池田乾「花屋の番人」
門は常に閉じられ
番人の許しを得た者の前にのみ開かれる■3巻発売です。
今ある次元から、更なる高次元へ魂を送る「門」。現在確認されている門は5つ。その門を通った魂は、神になることができる。その門を守るのが、番人。彼らは、長い年月をかけて辿り着いた魂を受け入れ、欲のままに不正に門を通ろうとする者を排除する。地球の日本のとある花屋に、その門のひとつがある。そこで門番見習いをしているのが、16歳の少年ティティ。グータラで何もしてくれない番人のレンに手を焼く毎日だったが、最近になってさらに他の番人までが集まってきて…!?
現実世界と異次元を繋ぐ「門」を守る番人。その見習いをしているティティ、通称ティーと、変わり者揃いの番人たちとの触れ合いを描いたファンタジーです。訪れる魂が、門を通るにふさわしいかを判断し、ふさわしくないと判断した場合にはその魂を排除します。実際にはふさわしくない方が圧倒的に多いので、「司る」というよりは「守る」という表現になってしまうようです。ティーはまだ門を任されていない見習い。その彼を、現役の番人たちは溺愛しており、「息子」と「父親」として関係を築いています。
登場人物は基本男性のみ。腐女子御用達という感じですね。BLではありませんが。それから気になるのが門について。門番は自分の守る門から離れ、ティーのいる花屋に集まってくるのですが、離れちゃって良いのかな、と。そうそうには通れない強力な結界を張ってきたとは言いますが、それじゃあ守ることはできても「相応しい者」が来た場合通せないんじゃなかろうか。いや、その辺は超越した存在である番人だから何とかなるのか?
【オトコ向け度:☆ 】→男キャラオンリーで話を展開。ファンタジー好きだとしても男性には少し厳しいかもしれません。腐女子御用達という感じ。
【私的お薦め度:☆☆ 】→説明はちゃんとされているんですけど、それでも腑に落ちない点はある。ファンタジー好きならば雰囲気で理解できるのかもしれませんが、私にはすこし合いませんでした。
作品DATA■著者:池田乾 作者さんのブログあります
■出版社:新書館
■レーベル:ウィングスコミックス
■掲載誌:Wings('06年5月号~連載中)
■既刊3巻
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