作品紹介はこちら→末次由紀「ちはやふる」
5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》末次由紀「ちはやふる」5巻
6巻レビュー→肉まんくんこと西田くんとは何なのか…《続刊レビュー》「ちはやふる」6巻
7巻レビュー→最後の壁は誰になるのか、というお話《続刊レビュー》「ちはやふる」7巻
8巻レビュー→我らが詩暢サマに異変!?:末次由紀「ちはやふる」8巻
9巻レビュー→みんなとするから、かるたは楽しい:末次由紀「ちはやふる」9巻
関連作品レビュー→「ハルコイ」/「クーベルチュール」
末次由紀「ちはやふる」(10)
自分が一人じゃないことくらいわかってる
でも
一人でも強くなりたいんだ
■今年も幕を開けた全国高等学校かるた選手権大会東京都予選。千早たち瑞沢高校は、前回王者としての参加。クセのある新入部員たちを加え、思い新たに日本一を目指す。個人個人が力を磨き、また団体としても、一回り成長。その力を、初戦から見せつける。そんな瑞沢高校の前に立ちはだかるのは、復活を目指す伝統校、そして初出場に燃えるダークホース。並みいる強豪達に挑む、千早たちの思いとは。いよいよ始まる、全国大会都予選。節目の10巻、登場です!
~狙われる太一~
今回苦戦が予想される対戦相手として描かれたのは、ダークホースの「朋鳴高校」と、強豪校の「北央学園」の2校。そしてそのどちらも、勝負のポイントを太一に置いてきました。これは偶然ではなく、団体戦としての性格を考えれば当然の流れ。A級の千早と肉まん君に対し、実力では劣る、駒野くんと大江さん。団体戦は5戦のうち3勝すればよいのですから、弱い順から3番目までに勝ち星の計算をするのが大切になってきます。そしてその3番目にいるのが、他でもない太一。組み合わせのアヤというものもあるのかもしれませんが、いつも団体の進退の鍵を握っているのは、彼ということになります。格下や、逆に圧倒的に力量差がある相手であれば、多少は楽かもしれませんが、実力が互角である相手の時のプレッシャーは相当なものであるはず。今回はそんな太一の成長を、見ることができてとっても満足でした。しかし大事なところでツイてないって、かませ犬の匂いがプンプンしますぜ…。
~太一の成長が持つ意味~
さて、太一の成長というイベントは、作品の中でもひとつ大きな意味を持ってきます。彼が強豪相手でも勝ち星を計算できる存在になるということは、全国での団体戦での健闘も期待できるということ。前回大会でも、団体で出場していますが、そのときは千早がダウンしたことで、まともに戦うことなく姿を消しています。千早にとっては、個人での詩暢戦以上に、苦い思い出の残る舞台。物語を美しい形で進行させていく上で、団体戦での勝ち進みというのは、千早の個人戦での優勝などよりも、大きな意味を持っていると言っても過言ではありません。そして勝ち上がるためには、メンバーに、少なくとも3人、勝ちの期待出来る存在が欲しい。

実力派十分にある。あとはそれを活かし、「勝ち」に繋げられる存在になることが、課題となっていた。
A級の2人は、その実力は折り紙付きですが、ここで太一が成長を見せたことで、さらに期待感は高まりました。今年の団体戦が、事実上の初挑戦。まともに戦っても、かなり良い結果が望めるのではないでしょうか。
~千早のお姉さんと詩暢サマ~
そういえば今回、本編には登場しなくても、オマケ漫画などには常に登場していた、千早のお姉さん・ちとせが、ついにオマケ漫画から姿を消しました。何気に彼女、結構好きだったので、出てこなくて残念…なんて思っていたら、表紙の裏に…

