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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.02.28
ボクラノキセキ久米田夏緒「ボクラノキセキ」


そうだ
“この世界で生きていかなきゃならない”
じゃないね
生きていたい



■皆見晴澄は前世の記憶を持っている。だがその事を信じてくれる者はおらず、「変な事を言う」と学校では避けられてばかり、唯一信じてくれたのは、同級生の女子・上岡だけ。そんなある日、ふとした事をきっかけに、前世で体得した魔法を思い出す。やっぱり妄想なんかじゃなかった。揺らいでいた想いが、確信に変わる。そして、それに呼応するように、高校生となった彼の周りで不思議な出来事が起こり始める…。

 主人公の前世は女王で、戦争で命を落とした。それを、現世で「魔法」を使う事によって確信に変えるのですが、それに呼応するかのように、彼の周囲の人間にも変化が…。なんとクラスメイトの中にも前世で同じ時を生きた者がおり、記憶をよみがえらせていきます。現時点ではそこまでで、今後どう転がして、どう落としていくのかはわかりません。ただかなり引き込まれるモノがあります。
 
 とりあえず絵がカワイイ。それだけでも十分なんですが、話もなかなか面白いです。最終的には過去の想いを決着させるってところにいくのでしょうか?とりあえず中学からの理解者・上岡がどういう立ち位置になってくるのかが気になります。前世での繋がりがあるのなら、当然敵のセンで、当然重要なポスト。もし関係ないのだとしても、それはそれで面白い要素になる。さて、どうなることやら。これは期待せざるを得ません。


【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→主人公は男の子。それだけじゃなく、男性がハマれる要素が強く出ていると思います。これは読みやすいのでは。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→全体像が見えないところがあり、多少の難しさはありますが、それでも面白いです。これは期待したい。ぜひチェックしてもらいたい作品です。


作品DATA
■著者:久米田夏緒 作者ブログ→「くめた日記
■出版社:一迅社
■レーベル:ZERO-SUMコミックス
■掲載誌:WARD(平成20年Vol.18~連載中)
■既刊1巻
■定価:552円+税

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2009.02.28
花屋の番人池田乾「花屋の番人」


門は常に閉じられ
番人の許しを得た者の前にのみ開かれる



■3巻発売です。
 今ある次元から、更なる高次元へ魂を送る「門」。現在確認されている門は5つ。その門を通った魂は、神になることができる。その門を守るのが、番人。彼らは、長い年月をかけて辿り着いた魂を受け入れ、欲のままに不正に門を通ろうとする者を排除する。地球の日本のとある花屋に、その門のひとつがある。そこで門番見習いをしているのが、16歳の少年ティティ。グータラで何もしてくれない番人のレンに手を焼く毎日だったが、最近になってさらに他の番人までが集まってきて…!?
 
 現実世界と異次元を繋ぐ「門」を守る番人。その見習いをしているティティ、通称ティーと、変わり者揃いの番人たちとの触れ合いを描いたファンタジーです。訪れる魂が、門を通るにふさわしいかを判断し、ふさわしくないと判断した場合にはその魂を排除します。実際にはふさわしくない方が圧倒的に多いので、「司る」というよりは「守る」という表現になってしまうようです。ティーはまだ門を任されていない見習い。その彼を、現役の番人たちは溺愛しており、「息子」と「父親」として関係を築いています。
 
 登場人物は基本男性のみ。腐女子御用達という感じですね。BLではありませんが。それから気になるのが門について。門番は自分の守る門から離れ、ティーのいる花屋に集まってくるのですが、離れちゃって良いのかな、と。そうそうには通れない強力な結界を張ってきたとは言いますが、それじゃあ守ることはできても「相応しい者」が来た場合通せないんじゃなかろうか。いや、その辺は超越した存在である番人だから何とかなるのか?


【オトコ向け度:☆    】
→男キャラオンリーで話を展開。ファンタジー好きだとしても男性には少し厳しいかもしれません。腐女子御用達という感じ。
【私的お薦め度:☆☆   】
→説明はちゃんとされているんですけど、それでも腑に落ちない点はある。ファンタジー好きならば雰囲気で理解できるのかもしれませんが、私にはすこし合いませんでした。


作品DATA
■著者:池田乾 作者さんのブログあります
■出版社:新書館
■レーベル:ウィングスコミックス
■掲載誌:Wings('06年5月号~連載中)
■既刊3巻

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Tag [オススメ] 2009.02.28
魔法使いの娘那州雪絵「魔法使いの娘」


あたしは
陰陽師なんか
やらないって
言ったじゃない!



■7巻発売しました。
 鈴の木初音は、ごくフツーの17歳。ただちょっと他の人と違うのは、父が陰陽師だということ。しかもその腕は日本随一。他のことは何にも出来ないのに…。そんな父がある日、初音の元に男二人を送り込んできた。何でも片方が「鬼」で、それを見つけ出せと言うのだ。「陰陽師にはならない!」そんな初音の意思とは関係なく、突然始まった修行。それからもあの手この手で巻き込もうとする父に、初音は!?
 
 フツーを願うヒロイン・初音が、陰陽師の父のおかげでどんどんフツーじゃなくなっていく日常を描いた巻き込まれ型ファンタジーです。陰陽師としての才能はあるものの、その気は毛頭ない初音。陰陽師としての腕前は日本一のだが、生活IQはゼロに等しい父親。そしてそんな父に仕えている式神の小八汰と弟子の兵吾。なんとしても後継者になって欲しい父親は、あの手この手で初音を「あちらの世界」に巻き込んでいくことでいきます。ちなみに父は実の父ではなく継父だったりします。
 
 私は那州雪絵さんというとこの作品のイメージなんですが、「ここはグリーン・ウッド」のほうが認識されているんですかね?そういえばドラマ化もされていましたし。もうベテラン作家の域に入りつつありますが、古くささは全く感じさせません。安定して楽しめる内容になっています。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→読みやすいんじゃないでしょうか。恋愛要素は薄めで、また「陰陽師」といってもファンタジー色が強いわけではありません。描いているのはあくまで非日常的な要素を含んだ「日常」です。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→これといった強みはないのですが、なんだかんだで読んでしまっています。安心感があるというか。


作品DATA
■著者:那州雪絵
■出版社:新書館
■レーベル:ウィングスコミックス
■掲載誌:Wings('02年7月号~連載中)
■既刊7巻

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Tag [新作レビュー] 2009.02.28
ainitosinosanannte.jpg五十嵐嵐「愛にトシの差なんて」


加齢臭は
世界を救うと
思うんです。



■どこにでもいる普通の女子高生・和沙、ただ今超絶片想い中。その相手は、学園イチのイケメンで、生徒たちの憧れのマト・斎センパイ…ではなく、斎の執事・八木進右エ門サマ(65歳)!!進サマの渋い容姿に加齢臭に夢中の和沙は、半世紀の歳の差越えて見事恋を実らせることができるのか!?

 進サマを想う和沙ですが、その進サマはというとお仕えしている斎に夢中。進サマに会うために斎の元へ遊びにいくのですが、進サマはそれを「斎を狙っている」と勘違いし激怒。想いはすれ違うばかりです。「ラブコメ」を謳っていますが、どちらかというとギャグよりのコメディ。和沙の想いを「恋」として描くことはなく、あくまで「ネタ」として描きます。脇役も多彩。

 色モノのキャラたちで話を転がす、勢い系のコメディ。これといった目新しさはありませんが、作者さんのコメディ愛・ギャグ愛が感じられる作品です。それなりに面白くはあるんですが、いま一歩インパクト不足なのはツッコミが弱いからかな、と。落ち着いていてブレない斎くんが冷静なツッコミを入れるのですが、そのブレなさ故に時としてボケ側に…。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→女性が描くコメディってまさにこういう感じだよね、と。そういう作品は読みやすいです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→楽しいと思います。口に召すかはその人次第、コメディ好きの方は。


作品DATA
■著者:五十嵐嵐
■出版社:一迅社
■レーベル:ZERO-SUMコミックス
■掲載誌:ZERO-SUM(平成20年1月号~平成21年2月号)
■全1巻
■定価:552円+税

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Tag [オススメ] 2009.02.26
悪魔とラブソング桃森ミヨシ「悪魔とラブソング」


そういえば神様は
羽根をもっていないんだったか
悪魔にさえあるのに   



■6巻発売です。
 偏差値屋やや低めの共学校・十塚学園に転入してきたのは、県内トップクラスの高校・聖カトレア女子を暴力事件で退学になった可愛マリア。ただでさえ場違い感のある美しい容姿に加え、遠慮せずに核心を突いたキツい発言をすることから、彼女はすぐにクラスで孤立してしまう。同じクラスの男子、神田優介と目黒伸が彼女を陰ながら支えるが、日々嫌がらせはくりかえされて…。
 
