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Tag [続刊レビュー] 2010.10.12
1102969066.jpg吉原由起「チョコレートガール」(1)


乳なら間に合っておる
押しつけんな
暑苦しい



■熱意はあるものの、超ネガティブでミスばかりの芸能マネージャー・今日子。売り込みたい、仕事を成功させたいと思うばかりに空回り。今日も今日とて、新人の売り出しに失敗した今日子は、担当を外され、とある劇団俳優のスカウトに任命される。その男・陸をスカウトしてこれなければクビ…背水の陣で臨んだスカウトだったが、平気で手を上げる・笑わない・テレビ業界を毛嫌いしているなど、強烈な個性を持つ陸に、今日子はドン引きしてしまい…!?

 「蝶よ花よ」(→レビュー)などを描いている吉原由起先生の新連載でございます。今度の舞台は芸能界。といってヒロインは芸能活動をするわけではありません。ヒロインの職業は、芸能事務所のマネージャー。ネガティブ思考で失敗ばかりの彼女は、ある日社長に呼び出され、「担当は全て外れて、ある劇団俳優をスカウトして欲しい。もし失敗したらクビ。」と告げられます。早速その男・陸のスカウトに向かった今日子でしたが、芸能界嫌いの彼は、当然のことながら門前払い。しかし、これで諦めるわけにはいかない今日子は、その後も熱心に彼の元に通い続けます。手を上げられたり、無視されたり、暴言を吐かれたり…それでもめげない彼女を前に、ついに折れた陸は、最終的に事務所に入ることになったのでした。クビを免れて一安心…だったのも束の間、あろうことか陸のマネージャーに任命されてしまった今日子は、その後も気難しい陸相手に、お仕事を続けていくことになるのでした。


チョコレートガール
「貧乳」と書いて「マネージャー」と読む。これはネガティブとは、ちょっと違う気が。


 吉原先生といえば、ハイテンションでおくるコメディが売りですが、今回もコメディ成分強めに出ております。ヒロインはネガティブといっても、言う事は言う、割とハッキリとした性格の女性。一方の陸も、俺様とは違うものの、自分の信念は曲げず、頑固に自分の意見を主張するタイプ。そんな二人が一緒になるわけですから、当然のことながらぶつかり合いが発生します。そこから生まれる勢いの良い笑いと、トキメキ。普通だったら考えられないような展開も、勢いがあってこそ、読んでいると、意外とすんなり受け入れられてしまいます。多分あまりにコメディ然としているから、ある程度のことが起こっても「コメディだしね」てな感じに許されてしまうのかな、と。それも含めて、また上手さなのだと思います。
 
 吉原先生の作品に登場するヒーローがまた個人的に好きなのですが、今回のヒーローもまた味があっていいですね。主張は強いが、俺サマではないし、とにかくストイックに高みを目指すその姿がカッコ良いです。それでもって、恋愛…というか人付き合いがかなり下手で、過去のトラウマからベッドシーンは大の苦手というあたりもなかなかかわいらしいです。ハイテンションにテンポよく進むので、恋愛方面でも多少進みが早い印象があるのですが、比較的早い段階で完結するのかな、という気がします。5巻完結が目標くらいで、長過ぎず短すぎず、今のままのバランスを保ったままに進んでほしいところですね。今回も安心して楽しむことができる一作となっていました。


【男性へのガイド】
→吉原先生の作品は、プチコミ比較でいうとかなり男性にも読みやすい部類には入ると思います。まぁあくまでプチコミ比較なのですけれど。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→安定感良く、期待通りに楽しむことができました。これからどう展開するのか、動機付けやタネが弱い気がするので、オススメ手前くらいで。


■作者他作品レビュー
吉原由起「ヴィーナスにあらず」


作品DATA
■著者:吉原由起
■出版社:小学館
■レーベル:プチコミフラワーコミックス
■掲載誌:プチコミック(連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon
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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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