで涙を流すのも良いですが、時には明るさに溢れた読み切りで心を暖めるってのもいいんじゃないでしょうか。


【オトコ向け度:☆☆   】
→男の子がメインの話もありますが、やはり少女マンガ色が強い作品だと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→良作オムニバス。少女マンガ好きは読んで損はないと思います。ただオムニバスってよっぽどのことがないかぎり強くお薦めしにくいですよね。


作品DATA
■著者:宇佐美真紀 作者サイト→「usamix jam
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(’06年1月号~’07年5月号)  
■全4巻

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2009.01.24
スイートミッション藤井明美「スイート☆ミッション」


…もし傷が残ったら
責任とってやるよ



■昨日8巻発売。
 高校1年のヒロイン・吉田灯里は、親友の失踪事件で生徒会と関わって以来、生徒会長・森下夏にこき使われる毎日を過ごしていた。変わり者揃いの生徒会役員の面々。そんな生徒会で相も変わらずこき使われていたある日、なにやらまた事件に巻き込まれる。こき使われる毎日、トラブルの絶えない生徒会…灯里の学生生活は一体どーなる!?
 
 生徒会が次々起こるトラブルを華麗に解決。「Lady M.を探せ!」の続編となる、生徒会シリーズです。続編ということで、どうして生徒会と関わっているのかとか、詳しい人物紹介はされません。それでも前作読んでないと困ることはないと思います。
 
 ヒロインの灯里は、やがて会長権限によって生徒会役員に。変わり者揃いの生徒会が、トラブル(ミッション)を解決していくというのがメインになります。それに加えて、とにかくどSな生徒会長・森下夏と灯里の関係も描き、恋愛要素もカバー。ただ単純な灯里が夏の手のひらの上で踊らされるというのが基本パターンなので、トキメキ要素は薄いかも。ドSメガネ好きは果てしなくトキメくんだろうけど。あと、絵的に90年代っぽいですね。


【オトコ向け度:☆☆   】
→生徒会長・森下夏が気に入るかどうか、それに懸かっている気が。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→あくまでシリーズ物。ミッションをその都度遂行し、解決していくということで、それなりの気持ちよさは得られるし、そういう意味での、お手軽感はあります。


作品DATA
■著者:藤井明美 作者サイト→「青春製作所
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット,デラックスマーガレット(不定期連載中)
■既刊8巻

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Tag [オススメ] 2009.01.24
コイバナ!恋せよ花火ななじ眺「コイバナ!-恋せよ花火-」


こんなに
嫌がっても
嫌がっても
どんだけ目ぇ奪ってくんだバカー!!!



■昨日4巻発売。
 ヒロイン・花火は男が大嫌いな女子高生。男ととにかく関わりたくない花火だったが、あろうことか受験に失敗。そして入学したのは男7対女1という男子だらけの高校。幸い、所属クラスは通称「オンナ科」と呼ばれるL科。それでも、普通に生活していれば当然男子とも関わらざるを得ないわけで…。そんなある日、超オレ様な男子・誓に目をつけられてしまい、花火の受難の日々が始まる。

 男に嫌悪感を持つヒロイン・花火が、オレ様男子・誓に振り回され、やがて恋に目覚めていくというラブコメディ。花火はとにかく男がダメで、話すのはおろか目を合わせるのも無理という重傷っぷり。そんな花火に目を付けるのが宇野誓。彼は自分の魅力(ルックスの良さ)を自覚しており、自分に興味を持たない花火を珍しがる。それ以来、花火にやたらちょっかいを出すようになります。
 
 男性恐怖症というわけではない、ただ嫌いなだけ。そんな女の子に対して、いたわりながら、少しずつ歩み寄ってやるのではなく、まさかのショック療法で話を展開。そっちのほうが話が動きやすいのか。どうなの?と思う節もありますが、なんだかんだで読ませてしまうのはさすが。ななじさんの作品は「少女マンガ読んでるっ!!」って感じがして良いですね。


【オトコ向け度:☆    】
→「パフェちっく!」といい、いかにも「少女マンガ」なお話を提供してくるのがななじクオリティ。それゆえに男向け度は低めか。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→安定感はさすが。面白いです。


作品DATA
■著者:ななじ眺
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成19年No.18~連載中)
■既刊4巻

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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.01.23
おバカちゃん、恋語りき佐藤ざくり「おバカちゃん、恋語りき」


ずっと恋がしたかったんだ
だけど本当はどこかで
あたしには無理だってあきらめてたよ
でも大丈夫
あの頃のあたしに言ってあげたい



■ヒロイン・音色は、幼い頃から格闘技の英才教育を受け、気がつけば西日本最強の女になっていた。学校に行けば彼女の崇拝者が出迎え、挑戦者がケンカを仕掛けてくる。普通に恋がしたい。その願いを叶えるため、音色は名の知られていない東日本の高校に転入することに。今度こそ…と思った矢先、トラブルに巻き込まれ、普通科への転入を拒否されてしまう。かわりに入ることになったのが、「バ科」こと特殊科。そこは、クラスに馴染めず追い出された変わり者の生徒たちが集まる場所。果たして音色の運命は!?

