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Tag [続刊レビュー] 2010.10.27
作品紹介→藤宮あゆ「僕らはいつも」
4巻レビュー→青春しまくってる京ちゃんに思わず赤面《続刊レビュー》「僕らはいつも」4巻
5巻レビュー→全てを背負う中学生、何も背負わぬ高校生:藤宮あゆ「僕らはいつも」5巻



1102969565.jpg藤宮あゆ「僕らはいつも」(6)


誰の上にも
同じ星が光っていて
同じように夜が来る
でもきっと
その長さはみんな違う



■6巻発売です。
 京ちゃんの冴花への想いを知り、モヤモヤする典。このモヤモヤの要因はなんなのか、悩んでも答えは出ないままに、榛名と付き合う自分に疑問を感じ始める。とりあえず今は、何か答えを出そう…そんな時に、榛名とバッタリ道で会って…!?さらにそこに京ちゃんも登場。一体どうなる!?一方冴花は、想いを抑えきれずに、柳津先生の所に泊まりにいくが…。それぞれが、それぞれの想いで動き戸惑う、白熱の6巻、登場です。
 

~京ちゃんのターン!~
 今回は完全に京ちゃん巻でした。最初はプリンスポジションであった京ちゃんですが、いつしか情けない超絶ヘタレアホお坊ちゃんキャラに(言い過ぎ)。段々とそのヘタレ具合を加速させていったわけですが、同時に私の心を掴んでいったのも事実。5巻にて一世一代の告白をするというハイライトを作り出した彼ですが、6巻でもまたやってくれました!5巻は6巻への繋ぎでしかなかったのではないかと思えるような、見せ場。(良い意味で)カッコわるい方と、カッコいい方、両面を存分に発揮してくれました。いや、でも五分五分というわけではなく、8割方カッコわるいのですが。
 

~完全に三枚目です~
 5巻のレビューの時に取り上げたのですが、次巻予告の時点でアホ丸出しであった京ちゃん。今回もやってくれてます。ほんとにアホ。愛らしいアホです。
 

僕らはいつも6-1
誰だお前


 えーと、王子キャラはどこへ…。完全に三枚目ですよ、兄さん。この昔の少年誌の表紙ばりに意味のないウインクとピースサイン。だせえ。。。てか「7回ぶりにオレのターン」とか言って、メタ発言するとか、完全にお笑い担当じゃないですか。しかもその後のアホっぷりがまた素敵。完全にというわけではないですが、とりあえずフラれた身でありながら…
 
来ている
流れは今
俺に来ているような気がちょっとする!!

 えー…。まず、小物・ヘタレ組の男は、やたらと「流れ」というものを気にするのですが、京ちゃんもしっかり。何かにかこつけて「流れ・ツキ」を重視するあまりに、良いタイミングを見逃して、悪いタイミングで突っ込んでしまったりということが多々あります。今回もここまで盛り上がった直後に、冴花の柳津さん家お泊まり事件が発覚してどん底に突き落とされるというね。このタイミングの悪さが、なんとも素敵ではないですか。そういえば6巻に彼のことを「プリンス」と言うシーンがあるのですが、完全に脳内で「プリンス(笑)」に変換されていました。プリンスとか、もはやお笑いでしかないですよね(笑)
 

~冴花と京ちゃんの、素敵な関係~
 それでも彼は、そこらへんのヘタレくんとは違います。ちゃんとやるときはやる、少女漫画の男の子です。きっかけは早とちりからという、ちょっとカッコわるいものではありましたが、全力で彼女の元に駆けつけたのは事実。手がかりなしでありながら、しっかりと彼女を見つけることのできる、“ツキ”も持っていました。見つけた後は、「近づかないで」と言われしっかりそれに従うように、完全に冴花のペースに持ち込まれるわけですが、黙ってそれに付き合う(従う)のが、ヘタレキャラの良さでもあるわけで。その後のシーンでは、もう大感動でしたよ…


僕らはいつも6-2 
「そのままそこに立ってて
 泣き終わるまで」
「わかりました」 

 
 
 「わかりました」という、京ちゃんの丁寧語での返答。そしてしっかりと彼を、一番役に立てる形に誘導する、冴花。見開き2ページに集約された、二人の関係。これ以上、何もいらない。本当に素敵なシーンでした。
 
 
~見せ場は7巻?~
 なんてこんな素敵な時間も、あっという間に崩される、そこがまたヘタレ君の悲しき運命なわけですが、まだまだ見せ場はありますよ。そう、見せ場は5巻でも6巻でもなく、7巻なのです!(きっと)。大の大人を相手に、高校生がいっちょまえに対峙しようとするその姿は、なんだか見ていてとてもムズかゆいのですが、それもまた青春。彼が一歩先に踏み出すには、何かしらの大きなきっかけがないとだめなのです。柳津先生、多分本気ではあるけど、それは冴花に対してだけでなく、皆に対してなのだろうなぁ、と。もし冴花にマジだったら、ドン引きですよ。榛名の過去どころじゃなく引きますよ。ってそういえば前回匂わせていた榛名の暗い過去って、どうなったんですか?てか今回も京ちゃんと冴花の話しかしてないですね。あれあれ。。。


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