作品紹介→…先生、はじめてキスしたのっていつ?:藤原よしこ「だから恋とよばないで」1巻
2巻レビュー→こんなに近くにいて、絶対に届かない:藤原よしこ「だから恋とよばないで」2巻
関連作品レビュー→やっぱり私は、どうしようもなくこの作品が好きなのだ《続刊レビュー》「恋したがりのブルー」6巻
藤原よしこ「だから恋とよばないで」(3)
先生のこと
好きでいても
いいですか?
■3巻発売しました。
2学期も終わり、学校は冬休みに。楽しみなはずのお休みも、先生に会えないから、ちっとも嬉しくない。けれど、妹のちょっとした計らいによって、なんと初詣に一緒に行くことに。思いがけない展開に、嬉しさいっぱいの心だったけど、神社で2人は、ミヅキという女性と出会ってしまう。その人が、先生の好きだった、あのピアスの持ち主であったと知った心は。。。
~この告白の仕方は不意打ちすぎて~
先生への募る想い。けれどもその気持ちは、届きこそすれ返してくれることはないと、強く自覚している心。それでも犬をダシに、先生と接点を持とうとするあたり、本当に可愛いですね。何度も何度も年賀状を書き直したり、こういう何気ない描写が、藤原先生は上手いなぁ、と。「恋心」の描写の上手さというか。そうやって、核心には迫らずとも繋がりを得たいとする心でしたが、先生との面談のときに思わず想いがあふれてしまいました。このときの言葉が、本当に良かった。自分のことを貶める先生に対して…

これ以上
あたしの好きな人を悪く言わないでください
告白という流れまでは予想できたとしても、こういった言葉での告白は全くの想定外。自分を責めるその行為を叱責しつつも、大好きだと伝える。ただ「好きだ」と伝える告白も、真っ直ぐで好きなのですが、こういった形での告白も素敵です。また敬語で言って、そのあとに普通の言い方で言い直しているところとか、もう…。ここを読んだ時「おおおおおお…!」となりました(笑)
~呼び方は完全に「先生」に~
そんな心の告白ですが、そりゃあ先生ですから受け取れません。デコレーションしてくれたあのイスに座りながら、優しく彼女に断りの言葉を投げかけます。

オレ
「先生」をちゃんとやりたいと思ってる
オマエが毎日
オレのこと「先生」って呼んでくれるのがうれしいから
このとき強調されたのは、「先生」というフレーズ。「先生」をちゃんとやりたいし、「先生」と呼ばれると嬉しい。その言葉は、彼女の心にしっかりと届きました。今までは、彼への呼び名が敬語とセットの「先生」とフランクな話し方の「ジローちゃん」で混在していたのですが、これ以降、心は先生の呼び方を「先生」に統一。そこに有るのは、抗いようのない「先生」と「生徒」という立場の違い。今一度、2人を隔てるものの大きさを自覚した上で、彼女は自分の恋心と向き合って行くことになります。それでも同じ「先生」でも、鍵括弧つきかそうでないかで、彼女の言葉の真意はある程度読み取れるのですが…ってこの辺はヤマカムさんが書いていたかな。
ていうかね、告白断ったあとに、次郎ちゃん心のリクエストで頭ポンポンしてくれるんですよ。これってもう女子の心掴まれまくりの行動なわけで(めざましテレビでやってた)。瞬間、ニヤニヤが止まりませんでした。
~不破くんが急ピッチでアップをしています(噛ませ犬行き)~
1巻のダシとして完全に終わるかと思われた不破くんですが、ここにきて急ピッチでアップをはじめております。もちろんポジションは、かませ犬。かませ犬というのは、本人にとっては辛いポジションではあるのですが、見ている側からすると、その愛情がわかりやすく表現されるので、ニヤニヤポイントが高いのもまた事実。今回、こんなに不破くんにニヤニヤさせられるとは思っていませんでしたよ。わざわざ欠席している心の部屋に訪れて、得意でない面白い話を披露しようとしたり、他人に興味を持たなそうな彼が、サブローのことを気にかけて、序盤の心と同じように、犬を預かり接点を作るという。ああ、なんてわかりやすい、そして健気な行動。しかも彼のような、不器用そうで恋愛に消極的に見える子が、そんなカワイイ行動を取っていると思うと、もういてもたってもいられなくなります。これから一気に物語に介入してくると思うのですが、これからもこういったニヤニヤな行動を連発してくれると思うと、楽しみで今から頬と口元が緩む緩む。。。
■購入する→Amazon
/
2巻レビュー→こんなに近くにいて、絶対に届かない:藤原よしこ「だから恋とよばないで」2巻
関連作品レビュー→やっぱり私は、どうしようもなくこの作品が好きなのだ《続刊レビュー》「恋したがりのブルー」6巻