 女ヒョードルと呼ばれたほどに強いヒロイン・音色。恋愛&自分至上主義の虹花、筋トレ趣味でケンカ三昧のトキオなど、個性派揃いの特殊科の面々とはすぐに打ち解ける。しかしこのままでは恋なんて出来やしない!そんなある日、偶然特進科の深と出会い、一瞬で恋に落ちてしまう。品行方正、成績トップ、生徒会役員まで務める深。そんな高嶺すぎる花に、何故か音色は気に入られ、なんと両想いに。さらにトキオまで音色に告白。今後はこの3人が軸になって話が進むのでしょう。とりあえず慌ただしいラブコメディです。
 
 コメディ要素が強いのですが、とにかくテンポが良く、キャラがよく動く。ネタをぽんぽん仕込んできます。この流れの良さはなんなんだ…。結果的に恋愛要素まで流れが速くなっているけど、モノローグによって上手くカバー…できてるのか?

 楽しく読めた作品。面白いです。あとヒロインは、タイトルから想像するようなバカとは違うんじゃないかなぁ。


【オトコ向け度:☆☆   】
→軽快なテンポと愛すべきキャラたち…モチーフはもろに少女マンガですが、それが苦にならないのであれば楽しめるはず。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→テンポの良さは特筆もの。ただそれに引っ張られるようにして、恋愛方面の展開も早い早い。とりあえずコメディメインで読むのが吉。

作品DATA
■著者:佐藤ざくり
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成20年No.18~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.01.23
よってけ!音子村幸田もも子「よってけ!音子村」


アンター!!!
気をつけなさいよ!!!
うっかり恋しちゃうじゃない!!!



■ヒロイン・乙女は男に偏見を持つ有栖川家の長女。ただでさえ男が苦手なのに、引っ越した先はあろう事か、住民の98パーセントが男という音子村。さらに、有栖川家の娘は16歳になったら婿をとらなくてはならないという掟が…。とにかく婿をとりたくない乙女は、あの手この手で父親が仕掛けてくる作戦をかわしていく。そんな中で、乙女は白馬騎士と運命的な(?)出会いをする。ふたりは徐々に距離を縮めていくが…。

 裏表紙にはラブコメディと書いてありますが、コメディですね、これは。男に偏見をもつヒロインが、16で婿をとるという掟から逃れるため、父に「有栖川乙女争奪戦」を開催させる。乙女の作戦は、そこで自分が優勝し、「該当者なし」とすること。そこで出会うのが、白馬騎士。とりあえず争奪戦では無事(?)婿を取らずにすんだ乙女でしたが、学校で騎士と交流するにつれ惹かれていく。やがて己の恋心を自覚するのですが、アプローチの仕方がわからない。と、まぁこんな感じでお話は流れていきます。
 
 ラブ要素もありますが、メインはあくまでコメディ。とにかく登場する面々が軒並みイロモノ。変態的というわけではなく、キャラがはっきりしているというか。ネタの方向的にはジョージ朝倉っぽいかな、でそこに増田こうすけが混ざる(絵的にもネタ的にも)。面白いと思います。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→ネタが合うかはその人次第だと思いますが、読みやすいんじゃないかなぁ。ただ決して少女マンガ的な笑わせ方ではありません。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→面白かったです。とりあえずドーナツ食べたくなります。読んだらわかります。


作品DATA
■著者:幸田もも子 作者ブログ→「幸田日和
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット(平成20年9月号~12月号)
■全1巻
■定価:400円+税

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Tag [オススメ] 2009.01.23
うさぎドロップ宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」


案外、この世界も
悪いもんじゃないって
りん、
君は知っているかい  



■第二部スタート。本日5巻発売です。
 30歳の独身男・大吉。祖父が亡くなり、葬儀に駆けつけると、そこには見知らぬ子供がひとり。6歳で、名前はりん。なんでも祖父の隠し子で、身内にはまったく知らせていなかったのだという。しかも母親は不明。そんなりんに、祖父似の大吉はなつかれる。そんな中、親戚一同がりんをどうするか話しはじめる。そして、気がつけば押し付けあいに。そんな親戚たちをみて、大吉は思わず「りんをひきとる」と言ってしまう。その日から、大吉とりんのちぐはぐな毎日が始まった…。

 30歳の独身男・ダイキチが、祖父の隠し子・りんをひきとり、悪戦苦闘しながら子育てをするお話。第一部は幼稚園から小学校低学年までで、主に子育ての大変さ、楽しさをメインに据えた内容。仕事と子育ての両立、りんの母親の問題、そして母子家庭の二谷親子との出会い。りんの成長を通して、自分も学び、成長していく…。
 そして、時は流れ、あれから10年。りんは高校生1年生に、ダイキチは40歳に。第二部のスタートです。

