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2010.10.04
img_lineup.jpg映画「君に届け」公式HP



■全く観る予定などなかったのですが、なんだか色々あって、映画版「君に届け」を観てきました。しかも男二人という、わけのわからない組み合わせで、カップルの溢れる新宿ピカデリーで。完全にアウェーで、居心地が悪かったわけですが、必死に主演の多部未華子ちゃんのファンを装って、なんとかカモフラージュ。「多部ちゃん多部ちゃん…」などと呟きながらシートを探す私は、端から見たらかなり気持ち悪かったに違いありません。

 さて、話はそれましたが、本題に入りましょう。まず端的に感想を述べるのならば、「想像よりは悪くなかった。」という感じ。マンガ原作のシネマライズって、何かにつけて評判悪かったりするじゃないですか。「君に届け」も、キャスティングをはじめとして、色々と原作ファンから文句があったりしたみたいです。正直自分も、風早くん役を三浦春馬くんがやるというのは、どうなのだろうと思っていましたが、意外や意外、彼はかなり頑張って、しっかりと映画「君に届け」の魅力に寄与していました。さすがに風早くんほどの爽やかさはないものの、それ以外の部分で、しっかりと魅力を発揮。好青年っぷりが際立っていました。これはかなり褒められて良いのではないでしょうか。少なくとも私の目には、与えられた大変な役を、全うしたように映りました。一方の多部未華子ちゃんも、それなりに役にハマっており、さほど違和感を感じることもなく、観ることができました。色々と話題になったキャスティングでしたが、結果的には正解だったのではないでしょうか。
 
 ストーリー的には、原作に準拠しつつも、最後はまとめるために、原作にないパターンで展開。その唐突さに一瞬面食らったものの、映画という短い時間の中で、何かしらの形を残さねばならない以上は、仕方のない展開だったのかもしれません。目に見えた形で進展しないラストというのは、スクリーンで観ていたとき、少し味気なく感じられるかもしれませんしね。私はどっちでも良いのですが。
 
 また恋愛だけでなく、友情に関してもしっかりと描かれていたのは、好印象。その分、詰め込みすぎたのか、途中間延びしたような感じになり、「長い」と感じてしまったのは事実ですが。とりあえず、くるみちゃんのくだり要らなかったんじゃないかなぁ、と。くるみちゃんが大きく関わるイベントは、クラスマッチでのあの出来事なのですが、あれが友情フェーズと恋愛フェーズの双方に、中途半端に脚を踏み入れた形になり、どっちつかずの気持ち悪さが残ったというか。友情フェーズに関して言えば、直前のトイレでの一幕でOKですし、恋愛に関しては、ターニングポイントとなったのは風早のバス停での一件と、ちずの一言であったわけですから、結局のところくるみちゃんは何をしたのだろう…と。また、彼女に関しては、原作のようなフォローが所々欠けていて、風早にお似合いであるルックス・雰囲気の良さであるとか、一途に想う純粋さが今ひとつ描ききれておらず、なんとなく生意気でイヤなやつという印象が残ってしまった気もします。そもそもくるみちゃんが、コンプレックスである名前の「梅」を連想させる、梅干し色のカーディガンなんか着ないだろ、と。すみません、くるみちゃん好きなので、どうしても気に入らない点ががががが…。あと服装に関して言えば、爽子のスカート短すぎじゃないでしょうか。爽子というキャラを出すのに、あのひざ上10センチは余計だったような気がします。目、行っちゃいます。
 
 この映画で、一番良かったのは何かと言うと、個人的には圧倒的に「龍とちづ」。特にちずが、本当に魅力的に映りました。元々感情豊かで、元気に動き回る彼女ですが、実写となるとそのアクティブさがダイレクトに映し出され、非常に活き活きとしていると言いますか。また、ポイントポイントで、爽子に良い影響を与えるのです。友達として、恋する女の子として、大車輪の活躍でした。正直、長い時間かけて成就したメイン二人の恋よりも、短時間で描かれた、ちづの恋の方が、個人的には良かったと思えるくらい。そしてそんな彼女を優しく見守る、龍がまたカッコいいんだ。 
 
 気がつけば長々と書いていましたが、こんな感じです。1800円払ってまで観る価値があるかはわかりませんが、個人的には可もなく不可もなく、ただちょっと長いかな、と。単行本4巻分の価値があるのか…とか考えちゃうからいけないんでしょうか。
 
 
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コメント

こんにちは。

先日、妻の口から『三浦春馬』の名前がでてきたので「『君に届け』にでてる人だね」と返事をしたら、

妻 「何で知ってるの?」
私 「『君に届け』のマンガ読んでる(持ってる)」
妻 「貸して!」

妻はふだんマンガなんか読まず、私が少女マンガ読んでるのをバカにしてるのですが(妻はテレビばかり見てるのでおあいこだと思うのですが)、映画やテレビの力ってすごいです。

ちなみに、『君に届け』12巻の帯にのってた写真を見る限りでは、多部未華子の爽子は好印象でした。

くるみちゃんはどんな役者がやったのか知りませんが、時間の限られた映画の中だと「イヤなやつという印象が残ってしまう」のは仕方ないですよね。しょせん、脇役ですので(私は好きですけど)・・・12巻なんか1シーン(実質1コマ)しかでてこなかったし。
From: ~名もなきお * 2010/10/05 13:36 * URL * [Edit] *  top↑
「君に届け」はアニメも2期決定だそうで、絶好調ですね。

私の周りでは、映画版「君に届け」の出来は賛否両論でしたが、
個人的には良かったと思っています。
原作を踏襲すると、どうにも地味目なB級映画っぽい作品になりそうでしたし。
三浦くんは個人的に好きなので、その辺もポイントアップになっていたのかもしれません(笑)
From: いづき@管理人 * 2010/11/14 01:16 * URL * [Edit] *  top↑

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