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2011.01.27
1102989288.jpg「このマンガがすごい! 2011」



■昨年12月の初旬に発売されました、「このマンガがすごい!2011」。以前にもお伝えした通り、私も参加させて頂いているのですが、これについてアレコレ書くと言っておいて、完全に放置していたので、そろそろ書かねばな、と。既にネット各所で順位などが掲載されていますが、なるべくネタバレない方が良いかな、と微妙な線引きで、とりあえずオンナ編10位まで…


1.ヤマシタトモコ「HER」(→レビュー
2.ヤマシタトモコ「ドントクライ、ガール」(→レビュー
3.東村アキコ「海月姫」(→レビュー
4.末次由紀「ちはやふる」(→レビュー
4.河内遙「夏雪ランデブー」(→レビュー
6.よしながふみ「大奥」(→レビュー
7.中村明日美子「ウツボラ」
8.いくえみ綾「潔く柔く」(→レビュー
9.椎名軽穂「君に届け」(→レビュー
10.岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」(→レビュー



~個人的な事前予想~
 結果は、ヤマシタトモコ先生のワンツーという結果になりました。以降、昨年もランクインしていた人気作が、今年も順位キープする形で軒を連ねる中、健闘したのが河内遙先生の「夏雪ランデブー」と中村明日美子先生の「ウツボラ」。新作旧作混じり合う、バランスの良い結果となったのではないでしょうか。
 
 参加しているという手前、順位予想すらも憚られる感があり、後だしでこんなことを書いているわけですが、個人的な予想では、河内遙先生の「夏雪ランデブー」が一位だと、半ば確信めいた想いがありました。インパクトのある作品が素直に上位に来るイメージのオトコ編に比べ、インパクトだけでは1位を獲得できないイメージのオンナ編。1位は設定奇抜も実に面白い「夏雪~」で鉄板だろう、と。その流れで2~3位にインパクト抜群のヤマシタトモコ先生の「ドントクライ、ガール」が入り、トップファイブに完結した「潔く柔く」、映画化の「大奥」あたりが突っ込むのかな、と。競馬の予想印でいうと
 
◎夏雪ランデブー
○ドントクライ、ガール
▲大奥
△潔く柔く

 てな感じ。そのため、1位には正直ビックリ。もちろんオススメにはしていたのですが、女性が読んでこそだろうという感覚が強く、男性選者の多い中でのトップ獲得には、本当に驚きました。個人的な所感で言えば、「HER」よりも「ドントクライ~」の方が俄然ウケそうで、表紙を見た時は「ええっ!?」っと。いや、でも改めて見直してみると、この作品が一位で良かったな、とも思うのです。
 

~20位以内ランクインの作品について~
 おかげさまで、昨年目標に掲げました、「20位以内のレビュー作品は全部オススメにする」という宣言を、なんとか達成することができました。レーベルの関係および長期連載の影響でのレビュー対象外は、4作品でした。昨年ランクインしていなかった作品をピックアップすると、
 
12.咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」(→レビュー
18.水谷フーカ「GAME OVER」(→レビュー

また18.絹田村子「読経しちゃうぞ!」は、続編の「さんすくみ」(→レビュー)をご紹介しておりました。実はランクインに一番驚いたのは、この作品だったりします。とはいえランキングは、何度も申しておりますが、そこまで大きな意味はないと思っています。業界的なインパクトはあるかもしれませんが、自分たちが面白い作品を探す上で、大きな指標になるのは、ランキングよりも各選者のピックアップ作品。自分の趣味と合った作品を上げていらっしゃる方で、まだ未読のものがあったら、読んでみてはどうでしょうか。より自分好みである確率が上がると思いますよ。



~自分の投票について~ 
 えーと、別にもったいぶるわけではないですが、一応こちらで完全にバラしてしまうのもあれなので、私の投票を知って頂いているという前提で。
 
 今回5作品に票投じたわけですが、うち3作品に関しては、10位以内にランクインするというまさかの結末でした。こういったブログサイトを運営している身としては、こういった傾向は良いことなのですが、なんだか普通すぎて、マンガ好きとしてはどうなんだろうと、不安でもあったりします(笑)とはいえ、3作品については、ピックアップした時点でランクインするだろうとい思いはあったので、これでよし。残りの2作は、多分ランクインしないだろうなぁ、と思ってはいたものの、まさか自分以外に票を投じている方が一人もおられないとは考えもしませんでした(笑)ちなみにあの5作品をピックアップした際のスタンスとしては、誰かへのオススメ50:自分が大好き50という感じのバランス感で選びました。年末にお届けしたベスト記事とランキングが食い違うのは、選出時期が一つの原因ではあるのですが、それと同時に、ムック本であるために他所行きのスタイルを無意識にとらざるを得なかったという部分もあります。どちらも他意はなく、自分の意志で決めていますので、どっちが本物ということはないです。悪しからず。
 


~ちょっとだけ~
 オンナ編はヤマシタトモコ先生のワンツーという結果となったわけですが、実は過去に、盗作疑惑が浮かんだことがありました。奇しくも昨年オンナ編の一位であった、末次由紀先生も、トレース騒動によって活動休止をしていた時期があり、2年連続で過去に一悶着あった作者さんの作品がトップに輝くという結果に。そのことを、どう捉えるも各人の自由ではあるのですが、ちょっと面白いなぁ、と。個人的にはどちらも大好きな作品・作者さんですので、これからも面白い物語を描いて行って欲しいと思います。
 
 来年はお声かかるのでしょうか。。。わかりませんが、良い思い出となりました。実はマンガ好きの同期がこのムック本を持っていて、非常に嫌な汗をかいたということが先日起こったという。絶対に気づかれまいと思いつつも、気づかれたらどうしようというドキドキ感がすごかったです。
 
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かくかくしかじか
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レビュー
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