このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2010.11.03
作品紹介→高山しのぶ「あまつき」
10巻レビュー→さっくりと感想を《続刊レビュー》「あまつき」10巻
朽葉がいなくなって区切りがついたとか…:高山しのぶ「あまつき」11巻
関連作品レビュー→高山しのぶ「ハイガクラ」



1102969088.jpg高山しのぶ「あまつき」(12)


君は一体
何者だ



■12巻発売です。
 帝天に対抗すべく、協力者を増やす努力を始めた鴇時。懸命の呼びかけの甲斐あって、陰陽寮と露草達の協力を得るところまで漕ぎ着けた。そのさなか、夜行が現れ鴇時達に襲いかかる。なんとか夜行と夜行の操る妖を撃退したものの、朽葉と真朱、そして、『本当の銀朱』の体が、夜行の闇の中に連れ去れさられてしまう。戦いの中で負った鴇時の傷も癒え、帝天と闘うため力を蓄える妖と陰陽寮たち。そして、ようやく目を覚ました梵天は…!?


~なぜか買ってしまう新刊~
 いや、もうどこまで続くのかわからんのだから、完結した時にでもまとめて買おうかねとか毎度思ってるのですが、ついつい買ってしまうのですよ。今回はどう考えても朽葉が出ないので、ハードル高かったのですが。前巻あたりまでは、勢力図や関係がかなり複雑になり、現状把握が困難であり、その辺も買いつづける意欲を削がれる要因になっていたのかなという気も。1つの作品だけを追いかけつづけるような人であれば、それでこそ楽しめるのかもしれませんgな、毎月毎月結構な量の作品を読む自分には若干キツいところがあったり。今度一度ゆっくりと全巻読み直して、しっかり考察したいですね。


~なぜだか盛り上がってきた気がする~
 さて、なんだかよくわからない状況が続いていたのですが、そんな私でも久々に物語の状況を把握できる出来事が起こりました。それが、慶喜の登場。そう、徳川慶喜であると思われる、その男の登場によって、やっと「ああ、この作品は大江戸幕末典と幕末を結んだファンタジー作品だったのだな」と思い出せたのです。なんか陰陽寮だなんだと出てきて、表の歴史はあまり登場していなかったので、そもそもの前提を忘れてしまっていたというか。大江戸幕末展は、その名の通り幕末の様子が再現されているという催し。そう考えると、時代として設定されているのは、幕末までの時間ということが予想できます。しかし鴇時のいる世界では、確実に時が進行している。徳川家茂が行方不明となって、慶喜の時代が訪れたとすれば、幕府の時代は終わりとなります。そうなったとき、あの世界はどうなるのか。なんとなく気になるところです。なんて、鴇時たちの直面している問題は、そんな長期的視点で語れるほど悠長な問題ではなく、おそらく直接問題として表面化してくることはないとは思いますが。


~なぜだか篠ノ女にフラグが立っている気がする~
 さて、またもう一つ物語が面白くなってきたのは、梵天が篠ノ女の存在に疑問を抱きつつあること。確かに物語の重要な役割を担うであろう彼が、今のところ鴇時に対して彼が果たした役割は、この世界の案内人としての役割と、精神的サポートのみ。初代白紙の者として、元の世界を知る者としての役割としては、あまりにもったいない活躍です。その立ち位置から考えるのであれば、もっと重要な役割があっても良いはず。そしてそのフラグが、梵天の疑いによって立てられることとなりました。楽しみですねー。まぁそれよりも朽葉がどうなるかが一番気に(ry


■購入する→Amazon

カテゴリ「ZERO-SUM」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

こんにちは^^

確かに盛り上がってきましたよね?!
最後のうつぶしさんが気になりました…っ

また 遊びに来ますね~
From: みつき * 2011/12/06 21:38 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。