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2009.03.04
 Cheese!が今勢いに乗っている。「恋したがりのブルー」の藤原よしこ(→レビューはこちら)、「Honey Hunt」の相原実貴、「僕達は知ってしまった」の宮坂香帆、そして「毎日君に恋してる」の山田こもも(→レビューはこちら)と、充実一途の中堅連載陣。そこに加え、「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」でヒットを飛ばした青木琴美が、少コミから移籍。これだけ厚みのある布陣はなかなか作れない…と思う。
 

 ちょっと前から「なかなか良い連載陣だなぁ」なんて思っていたのですが、さらにここに来て4番候補の加入ですか。個人的に青木琴美の作品は好きではないのですが、このラインナップはなかなか強力。いやぁ、かなり面白くなってきました。
 

恋ブル
一押しなのが「恋したがりのブルー」。優しさ溢れる4角関係がとにかく切ない。


 読切り&エロで発行部数を稼ぐSho-Comiに対して、連載陣を強化するCheese!。元々少コミの派生誌として誕生したCheese!ですが、だいぶ毛色が変わってきましたね。ところどころでエロを匂わせる企画や読切りはあるものの、連載作品はピュアで素朴な恋愛に走っていて、むしろベツコミ的。だからといってベツコミっぽいわけでもない。どちらにも寄ることなく、上手い具合にオリジナルのラインを築き上げています。


honey hunt2
内向的なヒロインが芸能界に飛び込む「Honey Hunt」もオススメ。

 
 
 私はコミックス派なので漫画雑誌は買わないのですが、この動きは少し気になったので取り上げました。しかし少コミは渡瀬悠宇(ふしぎ遊戯)、新條まゆ(快感フレーズ)に続いて青木琴美まで放出ですか。ってことは現在少コミ連載陣の一番手は水波風南(今日、恋をはじめます→レビュー)になるのかな?読切りとエロ企画ありきだとはいえ、これはちょっと寂しい気も。なんて発行部数はSho-Comi:30万部,Cheese!:17万部,ベツコミ:10万部と、小学館では圧勝なワケですが。ってかベツコミ…(´;ω;`)ウッ
 
 
 ベツコミは単にコミックス派が多いんだと信じていますよ。連載陣の質はベツコミ>Cheese!>>>少コミだと思うんだけどなぁ…。

Cheese!HP
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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。