 人の考えていることを読む能力に長けているヒロイン・可愛マリア。それだけならば良いものの、それを遠慮せずにズバズバ言ってしまうものだから、周囲との軋轢は広がる。そんな中彼女と仲良くしてくれるのがふたりのクラスメイト。ラブリーな笑顔でクラスにバッチリ溶け込んでいる神田優介と、少しひねくれ者の帰国子女・目黒伸。彼等との付き合いをベースにして、マリアの生き様というか、周囲の人間との関わりあいを描いていきます。
 
 根底にあるのは、「信じる」というテーマ。自分も、相手も信じたい。けれど、自分の本音が、相手気持ちが、なかなかそうさせない。閉塞感のある環境の中に放り込まれた異質な存在が、健全でなくとも形を保っていた集団に、風穴を開けます。信じるということは何なのか、そして、信じた先に何があるのか。結局描きたいのはそこなんじゃないかなぁと思います。
 
 生徒はまだしも、この教師はちょっとあり得ないんじゃないの?とも思うのですが、まぁ一種のムラ社会の象徴ということで、納得させることにします。「ハツカレ」のあとにコレってのは少し驚きましたが、反動ですかね?とはいえマリアのようなヒロインってのはそうそう見られるわけではないので、インパクトは抜群。明るさはないものの、テーマがテーマなので、最後にはちゃんと「救い」が用意されているあたり、受ける印象よりも読みやすいんじゃないでしょうか。


【オトコ向け度:☆☆   】
→女子の性質がクローズアップされるほうが多い気がします。当然か。そこに興味を持って見るか、逆に疎外感を感じるか、結局は受け手のスタンスの問題かと。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→こんなうまくいくもんなの?と思うところもあるのですが、それでもやっぱり面白い。さすがです。


作品DATA
■著者:桃森ミヨシ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成19年No.2~連載中)
■既刊6巻

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2009.02.26
友達ごっこ竹内文香「友達ごっこ」


友達の何気ない一言とか
手助けとか
ツライときには何よりも支えになるね



■佐久間紫月は高校2年生の活発な女子。同じクラスの百合と繭は、いつも一緒に行動している大親友。毎日を楽しく送っていた紫月だったが、夏休みが明けてから状況が一変する。2学期最初の日、突然クラス中からシカトされてしまったのだ。もちろん親友であったはずの二人からも…。全く事態が飲み込めない紫月だったが、すぐにその原因が明らかになる。誰かが勝手に作った、紫月の偽の「プロフ」。親友二人と、バカ友達の坂元には信じてもらえたものの、嫌がらせは次々起こって…!?

 じつは親友のひとりが嫌がらせの首謀者で…という展開。高校生のイジメというか、嫌がらせを題材に描いたお話です。イジメではなく、あくまで嫌がらせの域に留まっているのは、当事者たちの心情描写に重きを置いて描こうとしているからでしょうか。メインの登場人物は4人だけで、役割分担も明確と、構図としてはスッキリわかりやすくなっています。特に、疑念渦巻くなかで飄々としている坂元の存在は、キラリと光る。
 
 すえのぶけいこの「ライフ」を良い意味でライトにしたような作品になっています。ヒロインのおてんば色が強いのも影響しているのかもしれませんね。
 
 しかし何故設定を高校生にしたのでしょうか。高校生にもなってイジメっていうのは…って前述の「ライフ」もそうですけれど。とはいえこちらは「ライフ」ほど重くなく、全体的にライトで、やることも高校生にしてはやや稚拙な印象。まんま中学生にスライドさせても違和感なさそう。今時の中学生はみんな携帯もっているでしょうし。


【オトコ向け度:☆☆   】
→読みやすい題材ではあると思います。男性向けではないと思いますが。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→高校生っぽくないという違和感をどうしても拭い取ることができませんでした。とはいえ作品の出来は良く、買って失敗ということはないと思います。


作品DATA
■著者:竹内文香
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成19年No.19~連載中)
■既刊4巻

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Tag [オススメ] 2009.02.26
body.jpg美森青「B.O.D.Y.」


なんか
こんなふうに
おもうのは
初めてかもしんない



■15巻発売。
 佐倉凌子・16歳。最近となりの席の藤竜之介が気になっている。地味めで真面目そうな雰囲気、だけど飄々としている。周りには趣味が悪いと言われたものの、これはもう完全にラブだ!!というわけで、どうアタックを仕掛けようか考えていたある日、偶然藤と街中で遭遇する。学校での彼とは違う雰囲気。なんと彼はホストのアルバイトをやっているのだという。芽生えたばかりの凌子の恋心は、早くも崩れ去った…はずが!?
 
 オシャレや恋に興味があるフツーの女子高生・凌子が、学校では大人しく、そして外では出張ホストのバイトをしている同級生・藤に興味を抱いたことから始まる、ラブコメディです。序盤の展開から、とにかくオンリーワンを追求する話なのかな、と思いきや完全に空かされました。藤がくえない奴なんです。彼以外にも、一筋縄ではいかないキャラが続々登場。そんな人たちに、ただ一人バカ正直な性格のヒロイン・凌子が振り回される形で話が展開。二重三重の仕掛けを用意して、安易に「お約束」の方向に持っていかないところもGOODです。
 
 なんというか、ヒロインはある意味「身勝手」ではあります。しいて言うなら「僕等がいた」の七美のような。けれどもそれを「身勝手」と感じさせず、「恋心ゆえ」というところに落とし込み、納得させてしまう。その手腕は、見事と言うほかありません。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→オーソドックスな少女マンガ。出来の良い作品なので、少女マンガアレルギーさえなければ誰でも楽しむことが出来ると思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→校内だけで終始せず、ちょっと「非現実的」なイベントを用意して展開させるところがいかにもこのレーベルっぽくて良いですね。面白いです。


作品DATA
■著者:美森青
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット(平成15年11月号~連載中)
■既刊15巻

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Tag [オススメ] [新作レビュー] [読み切り/短編] 2009.02.25
ハルフウェイ山口いづみ「ハルフウェイ」


何かあっても
これはまだ物語の途中なんだって
これからきっと
ハッピーエンドに向かうんだって



■公開中の映画「ハルフウェイ」のコミカライズ版です。この他に、読切り2編を収録。
冬の北海道、受験生のカップルである、ヒロとシュウ。当然ふたりとも地元の大学に通うものだと思っていたヒロだったが、ある日シュウの志望校が早稲田大学だということを知る。彼のことを想うのであれば、応援してあげるべき。けれど、あまりに突然のことで、どうしたって大人になれない、素直になれない。残された時間を前に、ヒロは…!?

 上京を決めた彼氏と、そのことに戸惑うヒロイン。地方の高校生にとっては、東京なんて遥か遠く、異世界のような場所。未来を想像するのも難しいのに、遠距離なんて考えられるわけがありません。押し寄せる、不安。好きだから、行って欲しい、でも、好きだから、離れたくない。どこにでもいそうなカップルの、どこにでもありそうな感情を、丁寧に、瑞々しい絵とモノローグで切り取っていきます。
 
 小説が原作っぽい空気感ですね。表題作のみこうなのかと思いきや、他の読切りも同じような空気感。無駄に少女マンガチックにキャピキャピ(死語?)させず、少しだけドライに、そしてあたたかく…という感じ。大学生や専門学校生が主人公なのですが、まさにその辺の年齢層が読むのに最適。落ち着いてはいるのだけれど、しっかり少女マンガになっているところは好印象。良作だと思います。

 原作&監督・北川悦吏子、プロデュース・岩井俊二&小林武史、主演・北乃きい…その他にも錚々たるメンバーが名を連ねている話題の映画「ハルフウェイ」。10代の恋愛をリアルに描くため、台本はほぼ白紙。9割方アドリブで話を進めたと言います。タイトルの「ハルフウェイ」も、北乃きいさんの言い間違いがきっかけだとか。
 
 
【オトコ向け度:☆☆   】
→少女マンガ特有の甘ったるいノリが苦手という方は、これなら読めるんじゃないでしょうか。話はもろに女の人向けですが。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→表題作だけかと思いきや、他の読切りもなかなかの出来。積極的に「買え」とは言いませんが、多分買って「損した」って思う人はそんなにいないと思います。


