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Tag [続刊レビュー] 2010.12.20
作品紹介→鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」
4巻レビュー→花ゆめで今一番ラブでコメしてるのはこの作品に違いない《続刊レビュー》「神様はじめました」4巻
5巻レビュー→天狗の鞍馬はいらない子じゃなかった!《続刊レビュー》鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」5巻
6巻レビュー→神様ではなく、あくまで女の子として:鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」6巻
7巻レビュー→求める裏にある、奈々生の悲観的な未来観測:鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」7巻



1102992544.jpg鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」(8)


触れてみて分かる
愛しい体温



■8巻発売しました。
 霧仁と共に、黄泉の国へ落ちてしまった奈々生。地上への出口を探して、キケンなキケンな二人旅の始まり…。そして辿り着いたのは、黄泉国のイザナミの館。そこで霧仁は捕らえられてしまうが、そんな彼を助けようと奈々生は…。一方や代で留守番をしていた巴衛の元に、「奈々生が黄泉で行方不明となっている」との知らせが届く。その時、巴衛の意識に大きな変化が起きて…!?


~巴衛の意識に変化が~
 8巻にして、ついに来ました!まったく動くことのなかった、巴衛の意識に変化が見られはじめたのです!神使であるときでなく、何者にも縛られない、妖の時に自覚させるという。だから8巻はこの表紙なのか、と納得。神使の時は、自分が神使であるから、奈々生と一緒にいたくなる、助けてあげたくなるのだと思っていたのですが、何にも縛られない妖の状態になってなお、その想いは強まるばかり。そしてそんな自分の想いにとまどう巴衛に、その想いの正体を教えてあげる瑞希、ナイスアシストですよ!しかしその言葉が、「好きな子ってことだよ」って言い方が。「好きな子」って言葉、巴衛に全然似合わないですよね(笑)


~なにより可愛い、奈々生~
 さて、そんなわけで己の奈々生への想いを自覚した巴衛。途端にラブラブモードに入るのかと思いきや、想いは交錯するばかり。神使に戻ることを考えさせてくれと伝えたら、奈々生には「神使としていたことが苦痛になっていたのでは」と思われ、また過去の言動から、奈々生の中では、巴衛の心がこちらに向くことはないものと思い込まれています。しかしそんな行き違いもまた、楽しい。そしてそんな中にあっても、ただただ純粋に巴衛を想い続ける奈々生が、本当にかわいいのですよ。巴衛がふいに「お前、まだ俺が好きか?」と問うと、
 


神様はじめました8
え?
・・・す 好き だよ


 
 なんですかこの反応!これは反則ですよ反則!可愛すぎます。そしてそんな奈々生をいじめて楽しむ巴衛、あなた性格悪いよ!でも奈々生の色々な反応を引き出すって意味では良い仕事しすぎですよ!この不意打ちくらったあとのたどたどしい返し。ドツボでございました。


~束の間のニヤニヤ空間~
 以降もニヤニヤな展開がとまりません。下着姿でアタフタなんてハプニングがあったり、関節キスで照れ照れなど、束の間の休息的な、ニヤニヤ空間。9巻以降、きっとまた二人の周囲は慌ただしくなり、きっと動かざるを得ない状況になるのでしょうが、そんな合間合間にも、きっとこんなラブコメタイムがあるはず。そんな時に見せる、巴衛の困ったような表情、奈々生の恥ずかしい表情が、大好きです。
 

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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