いたー!!!!
お姉さん何やってるんですか。表紙の裏でも、しっかりとその存在を見せつけてくれたお姉さん。11巻では無事にページの中に登場してくれることを祈っています。そういえば詩暢サマも今回はオマケ漫画のみの登場でした。でもこの詩暢サマ、前回の大変身から元に戻っているように見えます。減量に成功したのですか!?それとも肉まん君との対比で、多少痩せているように見えているだけなのか、それとも隠れた下あごには豊満な肉があったりとか。何はともあれ、詩暢サマも11巻では本編登場を願っております。全国行ったらイヤでも登場してくるのでしょうが、11巻で全国へ…とはなかなか行かなそうですし。
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6巻レビュー→肉まんくんこと西田くんとは何なのか…《続刊レビュー》「ちはやふる」6巻
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9巻レビュー→みんなとするから、かるたは楽しい:末次由紀「ちはやふる」9巻
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自分が一人じゃないことくらいわかってる
でも
一人でも強くなりたいんだ
■今年も幕を開けた全国高等学校かるた選手権大会東京都予選。千早たち瑞沢高校は、前回王者としての参加。クセのある新入部員たちを加え、思い新たに日本一を目指す。個人個人が力を磨き、また団体としても、一回り成長。その力を、初戦から見せつける。そんな瑞沢高校の前に立ちはだかるのは、復活を目指す伝統校、そして初出場に燃えるダークホース。並みいる強豪達に挑む、千早たちの思いとは。いよいよ始まる、全国大会都予選。節目の10巻、登場です!
~狙われる太一~
今回苦戦が予想される対戦相手として描かれたのは、ダークホースの「朋鳴高校」と、強豪校の「北央学園」の2校。そしてそのどちらも、勝負のポイントを太一に置いてきました。これは偶然ではなく、団体戦としての性格を考えれば当然の流れ。A級の千早と肉まん君に対し、実力では劣る、駒野くんと大江さん。団体戦は5戦のうち3勝すればよいのですから、弱い順から3番目までに勝ち星の計算をするのが大切になってきます。そしてその3番目にいるのが、他でもない太一。組み合わせのアヤというものもあるのかもしれませんが、いつも団体の進退の鍵を握っているのは、彼ということになります。格下や、逆に圧倒的に力量差がある相手であれば、多少は楽かもしれませんが、実力が互角である相手の時のプレッシャーは相当なものであるはず。今回はそんな太一の成長を、見ることができてとっても満足でした。しかし大事なところでツイてないって、かませ犬の匂いがプンプンしますぜ…。
~太一の成長が持つ意味~
さて、太一の成長というイベントは、作品の中でもひとつ大きな意味を持ってきます。彼が強豪相手でも勝ち星を計算できる存在になるということは、全国での団体戦での健闘も期待できるということ。前回大会でも、団体で出場していますが、そのときは千早がダウンしたことで、まともに戦うことなく姿を消しています。千早にとっては、個人での詩暢戦以上に、苦い思い出の残る舞台。物語を美しい形で進行させていく上で、団体戦での勝ち進みというのは、千早の個人戦での優勝などよりも、大きな意味を持っていると言っても過言ではありません。そして勝ち上がるためには、メンバーに、少なくとも3人、勝ちの期待出来る存在が欲しい。

実力派十分にある。あとはそれを活かし、「勝ち」に繋げられる存在になることが、課題となっていた。
A級の2人は、その実力は折り紙付きですが、ここで太一が成長を見せたことで、さらに期待感は高まりました。今年の団体戦が、事実上の初挑戦。まともに戦っても、かなり良い結果が望めるのではないでしょうか。
~千早のお姉さんと詩暢サマ~
そういえば今回、本編には登場しなくても、オマケ漫画などには常に登場していた、千早のお姉さん・ちとせが、ついにオマケ漫画から姿を消しました。何気に彼女、結構好きだったので、出てこなくて残念…なんて思っていたら、表紙の裏に…

いたー!!!!
お姉さん何やってるんですか。表紙の裏でも、しっかりとその存在を見せつけてくれたお姉さん。11巻では無事にページの中に登場してくれることを祈っています。そういえば詩暢サマも今回はオマケ漫画のみの登場でした。でもこの詩暢サマ、前回の大変身から元に戻っているように見えます。減量に成功したのですか!?それとも肉まん君との対比で、多少痩せているように見えているだけなのか、それとも隠れた下あごには豊満な肉があったりとか。何はともあれ、詩暢サマも11巻では本編登場を願っております。全国行ったらイヤでも登場してくるのでしょうが、11巻で全国へ…とはなかなか行かなそうですし。
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