作品DATA
■著者:山口いづみ 作者ブログ→「記憶ノート
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:デラックスマーガレット(平成21年3月号,平成20年7月号,11月号)
■全1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.02.25
blackdustpotion.jpg芹川豆「ブラックダストポーション」


俺はお前に決めたから
お前は俺がいいと言うまで俺のために尽くすんだ



■別次元の国「ガレリア」。そこでは、人間界の「時間」がエネルギーとして利用されている。国民の消費する「時間」を賄うため、国家の秘密機関は"Clock"と呼ばれる者たちを派遣し、人間たちのいらない時間を収集している。また、Clockが人間界で活動するに際して、ランダムで人間のパートナーが選ばれる。そんなClockの一人、ルアルグのパートナーとして選ばれたのが、至って普通の高校生・啓太。その日から、それまでの平穏な毎日は一変、ルアルグの「時間」集めに振り回されることになる。

 "Clock"のルアルグと、そのパートナー・啓太が、時間集めに奮闘する姿を描いたファンタジーです。国のエネルギー確保のために「時間」を収集するClock。しかし勝手に時間を奪うことは出来ず、相手の同意が必要になります。ところがClockの姿はパートナーにしか見えません。そこでパートナーがClockに代わって相手と交渉し、時間を収集することになります。双方同意の上ということで、奪うのはあくまで「いらない時間」。さながら、悪夢を食べてくれる貘のような存在と言えるかもしれません。
 
 Clockが狙うのは、いらない時間がたくさんある、悩みを多く抱えた人。そのため話は展開させやすいでしょう。いらない過去を消す、いわゆる「たられば」を実現させるという発想は、いかにもファンタジーらしくて素敵。しかしそこだけに終始するわけではなく、いくつかの要素を織り交ぜながら話を展開させます。
 
 とはいえパートナーに何の旨味もない関係を、こんなにも簡単に受け入れるものなんですかね?やらなくちゃ死ぬとかっていう強い強制力も働いていないみたいですし、その辺は少し腑に落ちないところではあります。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→オトコ向き、というわけではありません。とはいえ男性が好みそうな要素もチラホラある気が。
【私的お薦め度:☆☆   】
→設定はおもしろいと思いますが、全体的にちぐはぐな印象。特殊な設定の話は、それこそ徹底的に詰めていかないとしんどくなってしまいます。


作品DATA
■著者:芹川豆 作者サイト→「BM
■出版社:一迅社
■レーベル:ZERO-SUMコミックス
■掲載誌:WARD(平成20年No.2~No.6)
■既刊1巻
■定価:円552+税

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Tag [オススメ] 2009.02.25
ナナコロビン中原アヤ「ナナコロビン」


もっと
小夏の笑った顔が
見たいんだよ



■3巻発売。完結しました。
 結婚式に乗り込んで、新郎を強奪、姉との駆け落ちを手助けした菜子。自分も新郎の春樹に片想いをしていたのに…。後悔はしていないけれど、やっぱりショックはあるわけで…。そんなちょっと落ち込み気味で始まった高校生活、何の縁か、春樹の弟・小夏と同じクラスになる。兄とは似ても似つかない、生意気な性格の小夏に腹を立てる菜子。そんなある日、小夏の家の会社が破綻。原因は、政略結婚が白紙になったこと。家をなくした小夏が今度住むことになったのは、なんと菜子の家!?
 
 「ラブ★コン」の中原あやが贈る、同居ものハイテンション・ラブコメディです。最初は反発し合うふたりでしたが、ときに助け合いながら生活を続け、やがてお互いの良いところを見るようになっていきます。かなりぶっ飛んだ出来事が連続して起こるのですが、テンポ良くハイテンションで展開されるので、違和感は感じません。多分中原さんだからこそアリなんだろうなぁこれは。リアリティのない話の中に、女の子の等身大の恋心を落とし込む、その手腕はさすがと言ったところ。また、今回は関西弁ではないですが、笑いのクオリティは落ちていません。
 
 ぶっ飛び展開の連続で、実に忙しい作品でしたが、その慌ただしさも魅力に感じてしまうのは、作品の出来が良いから。読むと元気になる作品。面白かったです。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→中原作品は男にも読みやすいと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→明るいキャラたちに、はちゃめちゃな展開、けど恋愛要素はちゃんと生きてる。キュン死にするほどではないですが、その分はコメディで埋めてくれます。


作品DATA
■著者:中原アヤ 公認・私設ファンサイト→「中原アヤ@ファンクラブ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット(平成20年3月号~平成21年2月号)
■全3巻

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2009.02.25
スイッチガールあいだ夏波「スイッチガール!!」


何がどころじゃありません!!
田宮仁香
スイッチ女人生最大のピンチ!!



■8巻発売しました。
 メイクも服もバッチリ、男にもモテモテで、雑誌にも載るほどのカリスマギャル・仁香。しかしOFF時は、外での姿とは似ても似つかない、どうしようもなくオヤジでオバチャンな本性を表す、スイッチ女なのだ。ONとOFFを見事に使い分ける仁香だったが、ある日近くに越してきたイケメン同級生・新にその正体を知られてしまう。スイッチ女・仁香最大のピンチ!?

 オッサンが好むような食べ物を好み、自室ではパンツ丸出しの格好、スーパーの安売りでは大ハッスル…色気?何それ食べれるの?そんな本性を持っていながら、外では微塵も出さずにカリスマギャルとして振る舞う「スイッチ女」を描いたラブコメディです。超弩級のスイッチ女・仁香ですが、決して女を捨てているわけではなく、恋愛アンテナはちゃんとあります。そしてそのお相手が、クールなイケメン(ただし学校ではメガネでオーラを消している)新。軸となるのはこのふたりで、その周りでトラブルが次々起こり、解決していきながら距離を縮めていくという至極真っ当な方法で話を展開させます。しかしカリスマですから顔が広い。様々な場所で、様々な人間が絡んで事件が起こります。それをハイテンションでおくるので、非常に勢いのある話になっています。
 
 しかしこのスイッチ女ってのは、男性にはどうだろう。干物女はOKだけど、こっちはちょっと…って人が多そう。このマンガが流行っている理由が「共感」でないことを、私の微かに残る少年心が願っておりますよ。


【オトコ向け度:☆    】
→コメディとして薦めるべきなのでしょうか?しかし干物女を愛せる男は多かろうが、スイッチ女を愛せる男はそうはおるまい。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→ハイテンションなコメディです。ラブ要素もありますが、やはりインパクトが違いすぎますかね。


作品DATA
■著者:あいだ夏波
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成18年No.18~連載中)
■既刊8巻

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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.02.25
つづきはまた明日紺野キタ「つづきはまた明日」


「空知らぬ雨ってどういう意味?」
「涙 空の知らない水 涙のことだよ」



■小学5年の杳と、妹の清。母を亡くして、今は父子家庭。子煩悩な父親と、頻繁に顔を見せる父の妹に見守られながら、毎日楽しく過ごしている。そんなある日、隣に原田さん一家が越してきた。明るい奥さんに、専業主夫の旦那さん、そして同級生の早歩。しかも旦那さんと、娘の早歩は、亡くなった母親にそっくり。何気ない日常に見え隠れする、人の優しさ、暖かさ、純粋さに、きっとあなたもあたたかい気持ちになる   

 父子家庭の兄妹と、そのふたりを見守る人たちの、何気ない日常を描いたハートフルストーリーです。母親を早くに亡くしたせいか、歳の割に大人びた杳と、歳相応に快活な清。そのふたりを取り巻くのが、父親とその妹、そして原田さん一家。これといった出来事は起こらず、あくまで日常のちょっとしたことを切り取っていきます。そのゆっくりほのぼのとした雰囲気が、とても心地良い。
 
 ここで注目したいのが、ふたりの登場人物。
 まずはお隣さんの娘で杳の同級生の早歩。亡くなった母親にそっくりな彼女は、すんなりと兄妹の中に入っていきます。いずれ関わっていくうちに、杳の心の奥底にある何かを引き出していくことになるのでしょう。ゆったり穏やかに流れる物語の中、かすかに凛とした空気がたたえられているのはきっと彼女の存在があるから。まぁとにかくカワイイです。
 もうひとりは杳と清の叔母にあたるリカコ。美容師をやっていて、頻繁に家を訪れる彼女、実に奔放な性格で、一定になりがちな流れを上手い具合に変化させてくれます。家族対家族、そして親対子と、ある程度閉じた関係が描かれる中で、そこには完全には所属していない彼女が風穴を開ける。そうすることで、退屈にならず話を展開させることが出来る。実に良い役回りですね。あとモモカン(おお振り)に似てる。
 