 ふたりの出会いから10年、りんが高校生になったところまで一気に話が飛びます。第二部ではりんと、幼なじみのコウキの学生生活&恋愛模様が一応のメインに。そういう意味で第一部とはだいぶ毛色が異なっている印象。第一部の時点でいくつか選択肢があったわけですが、ほう、こう来ますか。
 とはいえ、一番多感になる小学校高学年~中学時代を飛ばすってのはどうなのだろう。その頃が一番、抱えてるモンダイが噴出する時期なんじゃないの?どう描くか楽しみだったのに…なんて考えていたら、本人たちも選択肢が複数あったことは自覚しており、物語内で多少なり言及。さらに最後には、回顧録のような形で飛ばした部分を振り返る。5巻では二谷母とダイキチの関係について触れられているのですが、なるほど、こうやってひとつひとつピックアップして潰していくのか。なんとなく感じ始めていたマンネリズムを吹き飛ばす手法(言い過ぎ?)。りんとコウキのこと、りんと母親のこと…まだまだ描かれていないことは多い。先々が楽しみになってきました。


【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→この話はむしろ男性のほうがハマるのでは?作者は男性誌での連載も経験していますし。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→長文になったのはそれだけ思い入れがあるからなんですが…。とにかくおすすめです。ぜひ一度手に取ってみてください。


作品DATA
■著者:宇仁田ゆみ 作者サイト→「ウニタコウボウ
■出版社:祥伝社
■レーベル:FEELコミックス
■掲載誌:フィール・ヤング(2005年10月号~連載中)  
■既刊5巻
■「このマンガがすごい!2008」オンナ編:第5位

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2009.01.22
星は歌う高屋奈月「星は歌う」


ただもう一度 君に会いたい
どうしたって
どうしたって
惹かれる



■4巻発売しました。
 ヒロイン・椎名サクヤは、従兄弟の奏と二人暮らしをしている高校生。“ホカン”こと星空観賞同好会の会長で、会員のユーリとせーちゃんとはいつも仲良し。そんなサクヤの誕生日、家に帰ってみるとそこにはチヒロという見知らぬ男の子が。結局正体のわからなかったその男の子に、不思議と惹かれたサクヤ。もう一度会いたい、そう願っていたサクヤは、ホカンの帰り道に再びチヒロに出会う。しかしチヒロは、冷たい言葉だけを残して再び去ってしまう。自分の恋心に気づき、同時にチヒロの言葉にショックをうけるサクヤ。それでもなんとか立ち直ろうとするが、なんと学校でチヒロに再会する    

 親代わりの奏は、陶芸をやっているものの、仕事と呼べるほどのことはしておらず、家計の柱になっているのはバイトをするサクヤ。そんな奏を悪く言う近所の人間もいるのだが、サクヤ本人はむしろこの生活を望んだものと考えている。そんなサクヤと仲が良いのが美人だが腹黒いせーちゃんと、チビで活発な男の子・ユーリ。ユーリはサクヤのことが好きなのだがヘタレでなかなか思うようにいかない。そんなユーリをからかって楽しむせーちゃん。そしてそこに謎の男の子・チヒロを加えて物語は進行していく。
 
 1巻をまるまる導入として使い、物語は2巻以降ゆっくりと動き出します。登場人物それぞれが、謎というより陰をもっており、物語の進行と共に徐々に明らかに。1巻時点では「ん?」と思ったのですが、なんだかんだでしっかり描いてきますね。この独特の暗さみたいなものは高屋奈月さんならではというか。自分がしんどいときに読むと結構クるものがあります(いろいろな意味で)。
 

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→「フルーツバスケット」が好きだった方はどうぞ。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→1巻をまるまる導入として使ったわけですが、その部分のヒキがいまひとつ弱いというか。巻を重ねるごとに面白くなってくるのですが、そこまで我慢して読んでる大半は、元々高屋ファン(「フルバ」ファン)だった人なんじゃなかろーか。「2巻以降面白くなるよ」と薦めるのも手だとは思うのですが、それならむしろ「フルバ読みなよ」と言ってあげたい。


作品DATA
■著者:高屋奈月 作者ブログ→「猫とネズミと星と月
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成19年13号~連載中)
■既刊4巻

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Tag [オススメ] 2009.01.21
NGライフ草凪みずほ「NGライフ」


こんな人生
何かの間違いだ



■7巻発売しました。
 主人公・冴木敬大は前世の記憶を持つ高校生。その記憶によると、幼なじみのクラスメイト・芹沢美依は前世では男で敬大の大親友、父は前世でライバルで、そして母親は妹で…もう大混乱だ。そんな彼には現世での再会を強く待ちわびる相手がいた。前世で死に別れた最愛の妻・セレナ。そしてついに、セレナの生まれ変わりが現れる。「運命の再会!!」と喜んだのもつかの間、敬大は衝撃の事実を知る。セレナの生まれ変わりはなんと男だった!!

