作品紹介はこちら→*新作レビュー* ろびこ「となりの怪物くん」
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」2巻
3巻レビュー→三者三様の考え方…女の子たちがとっても魅力的です《続刊レビュー》「となりの怪物くん」3巻
4巻レビュー→あさ子の可愛さに、目が離せない!《続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」4巻
5巻レビュー→あなたがわたしにくれたもの:ろびこ「となりの怪物くん」5巻
ろびこ「となりの怪物くん」(6)
…名づけるなら
きっとこれが
恋なのだろう
■6巻発売です。
夏目さん、ササヤン、ヤマケン。それぞれのおかげでちゃんとお互いの気持ちを考えいようと変わり始めた水谷雫と吉田春。まだ変わり始めたことに、二人とも気づいてはいないけれど。そんな中、迎えるイベントはバレンタイン!夏目さんも、大島さんも、雫もそれぞれ想いを込めてチョコを作ったけれど、大島さんと雫は、あげたい相手が被ってしまう!今まで気持ちを抑えていた大島さんは、当日、ハルに・・・!?
~ハッピーバレンタイン~
6巻発売です。現実の世界では、もう年の瀬ですが、物語中はバレンタインが間近に迫る季節。今回は登場する4人が一緒にチョコを作るという、実に少女漫画らしいイベントがあるわけですが、いやーこの4人はひと際素敵です。おあつらえ向きに、全員がしっかりと恋をしていて、あげたい相手が明確にいる。純度100%の本命チョコです。最近加わったユウちゃん含め、この物語に登場する女の子たちは、皆々恋をしているあたり。変わったキャラたちではあるけれども、どこまでも少女漫画的だと思いませんか。そして6巻の構成を、チョコを作る中での女の子同士の駆け引きと、男の子を相手にする際のがんばる女の子たちを描く後半という二つのフェーズに分けているところもニクいです。バレンタインというイベントでここまで引っぱれる作品というのも、そんなにないのではなかろうか。
~バレンタインは女の子のもの!~
今回はメインの女子3人の告白シーンがあり、揃いも揃って頑張ったのですが、個人的には大島さんの告白が、バレンタインっぽくて好きでした。迷いに迷った末、チョコを渡そうと決意した大島さん。ハルを呼び出しドキドキしながら待つも、早々に見つかり、「ハルくんが自分だけを待っててくれる時間」はすぐに終了。挙げ句、雫へのプレゼント選びに付き合わされてしまうことになります。それでもそんなハルくんが好き。改めてその魅力と自分の想いを再確認した彼女は、プレゼント選びに悩む彼にこんな言葉をかけるのでした。

…プレゼントは
吉田くんのあげたい物じゃなくて
水谷さんの欲しいものにしなよ
最初「ハルくんがあげたい物だったらなんでも嬉しい」と言った後に、「水谷さんの欲しいものにしなよ」と言い換えた大島さん。“あげたい物をあげて満足”ではなく、より関係性を強調した形での提案。当然のことながら、“水谷さん”という枠に、決して自分が収まることがないことを、大島さんは受け入れています。それでも、それでもその後に、大島さんはハルにチョコをあげるわけですよ。雫がハルにあげるチョコと、ハルが雫にあげるプレゼント。その両方とは異なり、ハルの意思が介在しない大島さんのチョコは、彼女の物差しの元客観的に見たら、一枚落ちなわけで。それでもあげたいと思う、大島さんの気持ちと、それを許してくれるバレンタインという日。女の子に、ほんのちょっとの勇気をくれる、特別な日なのです。友チョコとか逆チョコとか最近やたらとありますが、やっぱりバレンタインは女子がチョコを贈ってこそですよね!(←ささやかなくださいアピール。あれ、ブログでしても意味ないんじゃ
~対怪物くん用告白~
最終的にチョコを渡し、自分の想いも伝えた大島さん。しかしその想いも虚しく、ハルにはその想いが伝わることはありませんでした。伝わらなかったってのは、成就とかそんなレベルではなく、そもそも告白と認識してもらえなかったという。確かにかなりサラッと、加えて大島さんには珍しく、冷静な感じで放ったその言葉は、他人の感情の機微を感じることのできないハルがその意図を読み取るには、少し難しすぎたかもしれません。そういう意味では、雫の方がそういった事に関しては俄然怪物くん向き。今回あった告白でも、