 
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→ほのぼのした作品が好きな方は。どこか懐かしさを覚えるような、あたたかい作品になっています。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→とにかく空気感が好き。明るいだけじゃない、色んな感情を包み込んだ優しさが、この作品には溢れています。オススメです。


作品DATA
■著者:紺野キタ 作者サイト→「Sally Gardens
■出版社:幻冬舎コミックス
■レーベル:バースコミックスガールズコレクション
■掲載誌:Webスピカ(2008年6月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:590円+税

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Tag [オススメ] 2009.02.24
スキップビート仲村佳樹「スキップ・ビート!」


俺に「復讐」とやらがしたいなら
芸能界に入るんだな



■アニメも絶好調。21巻発売です。
 最上キョーコは、学校にも通わず、オシャレも化粧せず、日々バイトに明け暮れている。その理由は、最近人気急上昇中の歌手・不破尚。実はふたりは幼馴染。一緒に上京し、同居している。「彼の夢が叶うなら、私の幸せは2の次でいい」人生の全てを、尚に捧げてきた。ところがある日、信じられないことを耳にする。「キョーコを連れてきたのは、ただ便利だったから」。まさかの真実に、怒りを爆発させるが、もはや正攻法では近づけない。復讐をするためには、芸能界へ入るしかない。その日から、キョーコの芸能界へ挑戦が始まった!!
 
 復讐に燃えるヒロイン・キョーコの、芸能界でのステップアップを描いたシンデレラストーリーです。あの手この手で、一応大手の芸能事務所に所属が決まるキョーコ。とはいえ、いかんせん入り方が特殊なので、華麗なるステップアップの道など用意されているわけはありません。「ラブミー部」という謎の部門で、一人前の芸能人なるための勉強をすることに。それでも執念と持ち前の演技センスで、少ないチャンスを掴んでいきます。また、人気ナンバーワン俳優の敦賀蓮や、同じラブミー部員・奏江(モー子さん)との出会いにより、復讐一色だった彼女の心にも変化が…。

 終始ハイテンションで展開されるストーリーは、いかにも白泉社らしいですね。白泉社にはリアリティを求めちゃいけないんですよ。キャラと展開を楽しむのです。しかしどのキャラも年相応に見えないんですよね。蓮なんてあれでまだ20歳だし。まぁタキシード仮面も高2だしね。
 
 アニメも面白いので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。原作を上手く生かしていて、どのキャラも生き生きしています。


【オトコ向け度:☆☆   】
→いかにも女子が好みそうな内容。気になる方はとりあえずアニメをチェックしてみてはどうでしょう。基本的には原作通りなんで。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→序盤は急な展開に若干ついていけないところがありましたが、そこさえ越えてしまえば後は面白いだけです。とはいえ20巻越えの作品をいきなり薦められても微妙ですよね。これからは、15巻ぐらいを目安に、それ以上の巻数が出ている作品は基本的に除くようにしますか。


作品DATA
■著者:仲村佳樹
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成14年3号~連載中)
■既刊21巻

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Tag [オススメ] 2009.02.24
悩殺ジャンキー福山リョウコ「悩殺ジャンキー」


前へ前へかろやかに
どこまで飛ぶか
ヒミツのふたり



■16巻で、ついに完結しました。
 蕪木那伽、14歳。スタイル、容姿ともに抜群で、一応モデルをやっている。けれどもオーディションでは連戦連敗。原因は…緊張したときに出る極悪面。そりゃもうかわいくないなんてレベルではなく、まさに“極悪”。それが笑顔を作ろうとするたびに出るものだから、仕事なんか来るわけがない。そんな那伽と同じ事務所に所属しているのが、売れっ子モデル・海。悩殺スマイルで大人気の海だけど、その正体はなんと男の子!そのことをたまたま那伽が知ってしまい、以降口封じのためにコンビを組むことになるが…?

 極悪面ヒロイン・那伽と、女装モデル・海の、イロモノコンビを描いたドタバタコメディです。悩殺スマイルでモデルとして大人気の海、プライベートでも、成績トップで生徒会長を務めるなどご優秀。ちなみに那伽とは同じ学校で、「オニ会長」と呼ばれています。そんなとんでもない人間と関わることになった那伽ですが、それがきっかけで素質が徐々に開花。そして海のほうにも変化が見られるように…。それにしてもここまで笑顔を見せないヒロインってのも珍しい。なかなかの徹底っぷりです。
 
 基本的にはテンポの良いコメディですが、メリハリをつけて真剣なシーンも盛り込んでくるので単調になりません。メインキャラふたりのキャラも立っているので、読んでいて楽しいです。設定的にはこども向けですが、大人が読んでも楽しめる出来だと思います。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→「女の子色が強いから…」というよりは、「対象年齢的に…」という理由で敬遠されそう。楽しむというよりは、「こんなの読んでたなぁ」と懐かしむような作品です。古くさいというわけではなく。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→いつ終わりにしても良いような設定のお話を、よくぞ16巻まで転がし続けてくれました。お見事です!!


作品DATA
■著者:福山リョウコ 作者サイト→「ryoco.net
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(2003年21号~2008年24号)
■全16巻

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Tag [オススメ] [名作ライブラリ] 2009.02.22
Walkinbutterfly.jpgたまきちひろ「Walkin’ butterfly」


自分の居場所は
自分で勝ち取ってくもんでしょ



■ヒロインの寅安ミチコは180㌢はあろうかという長身の持ち主。そのコンプレックスから日々下を向き、荒んだ生活を送っていた。そんなある日、ピザの宅配でファッションショー会場を訪れたところ、その長身からモデルと勘違いされショーに出ることになる。見違えるような姿になった自分をみて自信を取り戻しかけたが、いざショーになるとステージ場で一歩も動けなくなってしまう。跡形もなく崩れ去る、生まれかけた自信。もう一度歩き出すためには、再びあの舞台に立たなくてはならない。そう心に誓ったミチコは、ショーモデルの道を志す。しかしその道は、驚くほど長く、険しいものだった。

 ハイテンションでおくる、再生と成長の物語です。ショーモデルという男子にとっては馴染みの薄い職業がモチーフではありますが、読んでいても全く気になりません。モデルの華やかな部分にスポットライトをあてた内容ではなく、直面する問題や課題に正面からぶつかって克服しながら成長していくという、どちらかというと泥臭くて少年誌的な内容になっています。いっちょまえに恋などもするわけですが、いかんせん少年のようなレベルなので、実に微笑ましいというか。ヒロインがかなりはっちゃけたキャラというのもありますが、サブキャラ含め全体的にハイテンションで、読んでいて非常に気持ちがよいです。ぜひ一気読みを推奨したい!
 
 テレビ東京でドラマ化もされていましたね。興味のある方はそちらもチェックされてみてはいかがでしょうか。私は観ていないので何も言うことはできないのですが。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→ショーモデルという男にとって食いつきにくいモチーフではあるものの、有り余るハイテンションでカバー。きっと読みやすいと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→個人的には大ハマリでした。イメージ的にはジョージ朝倉っぽい作風ですかね、テンションや絵柄的に。一気読みしてこそって気もしますが。


作品DATA
■著者:たまきちひろ 作者サイト→「たまきちひろ.com
■出版社:宙出版
■レーベル:Ease Comics
■掲載誌:ease(vol.1~vol.3), 4話以降は携帯コミック配信サイトComicWalkerにて書き下ろし配信  
■全4巻
■定価:1巻:790円+税,2巻以降950円+税

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Tag [オススメ] 2009.02.21
realclothes.jpg槇村さとる「Real Clothes」


女の人が輝くお手伝いをしたい
もうひと息の人をオシャレにしたい!!



■6巻発売しました。
 天乃絹恵・27歳。大手百貨店「越前屋」新宿店の、ふとん売り場勤務。仕事は順調、長年連れ添った彼氏もいる。そんな彼女に転機が訪れる。突然の人事異動で、百貨店の花形部署、婦人服売り場へ。大事なのは中身、服なんて、脱いでしまえばただの布。そんな風に考えていた彼女にとって、まさにそれは青天の霹靂だった。冷徹な女部長、カリスマバイヤー、妥協を許さない派遣店員…曲者揃いの職場で、絹恵は新たなキャリアをスタートさせた!!
 