 前世の記憶を持つ男の子が、前世と現世の狭間で揺れる、ラブコメディ。前世での運命の相手・セレナが、現世では年下の中学生・裕真となって目の前に。時折見えるセレナ面影に、思わず危ない方向に走りそうになりますが、理性によってなんとか踏みとどまる敬大。一方裕真のほうは、敬大の幼なじみの芹沢さんに恋をしてしまう。そして芹沢さんは敬大が好きで…と、そこには奇妙な三角関係が。
 
 裕真は芹沢さんに気持ちに気づき、多少に気遣いを見せるのですが、敬大のほうは前世の記憶から、全く芹沢さんを相手にせず。それでも健気に、そう、あくまで健気に頑張る芹沢さんがホントにかわいい。また敬大も、それなりのイケメンでありながら、前世の記憶のせいで完全に3枚目キャラになっているあたり、良いですねぇ。
 キャラが生き生き、設定も持て余すことなくしっかり活用。面白いです。


【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→このブログの趣旨にがっちり合う作品じゃないでしょうか。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→強くオススメします。ただ世間的に今ひとつパッとしないのはなんでだろう。もっと評価されても良いと思うんですけど。


作品DATA
■著者:草凪みずほ
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成18年8月号~連載中)
■既刊7巻

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Tag [オススメ] 2009.01.20
アラクレ藤原規代「アラクレ」


もう一度会えたなら この人のそばを離れない
うっとうしいぐらいそばにいて 何からも守るんだ
必ず君を 幸せにするんだ
いつだって君が 笑顔でいられるように



■昨日9巻発売です。
 母親を亡くし、15歳にして天涯孤独の身となった幸千恵を迎えにきたのは、今まで会ったこともなかった祖父・浅葱雷伊蔵。ついて行った先で彼女を待っていたのは、立派なお屋敷とどうみてもカタギの者ではない男たち。祖父.雷伊蔵はヤクザの親分でした…。その日から、ヤクザの親分の孫娘として、コワモテの子分衆と美形の世話役・五十嵐楽十と暮らすことになる。はたして幸千恵の運命は!?

 普通の女の子が、ある日突然ヤクザのお屋敷で暮らすことになるコメディ。親分の孫娘ということで、人一倍大事に扱われますが、いままで女と生活したことがない男衆は対処に困る。一方の幸千恵も、特殊すぎる環境でなかなか慣れない。そんな彼女を世話するのが、高校で生徒会長を務め、女子に大人気の楽十。家でも学校でも近くにいるため、当然意識しあうわけですが、幸千恵は自分の気持ちに無自覚、楽十もその立場(親分の孫娘と子分)から、自分からは動けない。そのもどかしさがなんともいえません。
 
 コメディということもあって全体的に明るいお話、明るい面々。中盤には同級生の男の子も新たに加わって、明るさにさらに花を添えます。そんな中で、ひとり影のある楽十の存在が良いアクセントに。おもしろいです。
 
 
【オトコ向け度:☆☆☆  】
→土曜9時枠のドラマっぽい。わかりにくいですか?
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→明るく楽しいだけじゃない。ときにトキメキ、ときに切なく。私ゃぁ楽十みたいな不器用な男が大好きなんでございますよ。


作品DATA
■著者:藤原規代 作者サイト→「Rain Or Shine
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成16年8月1日号~連載中)
■既刊9巻

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2009.01.20
プライド一条ゆかり「プライド」


歌うことが好きなの
どうしてかなんか知らない
歌っていればいつも幸せだった



■昨日10巻発売。
 ヒロイン・麻見史緒は、音大に通いオペラ歌手を目指すお嬢様。溢れる才能で将来を嘱望されていたが、父親の会社が倒産したことで状況は一変する。家は引き払い、学校も退学の危機。一縷の望みをかけてコンテストに出場するが、緑川萌の姑息な手段の前に敗れ去ってしまう。何もかも失い、失意に暮れる史緒。そんな彼女を助けたのがピアノ科のプリンス・池之端欄丸とその母。一人で暮らす手伝いをしてもらい、さらには銀座のクラブで歌手として働かせてもらえることに。しかしひとつ問題が…なんとあの緑川萌も同じクラブで働くことになったのだ…!
 
 裕福な家庭に育ち、全てを失ってもなおプライドを捨てきれずにいる史緒と、貧しい家庭に育ち、目的のためには手段を選ばない萌。全くの正反対、当然相容れないこの二人ですが、ひとたび欄丸の伴奏に合わせて歌いだすと、極上のメロディを生み出します。その評判はたちまち広がり、3人はやがて世界に飛び出してきます。
 
 オペラがひとつの題材になっていますが、描いているのは濃厚な人間模様。昼ドラチックな話なのにそこまでドロドロに見せないのは大御所・一条ゆかりのなせる業か。この冬ステファニー主演で映画化。すでにロードショー開始してるようですね。→映画『プライド』公式HP


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→女たちの生き様みたいなものを描いていますが、読み応えがあります。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→一条ゆかり先生だし各所で評判も良い。ただ私はあまり好きではない。おもしろくないとかそういうことではないのですが。他のみんなが薦めているのなら、無理して私も薦めなくても良いかな、と。


