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Tag [続刊レビュー] 2010.12.12
作品紹介→*新作レビュー*永田正実「好きって言わせる方法」
2巻レビュー→あたし以外の女子にちょっとでもときめいたらコロス!:永田正実「好きって言わせる方法」2巻



1102980039.jpg永田正実「好きって言わせる方法」(3)


努力で得られる副産物はたくさんあるの!!
それがちゃんと自尊心になってくれる
だから「何もしない」のは
絶対にもったいないの!!



■3巻発売です。
 料理部に入ってきた転入生・ナカちゃんは、すっごく美人だけど超がつくオトコ嫌い!でも美人なのに、恋愛から遠ざかっているなんて、そんなの絶対もったいない!と、菜乃花はナカちゃんに恋の助言をするけれど、それが思わぬ結果を引き寄せる。オトコ嫌いを克服しつつあるナカちゃんが思いを寄せたのは、よりによって、菜乃花の彼氏・ハルちゃん…!?そのことを知った菜乃花、自分の彼氏とアドバイス、一体どう出る!?


~菜乃花の魅力は付き合って以降こそ発揮されるのです~
 読切りから始まったこの物語も、気がつけば3巻に突入。ナカちゃんとの関係は良好も、何かとおせっかい焼きな菜乃花さんの周りにトラブルは尽きず。今回はまさかのライバル登場にピンチに陥っております。こういう場面で再確認することは、男の子を夢中にさせるまで=心を掴み付き合うまでのスキルは卓越しているものの、付き合ってから男の子と良好な関係を築くスキルに関しては、全くないのだな、と。だから前回の「コロス」発言があったりするわけで。菜乃花の魅力が発揮されるのは、断然付き合って以降。連載化して大正解ですよ!集英社の編集部さん!!
 

~今回ばかりはナカちゃんが悪いんじゃ…~
 さて、今回も破局の危機に陥るわけですが、今回ばかりはハルちゃんどうなのよ…と。男嫌いを克服してもらおうと、ナカちゃんに対してあれやこれやと怒濤のカリキュラムを用意する菜乃花に、ハルちゃんは「ここから先は「お節介が過ぎる」」の一言。必要以上にその人に関わり、迷惑をかけてはいけないということからの苦言だと思うのですが、その直後…
 

好きって言わせる方法3
二人で紅茶を飲みに喫茶店へ


 あれーこれはお節介じゃないのかぁ。彼は最終的に「なんでも聞くよ」と言って別れるわけですが、なに、言わずに聞けば良いのか、と。もちっと彼女の気持ちも考えて欲しいなぁと思ったのでした。その後この一件がバレて、菜乃花はぶち切れるわけですが、これは切れられて然るべき事態なんじゃないかな、と個人的には思ったのでした。それでナカちゃんが救われたのだとしても、結果それが彼女を傷つけるのであれば、彼氏としてはどうなのかな、と。
 
 
~評価軸をしっかりと持つ菜乃花~
 今回はモテ技伝授で女子からすごく慕われるという状況になった菜乃花さん。彼女、女子から嫌われてはいるものの、何か直接的に悪意を持って相手を貶めたりすることはないのですよね。ていうか、どこまでも自分の中にブレない判断軸を持っており、そのままに行動しているのか。「悪評流すとか、そういうことをするのは魂が汚れるのでやらない」「女の子はみんな可愛い」「彼氏がいるからって遠慮したらもったいない」…中には自分の感覚からすると驚きの考えもあったりするのですが、ハッキリ言われると、そうしないと損みたいに感じられるから不思議。見ためのかわいさではなく、そもそもこういうハッキリとした考えを自分の中に持っているからこそ、この子は可愛いのでしょうね。ただそれがどれだけ男子に届いているかわかりませんが。男なんて自分の下心と、相手の表面しか見えてないんですよ、いつだって。。。自分で言ってて悲しくなってきましたははは。。。



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コメント

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From:  * 2010/12/26 05:51 *  * [Edit] *  top↑
コメントありがとうございました!
From: いづき@管理人 * 2011/02/06 09:27 * URL * [Edit] *  top↑

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