 ひょんなことから婦人服売り場へ異動になったヒロイン・絹恵が、仕事にのめり込んでいく姿を描いたワーキング・ロマン。ファッションに魅せられた人間が、妥協を許さず全力でそれに立ち向かう姿は、スポーツ漫画に引けを取らないほどアツいです。全てが本気でなければ通用しない。故に、「恋も仕事も」なんて都合の良い展開はありません。以前紹介した「東京アリス」(→レビュー)とは対極にあるような作品。イメージとして一番近いのは、「働きマン」でしょうか。タイトル通り「Real」を感じる。そんな作品。オススメです。
 
 6巻では、新プロジェクトのリーダーを任される絹恵。ブランド品と低価格品、若者とオトナ、正社員と契約社員…わかりやすい対比を交えて話を展開。今回も、次々と直面する課題に、迷いつつも全力でぶつかっていきます。6巻でもまだまだアツい。次が楽しみ。

そういえば香里奈さん主演でドラマ化されていましたね。評判はどうだったのだろう?

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→ファッションに興味のない男性でも関係なく読めます。描いているのはあくまで「仕事」。困難に立ち向かう、そのモチーフは、むしろ少年マンガ的ですらあるように感じることも。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→ベテランの槇村さとるの底力。とにかくアツい。オススメです。


作品DATA
■著者:槇村さとる 作者サイト→「人生の穴
■出版社:集英社
■レーベル:クイーンズコミックス
■掲載誌:YOU(2006年No.23~連載中)
■既刊6巻

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Tag [新作レビュー] 2009.02.20
海賊と人魚木内たつや「海賊と人魚」


これから何度
今日見た様な朝焼けをみれるだろう
きっと
数えきれないほどだといい



■白い髪を持ち、海水にさらすと髪の色が鮮やかな色に変わる、ごく稀に生まれる亜人のことを、人々は「人魚」と呼ぶ。彼らは観賞用として、高値で取引される。緋水もまた、そんな人魚のひとり。観賞用の人形として、自由を奪われ飼われていたが、ある日海賊が町を襲い、緋水も強奪されてしまう。また売り飛ばされるのかと思いきや、海賊の頭・イクタは、売り飛ばすことはしないと言い、それどころか緋水をひとりの人間として扱う。思わぬことから自由を得て、陽気な海賊の一員として旅に出ることになったが、行く先々で困難は起こるもので…!?

 人魚の少年・緋水が、海賊の一員として旅をするファンタジーです。それまで人として扱われることのなかった緋水が、海賊の頭・イクタと出会い、初めて人の優しさに触れることで、変化していくストーリー。そこにあるのは、無償の承認。心を閉ざしていた緋水に、とにかく懐の大きいイクタ、そしてイクタと何やら因縁がある海軍大尉クロイツェル。この3人を軸として、話が展開されます。
 
 描こうとしているのは緋水とイクタの触れ合い。歳の離れた兄弟みたいなのが狙いなのでしょうか。ただ描写が妙にBLっぽい。このレーベルなのでソッチはないとは思いますが、現時点で女性の登場人物はナシと、恋愛展開は望み薄。「腐」開眼への格好の教材ですね。
 この設定だけに展開の幅は自由度が高そうですが、ふたりの触れ合いを描きつつ、最終的にはイクタとクロイツェルの因縁決着で、みたいな流れになりそう。花ゆめらしい、明るく優しいファンタジーです。


【オトコ向け度:☆    】
→登場人物は男だけ、しかもなんだかBLっぽい雰囲気を醸し出していて…。これはなかなか男にはキビシいかもしれません。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→話の作りはオーソドックスなものなので、読みやすさはあると思います。明るく楽しく、そして優しい。恋愛以外の触れ合いを楽しみたい方は。


作品DATA
■著者:木内たつや
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成20年2号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.02.20
キャリアこぎつねきんのまち石井まゆみ「キャリアこぎつねきんのまち」


いつか童子が
過去と向き合わなくてはならなくなった時のために
私は全て覚えていよう
目をそらさずに



■「キャリアこぎつねきんのもり」の続編です。
 キャリアウーマンの早歩が、ひょんなことから、キツネのお面を覆った童子こと緋和子と同居することに。最初はぎこちなかったふたりだが、徐々に心を開き、気がつけばかけがえのない存在に。お面を取って素顔も見せるようになった童子。今度は小学校のお受験に挑戦!?凸凹コンビのハートフルライフは、まだまだ続きます!

 キャリアウーマンで、子育てとは無縁だった早歩と、キツネのお面を覆った緋和子の生活を描いたハートフルストーリーです。童子こと緋和子は、両親の事故死がきっかけで心を閉ざすように。代わりに曾祖母が育てるものの、亡くなってしまう。その曾祖母の遺言として遺されたのが、2か月以内に緋和子の心を開いた者(条件はいくつかある)に、遺産2億円を相続するというもの。結果緋和子は親戚の家々をたらい回しにされる。そうしてたどり着いたのが、早歩の所。
 
 前回までは、いかにお互い心を開くか、というところが中心でしたが、続編の今回は一歩進んだ内容。さらに絆を深めるふたりに加え、今回はずっとサポートしてきた弁護士の十川さんが深く絡んでくる模様。なるほど、こうやって進展させてきますか。
 
 続編ということで、この作品から読むことはオススメしません。一応ここから読んでも大丈夫なようには出来ていますが、他の続編ものに比べてフォローは少なめ。突拍子もない設定の作品だと思われるかもしれませんが、描いているのは素朴な内容。NHKの夜ドラで好まれそうな作風です。実際「ロッカーのハナコさん」はドラマ化されていますしね。


【オトコ向け度:☆☆   】
→キャリアウーマンのヒロインが、子育てを通して自分自身も成長していくという内容。女性向けだとは思いますが、ハートフルな作品が好きな方には合うと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→これ単体ではこれまで。ただシリーズ通しては面白いので、興味を持たれた方は、ぜひ「きんのもり」を手に取ってみてください。


作品DATA
■著者:石井まゆみ
■出版社:集英社
■レーベル:クイーンズコミックスコーラス
■掲載誌:コーラス(2008年9月号~連載中)
■既刊1巻(シリーズ6巻目)
■定価:410円+税

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Tag [新作レビュー] 2009.02.20
由貴香織里「人形宮廷楽団」由貴香織里「人形宮廷楽団」


共に参ろう
拍手と喚声の
次なる舞台へ!



■感染すると、まるで人形のようになり、人を襲い、やがて死に至る奇病が猛威を振るっている世界で、慰問の旅を続ける宮廷楽団があった。楽団長で、女性のような容姿の歌謡い・ルチル、ぶっきらぼうなバイオリニスト・琥珀、無口でハリネズミをこよなく愛するチェリスト・グィンデル。秘密の歌集「黒の賛美歌書」によって奏でる音楽と歌声によって、滅びの世界に奇跡を起こす集団。そんな彼らが、依頼で訪れた街で少年・エレスに出会うことで、この物語は動き出す   

 感染すると人形のようになり、人を襲い、やがて死に至る病気が蔓延。「バイオハザード」で、ゾンビを、人形に置き換えてもらえればわかりやすいと思います。そんな世界で、各地をまわり、慰問を続ける宮廷楽団。彼らが音楽を奏でると、人形化した人々の意識が、少しの間だけ戻る。そんな彼らがある日、エレスという少年に出会う。病気によって家族を失い、自分も心に深い傷を負ったエレスだったが、ひょんなことから宮廷楽団の一員として旅をすることに。物語では、エレスが加わって以降の宮廷楽団の旅が描かれていきます。
 
 宮廷、そして女王という大きな存在があり、彼らの傘下のひとつであるのが「宮廷楽団」。感染者の意識を一瞬だけ取り戻すという能力なので、あくまで仕事は「慰問」。しかも楽団は異端な存在で、特にルチルは、女王と何かしら遺恨がある模様。今後はその辺を落としどころとして、話を展開していくのでしょう。とりあえずクセのある絵柄で、舞台の説明も少なめと、親切さはありません。ただその分スタイリッシュさは増しますし、話もひとヒネリいれてくるので読み応えはあります。とはいえこれは読み手を選びそう。


【オトコ向け度:☆    】
→幻想的な作品が好きな方は楽しめるのでは。ただ絵柄は少女マンガ的なクセがありますし、ネタもオタク、それも「腐」方向の匂いが…。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→作り込まれていますし、面白いです。ただこれは読み手を絞るんじゃなかろうか、と。


作品DATA
■著者:由貴香織里 作者サイト→「地下庭園―UnDERGAЯDEN―
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:別冊花とゆめ(平成20年8月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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2009.02.19
キラメキ銀河町商店街ふじもとゆうき「キラメキ☆銀河町商店街」


こわいもん ナシ
あの頃のぼくら



■歩くと元気が湧いてくる、銀河町商店街。そこで生まれ育った幼馴染6人。中学に上がって、クラスはみんな別々になっちゃったけど、何かあれば集まって、今日もまた商店街の人たちを巻き込んで走り回ってます!!

