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Tag [続刊レビュー] 2011.01.28
作品紹介→歴女な天然お嬢様と不器用純情系番長が、運命の出会い!?:中島つばさ「拝啓 伊達政宗様」1巻



1103001380.jpg中島つばさ「拝啓 伊達政宗様」(2)


目を伏せることなく
ただ前を見て
位置病位置病刻んでいきたい



■2巻発売、完結しました。
 お嬢様学校に通う高校1年生のお嬢様・愛姫は、伊達政宗を思わせる羽柴の姿に一目惚れ。それ以降、何かと羽柴の側についてまわるが、行く先々で巻き込まれるのは、喧嘩の数々。そんなある日、修学旅行だと言い残して姿を消した羽柴を追って、一人大阪に乗り込むけれど…そこで出会ったのは、羽柴の元カノだと名乗る利世で…
 

~やっぱり完結~
 2巻でさっくりと完結しました。元々大きな山のなさそうな作品で、いつでも落としどころを持って来れるという感じではありましたが、思いのほか綺麗なまとめ方をしたラストとなっていて、満足感はそれなりに高め。二人の関係性というのは、1巻の時点で完成しているので、あとはヒーローの過去を持ち出して、ヒロインを混乱させ物語に渦を生む…という、ある種の定番パターンが持ち出されるのですが、ヒロインが天然系のキャラであったため、それも不発。一途すぎるあまりに、ヒーローばかりが苦労をして、結果それが更生に繋がっている感すらある、なんとも不思議な風合いの物語でした。
 
 
~愛姫の天然さゆえに、良い関係が築かれる~
 実にお似合い…という感じはしませんが、愛姫のこの天然さ・真っ直ぐさが、羽柴に大きなプラスの効果を与えているのは確かだと思います。2巻によって登場した兄の存在。その彼との関係を語る中で、羽柴(って両方羽柴じゃん)は「自分は期待されずに育った」との事を話しています。番長格といっても、一緒につるむ仲間もおらず、孤独にアウトローであった彼は、慢性的に「信じられる」という経験が足りていなかったのではないかな、と想像できます。そんな彼に、無尽蔵の「信じる心」を向けてくれたのは、他でもない愛姫。そりゃあ、返してあげたくもなるでしょうよ。てかいちいち愛姫を思っての行動がかわいい羽柴くん。後半は完全に「恋に戸惑う男の子」で、とっても微笑ましかったです。


~テンポの良さはこれからの作品でも活きるはず~
 格闘系のテイストを感じさせる、キャラ重視のテンポの良い作品というと、同じマーガレットの「おバカちゃん、恋語りき」(→レビュー)を思い出すところですが、こういう作品は読みやすくてとっても好きです。こちらの方がより特殊で使いにくい要素であったこと、またネタの傾向とテンポの良さから、「おバカちゃん~」の方に軍配が上がる形になりますが、変キャラ残しで現実ベースの学園モノとかやれば、良い勝負になりそうな気がしないでもありません。こういった雰囲気の軽快さというのは、これからもずっと持ち味として効いてくるはずで、今から次の作品が楽しみであります。



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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
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レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
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レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。