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Tag [続刊レビュー] 2010.11.09
作品紹介→「花より男子」神尾葉子の新作は、またしても力技の連続で目が離せない!:神尾葉子「虎と狼」1巻



1102969568.jpg神尾葉子「虎と狼」(2)


落ちる
恋に落ちる



■2巻発売です。
 BL好きの女子高生・美以は、実家の定食屋の常連だった大学生のトラとオオカミが自分の学校の先生になって現れてビックリ。口の悪いオオカミは、歯に衣着せぬ物言いで、いきなり問題児達と対立。一緒に行動することの多かった美以も、そこに巻き込まれてしまい、夜の学校に閉じこめられてしまう。列車事故のトラウマから、パニックを起こした美以を見て、オオカミは初めて「美以」と名前で呼んでくれる。しかし脱出できない状況は未だ変わらず、果たして二人の運命は…!?


~気がつけば夢中で読んでいる~
 2巻発売です。相変わらず神尾葉子先生の作品っぽいテンションに話運びで、気がつけばスイスイ読み進めています。今回は、本格的に恋心を自覚し始めるとき。そして、ライバルの登場に、友達付き合いと、かなり人間関係に動きのある巻となりました。神尾葉子先生の作品て、なんとなく似た雰囲気が漂っている気がするのですが、それを逆手に取って、今のキャラや状況を、今までの作品と比べて見ていきましょう。といっても神尾先生の作品は、「花より男子」と「キャットストリート」(→レビュー)しか読んだ事ないのですが…。
 

~天然なライバルといえば…~
 今回いきなりのライバル登場だったのですが、いつの時もライバルがいるのが、神尾作品の特徴。生活状況でピンチに陥る以外は、基本的に一対一の対決構造となります。といっても直接張り合うことはあまりなく、ヒロインが引くパターンが多い気が。今回のライバルになった女の子・弥生ちゃんは、典型的な天然系の女の子。


虎と狼2
天然な子には、何を言っても通じない。天然というか、天才というか。



 天然系で話が通じないライバルというと、海ちゃんを思い出します。あの時も、彼女のペースに持っていかれてヒロインはやきもき。あわや取られる…!?というところまで行きましたが、寸でのところでストップが入りました。結局バレたのは、つくしが作った弁当を自分が作ったと嘘をついたところからで、最後もフォローなく、数少ない悪者的扱いのままフェードアウトしていきました。しかし弥生ちゃんは同じような道は歩むことはありませんでした。ズルさも出さず、嘘もつかず、ただまっすぐに相手を見つめ、結果フラレてしまいます。それを経て、美以と弥生は本当の友達となることになるのですが、敵対関係を経て仲間になるというのもまた、神尾作品の一つのパターン。今回は弥生ちゃんが弥生ちゃんだけに、かなり特殊なやりとりが交わされそうですが、仲間になったら一途に助けてくれそうで、心強いですね。そういえば海ちゃん登場時、道明寺との関係を繫いだのは料理だったわけですが、今回もまた関係を築いたのは料理と、なんとなく共通点がある気がします。生活感のあるヒロインといいますか、その垢抜けなさがまた素敵なのだと思います。
 

~相手本線はオオカミ~
 相手本線は、やっぱりオオカミ。美以は1巻終わりから2巻にかけて、トラに恋心を抱くのですが、それでも結局はオオカミにいくであろうという確信があります。「キャットストリート」は事前に二人を経てから峰浩一に。「花より男子」も類経由から紆余曲折あり道明寺へ。今回もきっとそうなるはずでしょう。口の悪い黒髪というのも、共通してますし、これは来るで…!なんて競馬とかでもこんな感じで予想して外れまくっているわけですが。いやでも今回は倍率1.5倍くらいの堅さだと思うんです(競馬知らなきゃ伝わらない表現)。しかしトラの感情を切り崩すのは一体誰なのか。このまま彼がアーティスト肌の理解できない人間として描かれることは考えがたく、誰かしらの理解者が登場するはず。そうなると、やっぱりトラなのか…。いえ、フラれてもめげずに、西門と幸せな関係を築きあげた松岡優紀ちゃんという前例がいるではないですか。というわけで、トラの相手本線は現状で弥生ちゃんと予想しておきましょう。天才肌同士、理解できる余地も大きいと思うのです。日向更とまではいかないですが、ちょっとだけいい仲になったA子ちゃんという存在も確認できたし、上手くいけば再登場も…とか妄想しすぎですね。そうそう、松岡優紀と言えば、台湾版ドラマ「花より男子」で彼女の役をやったレイニー・ヤンという女優さん、とってもかわいらしいのですよ。無許可でドラマ化されていた「悪魔で候」のヒロインも務めているのですが、つい全部観てしまったという。台湾のF4では俄然花沢類が好きですね。
 



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