 商店街の中1の幼馴染6人が、商店街を舞台に繰り広げる青春群像劇です。八百屋の娘で元気いっぱい活発なミケ(前列左から2番目)、魚屋の息子で元気はつらつ只今ミケに片想い中のクロ(前列左から3番目)、米屋の娘で面倒見のよいイバちゃん(前列右端)、焼き鳥屋の娘で引っ込み思案のオタクのサト(前列左端)、そば屋の息子で貴公子的イケメンのキュー(後列右)、酒屋の息子でボーっ賭した性格のマモル(後列左)…カッコの中は表紙での立ち位置です。以上6人が、商店街の人たちを巻き込みながら繰り広げる出来事を、ミケの視点で描いていきます。
 
 この作品に限らず、白泉社の青春群像ものは明るさに溢れた作品が多いですね。それが魅力ではあるのですが、その分厚みというか、重さが感じられなくなる傾向にあるように思います。また、6人の閉じた関係の中で話を展開させるのではなく、商店街の人物にスポットを当てながら進行させていく形なのも影響しているのかも。とはいえモノローグも素敵で上手ですし、ヒネリなしで、明るい内容の作品が好きな方には合うんじゃないでしょうか。


【オトコ向け度:☆    】
→このテの青春群像は女子が好む傾向が強いのでは。男はもっと厚みがあるのがお好きかと。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→白泉社系の青春群像が個人的にはちょっと。ヒネリなしの明るい雰囲気の作品が好きな方は。


作品DATA
■著者:ふじもとゆうき
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:ザ花とゆめ(平成17年8/1号~平成18年11/25号),花とゆめ(2006年23号~2009年1号)
■既刊8巻

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2009.02.19
俺様ティーチャー椿いづみ「俺様ティーチャー」


美しい思い出は美しいままがよかった
最悪だ
初恋の相手が
まさかあんな奴だったなんて…



■4巻発売です。
 黒崎真冬は、元不良で埼玉を統一するほどの地位にあった。恋愛はおろか、友達さえもおらず、ただ子分だけが増えていく日々。そして最後は…捕まっちゃった(警察に)♡通っていた高校は退学。心機一転、転校してキラキラの女子高生目指してやり直すことに。しかしそうそう真冬の思い通りにはコトが運ばない。新しいクラスで隣の席になった早坂くんは、あろうことかケンカ上等な男の子。しかも担任は、小さい頃に憧れていた、隣のお兄さん・鷹臣くん。憧れの人との再会に驚く真冬だったが、傍若無人な振る舞いを見せる鷹臣くんに違和感を募らせる。そう、思い出した、鷹臣くんは、超絶ヤンキーで、私は彼のせいで道を踏み外してしまったのだった…!
 
 普通の女子高生ライフを目指す元不良のヒロインが、不良っぽい友達と、再会した不良教師と関わることによってドタバタ劇を繰り広げるコメディ。軽快なテンポにハイテンション。加えて語りの部分がいちいちユニークで面白いです。とにかく傍若無人な振る舞いを見せる鷹臣に、真冬が振り回され、さらに真冬に早坂くんが振り回されるという展開。真冬は元ヤンですが、いわゆるカラッとした性格のバカで、この作品の色を作ります。それに振り回される早坂くん、ケンカはしますがおそらく彼が登場人物の中では一番まとも。そしてクラス担任の鷹臣が一番ぶっ飛んでいるという。この自重しない感じがすごいっす。結果「キス早」的でありながら、全く違う方向に。
 
 また、不良が普通の女子高生を目指して頑張る話と言えば、「おバカちゃん恋語りき」(→レビュー)を以前にご紹介しましたが、あちらのヒロインが恋愛偏重だったのに対し、こちらはそういった意識は薄め。恋愛要素もあるにはあるのですが、いかにも白泉社らしい展開。ならばコメディの方を思いきり楽しみましょう。
 

【オトコ向け度:☆☆   】
→シチュエーションは少女マンガの王道も、軽快なテンポと笑いが合う男性もいるいると想います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→男キャラふたりが合うかどうかじゃないでしょうか。キャラが売りの作品なので、読んでいて若干の違和感を覚えた私は致命的という。ただ続きを気にさせるのが上手いんだよなぁ。


作品DATA
■著者:椿いづみ
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成19年15号~連載中)
■既刊4巻

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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2009.02.18
07216026.jpg橋本教子「ケイコク。~世界を壊す恋」


好きになった男を
必ず不幸にする女
それがお前だ!



■伊蕗コマチ16歳。高校生になったので、親友の実歩に、彼女の兄が店長をしているカフェのバイトを紹介してもらう。イケメンながら、行動が読めない店長・明良に戸惑いながらも仕事に慣れていくコマチだったが、ある日お客の男の子に一目惚れしてしまう。今まで男の人がいない環境で育ってきたコマチにとっては、初めての恋。どうにかして彼と仲良くなろうと試みるコマチだったが、何かにつけて明良に邪魔されてしまう。それにもめげず、近づこうとするが、何故か彼に不幸が続く。そして、そのことを不審に感じ始めたコマチに、衝撃の事実が知らされる。彼女は、好きになった男をその国もろとも滅ぼしてしまう、「傾国」という存在だったのだ!

 100年に1度現れる、「傾国」。傾国は、好きになった男を国もろとも滅ぼすだけでなく、圧倒的にモテる。高名な阿闍梨に、傾国の出生が予言された日本は、国の存続を賭けて彼女を監視、場合によっては管理することに決めます。徹底的に男を排除、そして監視のために実歩、そして明良を派遣。特に明良は、驚異的な幸運に恵まれており、コマチの悪影響を相殺できるという、まさに運命の相手といえる存在。そのため、明良は自分と付き合うよう言いますが、いきなりの展開に戸惑うコマチ。それでも、ここぞという時で頼りになる明良に、コマチも徐々に心を開いていき…。という展開のラブコメ。
 
 簡単に言うと、メチャクチャモテる究極のサゲマンな女の子のお話。オンナ版「Luck Stealer」みたいですが、シチュエーションはむしろ「サトラレ」っぽいかな?好きな人とは決して結ばれない悲しさを描くのかと思いきや、超幸運の相手が登場。この時点で答えは出ているような気もしますが、設定的にはまだまだ色々出来そう。この後どう展開させるのか、次が楽しみ。現時点でも設定をうまく活用していて面白いです。


【オトコ向け度:☆☆   】
→ヒロインのコマチがかわいく見えて仕方がないんですが、何故?私も傾国の毒牙にかかったということか…。表紙と違って中身では、コマチは純粋無垢で普通な女の子ですので。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→捻りつつもスッキリした設定。それを上手く使い、良質なラブコメに仕上げていく(はず)。面白いです。


作品DATA
■著者:橋本教子
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセス(2008年6月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2009.02.18
195865.jpg河村恵利「花の君参る 上杉景勝室*菊姫」


お役に立てないし 力もないし
ただ案じるしかできないけれど
どうかずっと
殿のお傍で咲かせてください……!



