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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2011.01.10
1102992458.jpg神田はるか「カポーん。」(1)


お兄ちゃんのバカアアッ!


■ 銭湯・金亀湯を営む鶴久家のお子さんは、見た目よし、頭よし、性格よし…一家自慢の長男・紅と、お兄ちゃんが大好きな可愛らしい妹・白の二人兄妹。ある日、進学のために7年間も離れて暮らしていた紅が、フラリと家に戻って来た。しかしかつての姿はどこにもなく、そこにいたのは小汚いワガママニート兄。あまりの変貌ぶりにショックを受ける白だったけど…!?
 
 「スウィートガール」(→レビュー)などを描いている神田はるか先生のアヴァルスでの連載作になります。お兄ちゃん想いの可愛らしいヒロインの妹と、神童が変貌してすっかりワガママ変人のニートになってしまった兄が、あーだこーだいがみ合いながらも、互いに強力して銭湯を営んでいくというお話。家族経営の銭湯で、実質仕事をしているのは、ヒロインのみ。そこに尊敬する兄が帰って来たので、手伝ってもらおうとするも、兄はなかなか動いてくれず、イライラは溜まるばかり…というパターンを進みます。


カポーん。
お兄ちゃんのことをこんなに考えて、時には泣いてしまうっていう、そのかわいさ。そりゃあ兄も放っておけない。


 お風呂マンガですが、話題の「テルマエロマエ」とは異なり、風呂文化を描き出すようなものではありません…ってそれはわかるか。銭湯知識はしっかりと描くも、メインはあくまで兄弟愛。恋愛要素は薄く、ヒロインも兄想いでとっても可愛いということで、男性も結構楽しんで読めるんじゃないかと思います。何度も何度も幻滅しながらも、決して見放すことはせず、いつまでも期待する、そんな健気な妹の姿に、心打たれるんですよ。
 
 脇役は結構強烈で、食えない人物が多め。個人的には兄と妹二人だけのかけ合いでも十分おかわりできるのですが、それだけだと動きが無く、やがてお腹が空いてしまう。二人の間をかき回す存在がいるからこそ、その後の兄妹の絆もより強まるというもので。
 
 この作品の魅力を語るとすれば、それはヒロインの健気な兄を思う心なわけですが、同時にそんな妹の期待を感じつつ苦悩する兄もまた素敵。良い子の自分という部分に限界を感じ、自由に生きると決めた兄ですが、ただただ素直に兄に期待を寄せる妹を前にすると、その決意も揺らぎます。一応抵抗はするものの、結局折れて妹の手助けをしてしまう、そんな兄心、すごくよくわかるんです。なんて、私の妹は全く私に期待してくれていないわけですが(してるとすれば、金銭面か…哀しい…)。 


【男性へのガイド】
→このヒロインは可愛い!加えて兄心を感じられる兄もまた良し。キャラ主導のコメディに見せかけつつ、人と人の繋がりを優しく描く作風は、受け入れられる方多いかと。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→日常のみかと思いきや、ストーリー的な進展もしっかりと見せつつ、2巻へ。続きをしっかり気にさせてくれます。とにかくヒロイン・白が可愛いというね。


作品DATA
■著者:神田はるか
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:ブレイドコミックスアヴァルス
■掲載誌:アヴァルス(連載中)
■既刊1巻
■価格:571円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
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王国の子
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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