大島さんの告白がこんな感じだったのに対し、雫の場合は…

わかった!?のおまけつき。
やっぱりこれくらいやらないと、ハルには想いが通じないということなのでしょう。普通の感覚であれば、雫のやり方はかなり外れているというか、相手によってはビックリして引いてしまうことさえありそうなもの。でもそれが、ハル相手だとこの上なくフィットするというのですから、面白いです。「となりの怪物くん」とサラッと書かれているタイトルですが、その怪物くんのとなりにいるのは、とっても大変なんだぞ、と。改めてお似合いの、不器用過ぎる二人の恋路から、目が離せません。
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…名づけるなら
きっとこれが
恋なのだろう
■6巻発売です。
夏目さん、ササヤン、ヤマケン。それぞれのおかげでちゃんとお互いの気持ちを考えいようと変わり始めた水谷雫と吉田春。まだ変わり始めたことに、二人とも気づいてはいないけれど。そんな中、迎えるイベントはバレンタイン!夏目さんも、大島さんも、雫もそれぞれ想いを込めてチョコを作ったけれど、大島さんと雫は、あげたい相手が被ってしまう!今まで気持ちを抑えていた大島さんは、当日、ハルに・・・!?
~ハッピーバレンタイン~
6巻発売です。現実の世界では、もう年の瀬ですが、物語中はバレンタインが間近に迫る季節。今回は登場する4人が一緒にチョコを作るという、実に少女漫画らしいイベントがあるわけですが、いやーこの4人はひと際素敵です。おあつらえ向きに、全員がしっかりと恋をしていて、あげたい相手が明確にいる。純度100%の本命チョコです。最近加わったユウちゃん含め、この物語に登場する女の子たちは、皆々恋をしているあたり。変わったキャラたちではあるけれども、どこまでも少女漫画的だと思いませんか。そして6巻の構成を、チョコを作る中での女の子同士の駆け引きと、男の子を相手にする際のがんばる女の子たちを描く後半という二つのフェーズに分けているところもニクいです。バレンタインというイベントでここまで引っぱれる作品というのも、そんなにないのではなかろうか。
~バレンタインは女の子のもの!~
今回はメインの女子3人の告白シーンがあり、揃いも揃って頑張ったのですが、個人的には大島さんの告白が、バレンタインっぽくて好きでした。迷いに迷った末、チョコを渡そうと決意した大島さん。ハルを呼び出しドキドキしながら待つも、早々に見つかり、「ハルくんが自分だけを待っててくれる時間」はすぐに終了。挙げ句、雫へのプレゼント選びに付き合わされてしまうことになります。それでもそんなハルくんが好き。改めてその魅力と自分の想いを再確認した彼女は、プレゼント選びに悩む彼にこんな言葉をかけるのでした。

…プレゼントは
吉田くんのあげたい物じゃなくて
水谷さんの欲しいものにしなよ
最初「ハルくんがあげたい物だったらなんでも嬉しい」と言った後に、「水谷さんの欲しいものにしなよ」と言い換えた大島さん。“あげたい物をあげて満足”ではなく、より関係性を強調した形での提案。当然のことながら、“水谷さん”という枠に、決して自分が収まることがないことを、大島さんは受け入れています。それでも、それでもその後に、大島さんはハルにチョコをあげるわけですよ。雫がハルにあげるチョコと、ハルが雫にあげるプレゼント。その両方とは異なり、ハルの意思が介在しない大島さんのチョコは、彼女の物差しの元客観的に見たら、一枚落ちなわけで。それでもあげたいと思う、大島さんの気持ちと、それを許してくれるバレンタインという日。女の子に、ほんのちょっとの勇気をくれる、特別な日なのです。友チョコとか逆チョコとか最近やたらとありますが、やっぱりバレンタインは女子がチョコを贈ってこそですよね!(←ささやかなくださいアピール。あれ、ブログでしても意味ないんじゃ
~対怪物くん用告白~
最終的にチョコを渡し、自分の想いも伝えた大島さん。しかしその想いも虚しく、ハルにはその想いが伝わることはありませんでした。伝わらなかったってのは、成就とかそんなレベルではなく、そもそも告白と認識してもらえなかったという。確かにかなりサラッと、加えて大島さんには珍しく、冷静な感じで放ったその言葉は、他人の感情の機微を感じることのできないハルがその意図を読み取るには、少し難しすぎたかもしれません。そういう意味では、雫の方がそういった事に関しては俄然怪物くん向き。今回あった告白でも、

大島さんの告白がこんな感じだったのに対し、雫の場合は…

わかった!?のおまけつき。
やっぱりこれくらいやらないと、ハルには想いが通じないということなのでしょう。普通の感覚であれば、雫のやり方はかなり外れているというか、相手によってはビックリして引いてしまうことさえありそうなもの。でもそれが、ハル相手だとこの上なくフィットするというのですから、面白いです。「となりの怪物くん」とサラッと書かれているタイトルですが、その怪物くんのとなりにいるのは、とっても大変なんだぞ、と。改めてお似合いの、不器用過ぎる二人の恋路から、目が離せません。
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