■上杉謙信の没後、三郎景虎との一年にも及ぶ跡目争いの末、勝利した景勝。その内乱は、同時に上杉家と武田家の婚姻による同盟を成立させた。その時武田から、景勝の元へ嫁いできたのが信玄の六女・菊姫。景勝は、美人だと評判だった菊姫に侍女に目もくれず、菊姫を一目で気に入る。一方の菊姫も、景勝の実直さに魅かれ、すぐにふたりは打ち解ける。仲睦まじく過ごすふたりであったが、時は戦国時代。織田信長の隆盛に武田家の滅亡、羽柴秀吉による天下統一、そして徳川家康の台頭。めまぐるしく変化する時代の流れに、ふたりは翻弄される…。

 上杉謙信の息子で、謹厳実直な景勝に嫁いだ武田信玄の娘・菊姫の、波乱に満ちた生涯を描いた歴史ラブロマンでございます。同盟(武田家が織田信長に対抗するため)のために、かつての敵方であった上杉家に17で嫁いだ菊姫。政略結婚ながら、お互いに相手を気に入り、やがて賢夫人として敬愛されるようになります。しかしながら子宝に恵まれない。やがて情勢の変化によりふたりは離れて暮らすように…。景勝のことを愛しているがゆえに、思い悩む菊姫。菊姫、そして上杉家のことを真剣に考え、懸命に当主として振る舞う景勝。波乱に満ちたふたりの愛を、河村恵利が描き出します。
 
 一応歴史ものですが、歴史に明るくない私でも十分に状況を理解しながら読むことができました。モデルがモデルだけに、魅力的なラブロマンスにしやすかったのもあるのかな。実際はどうだったのかは知りませんが、この作品は、良かったです。どうせなら1巻まるまる使って描いて欲しかったのですが、そこまでネタはないのか。半分が「花の君参る」で、残りの半分が、跡目争いの相手である三郎を主人公に据えたお話「望楼」、そしてもう1編短編が収録されています。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→生涯一人を愛し抜いたヒロインに、実直な相手。恋愛に傾斜した作品ですが、こういう人物、こういう関係は、きっと男性も好きでしょう。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→良かったです。あくまで相手本位なヒロイン、素敵です。加えて歴史的背景もスッキリ描かれていてわかりやすい。自分みたいな人間にはありがたいです。


作品DATA
■著者:河村恵利
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセスGOLD(2008年9月号~11+12月号,2009年1月号)
■全1巻
■定価:400円+税

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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.02.16
私の血はインクでできているのよ久世番子「私の血はインクでできているのよ」


あの頃の自分に贈る言葉…
よく聞け!
20年後お前が描いてる
まんがはほぼ裸で
毛は一本だ!!



■「暴れん坊本屋さん」や「番線―本にまつわるエトセトラ」など、エッセイ漫画で人気を博する久世番子さん。今回は自分の漫画家になるまでの爆笑の過程を赤裸々に綴った内容になっております。誰しもがひとつとならず持っているイタい過去「黒歴史」。本当であればそのまま闇の中に葬り去っておきたい出来事を、あえてほじくりかえしてネタにする。しかも当時描いた絵を載せるという強気の姿勢…。では番子さんの黒歴史の一部を見てみましょう。

・中学時代、かっこいい!という思いだけから、生徒手帳に光明真言(梵字)を忍ばせ、九字を切る練習をしたり、旅館を清め出したりしていた
・2次元の相手に本気で恋をしていた
・高校時代、鉄道の駅員さんの制服に憧れて、同人本を3冊も作ってしまう
・初めて作った同人本、奥付に本名&住所がバッチリ印刷してあるために捨てるに捨てられない etc.…

 これを当時の絵を交えて繰り出してくるわけですから、面白くないわけがない!
 番子さん、もぉアンタ最高だぁ!!
 
 ちなみに本編のラストでネタとして使われている作品は過去にご紹介しておりますので、こちらもどうぞ→久世番子「ふたりめの事情」


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→読みやすいです。エッセイまんがですが、スタンスは「ちびまる子ちゃん」みたいな。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→番子さんは期待を裏切りません。オススメです。ただ久世さんの作品を知っているからこそって感じもありそう。それでも十分面白いと思いますが。


作品DATA
■著者:久世番子 作者サイト→「大西電電
■出版社:講談社
■レーベル:ワイドKC Kiss
■掲載誌:Beth(vol.1~vol.8), KissPlus(2008年3月号~11月号,2009年1月号)
■全1巻
■定価:667円+税

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Tag [オススメ] [名作ライブラリ] 2009.02.15
放課後保健室水城せとな「放課後保健室」


あなたには来週から
ここで行われる特別授業に参加してもらいます
学校を「卒業」するために



■主人公の一条真白は、上半身が男で下半身が女という秘密を持った高校生。ある日、地下の保健室に呼び出され、特別授業に参加することになる。授業の内容は、生徒同士がひとつの夢の中で心を闘わせ、「鍵」を奪い合うというもの。夢の中では、各々の生徒が抱えるココロの問題が具現化した姿になっており、誰が誰なのかはわからない。自分の課題をクリア出来た者だけが、鍵を手にし、晴れて卒業を迎えられるというのだが、果たして真白は無事卒業することができるのだろうか…!?

 現在「黒薔薇アリス」、「失恋ショコラティエ」→(レビューはこちら)を絶賛連載中の水城せとな先生による、傑作ファンタジーをご紹介。各々内面に課題を抱えた生徒達が、夢の中で心を闘わせながら卒業を目指すという設定。メインキャラクターは3人。上半身が男。下半身が女という秘密を抱え、ふたつの性別の間で揺れる一条真白。幼少期のレイプ体験から、極度の男性恐怖症に陥っている藤島紅葉。そして真白を「女だ」と断言し、なにかとちょっかいを出してくる水橋蒼。それぞれが抱える心の闇を、どのようにして克服していくのか。奇妙な特別授業を通して描かれるこの世界に、きっとアナタも引き込まれることでしょう。
 
 全十巻ですが、その間一度も話が緩むことはありません。端々にちりばめられた伏線を、とりこぼすことなくきっちりと回収し、最後には全ての謎が明らかになるという計算された構成。内面深くを描く作品だからなのかはわかりませんが、サブキャラたちもみな存在感があり、作品の魅力を引き出しています。心の闇という「静」の要素を、夢でのバトルという「動」で表現した手腕は、見事というほかありません。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→星5つでも良いかとも思ったんですが、表紙からもわかる通り作画が少々「耽美」を匂わせるものになっていまして、それが苦手な方もいるだろーなと。あと決して「バトルもの」ではありませんので、一つよろしく。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→完成度の高さ。巻を重ねるごとにどんどん面白さが増していきます。表紙とタイトルで「エロ?止めよ」と思った方、絶対損してますよ。


作品DATA
■著者:水城せとな
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセス・コミックス
■掲載誌:月刊プリンセス(2004年7月号~2007年12月特大号)  
■全10巻
■定価:各390円+税
■「このマンガがすごい!2008」オンナ編第16位,「このマンガがすごい! 2009」オンナ編第24位

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Tag [新作レビュー] 2009.02.13
MOMO.jpg酒井まゆ「MOMO」


モモちゃんは
大魔王なのだ!



■小田切夢、高校1年生。最近ついていないことばかりで、ついには父親が蒸発。この歳で独り身に。「こんな世界滅びちゃえばいいのに」そんなことを考えていたある日、坂の上のデカイ家に越してきたかわいい女の子・モモちゃんと、その使いのふたりの男に出会う。「その願い、私なら叶えてあげられる」そうモモちゃんが言うと、周りの景色が宇宙に変わる。そして、夢が見ている前で星をひとつ破壊。モモちゃんは、何やらムズカシイ理由で邪魔な星を除去していく破壊者だったのだ。そして次のターゲットは地球。地球の滅亡を食い止めるには、地球の代表に選ばれた夢が、モモちゃんを期限内に7回喜ばせなければならないのだという。思わず世界の命運を担うことになった夢は、無事地球を救うことは出来るのだろうか!?

 地球を救うためには、大魔王であるモモちゃんを2年以内に7回喜ばせなければなりません。モモちゃんに懐かれ、地球の代表者に任命された夢は、大魔王を満足させるために奔走。大魔王と呼ばれるだけあって、ちょっとしたモノでは満足しません。とはいえまだ子供なので、思わぬコトでご機嫌になったり、その様子がかわいらしいです。必然的に一緒にいる時間が長くなるふたり。モモちゃんはどんどん夢になついていき、夢もモモちゃんへの愛情を重ねていきます。終盤ではもうひとりの破壊者が登場。さてどう落としていくのか。
 
 星の破壊を回避できるのならなんのために壊しているのか。夢の父は借金を残して蒸発したわけだけど、残された夢は大丈夫なのか。など、腑に落ちない点が目につく導入部。とはいえそれさえ乗り越えてしまえば、それなりに楽しめる内容になっています。あくまで子供向けのファンタジーでコメディですが。とはいえ1巻終了時点で獲得したのが1ポイントのみとは…結構ひっぱるつもりなのか?


