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Tag [新作レビュー] 2010.08.29
1102939706.jpg秋月カイネ「パラ★ラボ」第1巻


だから僕は
皆の望みが叶う場所を
創りたいって思ってるんだ



■それは、学園長による新年度の挨拶から始まった。七良成学園生徒会、会長、副会長、書記、会計、庶務の5名を、一か月ごとに投票で決めていく。候補者は生徒、教師誰でもOKで、月に一度会長のみ、絶対服従の「会長命令」を発令する事が出来る…そんな新規則を定めた生徒会訓が、発令されたのだった。そんなところに送られてきた、ハイテンションな転校生・立浪伊吹は、その話を聞いてすぐさま立候補!自分の野望を満たすため、血で血を洗う白熱の生徒会選挙戦の行方は…!?

 ハイテンション、生徒会コメディー作品。ということで、のっけからかなりの勢いで突っ走る、キャラクター&勢い重視の作風となっています。話の舞台となるのは、私立七良成学園。その学園長が気まぐれに発令した、生徒会運営に関する方針により、物語は大きく動き出す事になります。その方針とは、生徒会長はじめ生徒会役員を月に一回生徒達の投票によって決め、生徒会長は一つだけ絶対服従の会長命令を発令することができるというもの。しかも生徒会役員になれるのは生徒だけでなく、教師もOKというから、ここぞとばかりに生徒・教師の中から野心家達が立候補してきます。そんなところに立候補した一人が、立浪伊吹。突然学校に送られてきた彼は、どうにも謎の多い能天気ボーイ。立候補してちょっとしたパフォーマンスをしたところ、驚きの得票率で生徒会長に選ばれることになります。しかしそれで安心できないのが、この学校。数週間経てば、また生徒会長選が開かれ、様々な欲望・野望を実現せんとする野心家達が活動を開始してくるのです。超個性派達が繰り広げる、白熱の選挙選を楽しみましょうと、そんなお話。


pararabo
せっかく生徒会長になっても、こんなアホな命令を下してしまう能天気な主人公・伊吹。でもそんなところが愛される要因でもある。


 表紙を見てもわかるように、たくさんの個性的なキャラクターが出てきて、そのかけ合いを楽しむという方向の作品。ゆえにストーリー性はあまりありません。というか、ストーリー以前に、話の流れが急すぎる&設定がむちゃくちゃすぎる&説明がされなくて不親切すぎるなど、かなり読みにくい作品となってしまっています。キャラを楽しめなければ、ちょいと楽しむのは難しそうなこの作品、その一番の売りとなっているのは、Webラジオにて人気声優とコラボするという企画。この作品をGoogleで検索をかけてみると、AmazonよりもまずWebラジオの番組がトップに現れます。パーソナリティーを務めるのは、小野坂昌也さんと安元洋貴さんで、なかなか好評のようです。もしかしたらこの番組である程度、作品の説明されない部分が補完されるのかもしれません。それでも目玉を外部コンテンツに置いてしまうってのはどうなのだろうという気はするのですが。そういったものとは切り離して、これ単体で読むのだとしたら、ちょっと厳しいか。ストーリー展開が唐突で、楽しめない以前に、話が全くわからないという状況でございます。楽しめる人もいるのでしょうが、万人ウケするものであるとは到底思えず。
 
 
【男性へのガイド】
→これは厳しいのではないのだろうか。男の子達がキャッキャウフフするからといって、感情の機微を描くわけでもなく、かといってストーリーで魅せるわけでもなく。
【私的お薦め度:☆    】
→上に書いた通りです。よくわからない作品でした。


作品DATA
■著者:秋月カイネ
■出版社:角川書店
■レーベル:Asuka
■掲載誌:Asuka
■既刊1巻
■価格:560円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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