
友達の何気ない一言とか
手助けとか
ツライときには何よりも支えになるね
■佐久間紫月は高校2年生の活発な女子。同じクラスの百合と繭は、いつも一緒に行動している大親友。毎日を楽しく送っていた紫月だったが、夏休みが明けてから状況が一変する。2学期最初の日、突然クラス中からシカトされてしまったのだ。もちろん親友であったはずの二人からも…。全く事態が飲み込めない紫月だったが、すぐにその原因が明らかになる。誰かが勝手に作った、紫月の偽の「プロフ」。親友二人と、バカ友達の坂元には信じてもらえたものの、嫌がらせは次々起こって…!?
じつは親友のひとりが嫌がらせの首謀者で…という展開。高校生のイジメというか、嫌がらせを題材に描いたお話です。イジメではなく、あくまで嫌がらせの域に留まっているのは、当事者たちの心情描写に重きを置いて描こうとしているからでしょうか。メインの登場人物は4人だけで、役割分担も明確と、構図としてはスッキリわかりやすくなっています。特に、疑念渦巻くなかで飄々としている坂元の存在は、キラリと光る。
すえのぶけいこの「ライフ
しかし何故設定を高校生にしたのでしょうか。高校生にもなってイジメっていうのは…って前述の「ライフ」もそうですけれど。とはいえこちらは「ライフ」ほど重くなく、全体的にライトで、やることも高校生にしてはやや稚拙な印象。まんま中学生にスライドさせても違和感なさそう。今時の中学生はみんな携帯もっているでしょうし。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→読みやすい題材ではあると思います。男性向けではないと思いますが。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→高校生っぽくないという違和感をどうしても拭い取ることができませんでした。とはいえ作品の出来は良く、買って失敗ということはないと思います。
作品DATA
■著者:竹内文香
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成19年No.19~連載中)
■既刊4巻
■Amazonで購入する