作品紹介→*新作レビュー*尾崎あきら/誉田哲也「武士道シックスティーン」
2巻レビュー→微笑み絶やさぬ清楚美人、河合先輩が素敵すぎる件:尾崎あきら/誉田哲也「武士道シックスティーン」2巻
尾崎あきら/誉田哲也「武士道シックスティーン」(3)
私
磯山さんと
もっと剣道がしたい
■3巻発売です。
関東大会で団体優勝したものの「剣道を続ける理由」を見失った香織は、剣道部から離れることを決める。チームを刺激する香織を見て、自分の剣道に疑問を持ちはじめていた早苗は、香織を引き止めようとするけれど…。そして迎えたインターハイ団体予選。部活の練習には参加していなかったものの、個人練習を積み重ねてきた香織は、そこで思わぬ結果を残すことに。迷ってぶつかって、それでも自分の道を探し続ける少女たち。剣道の、そしてマンガの神髄に迫る第3巻。
~先輩達に恵まれた環境~
第3巻登場です。予定ではもうちょっと早く終わる予定だったみたいですが、好評につき少しだけ続くことに。3巻では、香織と早苗の剣道への姿勢を変化させる過程が描かれるのですが、その合間合間に描かれる、先輩達の姿もまた素敵。全ての先輩が、どこまでも先輩らしく描かれるから、この作品は好きです。それは、女子はもちろんのこと、男子の先輩達も。皆がみんな、後輩の良き理解者でいてくれるというのは、もの凄く恵まれた環境だと思うんです。しっかりと進む道の先にいて、自分たちを導いてくれる、手助けしてくれる…。けれども香織はそんな先輩達の姿が、なかなか目に入らないんですよね。それは、なんとももったいないなぁ、と。個人的には河合先輩が先輩っぽさを発揮しまくっているので、それだけで満足なのですが。

ハードな練習にも関わらず汗をかかない河合先輩
この包容力。なんていうか、お母さんみたいな。2年違うだけでこんなにも違うものか。
~涙を流さぬキャプテンと副キャプテン~
さて、そんな先輩達と共に戦う、インターハイ予選。しかし本編では、この大会は驚くほどサラッと書かれて終わってしまいました。剣道において、インターハイというものがどれほどの重要さを持つのかはわかりませんが、それでも全国という舞台に繋がるということで、重要な大会であることは間違いないかと。それをサラっと描いてしまうのは、もったいないような気がします。とはいえ、早苗と香織の二人の関係に絞った上で描かれるという縛りがある以上、その辺は仕方がないのか、と。

ちなみにインターハイ予選、敗戦の原因は香織にあるように描かれていますが、先輩達が勝てなかったということも、そこには事実としてあったわけで。敗戦して引き上げる際、河合先輩と村浜先輩は涙を流していませんでしたが、それはチームを勝利に導くことができなかった悔しさ故という感じがします。ここで泣くわけにはいかなかった、泣けなかった、そんな3年生の想いが伝わってきます。その辺も、描いてくれないものだろうか…。なんて、4巻予告見ると難しそうな気がしますけれど。
~答えは一緒だった「この人と一緒に」~
香織と早苗、お互いに剣道に対する自分の考えを変化させていったわけですが、辿り着いた答えは、同じ。香織は、早苗のように笑って剣道ができていたらと考え、早苗は香織のように勝てる剣道をしたいと考えるように。そしてその目標の実現のために、二人が出した一つの手段は、一緒に練習をすることでした。そして辿り着く答えは、「剣道が楽しい」ということ。うーん、なんて明快!4巻では、どうやら二人の対戦が、再び実現するみたいです。そこで自分たちなりの、新たな答えが見つかるのではないでしょうか。初対戦のときは、お互いに「不可解さ」が先行し、それは入部後も彼女達の中のテーマとして在り続けていました。それに今、答えが出る。どちらにせよ、非常に爽やかなラストとなりそうで、楽しみですね。
■購入する→Amazon
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2巻レビュー→微笑み絶やさぬ清楚美人、河合先輩が素敵すぎる件:尾崎あきら/誉田哲也「武士道シックスティーン」2巻

私
磯山さんと
もっと剣道がしたい
■3巻発売です。
関東大会で団体優勝したものの「剣道を続ける理由」を見失った香織は、剣道部から離れることを決める。チームを刺激する香織を見て、自分の剣道に疑問を持ちはじめていた早苗は、香織を引き止めようとするけれど…。そして迎えたインターハイ団体予選。部活の練習には参加していなかったものの、個人練習を積み重ねてきた香織は、そこで思わぬ結果を残すことに。迷ってぶつかって、それでも自分の道を探し続ける少女たち。剣道の、そしてマンガの神髄に迫る第3巻。
~先輩達に恵まれた環境~
第3巻登場です。予定ではもうちょっと早く終わる予定だったみたいですが、好評につき少しだけ続くことに。3巻では、香織と早苗の剣道への姿勢を変化させる過程が描かれるのですが、その合間合間に描かれる、先輩達の姿もまた素敵。全ての先輩が、どこまでも先輩らしく描かれるから、この作品は好きです。それは、女子はもちろんのこと、男子の先輩達も。皆がみんな、後輩の良き理解者でいてくれるというのは、もの凄く恵まれた環境だと思うんです。しっかりと進む道の先にいて、自分たちを導いてくれる、手助けしてくれる…。けれども香織はそんな先輩達の姿が、なかなか目に入らないんですよね。それは、なんとももったいないなぁ、と。個人的には河合先輩が先輩っぽさを発揮しまくっているので、それだけで満足なのですが。

ハードな練習にも関わらず汗をかかない河合先輩
この包容力。なんていうか、お母さんみたいな。2年違うだけでこんなにも違うものか。
~涙を流さぬキャプテンと副キャプテン~
さて、そんな先輩達と共に戦う、インターハイ予選。しかし本編では、この大会は驚くほどサラッと書かれて終わってしまいました。剣道において、インターハイというものがどれほどの重要さを持つのかはわかりませんが、それでも全国という舞台に繋がるということで、重要な大会であることは間違いないかと。それをサラっと描いてしまうのは、もったいないような気がします。とはいえ、早苗と香織の二人の関係に絞った上で描かれるという縛りがある以上、その辺は仕方がないのか、と。

ちなみにインターハイ予選、敗戦の原因は香織にあるように描かれていますが、先輩達が勝てなかったということも、そこには事実としてあったわけで。敗戦して引き上げる際、河合先輩と村浜先輩は涙を流していませんでしたが、それはチームを勝利に導くことができなかった悔しさ故という感じがします。ここで泣くわけにはいかなかった、泣けなかった、そんな3年生の想いが伝わってきます。その辺も、描いてくれないものだろうか…。なんて、4巻予告見ると難しそうな気がしますけれど。
~答えは一緒だった「この人と一緒に」~
香織と早苗、お互いに剣道に対する自分の考えを変化させていったわけですが、辿り着いた答えは、同じ。香織は、早苗のように笑って剣道ができていたらと考え、早苗は香織のように勝てる剣道をしたいと考えるように。そしてその目標の実現のために、二人が出した一つの手段は、一緒に練習をすることでした。そして辿り着く答えは、「剣道が楽しい」ということ。うーん、なんて明快!4巻では、どうやら二人の対戦が、再び実現するみたいです。そこで自分たちなりの、新たな答えが見つかるのではないでしょうか。初対戦のときは、お互いに「不可解さ」が先行し、それは入部後も彼女達の中のテーマとして在り続けていました。それに今、答えが出る。どちらにせよ、非常に爽やかなラストとなりそうで、楽しみですね。
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