
自分はカッコいいままで
誰かを動かそうなんて無理よ
■片瀬直は高校2年生の女子バスケット部員。同じバスケ部で幼なじみの凛を、長い間密かに想い続けていた。直は背も高く男前で、一方の凛は背が低くかわいらしいという凸凹コンビ。仲は良いけれど、それはあくまで「友達」として。そんなある日、二人は年上で美人の生徒・早川みちよに出会う。大人っぽい振る舞いのみちよに、凛は一目ボレ。そんな凛を横目に、複雑な気持ちを抱いていた直だったが、さらにバスケ部の後輩・宏太までが絡んできて…!?
高校生の男女4人の恋を描いた青春群像もの。ヒロインはバスケ部の直。あえて言うなら「抱かれたい女」。そんな彼女が想いを寄せるのが凛。あえて言うなら「抱きたい男」。ずっと一緒にバスケをしてきた二人に、一年間休学していたため、年上ながら同学年という早川みちよと、バスケ部の後輩・宏太を交え、それぞれの交錯する想いを描き出していきます。
幼なじみの二人に関しては序盤から説明が加えられ、かつ心情の動きもわかりやすいのですが、新参の二人にはまだ何かある模様。とりあえずみちよと宏太も昔からの知り合いで、かつて宏太はピアノで「神童」と呼ばれるほどの腕前だったということが明らかになっており、その腕が伸び悩んだということで、心機一転バスケを始めたという。まぁ基本は恋愛メインの青春群像なので、その辺はサイドメニューとしてアクセントを加えるという形になるのでしょう。後はみちよの休学がどう絡んでくるかってとこでしょうか。
今のところ恋愛一辺倒になっていないので、飽きることがないですね。良作だと思います。
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→今後の展開にもよると思いますが、それなりに読みやすさはあると思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→まだ助走をつけただけっていう状態。ハチクロ的に大青春狂想曲を演じるってことはないと思いますが、設定なりに上手く展開させているな、という印象。こういう話は好きですが、それを差し引いても面白いと思います。
作品DATA
■著者:彬聖子
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(2008年10月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税
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