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Tag [新作レビュー] 2010.11.21
1102979399.jpg征矢友花「オズと最後の魔女」


オズは私だけのオズだ!
今までもこれからも
メタボロになるのは
私のためだけだ!



■旅を続ける凸凹コンビ。見ためはただの小さな女の子だけど、実は魔力を持ち魔法を使う、自称「最後の魔女」・ドロシーと、その従者でヘタレなオズ。オズの秘密は、一度死んだ身でありながら、ドロシーの魔法により蘇った使い魔だった。行く先々で、トラブルに巻き込まれる二人。けれどもドロシーの魔法と、オズの不死身の再生力で、今日も今日とて敵を伐つ!ツンデレお嬢様×ヘタレ下僕、乙女なら一度は夢見る魂を越えた禁断の主従関係!!

 ツンデレ魔女と、ヘタレ従者のツンデレファンタジー作品。ヒロインは、どうみても幼女にしか見えない、ツンデレお嬢様・ドロシー。昔から魔法を研究しており、実際に魔法を操ることができる、自称「最後の魔女」。そんな彼女に従えられながら一緒に旅をしているのが、ヘタレ従者の若い男・オズ。単なる女好きでヘタレな男に見える彼ですが、実はとある能力の持ち主。それは、何度殺されてもドロシーの呪文によって生き返るという、不死身の魔法。彼は一度死んでおり、そこをドロシーの魔法によって救われ、使い魔として契約させられているという状況なのでした。そんな二人が、街々を旅しながら遭遇する、様々な人、そして様々な事件。そんな数々の事件を、凸凹コンビが切り抜けていく様子を、テンポよく描いていきます。


オズと最後の魔女
普段は傍若無人に指図ばかりしているが、子どもは子ども。一度冷たくされると途端に不安になる。けれども主人であるという立場と、プライドの高さが、素直にさせてくれない。そんなところもかわいらしいところ。


 秋田書店には、80年代~90年代のアニメを彷彿とさせるような作品が散見されるのですが(例えば筆頭は「KEY JACK」(→レビュー)「炎人」(→レビュー)あたり)、この作品もまたそんな印象を与えてくれる作品。一話完結型で、旅する二人が行く先々で人と出会い、トラブルに巻き込まれるというパターン。そしてそんな中二人は仲違いしつつも、最後は力を合わせて敵を倒し、一件落着という。ただそれだけで終わりではなく、しっかりと旅立ちの際の寂しさを余韻として残すのは、複数巻刊行している作者さんだからこそのプラスアルファというところでしょうか。二人が恋愛関係に発展するかと言われるとそうではなく、あくまで基準は魔法使いと使い魔。ヒロインの心はまだ子どものようで、そこを起点として優しく温かい人間同士の特別な関係性が築かれていきます。
 
 紹介文にもある通り、ヒロインのドロシーはかなりわがままで傍若無人なお嬢様。そんな彼女に付き合ってあげるのは、オズの優しさでもあり、義理堅さでもあります。従者はオズではありますが、実質この関係を壊さず持っているのは、オズの気遣いがあるから。それでもオズが彼女に付き従おうと思うのは、ドロシー自身の人付き合いの苦手さと、一人の女の子としての頼りなさゆえに、守ってやりたいと思うからなのでしょうが。一応ラストに近づくに連れて、ふたりの馴れ初めが明らかになっていくのですが、序盤はそういった説明は一切なし。それはそれで、短期連載で締めるには都合が良く、ラストでもしっかり回収しているので、一つの作品として見ても結構纏まった良作になっている気がします。ただ元々の傾向なのでしょうが、絵柄が今ひとつ安定せず、キャラの描写が崩れること数回。気にならない人であれば問題ないですが、気になる人だとちょっと目につきすぎるかもしれません。懸念材料はそれぐらいで、全年齢向けに、非常に読みやすい作品となっていると思います。


【男性へのガイド】
→だれにでも親しみやすい作品になっていると思います。萌え的な方向で捉えられると、ちょっと違うかもしれませんが。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→突如崩れる絵柄以外は、至って安心して見ていられる作品。一話ごとの盛り上げも、全体通しての構成も、しっかりと練られていて、終始楽しんで読むことができました。


作品DATA
■著者:征矢友花
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセスGOLD
■全1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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レビュー
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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