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Tag [新作レビュー] 2009.03.01
近距離lovers山田こもも「近距離LOVERS」


私たち
このまま「幼なじみ」でいても…
いいのかな   



■1巻完結。全3話に加え、短編1編を収録。
 ショーコとゆーたは、生まれたときから家が隣同士の幼なじみ。いつも一緒にいて楽しいし、仲も良い。周りからは、「夫婦漫才」なんて呼ばれているけれど、付き合ってはいない。そんなビミョウな二人の距離も、高校生になり、だんだんと変化してきて…!?
 
 ベタ甘の幼なじみものです。物心つく前から一緒にいた二人。ゆーたはずっとショーコのことが好きだったわけですが、一方のショーコはというと、恋に関しては驚くほど鈍感。それゆえに、ゆーたはもう一歩踏み込めず、ずっと我慢してきた。しかしそれももう限界。ついに真剣に告白するのですが、突然のことにショーコは戸惑う…。というようなお話。しかし彼女、鈍感すぎるぜ。だからこそ彼の方は惹かれるんでしょうけどね。
 
 「愛する」というよりは「愛される」ってことに主眼が置かれています。そのため、男の子の方は彼女に対し無償の愛を提供するけれど、それに対し女の子のほうは男の子に対して結果として何もあげてない、っていう構図に。だからこそベタ甘になるのですが、ギブ&テイクの関係をしっかり示してもらったほうが、個人的にはスッキリするかなぁ。好きって想ってあげるだけではダメなんですよ、と。いや、でも作品自体は良く出来てるんですけどね。そこがちょっと気になったもんですから。
 
 それから浮気疑惑のくだりですが、男が必死に弁明したところで女性は絶対信じてくれませんよね、現実では。それも「愛され」スタンスの彼女ならなおさらのこと、って思ったんですがどうでしょう?


【オトコ向け度:☆    】
→ご都合主義、とは言わない。だって愛されるって嬉しいもの。基本的には女性向けです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→甘々展開が好きな方にはオススメです。3話完結ながら、恋人同士の一連の流れはカバーしてますし、なおかつ無理を感じさせません。また、今連載中の「毎日君に恋してる」(→レビューはこちら)も、興味のある方はチェックしてみてください。個人的に、大爆発もあるんじゃねーかと密かに注目している作品です。


作品DATA
■著者:山田こもも 作者ブログ→「コモモモード
■出版社:小学館
■レーベル:Cheese!フラワーコミックス
■掲載誌:Cheese!(2007年6月号,7月号,2009年2月号),読切り:ちゃおデラックス(2002年夏の増刊号)
■全1巻
■定価:400円+税

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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