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Tag [新作レビュー] 2010.09.19
1102958287.jpg上田美和「プレ♡マリ」(1)


オレと
結婚しない?



■杏珠が通う花結学園は、全寮制の花嫁学校。教育方針は、実践重視で、カリキュラム・制度には、花嫁になるための様々な実践教育システムが用意されている。そのなかの一環、模擬結婚式「プレマリ」で、杏珠は大好きな彼と永遠の愛を誓う…ハズだったのに、誓いのキスを前に、新郎に逃げられてしまう!そんな彼女を慰めてくれたのは、ずっと杏珠の側にいてくれた悠真。一男去って、また一男!前代未聞のウエディング・ハイスクール連載、混乱の幕開け!!

 「ピーチガール」や「パピヨン」(→レビュー)を連載していた上田美和先生の新連載でございます。舞台は花嫁学校。実践教育を売りとする花結学園に通う、結婚願望が異様に強い杏珠が物語のヒロインを務めます。タイトルの「プレマリ」は、この学園の特色の一つである、疑似結婚式の制度。結婚願望が強い杏珠は、早速その制度に乗り、クラスの男子とプレマリを行うのですが、新郎は、杏珠のマジっぷりに恐れを成して、誓いのキスを前に逃亡してしまいます。人生最良の日が、人生最悪の日に…と思ったら、そんな杏珠を優しく慰めてくれる男子が。それが、中学のときから一緒にいる、悠真。新たな相手を見つけた杏珠は、悠真との恋に、夢中になっていくけれど…!?


プレマリ
自分は「結婚」をしたいだけなのか、それとも「悠真と結婚したい」のか、その狭間で迷い、葛藤をする。


 模擬結婚式「プレマリ」という制度がある学園での、とあるカップルを描いたお話。ヒロインに結婚願望が強いのにはとある理由があるのですが、それは父親がAV男優であり、借金だらけで、世間から後ろ指さされてきたから。結婚をすると戸籍は親から離れるので、一刻も早く結婚したいというのが、彼女の考え。とはいえ父親も悪い人間というわけではなく、娘を溺愛する子煩悩な人間。ただやたらと目立つ上に、愛情の伝え方が変なので、娘から嫌われてしまうという。そんな親子関係を起因として、「プレマリ」を足がかりに、相手との恋愛・結婚を考えていくというお話なのですが、ヒロインがアホで自分勝手な子なので、今ひとつその辺が伝わってこないという。
 
 「つまらない」とか「不親切」とか、物語を読んだときの感想って色々あるのですが、これに関してはどこまでも「わからない」という。上田美和先生って、こんなぶん投げ系の話を描く人だったっけ、と。最初の設定がそもそもよくわからないままに、話はどんどんと展開。そもそもどういった枠組みで、どういったところを目指して…という説明がほとんどなされないままに進行していくので、初っぱなから読んでいる側としては置いてけぼり感を味わう事になりました。変な設定で、変な展開。いやこれはついて来れる人少ないんじゃなかろうか。少なくとも私は途中から無理でした。


【男性へのガイド】
→うーん、これはどうだろう。そもそも作品としてオススメしづらいところが。
【私的お薦め度:☆    】
→上田美和先生で、楽しみにしていた分余計にダメージが。読んでてしんどかったです。


作品DATA
■著者:上田美和
■出版社:講談社
■レーベル:KC別フレ
■掲載誌:別冊フレンド(連載中)
■既刊1巻
■価格:419円+税


■購入する→Amazon

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