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Tag [続刊レビュー] 2010.11.14
作品紹介→*新作レビュー*すえのぶけいこ「リミット」
2巻レビュー→サバイバルはあくまでダシ、メインはあくまで人間関係:すえのぶけいこ「リミット」2巻



1102979965.jpgすえのぶけいこ「リミット」(3)


みんなでいっしょに帰ろうよ
仲良くしよう



■3巻発売です。
 薄井の失踪。それは芽生えかけた「信頼」を破壊し、全員の心を再びバラバラにしていく。後悔から懸命に捜索を続ける今野だが、気力も体力もついに限界に達する。そんな中、足を滑らせ川に転落。力つきようかというその刹那、一筋の希望の光が…。こんなに傷ついて、こんなに弱いのに、それでも生きたい…。激動の3巻!!
 

~装丁がものすごいインパクト~
 3巻にして、ついに盛重さんが表紙を飾りましたよ。鎌を携え、自信たっぷりなこの表情と立ち方が素晴らしい。さらにこれだけでなく、裏表紙の重盛さんもまたインパクトたっぷり。


リミット3
裏表紙


 なんか眉毛太めで描かれるので、これだけ見るとなんかちょっと古めの劇画タッチの少年漫画みたいに見えなくもないです。そして何より彼女が一番活き活きしているのが、帯。「ざっまぁみろ!!」との言葉と共に描かれる、彼女の表情がすごいことになっております。1巻は完全に重盛さんが場を支配したものの、2巻は神矢さんにその立場を奪われつつあった中、3巻では再び彼女のターン。またしてもものすごいことしてくれました。しかし最後はあれ…。「ライフ」でも出なかった、死人が…出てしまうのでしょうか…。
 
 
~日向くんが登場したということ~
 さて、2巻ラストにて登場した新キャラですが、案の定男の子でした。しかも日向くんというおまけつき。いや、そもそも日向くんって誰だっけって感じですが。しかし彼、恐ろしいほどに聖人君子な振る舞いをしております。暗い背景が使われがちなこの作品の中にあって、彼だけ後光が差しているかの如くキラキラ演出がされています。さて、彼の登場が、一体どのようなケミストリーを生み出すことやら。要注目です。個人的には、あくまで女の子しか登場しないからこそこの作品は面白いのだと思っていおり、正直なところ日向くんの登場は望んではいませんでした。しかし今のところ、汚い部分まで内面を吐露しているのは女の子のみで、日向くんは全く汚い部分は見せていません。サバイバルマンガというよりは、人間関係と心のぶつかり合いを描くマンガとしてこの作品を捉えるのであれば、日向くんはまだ物語にはハッキリと参入してはいません。それは当初のイメージからすれば望ましいことではあるものの、彼一人だけ聖人君子でいられるわけもなく(いたとしたら違和感バリバリ)、この先物語に何かしらの形で参入してきてもらいたいところ。しかしどう関わっていくのか。もし今野の心の拠り所となっておしまいとかだったら、もったいない使い方だと思うのですが。しかしそんなことは、3巻終わった時点では小さな悩みであって、一番の注目は先も書いた通り、死人が出るか否かという。いや、あれもうダメだろう…。かなりショッキングな展開でございました。そりゃあ4巻も読みたくなりますよ、うん。



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コメント

こんにちは。

今回の表紙はおどろきました。
盛重さんでしたね・・・。

こころなしか、表紙では少し美化(?)されているような気がします。

日向くんはちょっと聖人君子すぎ、気持ち悪いです。
この後豹変するのかな・・・?

死人は・・・あのカラスの群れで生きていたら、かえってコワイような・・・。

そうそう、scene 8(3巻収載)の表紙が2巻の表紙だったんですね。
From: しろくま * 2010/11/14 11:59 * URL * [Edit] *  top↑
表紙で美化…されてるのでしょうか。。。心なしか「キリッ」とした感じは受けますが(笑)

日向くんの本領発揮は4巻以降にあるんじゃないかな、と個人的には思いたいところです。
どちらにせよ、男子は邪魔だと思っていたりもするのですが。。。
From: いづき * 2010/12/12 23:50 * URL * [Edit] *  top↑
美化されてなくね??てか普通ぢゃんWW
From: ○ * 2011/06/24 20:40 * URL * [Edit] *  top↑

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