作品紹介→
藤沢志月「キミのとなりで青春中。」3巻レビュー→
ベツコミを知るならこの作品がうってつけだと思います《続刊レビュー》「キミのとなりで青春中。」3巻4巻レビュー→
スタンダードスタイルゆえの安定感:藤沢志月「キミのとなりで青春中。」4巻
藤沢志月「キミのとなりで青春中。」(5)
あたしは
慶太に何ができる?■5巻発売です。
三泊四日のスキー合宿中、突然乱入してきたアレックスの兄・マイケルとスキー勝負をすることになってしまった美羽。マイケルに、慶太との仲を認めてもらいたい一心で、必死に特訓に励む美羽だったが、気がつけば猛吹雪の中、マイケルと一緒に遭難してしまう。しかもマイケルは足を痛めて身動きとれず。絶体絶命の状況の中、二人が選んぶ行動は!?一方異変に気づいた慶太たちは。。。ピンチの連続で、ますます目が離せない5巻登場です!
~ようやく明らかに~ 気がつけば5巻。ずっと慶太の闇を匂わせつつも、今まで明らかになることはなかったのですが、5巻にしてやっと明らかになりました。溜めといて結局それかよという思いはあるものの、それだけでセンチメンタルに終わるのではなく、しっかりと状況変化を生む材料として使っているのは良いですね。恋人をとるか、血の繋がりのない家族との絆をとるか、少女漫画としてはよくある選択ではありますが、丁寧に思いを描けばまだまだ全然使えるネタ。他の名作と比べると、どうにもスケール的にミニマムな印象は拭えませんが、そこまで大きな世界観で物語を展開しようとしているわけでもなく、むしろ精一杯な二人が浮き彫りになって良いですね。どちらの選択肢をとるかによって、今後の物語展開のみならず、作品としての寿命も決めてしまいそうな、この決断。個人的にはアメリカ行きで大団円というところに落ち着いて欲しいとは思っているものの、そうなるかどうかは全く予想できず。意外に美羽まで渡米でキミのとなりで青春中~アメリカ編~とか始まったり…なんてさすがにそれはないか。
~生々しいモテ方~ さて今回、意外に美羽がモテるということが発覚したわけですが、そんな美羽のモテ方を、慶太はこう表現しています。
アイツのモテ方生々しーんだよな!
手に届きそうなオーラかもしだしてっから
なのに本人無自覚でノーガード
いるいるいるいる。別に容姿が際立って良いとか、人一倍気が利くってわけでもないのに、やたらとモテる女の子。そういう子は得てして、「手が届きそうなオーラ」を出していることが多い気がします。男なんて基本打算的な生き物ですから、手が届きそうとなればやはり気になってしまうもので。それを無自覚で自然な対応とかされたらもう、なんてナチュラルで良い子なんだ!とか勘違いしてしまうわけですよ。どういうファクターが「手が届きそう」を生み出しているのかはわからないのですが、少なからずそう感じる人がいることは事実で、またそういう相手にころっといっちゃったりするのが男だったりするのです。そんな美羽を残してアメリカ…怖いです怖いです。慶太としては、本当に極限の選択を迫られているわけですよ。果たしてどうなるのやら、6巻にも注目でございます。
■購入する→
Amazon
/