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Tag [続刊レビュー] 2011.01.22
作品紹介はこちら→遊知やよみ「これは恋です」
3巻レビュー→変人・辺名の重要な役割 《続刊レビュー》 「これは恋です」3巻
4巻レビュー→なんというもどかしさ…:遊知やよみ「これは恋です」4巻



1103001387.jpg遊知やよみ「これは恋です」(5)


おまえ
もう失敗してる



■5巻発売です。
 不安に揺れる伽良の前で、梨花と共に部屋に入って行った綾。その二人の後ろ姿を見送りながら、部屋で一人泣いた伽良は...一方の綾は、辺名に「遠藤といると、梨花のことばかり考える」と告げるが。梨花の登場により、大きく動き出したそれぞれの気持ちの行き先は…!?急転直下の大盛り上がり、第5巻の登場です。
 

~ついに…~
 急転直下。イライラする存在であった梨花の登場により、事態は思わぬ方向へ。まさか5巻でくっつくたぁ思いませんでした。もうとっくに臨界点は越えていたけれど、後一押しが足りない。いや、足りなかったのは、覚悟でしょうか。それを吹っ切れさせたのは、同じ過去を持つ梨花と、伽良の一言。梨花は教師と付き合っていたという過去を持ち、伽良は最後に「先生」という言葉を用いて、置かれている状況を改めて強く自覚させた。いわばショック療法的に、綾に覚悟をつけさせたわけですが、反動でかあんなことするとは。。。読みながらニヤニヤしてしまいました。
 
 
~花巻先生、良いキャラだなぁ~
 鬱陶しい邪魔な存在として登場した花巻先生ですが、どうにも恋愛方面で尽きがなく、いつしか梨花という超絶キャラの登場で、完全に応援隊の一人となってしまっていました。そんな彼女、元々恋愛に向いていないというか、空回りが痛めだったのですが、それがなくなった途端に、また違った意味で愛らしい存在へと変貌を遂げました。もう完全にサポート隊が板について、ついにはこんな発言を…
 

これは恋です5
正直
もう言っちゃえよってじれてる自分を否定できない



 素敵すぎます。こんなに認めちゃってる先生、素敵です。それにあの変人・辺名相手に完全にペース握っているあたり。。。全く侮れないです。これからもどう考えても周囲を爆走しそうな花巻先生から、目が離せませんよ!



~落としどころはどこに…?~
 今回でくっついてしまったということなのですが、これからどこを落としどころい持っていこうとしているのかが気になるところ。一つの切れ目は、くっついたときだと思うのですが、蟠りは多少残るわけで、さらに難しくなるそれ以降を描くことに、遊知先生は挑戦することに決めました。だとしたら、待っているのは卒業ってことなんでしょうか。それまでどんな壁が立ちはだかるのか、怖くもあり、楽しみでもあり。とりあえずは二人がデートするところとか見てみたいものです。



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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。