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Tag [続刊レビュー] 2010.09.12
作品紹介→あきづき空太「青春攻略本」
関連作品紹介→あきづき空太「赤髪の白雪姫」



1102957379.jpgあきづき空太「青春攻略本」(2)


残されたこの冬が
少しでも長く感じられたらいいと
そんな事を 思う



■2巻発売、完結しました。
 高校3年の秋を迎えた神山男子高4人組!!季節は移り変わり、いよいよ受験体制も本格的に。最後のイベント、クラスマッチでも受験のことがあり、以前のように本格的には楽しめない…。そして遂に来る、冬と受験、そして卒業。それは即ち、別れまでの残り時間を示していた。けれど、仲間との時間を手放す日を、“ただの終わり”にしないために、自分たちは走る!!この、高校生活の最後を、どう呼ぼう。青春全力疾走DAYS、感動の最終回!
 

~さっくり完結~
 あきづき先生の青春連載、さっくりと2巻で完結致しました。人気が出ようと出なかろうと、恐らく3巻程度で終わるかと思われたので、この巻数での完結はある程度予想通り。疾走感を出すためには、2巻ぐらいが丁度良かったのかもしれませんね。4巻とかだったら間延びしていたのかも。
 1巻では恋愛絡めつつの、バカな行動のあれこれを描いていましたが、2巻では受験勉強でのストレスと、迫り来る別れまでの時間への焦りから来る、反動を描いています。皆さんは受験勉強ってどんな感じで行っていたでしょうか?私は進路別(国立理系優秀組、私立文系組、国立文系普通組etc..)に別れ、クラスなんてのはあってないようなものでした。そうすると、結構寂しいんですよね。お昼の時間や放課後に会って、少しの雑談を楽しむ、その時間がかけがえのないものに感じられるという。そして、「もう会えなくなるのに、こんなことしてていいのだろうか…」とか危ういことを考えてしまうのです。彼らにもそんな心理的な動きがあったのかわかりませんが、受験ということを意識しつつ、残された時間で悔いの残らないように精一杯楽しもうと、行動していくのでした。
 

~意外なラスト~
 少女誌で男子4人の青春モノというと、どうにもBLテイストな匂いを感じざるを得ないのですが、最後のまとめは女性の登場による恋愛話と、意外なまとめ方をしてきました。最後まで男4人の閉じた関係を描ききるのかと思っていたので、驚き。普通2巻最初の流れで行くのであれば、4人が同じパワーバランスを保ったままに、清々しく卒業していくと思うじゃないですか。けれど実際は、一人の恋愛絡みの行動にスポットが当てられ、残りの3人はサポート役に回るという、面白い構図でのラスト。でも事実、集団が生まれれば均等なバランス関係ってのはまずなくて、必ず中心人物が生まれるわけで、そして「青春」を語る上で恋愛は絶対に外せないことを考えると、このラストは実に納得のいく形でありました。


青春攻略本
最後に登場して、美味しいところをさらっていた感のあるナギセさん。素敵すぎます!



~そこここに見られる「赤髪」との違い~
 現実世界に於いて、結論が「告白する」になるかどうかはともかく、全てが全力で全てが「今」なこの物語においては、この選択肢しか見つからなかったのは至極当然で、同時に爽快さを持ち味としている以上、ナギセさんの返答がああだったのもある意味当然だったのかもしれません。とりあえず、読んでて嬉しかったというよりも、気持ち良かったという感想が先に出てきます。タイムリミットが明確にあるからこそ、事は疾走感たっぷりに進んでいくわけで、逆に明確なタイムリミットがない世界で動いている「赤髪の白雪姫」では、このようなスピーディーな恋愛面での展開は、まず見られません。単に現実世界、異世界での違いではなく、人物構成及び時間感覚の違いから、物語を全く別のものにしているという点で、やはりこの作品は面白いと思うし、あきづき空太先生腕前というものをまざまざと見せつけられている気がして、素敵です。ここでしっかり完結させていながら、当たり前のように未来を想像させる終わり方というのは個人的に大好き。それに、ここまでの運びが幸せたっぷりであった以上、彼らのこの先が明るいものであることを自然と想像してしまえるというのは、読み手としてはとても幸せな事なのではないかと思うのです。なにはともあれ楽しかったです。そしてナギセさんが素敵でした。「赤髪の白雪姫」と、更なる新作に期待でございます。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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