【オトコ向け度:☆☆   】
→かわいらしいファンタジー作品が好きな方は。
【私的お薦め度:☆☆   】
→キャラが魅力的。子供が読むには十分ですが、大人が読むとなると少々キツいかも。「だぁ!だぁ!だぁ!」みたいに、序盤は既存の人物&枠組みだけで展開を…って余計なお世話ですね。


作品DATA
■著者:酒井まゆ
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:りぼん(平成20年9月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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Tag [オススメ] 2009.02.13
おかわりのんdeぽ庵イシバシマサヒロ/なかはら☆ももた「おかわりのんdeぽ庵」


三軒長屋のまん中に灯るこの「ぽ庵」は
心とからだをぽあ~んとほぐすお店なのです



■2巻発売。
 食材、調理、すべてにおいて妥協しない天才料理人・菜々葉と、酒蔵の娘で、酒を利かせたら天下一品の、酒&サービス担当の穂波。女のコふたりで営む居酒屋「ぽ庵」。一度食べたらずっと記憶に残る、少し高くても絶対また来たいと思う、そんな願いで営まれる「ぽ庵」は、今日もたくさんのお客さんと、たくさんの笑顔に溢れてる――。
 
  居酒屋マンガ「のんdeぽ庵」の続編でございます。並々ならぬ料理の腕と想いを持った菜々葉と、酒蔵の娘で、お酒ならなんでもOKという穂波。そこに加え、お隣の常連さんである骨董商の井伏さん、売れないミュージシャンの友部さんとその娘のユイちゃんがレギュラーで登場。各話で、人物ひとりひとりにスポットをあて、極上の料理とお酒で話を彩ります。
  
 登場人物の物語に料理を絡めて展開させていくというのは、料理マンガにおいてはまさに王道。しかし、この作品は「酒と肴」だけに照準を絞っているので、決してありきたりというわけではありません。特に、毎回お酒を紹介してくれるってのはおトク感があって良いですね。小腹が空いた夜中には、決して読んではいけないマンガ。たまらんのですよ、これが。
 

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→酒呑み、美味い物好きは必見。かく言う私は味オンチの下戸なんですが…。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→女性向けマンガで居酒屋ものってのは貴重。スタイルも確立されていて、読んでいて安心感があります。


作品DATA
■著者:イタバシマサヒロ/なかはら★ももた 作者(なかはらさん)ブログ→「のんdeも庵ブログ
■出版社:講談社
■レーベル:講談社コミックスKiss
■掲載誌:Kiss(2008年No.10~連載中)
■既刊2巻

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Tag [オススメ] 2009.02.13
東京アリス稚野鳥子「東京アリス」


わたしの愛 情熱 人生の生きがい
それは   
お買い物!



■4巻発売です。
 ヒロイン・有栖川ふうは、デザイン会社に勤める26歳。恋愛よりもなによりも、夢中なものはお買い物。そんな彼女を慕うのが、東大卒のエリート上司・奥園慎二。機会を窺っては、それとなくふうにアプローチするも、彼女は気づいていない様子。ふうには中学のときからつるんでいるくされ縁の友達が3人いる。心療内科医のエリートながら、ずっと内に秘めた想いを溜め込んでいる桜川理央。結婚相手は東大卒と決められている、青山のお屋敷育ちのお嬢さま円城寺さゆり。駆け出しの少女漫画家で、ミュージシャン志望のフリーターと付き合っている羽田みずほ。現代に迷いし4人のアリスたちの、進む先にあるものとは?
 
 若さと社会のしがらみの中で揺れる、26歳の4人の女たちの恋愛事情を描いた作品になっております。恋愛ものではあるのだけど、女同士の友情もカバー。10年くらい前のドラマにありそうな作風ですが、それが良いところでもあります。一応本筋はふうと奥園さんの恋愛に関してなんですが、サイドを彩る友人3人のストーリーがなかなか魅力的。言葉で言い表しにくいけれど、良いよね、こういう作品。しかしお買い物をアクセントとして効かせるつもりが、結果的に足を引っ張る形になっているような気がしないでもない。
 
 社会人を描きながらも、中身はきっちり少女マンガ。ガシッと心掴まれるわけではないんだけど、気がつけば読み入っている。不思議な魅力のある作品。「クローバー」の焼き直しと言われたらそれまでなんですが。


【オトコ向け度:☆    】
→男性に向く要素はあるのだろうか。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→高い安定感。読みやすいです。


作品DATA
■著者:稚野鳥子
■出版社:講談社
■レーベル:講談社コミックスKiss
■掲載誌:Kiss(2005年No.21~連載中)
■既刊4巻

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2009.02.13
honeybitter.jpg小花美穂「Honey Bitter」


過去に…
囚われるのはもうやめにしたい
自分の未来のビジョンは
何も見えないけれど…   



■5巻発売です。
 未来が見える、心が読めるなど、特殊な力を持つために、身をひそめる思いで生きてきた珠里。そんな彼女だったが、叔母の調査室(何でもアリの探偵事務所みたいなもの)で働くことになり、これからは前向きに生きようと決意する。ところが調査室に行ってみると、そこには元カレ・吏己の姿が。人生で唯一付き合った相手で、彼女に男嫌いのトラウマを植え付けた男。嫌がる珠里だったが、なるべく同じ現場に向かわせないという約束で、渋々受け入れる。さらには彼女に一目惚れした陽太まで押し掛けてきて…!?
 
 いわゆる超能力というものを持ち、それが原因で暗い人生をおくってきた珠里。珠里のかつての恋人で、彼女にトラウマを負わせるほどに横暴。しかし再会してからは全くそういった素振りも見せずに、着実に仕事を遂行していく吏己。そこに、珠里に一目惚れして調査室に勝手に押し掛けてきた、お調子者の陽太を加えた3人で、一緒に仕事をするようになる。最初は嫌々の珠里だったが、仕事を通して彼ら、そして自分を改めて見つめ直すことにより、その関係に変化が見られていく…。

 小花先生といえば「こどものおもちゃ」ですが、この作品は対象年齢、内容ともに全く異なる内容になっています。ジャンルは、アクションサスペンス?いやミステリー?ヒロインが少々暗い性格なので、物語自体も重くなりがちですが、そんな中でも基本3枚目を貫き通す陽太。あんたかっこいいよ。


【オトコ向け度:☆☆   】
→「こどちゃ」のノリで読むのは良くないかもしれません。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→「こどちゃ」の幻影からいまだ抜け出せずにいる自分がいます。比べる必要はないのに、どうしても「こどちゃ」基準で見てしまう。作品自体は、上手くクッキー用にもっていったな、という感じ。その分はっちゃけたノリが見られないのが残念ですが、そういう話ではないのか。


作品DATA
■著者:小花美穂
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックスCookie
■掲載誌:Cookie(平成16年2月号~連載中)
■既刊5巻

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Tag [オススメ] 2009.02.13
17.jpg桜井まちこ「17(じゅうなな)」


自分のこと信じて疑わない人が
そばで ただ 見ててくれるなんて
相当シアワセだと思うけど
なんにもはずかしいことないよ



■2巻発売です。
 これは、高校生活最後の一年間のおはなし  。3年のクラス替え、ヒロインの詩歌は、親友の明と、中学のときから4年間付き合っている彼氏の祐介と同じクラスに。そしてもうひとり、同じクラスになった男が。恵亮太。不思議な雰囲気を持つ彼に、想いを寄せる明を通じて、詩歌もすぐに仲良くなる。そしてその頃祐介は、部活に進路に悩みを募らせていた。それが原因か、最近詩歌と祐介はどうもギクシャク。そんな状態に思い悩む詩歌だったが、恵の言葉に救われる。そして、それぞれの交錯する想いはやがて  

 同じクラスになった4人の男女の想いを描く、せつなさいっぱいの青春学園ストーリーです。日々を明るく楽しく能天気に過ごす詩歌と、野球部のキャプテンで、部活に将来に思い悩む祐介。4年間連れ添いながらも、徐々に出来始めた溝。付き合うほどに恵からは、暗い過去が匂ってくる。そして、恵に想いを寄せる詩歌の親友・明は…。
 
 この時期独特の、妙な気だるさと鬱屈感。そんな中に、恵という異端な存在が入り込むことによって、滞り気味だった関係・想いが動き出します。一応流れは最近の少女マンガなんでしょうけど、一番イメージとして近いのが、いくえみ綾の「潔く柔く」かな。妙な重苦しさを伴った雰囲気が似ているというか。ヒロインの性格が全く違うので、あそこまでズーンとなることはありませんが。
 

【オトコ向け度:☆☆☆  】
→これぐらいのほうが男性にも読みやすいか。ヒロインがOKかどうかが肝心。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→上手いんじゃないでしょうか。ちょっと恵くん暗い状態になりすぎじゃね?とも思うのですが、それがまた良いと思う方もきっといるはず。


作品DATA
■著者:桜井まちこ 作者ブログ→「ブログ サクライマチコ
■出版社:講談社
■レーベル:KC別フレ
■掲載誌:別冊フレンド(2008年6月号~連載中)
■既刊2巻

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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