先生のこと
好きでいても
いいですか?
■3巻発売しました。
2学期も終わり、学校は冬休みに。楽しみなはずのお休みも、先生に会えないから、ちっとも嬉しくない。けれど、妹のちょっとした計らいによって、なんと初詣に一緒に行くことに。思いがけない展開に、嬉しさいっぱいの心だったけど、神社で2人は、ミヅキという女性と出会ってしまう。その人が、先生の好きだった、あのピアスの持ち主であったと知った心は。。。
~この告白の仕方は不意打ちすぎて~
先生への募る想い。けれどもその気持ちは、届きこそすれ返してくれることはないと、強く自覚している心。それでも犬をダシに、先生と接点を持とうとするあたり、本当に可愛いですね。何度も何度も年賀状を書き直したり、こういう何気ない描写が、藤原先生は上手いなぁ、と。「恋心」の描写の上手さというか。そうやって、核心には迫らずとも繋がりを得たいとする心でしたが、先生との面談のときに思わず想いがあふれてしまいました。このときの言葉が、本当に良かった。自分のことを貶める先生に対して…

これ以上
あたしの好きな人を悪く言わないでください
告白という流れまでは予想できたとしても、こういった言葉での告白は全くの想定外。自分を責めるその行為を叱責しつつも、大好きだと伝える。ただ「好きだ」と伝える告白も、真っ直ぐで好きなのですが、こういった形での告白も素敵です。また敬語で言って、そのあとに普通の言い方で言い直しているところとか、もう…。ここを読んだ時「おおおおおお…!」となりました(笑)
~呼び方は完全に「先生」に~
そんな心の告白ですが、そりゃあ先生ですから受け取れません。デコレーションしてくれたあのイスに座りながら、優しく彼女に断りの言葉を投げかけます。

オレ
「先生」をちゃんとやりたいと思ってる
オマエが毎日
オレのこと「先生」って呼んでくれるのがうれしいから
このとき強調されたのは、「先生」というフレーズ。「先生」をちゃんとやりたいし、「先生」と呼ばれると嬉しい。その言葉は、彼女の心にしっかりと届きました。今までは、彼への呼び名が敬語とセットの「先生」とフランクな話し方の「ジローちゃん」で混在していたのですが、これ以降、心は先生の呼び方を「先生」に統一。そこに有るのは、抗いようのない「先生」と「生徒」という立場の違い。今一度、2人を隔てるものの大きさを自覚した上で、彼女は自分の恋心と向き合って行くことになります。それでも同じ「先生」でも、鍵括弧つきかそうでないかで、彼女の言葉の真意はある程度読み取れるのですが…ってこの辺はヤマカムさんが書いていたかな。
ていうかね、告白断ったあとに、次郎ちゃん心のリクエストで頭ポンポンしてくれるんですよ。これってもう女子の心掴まれまくりの行動なわけで(めざましテレビでやってた)。瞬間、ニヤニヤが止まりませんでした。
~不破くんが急ピッチでアップをしています(噛ませ犬行き)~
1巻のダシとして完全に終わるかと思われた不破くんですが、ここにきて急ピッチでアップをはじめております。もちろんポジションは、かませ犬。かませ犬というのは、本人にとっては辛いポジションではあるのですが、見ている側からすると、その愛情がわかりやすく表現されるので、ニヤニヤポイントが高いのもまた事実。今回、こんなに不破くんにニヤニヤさせられるとは思っていませんでしたよ。わざわざ欠席している心の部屋に訪れて、得意でない面白い話を披露しようとしたり、他人に興味を持たなそうな彼が、サブローのことを気にかけて、序盤の心と同じように、犬を預かり接点を作るという。ああ、なんてわかりやすい、そして健気な行動。しかも彼のような、不器用そうで恋愛に消極的に見える子が、そんなカワイイ行動を取っていると思うと、もういてもたってもいられなくなります。これから一気に物語に介入してくると思うのですが、これからもこういったニヤニヤな行動を連発してくれると思うと、楽しみで今から頬と口元が緩む緩む。。。
■購入する→Amazon