作品DATA
■著者:一条ゆかり
■出版社:集英社
■レーベル:クイーンズコミックス
■掲載誌:コーラス(2003年2月号~連載中)
■既刊10巻
■「このマンガがすごい!2008」オンナ編:17位,「このマンガがすごい! 2009」オンナ編:15位

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Tag [オススメ] 2009.01.19
神様はじめました鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」


叶わぬ恋
だからこその神頼み
この乙女心に
人も妖怪もあるものか



■今日2巻発売。
借金まみれの父が家出。残された娘の奈々生は、家と家族を失ってしまう。行く当てもなく公園で途方に暮れていたところ、怪しげな男に出会い、なんと「家を譲る」と言われる。他に頼れる者もなかったので、その家へ行ってみると、あったのは廃神社。しかも土地神として迎え入れられてしまう。公園で出会った怪しい男の正体は土地神だったのだ。その日から土地神として生活することになった奈々生だが、神様のことはよくわからないし、神使の巴衛は自分のことを認めてくれない…新米神様の前途は多難!?

 家を失った女子高生・奈々生が、ひょんなことから神様をはじめることになり、てんやわんやするというお話。神使の巴衛は生意気で、奈々生のことを神様として認めていませんでしたが、口づけすることで従えることに成功。この関係は「犬夜叉」のかごめと犬夜叉の「おすわりっ!!」ってやつに似てますね。あちらの場合は「おすわり」のみでしたが、こちらの場合は言うことを何でも聞きます。他に献身的な仕えの妖怪(?)が2人います。
 
 神様としての仕事は数あれど、話の軸になるのは「縁結び」。前の土地神が縁結びの神だったため、受け継いだ奈々生も自然と縁結びの神となります。こうすることで、神様や妖怪の話だけでなく恋愛要素も盛り込むことができるという…うまいです。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→神様や妖怪をモチーフとしたお話は男にも読みやすいと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→白泉社らしい良作。巧いし面白い。おすすめです。


作品DATA
■著者:鈴木ジュリエッタ 作者ブログ→「ジュリエブログ
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成20年6月号~連載中)
■既刊2巻
■定価:各400円+税

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2009.01.19
V.B.ローズ日高万里「V・B・ローズ」


だって自分の結婚式だもの
最高の一日にしたいじゃない



■本日13巻発売です。
 ヒロイン・あげはは小物作りやデザインが大好きな高校1年生。大好きな姉・ひばりが結婚するということで戸惑っている中、姉と一緒にウェディングドレスを見に行くことになる。着いたのは「ベルベット・ブルー・ローズ」。そこには前に一度会ったことのあるイケメンのデザイナー兼社長・有坂紫と、同じくイケメンのパターンナー・黒峰巳艶の姿が。自分の気持ちとは裏腹に、結婚式を楽しみにしている面々。それを見て、あげははつい心ないことを言ってしまう。後になって反省したあげはは「V・B・R」謝りに行くが、そこで誤ってパターンナーの巳艶にケガをさせてしまう。それがきっかけで、あげはは「V・B・R」を手伝うことになるのだが…。

 小物作りやデザインが得意な女の子が、ウェディングドレスのお店でバイトをするお話。小さい時、将来の夢「お嫁さん」なんて書く子が沢山いたように、女の子にとってウェディングドレスっていうのはひとつの憧れ。それを作り手の側からマンガでお届け。しかしながらデザインの仕事を正面から描いたマニュアルばった話にはなっていない。それが偶然なのか、読者を意識してのことなのかはわかりませんが、女の子の憧れる「デザイナー」のイメージをマンガで描いてみました、という印象が強いです。恋愛要素もしっかりあります。


【オトコ向け度:☆    】
→ウェディングやデザインに関心のある男性ははたしてどれだけいるのか…。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→これだけ巻数を重ねているのは、面白い証拠なわけですが、読み手側にあるウェディングやデザインへの憧れっていうのがスパイスになってて、それがあってこそ真に楽しめる(=持っていないと魅力が半減)という気もします。


作品DATA
■著者:日高万里
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成16年5月号~連載中) 
■既刊13巻
■定価:各400円+税

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Tag [名作ライブラリ] [読み切り/短編] 2009.01.18
ハルコイ末次由紀「ハルコイ」


「絶対ダメ」なんて
言えるくらい何度も失敗した?
のんちゃん向かっていった?



