作品紹介→*新作レビュー*宇佐美真紀「ココロ・ボタン」
2巻レビュー→捨て台詞の「死ね」がこんなにもカワイイものだとは:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」2巻
3巻レビュー→違った仕草を見せ始める古閑くんが良い良い:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」3巻
関連作品レビュー→宇佐美真紀「春行きバス」/宇佐美真紀「恋*音」
宇佐美真紀「ココロ・ボタン」(4)
オレと
付き合ってください
■4巻発売です。
花火大会の日、美礼ちゃんから古閑くんとキスをしたことがあると聞かされた新奈。ショックを受けた新奈は、その日、そのことを古閑くんに尋ねると、「気持ちが入っていたわけじゃない」と弁解される。その返答に、思わず泣き出してしまった新奈に、古閑くんはキスをしてくれたけれど、「これも気持ちが入っていないキスなのでは…」と思った新奈は…
~まったく重みを感じない~
4巻発売です。しかし少女漫画で4巻っていうと、それなりに長い部類に入ると思うのですが、全く巻を重ねたという重みを感じないですね!いえいえ、これは別に貶めようとして言っているのではなく、むしろ褒め言葉。宇佐美先生の作品て、後に嫌なものを残さない作風で、本当に読み心地が良いのですよ。ベツコミって、無理矢理切ない方向に持っていったり、やたらと重い設定を置いて、暗めな気持ちで巻跨ぎとか結構あるのですが、宇佐美先生の作品は、あったとしても可愛らしいもので、深い遺恨を残すようなモンダイはまず登場しません。ふわふわのわたがしのような甘みで、口にふくめばふわっと溶ける。口には何ものこらないけれど、短い時間、甘さを堪能できたその満足感はいつまでも残り続けるような。これから巻を重ねても、きっと二人はこのまんまなんだろうなぁ。そんなところが良いのです。
~古閑くんの本領発揮っぷり~
さて、なんだかんだでドSを発揮できずにいた古閑くんですが、今回は一発でそのポテンシャルを発揮してくれたシーンが。それが、新奈が古閑くんの元カノといがみあいになり、取っ組み合いになった所に駆けつけた時の出来事…

なんか大丈夫そうだから
行くね(超笑顔)
この切り返し。普通取っ組み合いしてたら焦りそうなものですが、想定していた事態よりも小さなスケールだったことを確認したとたんにこれ。仮にもニーナは彼女です。こういうレベルでは、「守ろう」という意識は働かず、あくまでそのままにして楽しむ。なかなか出来るもんじゃないですよ。「イジワル」という感覚では収まりきらない、ちょっとぶっ飛びすぎな行動。それでもめげずについていくのだから、本当に新奈は立派な忠犬…もとい、彼女です。なんか本当に懐き方が犬っぽいですよね(笑)そりゃあ可愛いでしょうに。
■購入する→Amazon
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2巻レビュー→捨て台詞の「死ね」がこんなにもカワイイものだとは:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」2巻
3巻レビュー→違った仕草を見せ始める古閑くんが良い良い:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」3巻
関連作品レビュー→宇佐美真紀「春行きバス」/宇佐美真紀「恋*音」

オレと
付き合ってください
■4巻発売です。
花火大会の日、美礼ちゃんから古閑くんとキスをしたことがあると聞かされた新奈。ショックを受けた新奈は、その日、そのことを古閑くんに尋ねると、「気持ちが入っていたわけじゃない」と弁解される。その返答に、思わず泣き出してしまった新奈に、古閑くんはキスをしてくれたけれど、「これも気持ちが入っていないキスなのでは…」と思った新奈は…
~まったく重みを感じない~
4巻発売です。しかし少女漫画で4巻っていうと、それなりに長い部類に入ると思うのですが、全く巻を重ねたという重みを感じないですね!いえいえ、これは別に貶めようとして言っているのではなく、むしろ褒め言葉。宇佐美先生の作品て、後に嫌なものを残さない作風で、本当に読み心地が良いのですよ。ベツコミって、無理矢理切ない方向に持っていったり、やたらと重い設定を置いて、暗めな気持ちで巻跨ぎとか結構あるのですが、宇佐美先生の作品は、あったとしても可愛らしいもので、深い遺恨を残すようなモンダイはまず登場しません。ふわふわのわたがしのような甘みで、口にふくめばふわっと溶ける。口には何ものこらないけれど、短い時間、甘さを堪能できたその満足感はいつまでも残り続けるような。これから巻を重ねても、きっと二人はこのまんまなんだろうなぁ。そんなところが良いのです。
~古閑くんの本領発揮っぷり~
さて、なんだかんだでドSを発揮できずにいた古閑くんですが、今回は一発でそのポテンシャルを発揮してくれたシーンが。それが、新奈が古閑くんの元カノといがみあいになり、取っ組み合いになった所に駆けつけた時の出来事…

なんか大丈夫そうだから
行くね(超笑顔)
この切り返し。普通取っ組み合いしてたら焦りそうなものですが、想定していた事態よりも小さなスケールだったことを確認したとたんにこれ。仮にもニーナは彼女です。こういうレベルでは、「守ろう」という意識は働かず、あくまでそのままにして楽しむ。なかなか出来るもんじゃないですよ。「イジワル」という感覚では収まりきらない、ちょっとぶっ飛びすぎな行動。それでもめげずについていくのだから、本当に新奈は立派な忠犬…もとい、彼女です。なんか本当に懐き方が犬っぽいですよね(笑)そりゃあ可愛いでしょうに。
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