作品紹介→*新作レビュー*南波あつこ「隣のあたし」
2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」
南波あつこ「隣のあたし」(5)
きのうも
……今日も
三宅くんを離したくなかった……
■5巻発売です。
京介への想いが届かず苦しい仁菜。そんなとき、同級生の三宅のやさしさに触れ、気持ちが揺れる。生まれて初めての告白、最初は断ったものの、「最初で最後」という約束のデートで、仁菜の心境に変化が。その帰り道、三宅ともっといたい…そう思ってしまった仁菜が、とった行動とは…。一方京介は仁菜の行動のせいで、結衣子のことが頭から離れがち。それぞれの想いの行き先は果たして…!?
~三宅君ついに…!~
ついにきたああああああああ!ということで、見事三宅君がやってくれました。別フレの噛ませ犬は一味違いますね。死にはしても、しっかりと噛みつき返してから死にます(さもダメになるような書き方)。ついに仁菜の心が、三宅君の方に動きました。そりゃそうだ、だって京介なんかより、三宅君との方が断然初々しくて良いのですから。学生ものでかませ犬とくっつくと、なぜか初々しさが際立ちますよね。今回の二人もまた、初々しさがたまりませんでした。いちいち赤面しちゃったり、キス一つで世界が変わったように見えたり、中盤の二人のやりとりには、終始ニヤニヤが止まりませんでした。この接触の中に余裕の無さと焦りを感じさせるあたり、中学生らしくてたまりません。そしてそれが一番出ていたように思えたのが、河原で星を見ていたシーン。直前まで隣に座り、仲良くしていた二人。手なども握らずいたわけですが、次のコマで…

重なる手、重なるくt…と、キスは未遂で終わりましたが、この重なった手が良いではないですか。上になっているのは、三宅君の手。三宅君から、仁菜にキスをしようとしたことがわかるわけですが、その前のキスも三宅君からで、もうお前どんだけ焦ってんだ、と。付き合うまでは、身体接触系は仁菜からが基本パターンだったのですが、付き合い出してからは逆に三宅君主導。この感じ…あるある。暴走しない限りは、実に微笑ましい光景であります。この関係、しばらく続くかなぁなんて思いきや、アイツが水を差すワケですよ。そう、京介です。
~京介ェ…~
京介のハッキリしなさ加減、巻を重ねるごとにヒドくなってます。結衣子と決めたのなら、結衣子一本でいく気概を見せて欲しいところなのですが、仁菜に三宅君という相手が出来た途端に、様子が変に。そしてついにラストのあの行動でございますよ。シチュは違えど、密室でダンっ…て、お前それ結衣子にもしたじゃねーか!揺れる京介を前にして、結衣子はそれでも「あたし別れないよ?」と宣言。こんなにも一途に想いを貫こうとしている、というかさせたお前が、その矢先に違うほうに行こうとするってどういう了見ですか…。もはや京介に魅力を感じることのできる部分が見出せなくなっているわけですが、あれ、京介の良さってなんだったのでしたっけ…。年上でしっかりと助けてくれる、正しいことを言ってくれるところ?あれ、でも最後とか、むしろ仁菜に苦言を呈されてたり…。えー、というわけで、100%三宅君ひいきでのレビューをお送りしました。でも京介は、やっぱり最近全然魅力的じゃないと思うんだ、うん。
■購入する→Amazon
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2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」

きのうも
……今日も
三宅くんを離したくなかった……
■5巻発売です。
京介への想いが届かず苦しい仁菜。そんなとき、同級生の三宅のやさしさに触れ、気持ちが揺れる。生まれて初めての告白、最初は断ったものの、「最初で最後」という約束のデートで、仁菜の心境に変化が。その帰り道、三宅ともっといたい…そう思ってしまった仁菜が、とった行動とは…。一方京介は仁菜の行動のせいで、結衣子のことが頭から離れがち。それぞれの想いの行き先は果たして…!?
~三宅君ついに…!~
ついにきたああああああああ!ということで、見事三宅君がやってくれました。別フレの噛ませ犬は一味違いますね。死にはしても、しっかりと噛みつき返してから死にます(さもダメになるような書き方)。ついに仁菜の心が、三宅君の方に動きました。そりゃそうだ、だって京介なんかより、三宅君との方が断然初々しくて良いのですから。学生ものでかませ犬とくっつくと、なぜか初々しさが際立ちますよね。今回の二人もまた、初々しさがたまりませんでした。いちいち赤面しちゃったり、キス一つで世界が変わったように見えたり、中盤の二人のやりとりには、終始ニヤニヤが止まりませんでした。この接触の中に余裕の無さと焦りを感じさせるあたり、中学生らしくてたまりません。そしてそれが一番出ていたように思えたのが、河原で星を見ていたシーン。直前まで隣に座り、仲良くしていた二人。手なども握らずいたわけですが、次のコマで…

重なる手、重なるくt…と、キスは未遂で終わりましたが、この重なった手が良いではないですか。上になっているのは、三宅君の手。三宅君から、仁菜にキスをしようとしたことがわかるわけですが、その前のキスも三宅君からで、もうお前どんだけ焦ってんだ、と。付き合うまでは、身体接触系は仁菜からが基本パターンだったのですが、付き合い出してからは逆に三宅君主導。この感じ…あるある。暴走しない限りは、実に微笑ましい光景であります。この関係、しばらく続くかなぁなんて思いきや、アイツが水を差すワケですよ。そう、京介です。
~京介ェ…~
京介のハッキリしなさ加減、巻を重ねるごとにヒドくなってます。結衣子と決めたのなら、結衣子一本でいく気概を見せて欲しいところなのですが、仁菜に三宅君という相手が出来た途端に、様子が変に。そしてついにラストのあの行動でございますよ。シチュは違えど、密室でダンっ…て、お前それ結衣子にもしたじゃねーか!揺れる京介を前にして、結衣子はそれでも「あたし別れないよ?」と宣言。こんなにも一途に想いを貫こうとしている、というかさせたお前が、その矢先に違うほうに行こうとするってどういう了見ですか…。もはや京介に魅力を感じることのできる部分が見出せなくなっているわけですが、あれ、京介の良さってなんだったのでしたっけ…。年上でしっかりと助けてくれる、正しいことを言ってくれるところ?あれ、でも最後とか、むしろ仁菜に苦言を呈されてたり…。えー、というわけで、100%三宅君ひいきでのレビューをお送りしました。でも京介は、やっぱり最近全然魅力的じゃないと思うんだ、うん。
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