■末次由紀さんの復帰第1作。4編の読み切りが収録されています。
恋に奥手な保育士と、親心でその恋を応援する50歳の女性のあたたかな関係を描いた表題作「ハルコイ」。
バツイチの銀行員と付き合いながら、結婚を夢見る三十路ウェディングプランナーの心の揺れ動きを描く「指輪の片想い」。
恋愛至上主義だった派遣OLが、ひょんなことから流行らない町の小さな食堂を手伝い自分の居場所を見つけていく「美彩食堂」。
仕事に明け暮れる母を元気づけるため、小さな女の子が健気に奔走する「ななつの約束」。

 恋物語を正面から描いた作品は「指輪の片想い」ぐらいで、基本的に描いているのは人と人の繋がり・絆。どれも優しさとあたたかさに溢れた作品になっています。末次由紀さんというと、最近では百人一首を題材にした「ちはやふる」が話題になっていますが、巷ではまだまだ「スラムダンクとかをトレースした漫画家」ってイメージなんでしょうかね。トレース発覚以前もそれなりにクオリティの高い作品を発表していましたが、復帰後はそれらとは段違いというか…。きっかけがトレース事件というのはなんとも皮肉ですが、これによって完全に一皮むけた感があります。膿を出しきったんでしょうね。個人的に応援してあげたい作家さんです。というかよく講談社は手放さずにいたなぁ、と。それどころか復帰後は猛プッシュでサポート…それだけ作品に魅力があるのか、はたまた人望が厚いのか。


【オトコ向け度:☆    】
→それぞれ登場する女性達を、等身大で描く内容。一方男性は等身大で描かれているのかと言われると少々疑問。別にそれだけで判断してるわけじゃないのですが。基本的にはマンガ好きの女性が好んで読む作品でしょう。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→当然良い作品…なのですが、「ちはやふる」と比較するとここまでになってしまうかなぁ。


作品DATA
■著者:末次由紀
■出版社:講談社
■レーベル:コミックスビーラブ
■掲載誌:BE LOVE(2007年第6・13・20・22号)  
■全1巻
■定価:400円+税

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2009.01.18
究極ヴィーナスしげまつ貴子「究極ヴィーナス」


俺を信じればいいんだ
覚えておけ
俺だけはお前を裏切らない
お前を守ってみせる



■一昨日、6巻発売。
 貧乏な家庭に育った高校生の柚。父の残した借金を返し終わったと同時に、母親が亡くなり、さらにアパートを追い出されてしまう。行くあてもなく呆然とする柚の前に突然、柚の祖母の秘書を名乗る男が現れる。説明も程々に、今まで会ったこともない祖母のもとに連れて行かれた柚はその状況に困惑する。なんと祖母は国内の有力グループのひとつ・白征グループの会長だったのだ。連れてこられた理由は、白征グループの後継者にするため。その日以来、後継者として祖母の大豪邸で生活するようになるのだが…!?

 貧乏がしみついた女子高生が、突然大グループの後継者として生活することになり、慣れない環境に戸惑いながらも適応してゆくというお話。大グループの後継者ということで、当然その身を狙われることもしばしば。そのため、教育係の秘書をヒロインと同じクラスに転入させ、ヒロインをつきっきりでガードします。
 
 秘書萌えっていうか、ボディガード萌え的なところを狙っているのでしょう。サスペンスあり、笑いあり、恋愛要素あり、学園生活ありと、結構色々な要素が楽しめる作品になっています。これが「どっちつかず」にならないのは、作者さんが絶妙なバランスでそれらをミックスしているから。私は設定的に若干昼ドラっぽさを感じてしまうのですが。
 
 
【オトコ向け度:☆☆   】
→ヒロインの紅ちゃんはなかなか好感が持てます。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→バランス感に尽きますが、結果として決定的な「売り」をなくしてしまっている感も。


作品DATA
■著者:しげまつ貴子 作者HP→「HUG!
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセス(2006年9月号~連載中)  
■既刊6巻
■定価:各400円+税

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2009.01.18
Cafe南青山骨董通り琴川彩「Cafe南青山骨董通り」


街でウワサのこのカフェは
訪れた人に必ずステキな出会いが
待っているという魅惑のお店  



■まさかの2巻発売。
 南青山に軒を構えるカフェ「カプチーノ」。そこを訪れる女の子たちの、等身大の恋愛オムニバス。
 
 2巻発売ですか、そうですか。カフェに訪れる女の子たちの恋を綴った、一話読み切り形式のオムニバス集です。一応共通の舞台になるのは南青山の「カフェ・カプチーノ」。カフェ訪れた女の子(大体20歳前後)が、常連のイケメンでデキル男と出会い、結ばれていくというのが大体のパターン。お話の主人公になるのはお客だけということはなく、カフェのバイトの子がメインになる回もあります。カフェの店長は登場しますが、話の本筋にはからんできません。
 
 ちょっとした悩みやトラブルを抱える女の子たち→カフェの常連さんで高スペックの男と出会い、励まされたりする→ヒロイン、頑張って困難を乗り越える→頑張りが報われ、さらにその男の人とも結ばれる。こんな感じでまとめられてしまうのですが、要するに「恋も仕事も!」的なお話です。なんかan・anとかに載ってそうなイメージ。


【オトコ向け度:☆    】
→女性誌に載ってそうということで、男性にはあまり向いてなさそう。
【私的お薦め度:☆☆   】
→これといったマイナスポイントはありません。ただ残るものがあまりなかったというか。すーっと入ってきて、そのまますーっと流れ出ていってしまう感じでした。


