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2010.09.01
■今月の良作ラッシュときたらなんなんだ、と。どの作品も心からおすすめ。月初めから終わりまで、終始マンガを楽しむことができたように思います。素晴らしい。



1.咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」9巻
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…最終巻手前にて、最高の盛り上がり。だれるかと思いきや、一気にクライマックスへもっていこうとしています。もう全力で突っ走るだけ!改めてパワープッシュしたいと思ったのでした。



2.くらもちふさこ「花に染む」1巻
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…もうひとつの「駅から5分」。連作短編ではなく一筋のドラマとして描かれる、中学生の少年少女の様子に、どこまでも引き込まれる。くらもち先生の作品は、いつの時代も色褪せず輝いています。



3.音久無「花と悪魔」8巻
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…恋愛展開には正直反対だったのですが、はなの子供らしさ・かわいらしさを失わせずに描ききった告白に、思わず撃沈。こうなったらとことん幸せになって欲しいです。


4.如月園「恋する惑星」
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…新人・若手の短編集では、今年一番の衝撃。ポップにキュートに描きながらも、どこか垢抜けなさが残り、そして温かく切ない。少女漫画でありながら、ちょっと違ったテイストで楽しませてくれました。要注目の作家さんです。



5.小畑友紀「僕等がいた」14巻
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…終わりはまだ見えないものの、読む前の不安感を払拭する安定感。確かに暗くはありますが、しっかりと物語を紡いでいたので、一安心です。イルミネーションの中歩くシーンは、本当に切なかったです。



6.真柴なお「百年恋慕」1巻
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…時折飛び出す、おそろしく可愛いヒロイン。年上ツンデレの王道を行くこの作品のヒロインに、ニヤニヤがとまりませんでした。男性にもぜひ是非手に取ってもらいたい一作。



7.辻田りり子「恋だの愛だの」1巻
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…帰ってきたかのこ様の視界は、一回り広く。リリカルさが際立っていた前作とは異なり、より多くの人が楽しめるラインにまで、マイルドに。脇役たちとの関係性から広がる物語にも、より楽しみになりました。



8.田村由美「7SEEDS」18巻
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…この順位で落ち着いてしまうのは、全編通して高いクオリティを保っているから。相変わらず手に汗にぎる展開に、深まり積み重なる謎、もうどこからどう楽しめば良いのやら、迷ってしまいます。



9.ふじもとゆうき「ただいまのうた」2巻
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…家族との関係に終始した2巻は、とにかく明るく温かく、本当に幸せな気持ちにさせてくれました。一人一人がしっかりと自分の足で立ちながら、がっちりとスクラムを組む。素敵な家族像です。



10.遊知やよみ「これは恋です」4巻
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…まさかのストッパー登場に、苛つきを隠せないものの、それを上回る遠藤の破壊力。いやあ、こんな感じで迫られたら、確実に落ちるね、うん。



+α.都戸利津「群青シネマ」2巻
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…またしても、美しい形で物語をまとめあげてきました。計算されつくしたような、物語の構成に、思わず唸りっ放し。複雑なことをしているわけではないんです。シンプルに美しく。けれどもそれが難しい。



 珍しく、ど真ん中の少女漫画という感じの作品が多くチョイスされたように思います。その筆頭、やはり「ストロボ・エッジ」。今月に関していえば、「僕等がいた」は軽く超えたな、と。むしろ恋愛で魅せたのは、「花と悪魔」だったり。
 
 また今月は新作が豊富。中でもオススメしておきたいのが、「花に染む」と「恋する惑星」。かたや大ベテランの作品で、もう一方は新人さんのデビュー作。どちらも作品に試行錯誤が感じられ、素晴らしく面白かったです。白泉社の新作2作も面白いので、そちらもぜひ。



その他オススメタグをつけた作品
ねむようこ「パンドラ」
久世番子「神は細部に宿るのよ」1巻
久米田夏緒「NEWS PARADE」
もとなおこ「ドリーナ姫童話」


その他オススメ続刊
南波あつこ「隣のあたし」5巻
わたなべあじあ「ひめごとははなぞの」3巻
福山リョウコ「モノクロ少年少女」4巻
宇佐美真紀「ココロ・ボタン」3巻
もとなおこ「コルセットに翼」7巻

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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