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Tag [続刊レビュー] 2011.09.29
作品紹介→あきづき空太「赤髪の白雪姫」
4巻レビュー→読んでて素直に嬉しかった《続刊レビュー》「赤髪の白雪姫」4巻
5巻レビュー→新章スタート!:あきづき空太「赤髪の白雪姫」5巻
関連作品紹介→*新作レビュー* あきづき空太「青春攻略本」




1106069642.jpgあきづき空太「赤髪の白雪姫」(6)


白雪は、
私が妃に望む娘です。



■6巻発売です。
 白雪はオビと共にタンバルンの城に滞在中。一方、白雪を狙う謎の輩を捜索するゼン達は、彼らに白雪の居場所がばれたことを知る。白雪の身を案じたゼンは、イザナの反対を押し切り、自らタンバルンを目指すが、白雪はゼンの到着前に捕まり、さらに思わぬ状況下に置かれることに…!迫り来る身の危機に、震える白雪だが…!?
 
 
~謎の少年の正体が明らかに~
 6巻発売しました。前回不穏な動きを見せていた、白雪を追う少年ですが、ついに動き出しました。手際よく連れ去られ、さらにヤバいレベルの危機に見舞われているという。攫われるだけならまだしも、どうも二重で攫われるという。。。二番目に攫った鉤爪の目的は至極単純なのですが、だとしたら最初に連れ去った少年のその目的は…?
 

赤髪の白雪姫6-1
自分と白雪を重ねて
馬鹿の手の届かない場所に連れ出す


 えーヘ(-′д`-)ゝ もうね、こういう無駄な正義感掲げての勝手な行動って、ホント嫌(いきなり厳しい言葉)。馬鹿の手の届かないところって、お前が一番馬鹿じゃないのかとか、逆に馬鹿の手の届くところに連れてっちゃったじゃんとか、めちゃくちゃ思うわけですよ!こういう苛立ちは「ハリーポッター」とか見ているとたまに覚えるのですが、今回ばかりはちょっと擁護できないレベルでひどくて、この鹿月少年への心証は正直めっちゃ悪いです(笑)だって相手の事情も聞かずに勝手に攫っておいて、挙げ句さらに危険な状況に巻き込んで、本人は何も活躍できずに、結局助けるのはゼン一行っていう。彼がプラスに働いたシーンがゼロなんです!ゼロ!これこのあとも挽回せずに終わりそうで、、、一体どうなるんでしょ。正直助かって、ちょっとした仲間的に迎え入れられるパターンとか往々にしてあり得ると思うんですが、おじさんそういうのイヤだな!(駄々)
 
 そして上がるのは、ゼンの株。もうめちゃくちゃカッコイイじゃないですか。兄を前にして、言い放った…
 
「白雪は
私が妃に望む娘です   

 
 ここでバシッと言えるところが、王子らしいというか。本人を前にしたら言わないんでしょうけど。そしてちゃんと助けにきて、仲間の力を借りつつしっかりと結果を出すというところも、王子らしいというか。なんて、ここまで彼を王子らしくさせているのは、白雪という守るべき存在がいるからかもしれません。人の上に立つ王となった場合、守るべき対象は国民全てとなるわけですが、まずは身近にいる大切な人から。王子としてのゼンにとっても、白雪はなくてはならない存在と言えるかもしれません。
 

~仄かに浮かび上がるオビの…~
 さて、もうゼンと白雪で確定な雰囲気ですが、このタイミングで思わぬ恋の萌芽が…
 

赤髪の白雪姫6-2
オビ
 
 
 このタイミングで意識し出すってのはまた珍しい。さすがにもう期待薄ではありますが、だからこそこの想いをどう形作り、決着させていくのか非常に気になるところです。ポイントとしては二つあって、まず ①自覚するのかどうか。まだなんとなく気になるっていう程度で、またゼンと白雪の関係も認めています。そのためちょっと認めたくないというか、押し込めている感が強いんですよね。でもここまで描いてるんだから、自覚はしちゃうのかなぁって気はします。そうなった時に俄然気になってくるのが、②進むのか引くのかというところ。王子相手なんだから、となんとなく身を引きそうではあるのですが、身分差という意味では白雪とゼンの間にこそあって、白雪とオビはむしろ身分的には何の障壁もないはずです。壁としてあるのは、ゼンとの折り合いだけ。お互いに信頼はし合っているけれど、仲良しという感はない二人。ここで出し抜いて…なんて、「僕等がいた」的な展開にですね…。もちろんオビは竹内くんですよ、だって成就しないもん(ひどい)


