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わたなべあじあ「ひめごとははなぞの」3巻レビュー→
女体化時の正しい反応ってコレだと思うんです:わたなべあじあ「ひめごとははなぞの」3巻
わたなべあじあ「ひめごとははなぞの」(4)
僕…
男の子なのにっ■4巻発売です。
しばらくは女の子として生活することになった元・男子の主人公:田中愛(♀)。その愛が赤ちゃんだった頃のお話は、ついに感動の完結編を迎えるも、それ以外のお話は信じられないほどカオス!お祭りごっこの最中に、×××始めちゃうし、蝶子と櫻井は○○○になっちゃうし、アリスのパロディなんかも登場するよ!相変わらずハチャメチャかと思いきや、最後の最後でほんわかラブなお話を収録!?超アンビリバボーで超ちょいラブなカラダ×ココロ×チグハグストーリー第4巻!!
~カオスすぎて言葉にできない~ ずっとカオスフルな物語(物語というのもおこがましい気がする)でしたが、それにも増して4巻はカオスでした。これで5巻出るってんだから、恐ろしいです。急にバトルが勃発してもなんも不思議でないという、どんな少女漫画だ!しかしカオスが増す毎に魅力が増すのが、安定してカオスを緩和する、不変の“静”的存在。そう、つまり主人公・愛の弟、恋なのですよ!(つまり?
~一番女の子な恋ちゃんとその取り巻きが初々しくてもう…!~ 3巻にて女体化した恋ちゃん。その時のもじもじ具合が破壊力抜群だったのですが、あっという間に男子に戻るというまさかの展開。もっと!もっと女の子の恋を…!と訴えたのですが、4巻では思わぬ形でそれが実現。それは夏祭り、愛と恋が揃って浴衣を着るという、朱雀のナイスプレーがあったのでした。
ああどうしよう…
かわいすぎる… 思わぬ形での三角関係勃発です。ちなみに全員男…。それでも全力で恋を奪い合う、皐月くんと桜。桜はオカマキャラですので、恋に恋してもさほど違和感ない…というかこの作品性錯乱キャラが入り乱れすぎてもうわけわかんないというかそれがスタンダードにすらなっているのですが、皐月くんがここまで恋に入れ込むのは、とある事情があるから。風紀委員で基本お固い彼が、男×男という異色の形でありながら疑問を感じることもなく、ここまで全力で恋を守ろうとする、そのキッカケとなったのは、こんな勘違いから…
そう、一度だけ女の子になった時に、そのふくよかになった胸を見てしまっていたのです 「自分だけが知る秘密」と勝手に勘違いした皐月くん、そりゃあ盛り上がります。
なんとしても恋を守ってやらねば…!ポジション的にはむしろ暴走せずに突っ込み役に回って欲しい彼なのですが、気がつけばカオスをよりカオスにする役目を…。多分最後まで真実を知ることなく終わるのだろうなぁ、、、と思うと少し可哀想ですが、それはそれで幸せなのかもしれません。ナイト気分なんてそうそう味わえるものでもないですし。
~最後は落ち着きハートフルな物語が~ ダイナマイトや銃撃戦まで登場したカオスな4巻ですが、最後は比較的ハートフルな落ち着いた物語で締められました(あくまで当社比)。最近影が薄くなっていた、愛の恋人予約相手・練慈の看病を、愛がするという。一生懸命感病するけど、失敗ばかり。本当に中学一年生かっていうぐらいに、すべての行動が頼りないというか、はじめてのおつかいを見ているような感じの愛なのですが、そんな彼女に対する練慈のフォローがいちいち素敵。何気に面倒見の良いかれは、愛とは良いカップルなのかもしれません。愛の暴走も、外ではなく絆や友情といった内側へ向けば、こんなにも素敵な暖かさを生むという。ここまでこの作品がカオスなのは、それぞれのキャラがみんな外に気持ちが向きすぎているからなのかと、最後のお話を見て思ったのでした。
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