作品DATA
■著者:琴川彩
■出版社:秋田書店
■レーベル:PRINCESS COMICS プチプリ
■掲載誌:プチプリンセス(2007年3月号~連載中)
■既刊2巻
■定価:各400円+税

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2009.01.18
シノビライフこなみ詔子「シノビライフ」


たとえこの身が滅びようとも
紅姫様を守ってみせます
それが私の使命ですから・・・



■昨日6巻発売。
 裕福な家に生まれ育ったヒロイン・紅は、傲慢な父へのあてつけとして死のうと考えていた。わざと誘拐され、ビルから突き落とされそうになった瞬間、大量の水とともに空から落ちてきたのは忍者の格好をした男。紅を紅姫という女性と勘違いしたその忍者・景虎は、使命だからと、以来、紅を24時間つきっきりで守るようになる。周りの者にも、新しいボディガードとしてすんなり受け入れられるが、どうにも行動がおかしい。どうやら景虎は、過去からタイムスリップしてきたようで…。
 
 もう6巻ですか。お話は、裕福な家庭に生まれ育った女子高生・紅と、過去からタイムスリップしてきた忍者・景虎との、ファンタスティック忍者ラブコメ(そんなジャンルはあるのか?)。自分の身もかえりみず、愛する人を守る忍者に萌えようという作品。
 
 この話、一番印象が強いのが1巻の超展開。タイムスリップするポイントを見つけて過去に戻るのですが、すぐに現代に戻ってくるんですよね。いつまでも紅を紅姫様だと勘違いさせておくのは良くないということで組み込んできたんでしょうが、読んだ時は思わず「ええっ!!!!」っと。2巻以降はそれなりに落ち着いてはきてるんですが、それでも若干忙しいかなぁ。

 ドラマCD化も決定ですか。ってこの声優さんの組み合わせ、「スキップ・ビート!」のキョーコと不破尚じゃないですか。最近知ったんですがキョーコの声優さんってかわいいんですよねぇ。おお、不破尚の声優さんもイケメンですね。あれ、なんかどうでも良い話に…。
 

【オトコ向け度:☆    】
→忍者萌えな男性は。
【私的お薦め度:☆☆   】
→現在はそれなりに落ち着いてますが、やはり序盤のハチャメチャな展開はどうなんだろう、と。


作品DATA
■著者:こなみ詔子 作者オフィシャルサイト→「S/C
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセス(2005年8月号~連載中)  
■既刊6巻
■定価:各400円+税

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2009.01.18
oh!my プリンス武藤啓「Oh!myプリンス」


私のものになれなどと言ってすまなかった
ヒナ
私を好きになれ



■昨日2巻発売しました。
 ヒロイン・陽奈は母子家庭で育ったしっかり者の高校生。ある日の登校中、危うく車に轢かれそうになり、しかもその車に乗っていた男に「私のものになれ」と訳の分からないこと言われる。とまどう陽奈をよそにその男は去っていくが、なんと学校で再会。なにやら陽奈を追って留学生として転入してきたらしい。その日以来、留学生・スフィルの面倒を見ることになるのだが、なんと彼はとある国の王子で!?

 平穏無事に日々を送りたい普通の女の子・陽奈が、王子・スフィルに惚れ込まれたおかげで何かとトラブルに巻き込まれるというドタバタ・ラブコメディ。スフィルに言い寄られる陽奈だが、恋愛に関しては今ひとつ無自覚。モデルをしている幼なじみがいて、そちらも陽奈に想いを寄せているのですが、当然気づいてもらえない。
 
 男キャラは共にスペックが高いのですが、揃ってどこか抜けたところがあって親しみやすいです。王子・スフィルのほうは少々ズレていて、幼なじみ・政宗のほうはヘタレオーラがビンビン出ているという。その間を陽奈がとりもつわけだけど、そのバランスが良い。
 少女マンガではありがちな設定ではありますが、それでも飽きさせずに読ませるのは男キャラ二人がいい味出してるから?個人的にハマっただけかもしれませんけど。


【オトコ向け度:☆    】
→イケメン王子、モデルの幼なじみ、話の冒頭で王子が言うエロ同人誌(?)の台詞…。女性のためにという感じが強いです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→個人的には星5つ付けたいぐらいなんですが、いざオススメ要素を探したときにこれといったものがないというか。いっそアニメ化とかしてくれれば大手を振ってオススメできるのですけど。


作品DATA
■著者:武藤啓
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセス(2007年12月号~連載中)  
■既刊2巻
■定価:各400円+税

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Tag [オススメ] 2009.01.17
山本善次朗と申します槙ようこ「山本善次朗と申します」


ほたては
その力を人のために
使えばよかよ



■昨日4巻発売。
 小学4年生のほたては、亡くなった人を視ることができる女の子。母親が亡くなってからは祖母と暮らしていたが、ある日突然山本善次朗という男に引き取られ、鹿児島の山で一緒に暮らすことに。隣に視える母の姿から、ほたてはすぐにその男が自分の父親であると気づく…。
 
 幽霊が見える少女・ほたてが、その力を通してその土地の人たち(主にクラスメイト)と心から触れ合い、打ち解けあっていくというお話。基本的には明るいほたてですが、不思議な力を持っていることで、他の人に奇異の目で見られてしまうことも。そのことを本人も自覚し、思い悩むのですが、善次朗に全てを受け入れてもらうことでその悩みはなくなります。明るく優しいほたてと、その彼女を支え続ける善次朗。この親子の関係がすごく良い。
 また、その他の登場人物も擦れていなくて、読んでいてとても気持ちが良いです。子供向け作品ですが、完成度はかなり高いんじゃないでしょうか?
 