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Tag [新作レビュー] 2011.09.29
1106066933.jpgもとなおこ「葬儀姫」(1)


誰もが延命を望むわけではない…か…


■葬儀屋を営む、美しいブロンディ姉弟。姉のアッシュは、葬儀のほかに、不思議な力を用いて死者を蘇らせる“延命術”を施している。一方弟のダストは、姉への強い想いを胸に秘めながら、彼女の仕事を手伝っているのだった。そんな中、アッシュを獲物を狙う目で見つめるもうひとつの存在が…。逝き行く者と残されるものの想いを繫ぐ、19世紀英国葬儀屋ファンタジー!

 「コルセットに翼」(→レビュー)などのもとなおこ先生の、フレアでの連載作品になります。もとなおこ先生については、「コルセットに翼」ぐらいしかまともに作品を知らず、勝手にプリンセス専門の漫画家さんかと思っていたのですが、なんとフレアでも描いていたとは。というわけで、「葬儀姫」のご紹介です。舞台となるのは19世紀のイギリス。ここで葬儀屋を営むのは、姉・アッシュと弟・ダストの美しき姉弟。葬儀屋を営むと同時に、二人は別の稼業も行っています。それが、死者の魂を期間限定で蘇らせる“延命術”の仕事。この世界では延命は正式に認められており、正当な理由と資金があれば、延命が認められているのです。その理由は様々。ただ一つ、決められているのは「死者と契約をしてはいけない」ということ。そんな中、淡々と延命を行うアッシュと、特別な感情を抱きつつ彼女の手伝いをするダスト、そして遠くから、アッシュを見つめる視線が…というお話。


葬儀姫
生き返ることはできるが、そこには様々な制約が。約束を破ると、当然のことながら罰がくだる。

 
 蘇生術というか延命術が登場する漫画は結構たくさんありますが、それは基本的にカリスマ的な術師がおり、それに付随して物語が派生していくみたいな面が強い印象があります。一方こちらは姉と弟そろってやっとひとチーム。また延命というファクターがあるからと言って、容易にお涙頂戴の生温い物語を展開するわけでもありません。1話完結を繰り返して大筋を作り上げるというスタイルを用いているために、もちろんそういった展開はありはするのですが、それはメインディッシュにあらず。この物語の核となるのは、主人公であるアッシュの秘密と、彼女を狙う一人の少年の存在。あくまでもファンタジーということで、より器の大きな受け皿を用意しています。
 
 そのため1巻時点では謎の端っこが明らかになった程度で、物語が本格的に動くのは2巻からという予感が。なんとなく一筋縄ではいかなそうな物語となっており、シンプルすぎるファンタジーはちょっと…なんて思うことがある方にはぴったりかもしれません。コルセットに翼は明るい面がすごく出た作品だと言えますが、こちらはダークな面が醸成されて香り引き立っている感じ。死人を扱うという時点で生臭い感はあるのですが、それでも最大限美しく見せているのはさすが。上手い具合にバランス取れています。
 
 ヒロインがキャラ立ちしすぎているため、視点を重ねる余地があるとすれば弟のダストになるのでしょうか。とはいえシチュエーション的には、男達に見守られるヒロインという形になっていて、羨ましいのはヒロインの立場という。読み手によって様々感想が分かれそうでもあります。とりあえずみんなクセ者ということだけ、念頭に置いておいてください。


【男性へのガイド】
→もとなおこ先生の作品は本当に少女漫画然としているというか。そういう純少女漫画がお好きな方は是非とも。
【感想まとめ】
→ちょっとダークなもとなおこ先生の世界を堪能。物語としてのサイジングも絶妙で、これから盛り上がりもあると思いますし、気になった方はお手に取ってみてはいかがでしょうか。


■作者他作品レビュー
もとなおこ「ドリーナ姫童話」


作品DATA
■著者:もとなおこ
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:フレックスコミックスフレア
■掲載誌:フレア(連載中)
■既刊1巻
■価格:571円+税


■購入する→Amazon


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。