 4巻は、休載はさんでのコミックス書き下ろし。ちなみに「君は坂道の途中で」の持田あきさんは妹だったりします。


【オトコ向け度:☆☆   】
→ほたてちゃんカワイイですよね。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→対象年齢云々は考えずに、素直に作品を評価。面白いです。


作品DATA
■著者:槙ようこ
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:りぼん(平成19年2月号~休載中?)  
■既刊4巻

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2009.01.17
天使のいる場所折原みと「天使のいる場所 Dr.ぴよこの研修ノート」


医者は目の前の患者を救うことに
ベストをつくさなきゃいけない
そのことに迷いを感じてはいけない



■4巻発売してましたね。
 ヒロイン・倉橋ヒノコは、この春に医大を卒業したばかり。将来は小児科の先生になりたいということで、県立こども病院で新米研修医として日々奮闘中。最初の研修先はNICU。新生児の集中治療室だ。そこは、小さな命が懸命に闘う場所だった。新米医師・ヒノコが、研修を通して医師として、そして人として成長していく感動の物語。
 
 新米医師の研修を通して医療の現場、そして命の大切さを描いていく作品。研修期間は2年間で、その間いくつかのセクションを移動。作品内では1巻につき1セクションという形で描かれていて、順に「NICU 新生児集中治療室編」「血液・腫瘍科編」「血液・腫瘍科編」「PICU(小児集中治療室)編」となっています。病院のモデルは長野県立こども病院らしいですが、ドラマ化もされた「電池が切れるまで」も同病院がモデルだったりします。
 
 医療もののマンガやドラマなんて挙げたらきりがないですが、有名なものの多くが「医者の生き様」や「リアルな医療の現場」といった部分にスポットを当てているのに対し、こちらはどちらかと言うと「命の尊さを説こう」みたいなスタンスかな。一応「小児」に絞っているわけだし単純に比較するのはよくないのかもしれない。
 

【オトコ向け度:☆☆   】
→男性向けの医療モノが充実してますからねぇ、あえてこちらを読まなくても。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→「電池が切れるまで」で感動したって方は。安定感はあるし感動もします。ただ、医療現場を扱った名作が数多くある中ではどうしても霞んでしまうというか。


作品DATA
■著者:折原みと 公式サイト→「みとりんパーク
■出版社:講談社
■レーベル:KCデザート
■掲載誌:デザート(平成19年2月号~連載中)  
■既刊4巻
■定価:1巻:390円+税,2~3巻:400円+税,4巻:419円+税

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2009.01.16
君は坂道の途中で持田あき「君は坂道の途中で」


君と出会った日
気になる人ができた日
やけに胸が弾んで
私は魔法を手に入れたみたいだった



■本日2巻発売。
 ヒロイン・竹下亜由は、両親が離婚して今はいとこの家で暮らしている高校1年生。ある日、転校生・工藤千治に出会い、すぐに彼のことを好きになってしまう。亜由のいとこの営む洋食屋で千治がアルバイトをはじめ、ふたりの距離はだんだん近づいていく。しかし、千治にはなにやら暗くせつない過去があるようで…。

 過去の出来事によって荒んだ性格になっている転校生と、不幸な生い立ちながらも明るく日々を送っているヒロインの恋模様を描いたお話。ヒロインがとっても明るく、周りの人間も明るい面々。そこに飛び込んだ暗い過去をもつ男の子が、いかに心を開いてヒロインと結ばれるかってのが大筋になります。設定は高校1年ですが、印象としては中学生っぽいかなぁ、と。連載誌がりぼんだからなんでしょう。あと少々忙しい気も。タイトルと装丁からくるイメージとはだいぶ違います。
 
 この作品に限らず、少女マンガでは、男の子の「男度」を上げるために不幸な過去を背負わせることが度々あるのですが、個人的には出しどころもうちょっと選んで欲しいな、と思っています。当然中には名作もあるわけですが、だからって安直に不幸を背負わせりゃあ良いってモンでもなかろうと。
 

【オトコ向け度:☆    】
→女子小中学生が好んで読む作品ですかね。
【私的お薦め度:☆☆   】
→うーん、かなり粗い気がします。上に挙げたような素敵なモノローグもいくつか登場するのですが、もう少し落ち着いた雰囲気の話でこそ活きてくるような。もったいないというか、惜しいというか…。


作品DATA
■著者:持田あき
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:りぼん(平成20年4月号~連載中)  
■既刊2巻
■定価:各400円+税

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